春といえば、出会いと別れの季節。新しい場所、新しい役割、新しい人間関係......。「変化」はワクワクするものであると同時に、非常にストレスフルなものでもあります。日本人の約15人に一人が「うつ」を経験する現代、この「ストレス」をコントロールすることは、ビジネスパーソンとしての能力を左右するものにもなってきています。
『結果を出す人がやっている ストレスを味方につける方法!』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)著者でメンタルトレーナーとして活躍している相場聖さんによれば、人は基本的に7つの思考タイプに分けられるのだそう。そして、その思考タイプによってストレスの対処法も変わってくるとのことです。その7つの思考タイプと、それぞれに合ったストレス回避法をご紹介します。あなたはどのタイプでしょうか?
1.強迫傾向タイプ
几帳面な完璧主義者で、何事にも100%を求めがち。自分の意見や信念に対してこだわりが強いため、他人の意見や価値観を受け入れられず、人の意見を聞き入れながら協調的に物事を進めるのが苦手です。 このタイプの人がストレスをためないようにするには、世の中には「絶対」や「完璧はない」と意識することが重要です。
2.過去引きずりタイプ
ネガティブな出来事が起こった時、なかなか気持ちを切り替えることができず「あの時こうしておけば良かった......」とくよくよしてしまうのが、このタイプ。「過去と他人は変えられない。変えられるのは、自分と未来だけ」ということを自分の中に落とし込みましょう。
3.現実逃避タイプ
このタイプの最大の特徴は、常に受け身であることです。自分への自信のなさから周囲をアテにすることが多く、予期不安(終わってもいないことに不安を覚える)を抱えているため、なかなか動けません。
4.悲観思考タイプ
自尊心が低く、ネガティブな思考に陥りがち。すぐに他人と比較して、自分のダメな部分にフォーカスを当ててしまいます。「自分は今ネガティブな思考をしている」と気づいたら、好きなことや嬉しいことに無理やり意識を切り替えるのがおすすめです。
5.過敏反応タイプ
他人に対して愛情深く接し、気遣いのできるタイプ。その分、同じ反応を相手にも求めます。その反面、ネガティブな指摘には敏感です。人それぞれの違いを認め、相手の言動に過剰に反応しないようにしましょう。
6.自尊心偏重タイプ
人一倍自尊心が強く、他人からの過大な評価を求めます。自分の弱い部分を受け入れられず、自分で自分を追いつめてしまいがちですので、自分の意見を主張するだけでなく、「相手にとってのメリット」を考える癖をつけることが大切です。
7.他者中心タイプ
非常に協調的で、争いごとをなるべく避けようとします。人付き合いはとても良いのですが、その裏にあるのは「断ったらどう思われるのだろう」という不安です。このタイプは、まず、自分の意見や気持ちを少しずつでも伝えるようにすることです。
あなたはどの思考タイプに当てはまりますか? 相場さんによれば、「心は、考え方や行動をちょっと変えるだけで強くすることが可能」とのこと。自分の考え方の癖を知り、活き活きと過ごせるようにしたいものですね。