2018年02月12日
「ラブレ菌」はニキビや腸内環境の改善に効果が期待できる
ラブレ菌という乳酸菌が私たちの体に与える効果が今注目を集めている。ここではラブレ菌に関する説明や腸内環境の改善によりニキビの症状が緩和した事例について紹介していく。
ニキビは思春期の学生さんだけでなく、大人になっても症状が発生しやすい。少しでも心当たりがある人はこの記事を参考にしてもらいたい。
□ラブレ菌は京都人の寿命研究から発見された!
ラブレ菌は京都パストゥール研究所の岸田博士によって、「すぐき」と呼ばれる京都でよく食べられる漬物の中から発見された。
博士がこの発見に至ったのは、京都人の寿命を調査したことがきっかけだ。研究をはじめるにあたり博士は「京都人が長寿なのは毎日のように食べる漬物に秘密があるのではないか?」と考えた。
博士たちの研究チームが京都に存在するあらゆる漬物を調査した結果、「すぐき」に新種の乳酸菌であるラブレ菌を発見したというわけだ。
□ラブレ菌がニキビの症状改善に効果を発揮
岸田博士が発見したラブレ菌は私たちの健康面にどのような効果があるのだろうか。
さまざまな研究チームがラブレ菌の効果を検証しているが、ここではその中の1つカゴメ株式会社(以下、カゴメ)と小沢皮膚科クリニックが行った「ニキビへの有効性」に関する共同研究を紹介する。
ニキビの症状が認められる患者において、便通の乱れを改善するとその症状が良好になるということが経験的に知られている(※2)。科学的な裏付を得るため、ラブレ菌を摂取した時にどのような変化があるのかをカゴメの共同研究チームが調査したのだ。
その結果、ラブレ菌を摂取した患者において便通が改善されたとともにニキビの状況も改善したのだ。これはラブレ菌が腸内環境の改善に役立ったことを科学的に示す一例となった。
□まずは腸内環境から整えよう!
乳酸菌の一種であるラブレ菌が発見された経緯、ラブレ菌が腸内環境を改善することでニキビの症状改善に効果が期待できることについて紹介した。
腸内環境は日々のストレスや生活習慣の乱れを受け、簡単に悪化しやすい。その影響によって生じる体の変調を防ぐためにも、まずは腸内環境を正常に保つところから始めてみてはいかがだろうか。
ラブレ菌の摂取による腸内環境の改善をはじめ、睡眠時間を規則正しくすることやストレスを緩和するなど、自分のできるところから挑戦してみよう。