2019年02月25日

愛人募集掲示板

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ニナさんとは、愛人募集掲示板で知り合った。
定期は望んでいない、一晩限りの愛人関係で、と言うのが彼女の希望だった。
現れたのは、ギザギザカットでおでこを大きく出したちょっとパンクチックな女の子だった。笑うわけでも緊張しているわけでもない無表情なタイプだった。
とりあえず、お茶を飲みながら話をしてみた。だが、ニナさんは余計なことは一切口にしなかった。ただ、無口と言うよりも言葉を慎重に選んでいる感じで、退屈しているようには見えなかった。すれているわけではない、単に口下手らしかった。
かく言う僕も、そう喋りが得意ではない。会話によるコミュニケーションは苦手だ。
僕はニナさんに自分と同じ空気を感じながら、彼女とホテルにチェックインした。
彼女と同じ空気を感じたのならば、無理に会話をする必要はない。なぜならば、僕も仕事中はあまり余計なことはしゃべりかけられてほしくない性格だからだ。
人と会話したくないのだったら「俺に話しかけるな」オーラを漂わせればいい。反応の薄いヤツと喜んで会話しようとする人間はいない。そうすれば、人は自然と離れていき、会話をする必要はなくなるのだ。
ニナさんからも「私にあまり話しかけないで」オーラが出ている。
おそらく、ニナさんもまた、無駄な会話はしたくないのだろう。だから、愛人募集掲示板でも一晩限りを謳っているに違いない。
言葉による介在はなくても、信頼関係は築くことができる。僕が無言でニナさんの体に手を回すと、彼女もまた僕に腕を絡めてきた。
僕は、ニナさんのきれいな体を存分に味わった。そして、ニナさんもまた抗う事もなくすんなりと僕を受け入れてくれた。
僕たちは、何の問題もなく、言葉と言葉ではなく、ペニスとヴァギナでコミュニケーションをしたのだ。
行為が終わった後も、ニナさんは表情を変えていなかった。
僕はそんなニナさんに「今日はありがとう」と言ってお金を渡した。
すると、僕からお金を受け取ったニナさんの目に涙があふれてきた。「どうしたの?」と僕が横に座ってニナさんの顔を覗き込むと、彼女は何でもないと言いたげに首を横に振ってから、僕のシャツの裾をぎゅっと握ってきた。
僕は彼女が落ち着くのを待ってから「次はいつ会おうか」と優しく言った。僕を見上げてきたニナさんの口元が少し緩んだように見えた。
愛人契約
お金が欲しい

パトロン募集

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僕の見ている先では、彼女がキャンバスに向かって一心に絵を描いていた。
僕は彼女の描く絵が好きだった。
彼女は、画廊でアルバイトをしながら絵を描いている芸術家志望の女の子だった。
僕がたまたま、亡くなった祖父がコレクションしていた絵画の鑑定をその画廊に頼んだ時に彼女と知り合った。
僕も芸術家だった祖父の影響で、絵画については一家言持っている。もちろん、未熟な部分はあったが、それは数をこなせば何とかなるものであり、努力では何ともならない芸術センスを彼女の絵からは感じたのだ。
パトロン募集をしているんです、と彼女は言った。絵画の制作に集中できる時間と生活費を提供してくれるパトロンだ。
僕は、彼女のパトロン募集に応じてみることにした。自分の手で芸術家を育ててみたいという願望もあったが、決め手になったのは彼女の美貌だ。彼女からはオスの本能を刺激する魅力があった。
こうして、僕は彼女にアルバイトも止めさせて、祖父が使っていたアトリエと手当てを用意した。存分に絵画制作ができる環境だ。そして、その見返りとして、僕は彼女にその瑞々しい体を提供してもらった。彼女の体は一級の芸術品のように美しかった。もちろん、彼女の描く絵には興味はあったが、それ以上に僕は彼女とのセックスに溺れた。
だが、やがて彼女は堕落した。僕の見る目がなかったのかもしれない。彼女が作り上げる作品は一向に未熟なままだった。その反面、僕から調教された彼女はセックスについては見る見るうちに上達していった。
そんな生活が2年続いた後、僕は彼女とは手を切った。悪い言い方をすれば彼女を捨てたのだ。
彼女も自分の才能の限界を感じたのだろう。潔く僕のもとを去っていった。
そのしばらく後である、彼女がある絵画コンクールで大賞を受賞したのは。
僕とのパトロン契約を解除した後に彼女の才能は花開いたのだ。
僕が花開かせたのは彼女のセックスの才能であり、彼女はそれを武器にして、僕よりも有能なパトロンを得て芸術の道を切り開いたのだから皮肉なものである。
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