2016年07月01日
コレステロールが高い人は要注意!脂質異常の症状とは?
これまでに健康診断などで、コレステロールが高いと指摘されたことがある方も多いのではないでしょうか。
脂質異常症、高コレステロール血症のある方は、現代社会においてとても多いです。しかしながら、はじめは症状がみられず、知らず知らずのうちに高脂血症がすすみ、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気のリスクになっていることも少なくありません。
今回は知らないと怖い脂質異常について、医師に解説していただきました。
脂質異常症の原因や症状は?
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂肪といった脂質が必要な量以上に増えすぎてしまい、血管の壁にコレステロールがたまって、血管の内腔が狭くなってしまいます。
そのため、動脈硬化がすすみ、心筋梗塞などの心疾患や脳出血、梗塞など様々な命に関わる病気が引き起こされます。
高脂血症といわれることも多いですが、コレステロールの一種のHDLが低くい低HDLコレステロール血症も同様の現象が起こるため、現在は「脂質異常症」と呼ばれています。
脂質異常症には、原発性と呼ばれるものと、続発性と呼ばれるものがあります。原発性は、遺伝によって発症する脂質異常症です。遺伝の場合、はっきりした遺伝子で起こるものと、まだ遺伝子が識別されていないものがあります。
脂質異常は遺伝する?治療法&予防法は?
脂質異常症は、薬物治療と生活療法で治療します。
原発性、遺伝性の場合は専門医のもとで、家族とともに健康管理をおこなうことが大切です。両親からの遺伝で脂質異常になっている人は、どちらか片方の親からだけの遺伝より重くなりがちなので、発見されたらすぐ、できれば子どもの頃から治療を開始します。
どちらかの親からの遺伝からだけなら、男性は20歳頃から、女性は出産や授乳後できるだけ早く、薬物療法を始めるのが望ましいとされています。
予防や改善のためには、日頃から以下のことなどに気をつけることも大切です。
・カロリーを摂りすぎない
・動物性脂肪の摂取をひかえる
・食物繊維やビタミンを多く摂取する
脂質異常に限らず、これらは健康で長生きするために必要なことです。あらためて心がけてみてくださいね。