2016年09月09日
通勤時間が長いと寿命が縮む!電車通勤が「体に悪い」理由
日本の都心部に家を購入した男性の通勤時間は、平均58分。決して短いとはいえない長さです。往復で1日に2時間近く通勤に費やしていることになりますが、通勤時間が長いと、健康に悪いのだとか。
アメリカのニュースサイト『DNAinfo』が、通勤が体に悪い7つの理由を紹介しているのです。
■1:コルチゾールが分泌されるから
アメリカで行われた調査からは、通勤時間が長い人のほうが、コルチゾールの数値が高かったことがわかっています。
コルチゾールは、脳内で分泌されるストレスホルモンのひとつ。人との距離が極端に近い状態が続くと多く分泌されるといわれており、血糖値を上げ、免疫力を下げる作用があると考えられています。
■2:乗り換えでストレスがかかるから
通勤途中で乗り換えをしなければならない人のほうが、ストレスが大きいことがわかっています。
乗り換えは不確定な要素なので、無意識に心配してしまうのです。通勤経路はシンプルであればあるほどいいとされています。また、待ち時間が長くなるのも、乗り換えのストレスのひとつです。
■3:通勤時間が長さは睡眠時間の短さに比例するから
ある研究では、通勤時間が1分長くなると、睡眠時間が0.2205分短くなるといわれています。通勤に1時間かかる人は1日で26.5分、1週間で2.2時間睡眠時間を失っている計算になります。
また、通勤時間が長い人のほうが、週末と平日との睡眠時間の差が大きいことも報告されています。長時間の通勤は体に負担をかけるようです。
■4:コレステロール値とBMIが上がるから
意外な関係ですが、通勤時間が長い人のほうが、コレステロール値とBMIが高いとか。
これは、通勤時間によって健康な食事をつくったり、運動したりする時間が奪われているから。通勤時間1分につき運動時間0.0257分、食事を準備する時間0.0387分が失われている計算になるそうです。
■5:孤独を感じるから
通勤時間が長いと、人との関わりを持つ時間が失われます。
通勤時間10分につき10%も、人と関わる時間が失われるともいわれています。通勤時はたいてい1人で過ごすもの。人に囲まれていても、孤独ではあります。
■6:離婚率が上がるから
夫婦のどちらかの1日の通勤時間が45分以上の場合、離婚率が40%高くなるという驚きの調査結果があります。
単純に家にいる時間が短くなるため、家にいる方の家事などの負担が大きくなります。通勤によって、夫婦の時間も奪われてしまうのです。
■7:寿命が短くなるから
49キロ以上の距離を通勤している女性は、なんと平均寿命が短いのだとか。
研究者の間でもその理由は明らかにされていませんが、家で過ごす時間が減ることにより家事の負担が増え、ストレスになっているのではないかと考えられています。
寿命まで短くなってしまうというのは恐ろしいですが、なかなか通勤時間はコントロールが難しいかもしれません。できるだけ職場の近くに住んで、ストレスのない生活を心がけたいものです。