できごと: 最先端の暮らしと社会のできごと

2020年09月29日

郵便ポストにコーヒー？どんな罪になる？過去にはアイスクリームも投函されたことも！？

東京・多摩郵便局から封筒とともに
送り返された

「コーヒーを郵便ポストに入れられたため汚損」
という封筒。

郵便ポストに異物を入れたときの罪は？

3つあります。

「器物破損罪」

もしコーヒーが郵便物にかかって汚損した場合、
「損壊」したと言えます。
よって、器物損壊罪が成立します。

「業務妨害罪」

損害によって今回、送り返されました。
通常、送り先に届けないと、いけないですよね。

そのため、通常業務に支障をきたした。
よって、「業務妨害罪」が成立するわけです。

「郵便法違反」

これは、「封書やはがきなど『郵便物』に
　　　　　　　　　　　　　　　かかわる事業を運営するための法律」である。

コーヒーを郵便ポストに入れた場合

第78条郵便専用の物件又は現に郵便の用に供する物件に対し
損傷その他郵便の障害となるべき行為をした者は、
これを５年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

今回の事件にもろ該当しますね。

知らないと危険！！
「信書の出し方」については、
最後に紹介します。

＜異物混入の過去の事例＞

・2010年　神奈川　「高野豆腐」を投入。

・2015年　大阪・箕面　「焼き肉のたれ」を郵便ポストに投入。年賀状など300通を汚損。
　

・2016年の冬「アイスクリーム」を郵便ポストに投函
　　　　　　
　　　　　　　　　　　→東京・北区の男子学生（19）家裁送致。

ポストに異物を投入した犯人は、
「興味本位」「仕事でむしゃくしゃして」
　　　　　　　　　　という人がほとんど。

ところで・・・「郵便法違反」
他人事だと思ったあなた。

あなたもしている可能性があります！！

「えっ」
と思われた方もいると思うので
具体例を紹介します。

事例と対処法を示します。

【信書を宅急便で送る】

県の女性職員が、信書を宅配便のメール便で送り、

文書を受け取った方が告発。

県と女性職員、法人として宅急便会社、男性従業員2名を書類送検。

＜対処法＞

日本郵便　→　定形郵便、定形外郵便、レターパック、EMS

佐川急便　→　飛脚特定信書便　
　　　を使って送る。

信書はこの2つからしか送れません！！

そもそも、信書とは？

■書状
■請求書の類
【類例】納品書、領収書、見積書、願書、申込書、申請書、申告書、依頼書、契約書、照会書、回答書、承諾書、◇レセプト（診療報酬明細書等）、◇推薦書、◇注文書、◇年金に関する通知書・申告書、◇確定申告書、◇給与支払報告書

■会議招集通知の類
【類例】結婚式等の招待状、業務を報告する文書

■許可書の類
【類例】免許証、認定書、表彰状

※カード形状の資格の認定書なども含みます。

■証明書の類
【類例】印鑑証明書、納税証明書、戸籍謄本、住民票の写し、◇健康保険証、◇登記簿謄本、◇車検証、◇履歴書、◇給与支払明細書、◇産業廃棄物管理票、◇保険証券、◇振込証明書、◇輸出証明書、◇健康診断結果通知書・消防設備点検表・調査報告書・検査成績票・商品の品質証明書その他の点検・調査・検査などの結果を通知する文書

■ダイレクトメール
文書自体に受取人が記載されている文書
商品の購入等利用関係、契約関係等特定の受取人に差し出す趣旨が明らかな文言が記載されている文章