2016年12月03日
なぜグルテンがあると体に悪いのか?その真意は
マクロビオティックやローフードを始めとしたダイエット法も出ている中で、グルテンフリーダイエットも注目を集めています。小麦粉に含まれるグルテンを除去したパンやお菓子を提供する方も増えてきています。そもそもグルテンの体への影響って何なんでしょうか?グルテンフリーにすることでどんないいことが起こるのでしょうか?
【そもそもグルテンって何?】
グルテンとは、小麦などの麦類に含まれているタンパク質の1種を指します。グルテンが含まれると食物に弾力や粘り気を与えます。ふわふわなパンやコシのあるうどん、パスタ、シリアルなどを作るのには欠かせない成分です。現代の小麦は収穫量を増やし、環境への抵抗力をつけるように、交配や遺伝子操作が繰り返されてきたものです。
その結果、世界で作られている小麦の99%がグルテンを多く含む小麦へと変わり、パンを作るのに欠かせない「強力粉」ができました。グルテンの含有量が少ない昔の小麦では、“ふわふわ”した食感のパンやパンケーキは作れず、日持ちがしないことからグルテンを多く含むものが出来上がりました。
【グルテンフリーが注目されたわけは】
グルテンフリーが近年注目されていますが元々は、セリアック病という小腸の粘膜に炎症が起こり栄養の吸収が阻害される病気や、腸の疾患を予防・改善するために生み出された食事療法でした。しかし、これが健康な人々の間で体の調子がよくなったとの口コミが広まり、美や健康に対しての意識が高い人々にも注目され始めました。その理由として腸が正常化したことです。
グルテンは、小腸内の細胞同士の隙間を作り、そこから体外に出された毒素が再度体内に侵入するのを促してしまいます。それにより、体のだるさやアレルギー症状、腸内の炎症を引き起す原因となっています。それに加えて脳への影響も与え、中枢神経に作用するためグルテン含有量の多い小麦粉の中毒になりやすくなります。
脳内の神経に障害をもたらし、うつ病や統合失調症、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症、記憶・認知障害などの病を引き起こすとされています。グルテンフリーの食生活を開始すると疲労感、思考力低下、いらだちが数週間続くことがありますが、これは体がグルテンを求めて起きている反応なので徐々に良い方向へ改善していきます。
グルテンフリーで、慢性疲労、自己免疫疾患、アレルギー、関節炎、偏頭痛、じんましんなどの原因不明の病気が治る可能性があります。日々の食生活には何事もバランスよく、いろんなものを食べることが大切です。そして、グルテンを含め体に残りやすい、体に影響を与えやすいものを如何にして、外へ出していくように促すかも含め、美容と健康に気をつけた生活を過ごしてみてくださいね。