コースごとに強い馬は違うのよ

※馬場差差：当日の全レースを対象にしたタイム差。マイナスなら時計の速い馬場、プラスなら時計のかかる馬場。



先週の中山競馬は、ダートは土日ともにほぼ基準通り。芝はどちらも速かったが、とくに土曜日が-0.8秒とかなり速くなった。
京都競馬は、土曜日のダートが-1.3秒とかなり速くなり、芝は日曜日が+1.1秒と時計がかかる馬場だった。


まず、ダントツ1番人気のゴールドシップが7着に沈んだAJCCから。
馬場差-0.2秒で、レースタイム差が+1.0秒だから、時計はかなり遅かった。タイム面からは評価できないレースだった。ゴールドシップにとっては、この時計は遅すぎる。それでも地力の違いでなんとかしたかったのが本音だろうが、そもそもコース相性も良くないし、その上にこの時計なら負けても仕方ない。気難しさ以前の問題で、今回の敗戦がゴールドシップの力の衰えにはつながらない。次走、相性の良いコースに替われば結果は違ってくる。
勝ったクリールカイザーは、時計のかかる馬場に向いているタイプで、超スローペースに落とした田辺騎手の好騎乗。オープンに入って自分で時計を作れるなら、今後も中距離戦線で面白い。
×ミトラは、もっとも時計勝負に向いていたが、2番手から見事な粘りこみ。個人的には◎マイネルフロスト（4着）の脚色が良かっただけに、非常に残念な結果となった。


土曜の京都で行われた京都牝馬Sは、馬場差-0.1秒でレースタイム差+0.2秒。ほぼ基準通りで可もなく不可もなし。
◎ケイアイエレガントが、800m通過47.8秒のスローペースで逃げ切り勝ち。コース相性の良さを存分に発揮した結果で、この勝利は想定内。2着×ゴールデンナンバーは、長期休養明けで仕上がりひと息だったが、有利枠を生かして33.0秒の末脚。3着○パワースポットも頑張ったが、今回は相手が悪かった。
5着に敗退した▲ウリウリは、一旦2番手に出ながらマコトブリジャールにかわされてからは抵抗できず。今回のレースを見た限りでは、▲ウリウリにマイルは1F長い。


もう1つの重賞・東海Sは、◎コパノリッキーが4馬身差の圧勝。レースタイム差-1.0秒で、時計面でも評価できる。ニホンピロアワーズの逃げは、10000m通過61.2秒でやや速めのペース。これを2番手からアッサリかわして、後は一人旅の圧勝劇。ただ、今回もスタートがあまり上手くなかったのが不安点。チャンピオンズCと短期間に2回となると、癖にならなければいいが。
この時計なら、△ナムラビクターには上位を窺ってほしかった。それが3番手の好位から、早々と脱落して11着。敗因がわからない。


次走の狙い馬
日曜　京都9R　睦月賞（1000万下・芝2400m）3着ゴールドテーラー

ゴールドテーラーは、時計が速い馬場に向くタイプで、本質的には京都芝2400mは向いているはずだった。ところが、睦月賞はレースタイム差+1.6秒の遅いタイム。これではゴールドテーラーの出番はない。それでもクビ・ハナ差の3着なら頑張っている。次走が時計の速いコースなら連対圏は確実。


　
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