暮らし雑感

ズワイガニは漢字で「楚蟹」とか「津和井蟹」と書きます。楚は「すわえ」または「すはえ」と読み細い枝のことを指す古語です。


これは、ズワイガニの脚の様子を細枝になぞらえたものと言われており、この発音が「ずわい」に訛ったものと考えられています。



また、カニは傷みが早いことから、「酢で和えて食べるカニ」を意味する「酢和え蟹」が訛ったという説もあります。



ズワイガニは、水揚の漁港の名前を付けてブランド化を図っており、このため、カニの中でも呼び名がとても多いのが特色ですが、分類学上は全て同じカニになります。このように、水揚げ港の名を冠したズワイガニを「地ガニ」とも呼ばれます。



稀に、ベニズワイガニを「ズワイガニ」、本種のズワイガニを「本ズワイガニ」と呼ぶ業者もいますが、ベニズワイガニは全く別の種類です。



ズワイガニは高級食材で、カニの中でも肉の味に定評があることから、常にトップの人気を誇っています。



特に関西地方では、「カニの王様」と呼ぶ地域もあり、カニ食べ放題のツァーを開催すると確実に集客効果が望めることから、カニと温泉とタイアップしたパッケージツァーで発展した温泉地も少なくありません。



ズワイガニは大型で肉も厚いので、鮮度が高いと刺身で食べることもできるが魅力です。



また、肉は上品な甘みがあり、こってりしたカニ味噌と好対照で、卵も通好みの珍味です。缶詰などの加工品としても人気があります。そして、大型のカニですから、１杯買うと、家族全員でたっぷり食べることができるため、満足感の高いカニで、冬の味覚ナンバーワンです。


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