2018年02月21日
紫外線の悪影響は美容だけではなかった! 傷の治りにも影響
紫外線は四季を問わず私たちの肌に影響を与えている。紫外線などの影響で肌が衰えると、その分傷の治りも遅くなっていくことが、アメリカの大学の研究から明らかとなった。
□紫外線の影響で皮膚が老化すると、傷の治りやすさに影響が
「紫外線等によるダメージで肌が劣化している高齢者の方が、若者と比べて傷が治りにくい」ということが、アメリカのミシガン大学によって報告された。
この研究では若者と高齢者を18名ずつ集め、小さな傷を皮膚につけ、その治りやすさを比較したというものだ。この時に両者の汗腺量の違いに着目をし、全体的に汗腺が多い若者の方が傷は治りやすいという結果が出た。
そのため同大学の研究者たちは「汗腺の量の多さが傷の治癒に影響を与えているのではないか?」と推測をしており、紫外線等によるダメージから汗腺や汗腺を支える皮膚構造を傷つけないためにも「日焼け止めクリーム」による肌の保護が大切になってくるのではないかと報告している。
□知っておきたい私たちの肌を攻撃する紫外線の種類
では、私たちの肌に影響を与える紫外線とはどのような種類があるのかについて見ていこう。
紫外線は大きく3種類存在する。
・A紫外線(UV-A)
・B紫外線(UV-B)
・C紫外線(UV-C)
これらの紫外線のうち、UV-Bの一部とUV-Cは地球を取り囲むオゾン層によって吸収されるため、私たちに届くことはない。オゾン層を通過してきたUV-AとUV-Bが私たちの肌を攻撃しているのだ。
なお、これらの紫外線はその波長の長さで区別される。波長が短いほどそのエネルギーは強く、長いほどそのエネルギーは弱い。エネルギーが強いUV-CやBの一部がオゾンで吸収されるため、地上には比較的弱いUV-AやBしか降り注がないのだ。
□私たちの肌に侵入してくる紫外線 体に与える影響は?
紫外線のバリアであるオゾン層を貫いてきたUV-AやUV-Bといった紫外線に私たちはさらされっぱなしなのだろうか。そんな私たちを紫外線から守ってくれるのが肌なのだ。
紫外線を浴びたとしても、肌の角層や表皮で反射させたり、内部のメラニン色素によって防いだりすることが可能なのである。しかし、長時間日差しにあたってしまうと、体の機能が弱ってしまう。
こうした紫外線によるダメージが蓄積することで、肌の奥から傷つけられ、しわやたるみだけではなく、汗腺などにも影響が出てくるのだ。そして、私たちの治癒能力にもダメージが与えられているというわけだ。
特にUV-Aは、体に浴びた量の約3〜5割が肌の奥の真皮層まで到達していると言われているので注意が必要だ(※2)。そのために日焼け止めクリームや日傘、帽子など強い日差しから自分を守るグッズが必要となってくる。
□夏以外でも紫外線対策を!
女性の中には、しわやたるみを防ぎ美容のためにと、一年中日焼け止めをつける人もいるかもしれない。化粧下地などには日焼け止め効果が含まれているものが多いので、女性の顔に関しては日常的に対策ができているとも言える。
これを機会に、男性や子どもなどにも自分の健康を守るために、日焼け止めの使用を意識してもらえるといいのではないだろうか。
タグ:健康
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