2016年06月24日
ノロウイルスの潜伏期間から原因となった食事がわかる?
ノロウイルスによる胃腸炎は、症状が強く非常につらいことが知られています。特に冬場は予期せぬタイミングでノロウイルスに感染して大変な思いをした…というかたは多いのではないでしょうか。
今回は、この気になるノロウイルスにいつ、どこで感染したかを知るために手掛かりとなる、ノロウイルスの潜伏期間や、汚染されやすい食品などについて、医師からの話をお伝えしたいと思います。
ノロウイルス…いつ、どこで感染?
ノロウイルスに感染する場合、ご家族や職場など、身近にノロウイルスにかかっている人がいて、気をつけていたけれどもやっぱりうつってしまった、というケースもあります。
しかし、周りは誰もかかっていないし、どこで感染したのかさっぱりわからない…ということが時々あるのが、ノロウイルスです。感染源がわからないと不安だし、もし家の中で感染したのだとすれば、感染源の消毒などを行う必要も出てきます。知りたいと思うのが当然です。
【潜伏期間】
まず、ノロウイルスに感染する場合、一般的に潜伏期間は24〜48時間程度と考えられています。つまり、食事が原因となる場合には、1〜2日前に食べたり飲んだりしたものが疑わしい、といえるでしょう。
【一緒に食べた人に症状がなかった場合】
ノロウイルスに汚染された食品や水を口にしても、抵抗力などの諸条件によって胃腸炎を発症する人とそうでない人がいます。一緒に食べた人に何も症状がないからといって「その食事は原因ではない」ということにならない場合もあります。
ノロウイルス感染の原因になりやすい食物
原因となりやすい食材として有名なのが二枚貝。カキの生食が原因になる場合が比較的多いようです。ノロウイルスに汚染された食品でも、中までしっかり火を通すことで感染力が失われるようです。特に冬場は生ガキはあきらめて、フライやグラタンなどよく熱を通した調理法のものを選ぶことをおすすめします。
しかし、どんな調理法でも調理した人がノロウイルスに感染していたり、ウイルスが付着している手で食品に直接触れた、ということであれば感染してしまいます。ですから貝類だけでなく、あらゆる食品・水など口に入るものがすべてが原因になり得るのです。野菜やフルーツなども加熱しないで食べるものはよく水洗いしてから食べましょう。
食事以外でも感染するノロウイルス
ノロウイルスは非常にしぶといウイルスで、アルコール消毒や乾燥にも強く、空気中に舞った粉じんにウイルスが含まれていて、それを呼吸によって吸い込んで発症する場合もあるといわれています。
ノロウイルスを生活環境から完全にシャットアウトするということは非常に難しいので、自己免疫で発症を少しでも抑えられるようにするとよいでしょう。
冬場はノロウイルスはもちろん、インフルエンザなど、何かと怖い感染症が多くなる季節です。バランスのとれた食生活、十分な睡眠や規則正しい生活で、意識して体調を整え免疫力をアップしておきたいですね。
タグ:健康
【健康 美容 ダイエットの最新記事】
この記事へのコメント