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プロジェクトFX 〜 投資家たち 〜 第1話
 セリング・クライマックスから口座資金を守れ
         ロンガー達はトレーダー生命をかけた



平成27年8月24日、

世界同時株安が起こり、為替では

セリング・クライマックスが発生した。

下は、そのときのドル円の日足チャートである。

プロジェクトFX.png

値動きの少ない通貨ペアと言われているドル円が、

たった1日で約6円も暴落した。

ロンガーは阿鼻叫喚し、

市況2ちゃんねるのショーターからは、

『ロンガー息してる?』、『ロンガーざまぁー!』などと、

ののしられた。

数々のロンガーが退場し、またあるものは追証になり、

トレーダー生命を奪われた。

しかし、

そんな状況下でも生き残ったものがいた。

これは、歴史的な大事故の中で生き残り、

不屈の精神で立ち向かった

ロンガー達の物語である。




デンデデンデ デデンデン♪ 
        デンデデンデ デデンデン♪

デンデデンデ デデンデン♪ 
        デンデデンデ デデンデン♪



益の中の建玉
損の中のクソポジ
みんな何処へ行った 見送られることもなく

草原のロンガー
街角のスワッパー
みんな何処へ行った 見守られることもなく

追証にある金を誰も払いたくない
人はチャートばかり見てる

つばめよ高い空から教えてよ 未来の値を
つばめよ追証の金は今 何処にあるのだろう



2015年 夏、
ロンガーは、2012年からのアベノミクスに始まった、円安に沸いていた。それもそうである、月足チャート見ればわかるが、2012年10月からある程度の下落はあるものの、セリング・クライマックスが発生するほどの暴落はなかったのである。

そんな中、この土龍炎ロング社も2012年10月に設立後、ドル円のロングで順調に利益を出していた。2015年8月に入っても、強気な発言が社員達には多かった。


土龍炎ロング社員 横中(中立部 所属)
『今年は、どこまで円安が進むかなぁ。』

土龍炎ロング社員 牛山(ポジティ部 所属)
『ドル円、130円行っちゃんじゃないか。』

土龍炎ロング社員 熊川(ネガティ部 所属)
『130円までいくかなあ?でもまあ、最低でも126円は超えてくるよね。』


そんな、各部門担当者の強気な発言が目立つ中、8月21日金曜日、雲行きが怪しくなり始めていた。

横中 『上海株、また下落してんだってな大丈夫かな。』
牛山 『今までも、下落したことがあっても影響なかったし大丈夫だろ。それに、市場は2008年のリーマンショックで学んでいるんだし、そう簡単にはパニックにはならないよ。』
横中 『うーん、だといいんだがな。』

牛山は楽観的だった。

そんなとき、神妙な面持ちで、熊川が休憩室に入ってきた。

牛山 『ん?どうした。まーた、お腹でも痛いのか?』と、
いつものように、牛山が熊川をからかった。

熊川 『違うよ! ちょっとVIX恐怖指数が気になってるんだ。』
横中 『恐怖指数がどうかしたのか?』

熊川 『うん、数値が28にまで上昇しているんだ。』

横中 『28って通常時を超えてるじゃないか!』

牛山 『どうせ、一時的に超えてるだけだろ。すぐに戻るさ!』
熊川 『戻れば、いいんだけど。もし、来週もっと上昇したらやばいよね。もし、何かやばいことの前兆だったらどうしよう。もし、・・・』

熊川は、悲観的だった。

牛山 『もし、もしって、カメさんかよっ!』

また、牛山がからかう。

横中 『じゃあ、21日の日足も確定してるし、チャートを分析してみようか。』

中立的な考えをもつ横中が提案をした。
その案に、牛山も熊川も賛同した。

こうして、3人はドル円の日足チャート分析を始めた。

横中 『21日の陰線が120MAに下ヒゲでタッチしているな。』

横中が冷静に言った。

牛山 『確かに、タッチはしている。しかし、ヒゲでタッチしているだけであるから7月8日のパターンと同じだろ。しかも、21日の陰線は7月8日よりも短いし、次の日には陽線で戻すさ。』

牛山の分析は、楽観的ではあるが、的を射ていた。

熊川 『でも、下に抜けたらまずいよね。もし、抜けた場合のことを想定して、損切りのための逆指値を設定しておいた方がいいんじゃないの。』

熊川の考えは、慎重だった。


牛山は強気に言った。

牛山 『120MAは、去年の7月30日に上抜けしてから、今まで一度も下抜けしてないんだぜ。よほどの悪材料がないかぎり抜けないだろう。逆指値だって設定しておけば、オーバーシュートによる一瞬の下ヒゲで引っかかっちゃうんだし、まだ設定する段階ではないだろ。横中もそう思うだろ?』

牛山に賛同を求められ、横中は言った。

横中 『確かに、1年近くも抜けれていない120MAが簡単に抜けるとも思えない、現に、21日も上海株は下落していたが、120MAは抜かれなかった。熊川の言うとおり、逆指値を設定するのも大事だが、牛山の言うとおりにオーバーシュートひっかかってしまうのは避けたいところ。

ここはどうだろう、逆指値を設定はしないが、まずい状況、目安として120円を割りそうにだったら、成行注文で損切りをするというのはどうだろう。』

中立部門の横中らしい、中立的な意見だった。

牛山 『確かに、120円を割りそうな状況であれば、損切りが視野に入ってくるな。』
熊川 『そうだね。目安をつけておかないと、損切りを迷ってしまうからね。』
その意見に牛山も熊川も納得した。

ここで、牛山がさらに楽観的な見解を述べた。
牛山 『それに、その下の200MAを見てみろよ、去年の8月19日に離れてから、今まで、タッチすらされてない線だぜ、タッチするだけでも難しいのに下抜けするとは思えない。200MAに守られている120円台は安泰だ。』

ポジティ部の牛山らしい、楽観的な見解であった。

横中 『確かに。』

熊川 『そうだね。心配し過ぎかもね。2つの抵抗線をすぐに抜けてくるとは考えにくいしね。』

200MAに120円台が守られている安心感から、熊川はホッとしているようであった。


その日は、ポジティ部門の牛山の意見に横中、熊川ともに賛同し、3人が楽観的になったことは確かだった。この時点で、誰もがセリング・クライマックスの“セ”の字すら想像していなかった。そう、あのネガティ部門の熊川までも・・・



その日の夜、就寝前に横中は布団に入りながら考えていた。

『今年に、入って恐怖指数が20を超えたことは何回かあったが、いずれも20前半だった。今回は20後半というのが、引っかかる。』が、月曜になれば、わかることだし、下がるであろうと思っていたので、気にしないで寝ることにした。



8月24日 月曜日の朝、

横中が出社して、ディーリングルームに入ると牛山と熊川が何やらもめていた。明らかに熊川が動揺しているのがわかった。

横中 『どうした熊川、何があった!』



・ ・ ・ 第2話へ つづく





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