2018年08月31日
いつも眠気に襲われているのは、何が原因なのか?
仕事中耐えがたい睡魔に襲われ、あわや大きなミスをしでかすところだった…という人はいるでしょうか? きちんと寝ているのに眠気に襲われてしまうのは、何が原因なのでしょうか?
40代男性からの相談:「ほぼ1日眠気に襲われています。病気でしょうか?」
『 学生の頃から昼食後の眠気がひどく、特に夏場は早退することがあったほどでした。社会人になってからは、寝不足が常態化していたこともあって昼食後の勤務がものすごく億劫です。
最近では年齢を経るに従って、昼だけでなく朝食後にめまいに近いような感覚を覚えることもあって悩んでおります。同年輩の同僚達に聞いたところ、昼食後眠くなる人が多いのですが朝食後に動作が鈍くなるという人は私以外にはいなかったので不安になってきています。
最近は若い時とは違って遊びすぎで睡眠不足ということもありませんし何か重大な病気の前兆なのではないか? 専門家の方に相談したいです。 』
いつも眠気に襲われる時に考えられる原因 〜病気以外〜
病気以外でいつも眠気に襲われてしまう原因はどのようなものが考えられるでしょうか。専門家は眠りの質に着目しています。
『 昼食の眠気は、確かに、健康な方でも起こることで、食事をしたことで、胃腸の動きが活発になり、脳の血液量が減るために食後眠くなるといわれています。ただ、早退しなければいけないほどの眠けは、すこし異常ですし、朝は、日中活動するための準備として、活動ホルモン・コルチコイドやノルアドレリンが分泌されるので、朝食後に眠くなるのは、よほどの睡眠不足や病気でない限り、起こりにくいです。(医師) 』
『 「夜もしっかり睡眠をとっているのに日中も常に眠い」というのは、自身ではしっかり睡眠をとっていても睡眠の質が低いためにストレス・疲労が回復できていない可能性もあります。(看護師) 』
『 病気の可能性も否定はできません。現代社会はストレスが多く、うつ病と診断されるケースも増えてきています。(看護師) 』
『 相談者さんの場合、睡眠不足の心当たりがないようですので、病気によって朝食後や昼食後に強い眠気が起こっているように思います。(医師) 』
いつも眠気に襲われる時に考えられる原因 〜病気〜
相談者さんの症状は尋常ではありません。となると、病気の可能性も捨てきれません。ここでは、どのような病気が日中の強い眠気をもたらすのかについてご紹介します。
『 日中に強い眠気を起こす代表的な病気として、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーがあります。(医師) 』
『 睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中のいびきが特徴ですが、1人暮らしであれば、睡眠中に自分がいびきをかいていることに気づかないこともあります。(医師) 』
『 睡眠時無呼吸症候群がひどいと睡眠中の身体への酸素の供給量が減少して体力の回復・ストレス解消はもちろんですが、ホルモンバランスも乱れてしまいます。結果、十分な休息が取れてないため日中も眠気に悩まされることにもなります。(看護師) 』
『 ナルコレプシーは、過眠症の1つで、とにかく、急に眠くなってしまう病気です。いずれにしましても、一度睡眠外来のある病院を受診して見られることをおすすめいたします。(医師) 』
『 他には過眠症というものもあります。過眠症は夜間しっかりと睡眠時間を確保できていても耐え難い眠気に悩まされるものです。仕事中や食事中、会話中でも眠くなってしまうもので、日中に午睡をしても症状は改善されないという特徴があります。(看護師) 』
日中、どのようなことをしていても眠気に襲われてしまうというのは、とても危険なことでもあります。もし運転中に眠ってしまったとしたら…自分自身の命ではなく、全く知らない人の命の危険もあるのです。現状、特に問題ないと感じていても将来的に取り返しのつかない事態が起こってしまうかもしれません。そうならないために、今から改善を図っていくことが大切なのです。