2019年09月27日
フレデリク・セペダ2000本安打達成 史上24人目の快挙
フレデリク・セペダ
Cubadebate、2019年9月27日
サンクティ・スピリトゥスの野球選手フレデリク・セペダが、自身の背番号と同じ史上24人目のキューバ野球リーグ(SNB)2000本安打を達成した。
2006年第一回WBC準優勝メンバーであるセペダは、シンコ・デ・セプティエンブレ球場でのシエンフエゴスとの試合で、5回にこの大記録を達成した。
快挙達成までの経緯は次の通り。セペダ外野手は初回に四球で出塁し、3回には外野左翼へのライナーでアウトになり、自チームが1対4で負けていた5回、午後3時54分に、カルロス・ダミアン・マルティネス投手から、一二塁間を抜く安打を放った。
キャリア22年目のスイッチヒッター、セペダは、サンクティ・スピリトゥス選手として4人目の2000本安打達成となった。ロウルデス・グリエル(2026安打)、エリエル・サンチェス(2082安打)、そして今季8月26日に自己通算6170打席目でマヤベケの右腕投手ヤディアン・マルティネスから本塁打を放って達成したユニエル・メンドーサに続く快挙である。
ただし、通算最多安打数を誇る同県出身の野球選手は現在ヒューストン・アストロズのユリエスキ・グリエルである。キューバリーグ15年で1705安打を放ち、その上、米大リーグでの4年間で514安打を重ねている。
現在35歳で、10年以上キューバ代表チームのメンバーだったグリエルは、日本プロ野球セントラルリーグの横浜ベイスターズでの2014年に73安打も放っており、これまで合計2292安打を記録している。
五輪・世界選手権・パンアメリカン王者でキューバリーグ史上最多の四球王でもあるフレデリクにとって今季は歴史的シーズンとなっている。8月24日の現地時間14時33分にはホセ・アントニオ・ウエルガ球場でイスラ・デ・ラ・フベントゥのマイケル・マルティネス投手からキューバリーグ通算300本塁打を達成した。
メキシコおよび日本野球リーグでの経験(と安打数)もあるセペダは、2020年東京五輪の予選も兼ねて11月2日から17日にかけて開催されるプレミア12のキューバ代表チームメンバーとなる最適な状態にあることを示している。
今世紀最高のキューバ野球選手の一人とみなされているセペダはいまから数か月前、パンアメリカン・リマ大会2019に出場したキューバ代表から選外となった。レイ・ビセンテ・アングラーダ監督率いる代表チームは低調なパフォーマンスで6位に終わった。
(PLの情報による)
Cepeda conectó el hit dos mil en Series Nacionales de Béisbol en Cuba
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/09/27/cepeda-conecto-el-hit-dos-mil-en-series-nacionales-de-beisbol-en-cuba/#.XY8uom5uKzk
フレデリク・セペダ 史上4人目の2000本安打・300本塁打達成 キンデラン・リナーレス・ムニョスに並ぶ
セペダ、史上4人目の300本塁打・2000本安打達成者に
Escambray、2019年9月27日、ACN
サンクティ・スピリトゥスのフレデリク・セペダ外野手が今週金曜日(9月27日)、キューバ野球リーグで2000本安打を達成した史上24人目の選手になったが、今季最後から3番目のサブシリーズとなるシエンフエゴスとの初戦での自チームの敗北(3対10)を避けることはできなかった。
また、記録専門家アルネリオ・アルバレス・デ・ラ・ウスがACNに提供したデータによると、セペダは往年のスター選手オレステス・キンデラン、オマール・リナーレス、アントニオ・ムニョスに並び、2000本安打と300本塁打の両方を達成した史上4人目の選手になった。
現在首位のカマグエイと2位のサンティアゴ・デ・クーバとの試合は、雨のため中止となり、ギジェルモン・モンカダ球場では明日土曜日(9月28日)にダブルヘッダー(両試合とも7イニング)がおこなわれる。
シンコ・デ・セプティエンブレ球場でサンクティ・スピリトゥスチーム投手陣を圧倒したシエンフエゴスチームは23勝目に到達し、首位カマグエイに2ゲーム差の4位に食い込んだ。
シエンフエゴスはサンクティ・スピリトゥス投手陣から16安打を放ち、中でも今季絶好調の4番打者のパベル・ケサダ三塁手は3打数3安打、2二塁打、4打点と活躍し、首位打者を維持している。
またピナール・デル・リオはマタンサスを4対1で破り、国際大会経験もあるフランク・ルイス・メディーナ投手が8回1/3を投げ、9安打7奪三振と好投した。
アルフォンソ・ウルキオラ監督率いるピナール・デル・リオチームの打撃陣では、ラサロ・エミリオ・ブランコとルイス・パブロ・アコスタが3打数2安打と活躍した。
その他の試合結果では、昨季王者のラス・トゥナスがシエゴ・デ・アビラに5対1で勝ち、オルギンはイスラ・デ・ラ・フベントゥに13対0、インドゥストゥリアレスはビジャ・クララに7対3で勝利した。
グアンタナモ対マヤベケ、グランマ対アルテミサはおこなわれず、明日土曜日にダブルヘッダーとなる。
Frederich Cepeda ya tiene dos mil hits en Series Nacionales
http://www.escambray.cu/2019/frederich-cepeda-ya-tiene-dos-mil-hits-en-series-nacionales/
フレデリク・セペダ 1000本安打達成と同じ地シエンフエゴスで2000本安打を飾る
セペダは計画していたかのように、1000本安打達成と同じ舞台で2000本安打を達成した
5 de Septiembre、2019年9月27日、Darilys Reyes Sánchez記者(文)、Aslam Castellón記者(写真)
三度目の正直と有名なことわざにある通り、サンクティ・スピリトゥスのフレデリク・セペダはこの日三打席目でキューバ野球リーグでの自身2000本安打を達成した。
シンコ・デ・セプティエンブレ球場でのシエンフエゴス戦で2対7とリードされた5回に、右腕カルロス・ダミアン・ラミレス投手から外野左翼へライナーで安打を放ち、記録達成に決着をつけた。
セペダが迷信深い人の中に含まれないとしても、きょうは偶然の1日だった。彼は1000本安打を放ったのと同じ球場で、この大記録を達成した自身の背番号と同じ24人目のキューバ野球選手になった。
「そうだったんだなというだけだ。私はとても現実的なんだ」、とセペダは試合後に説明した。「偶然にもこの地のチームとのサブシリーズでという、キャリアのなかで人生が与えてくれた今回の機会にとても満足している。」
「自分のファンの前で達成したいと思うことはある。でもそれをコントロールすることはできない。われわれは任せられた仕事をやる。トレーニングし、準備し、ヒットを打とうとする。でもそこから先、それがどこで、いつかというのは、われわれの手には及ばない。」
しかし、その出来事もその主人公もファンによって適切に歓迎され、サンクティ・スピリトゥスの同僚たちが祝福したあと、シエンフエゴスチームもセペダに対して敬意を表して拍手を送り挨拶をかわした。
「私はキューバのほぼすべての球場で拍手を受ける幸運を得てきた。きょうここで起きたことにとても満足している」、とセペダは話した。
現在サンクティ・スピリトゥスチームが直面している不調については、「物事はそれらを手にしたときに達成される。われわれはいいスタートを切ってリーグの大半で首位に立ったが、実際のところここ最近のサブシリーズではうまくいっておらず、直近はかなり問題が大きくなっている」、と語った。
「ただ毎日勝つために出ていくこと。現在リーグに参加しているチームは皆そうだ。」
「ファンには落胆しないようにと伝えたい。大事なのはチームであり、われわれは争いを起こし続けていく。上位4チームに入るか、または、進出決定戦で戦うために。」
シエンフエゴスチーム、2000本安打達成のセペダを祝福
Béisbol Cubano: en Cienfuegos el jit 2000 de Frederich Cepeda
http://www.5septiembre.cu/beisbol-cubano-en-cienfuegos-el-jit-2000-de-frederich-cepeda/
シルビオ・ロドリゲス 10月4日に105回目のバリオツアーコンサート開催 セロ市トゥリパン公園にて
Cubadebate、2019年9月27日
シルビオ・ロドリゲスが10月4日(金曜日)午後7時から、セロ市(トゥリパン/コンセプシオン間のサラゴサ通り)のトゥリパン公園で自身105回目のバリオツアーコンサートを開催する。
同公演でシルビオは、ニウルカ・ゴンサーレス、オリベル・バルデス、ホルヘ・アラゴン、ホルヘ・レジェス、エミリオ・ベガ、グルーポ・トロバローコ(ラチド・ロペスとマイケル・エリサルデ)を伴って歌う。
ゲストグループとして、グイド・ロペス・ガビラン率いるオルケスタ・デ・カマラ・ムシカ・エテルナが出演する。
当日午後6時から7時までの時間帯は、同ツアー100回目の公演から行ってきている通り、同地域の学校の図書館向けに児童用図書が集められる。
シルビオ・ロドリゲス「オハラー」(2019年9月13日、マリアナオ、104回目のバリオツアーコンサート)
Silvio Rodríguez ofrecerá concierto 105 de su Gira por los barrios
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/09/27/silvio-rodriguez-ofrecera-concierto-105-de-su-gira-por-los-barrios/#.XZCX0UYzbIU
プレミア12でのキューバ代表チームメンバーを考える
アルフレド・デスパイネ
Juventud Rebelde、2019年9月27日、Norland Rosendo記者
まだ監督が発表されていないが、代表チームが正式に発表されるのも間近である。どの選手が選ばれるか議論は白熱している。
公にはなっていないが、9月3日以降(または以前)にキューバはプレミア12に向けた60選手からなる代表候補メンバーを世界野球ソフトボール連盟(WBSC)に報告しなければならなかった。この日は、1日の遅延ごとに100ドルの罰金を支払わずに済ませるための期限日だった。
WBSC公式サイトの大会規則によると、10月3日が正式メンバーの28選手の登録日となっており、そこには少なくとも捕手2人と投手3人を含んでいなければならない。ただし監督会議までは、WBSCの適切な許可があればチーム内の変更は可能である。
ほとんどの国がはじめに監督を発表した。補佐する首脳陣を指名し、十分な時間をかけて代表候補を吟味できるようにするためである。さらにはその意見が60人のメンバー選定にも影響したに違いない。
現在までキューバの監督が誰になるか発表されていない。選ばれる人がそのことを知っていて、今月の頭に連盟に送った代表候補メンバーの人選にすぐれた見解を与えてくれていればいいと思う。誰もレイ・アングラーダを除外してはいないが、彼を承認してもいない。これは、リマでの惨敗後にわが国の国技の名誉を最大限回復するためにプレーする大会に向けてのスタートとしてはいい形ではない。
アングラーダであれ、ボロートであれ、カルロス・マルティであれ、ウルキオラであれ、シビルであれ、フェレールであれ、、、あるいは海外から招聘する人であれ、その場合には、これまでにコーチ陣やチーム顧問とどういうチームを編成するか決めるために数回の話し合いがなされていなければならなかった。時間は過ぎてゆく。即興はもっとも健全なものではない。
ニュースが届くあいだ、われわれは、プレミア12に行くべき代表チームに関する公共やネット上での議論に、いくつかの材料を提供しよう。私はこれまで、ペルーに行ったチームを多かれ少なかれ改革する意見から、特定の選手名やポジションに関する不毛な対立に終始する意見まで、さまざまな意見を読んだ。
今度の大会は短期決戦である。最大でも8試合だが、どのチームも勝ち抜く願望を持っている。好調を保っている選手が行くべきである。名前は重要ではない。経験のない者が優先される再建のための大会であるとも思っていない。
今季キューバリーグで代表に召集されうる成績をあげている才能ある若い選手たちがいるが、今回は新世代が主導権を握るときではない。それは今回ではない。
代わりに、過去の一時期キューバ代表または代表候補チームにいた経験を持つ選手たちがいる。あるいはそのドアを何度もたたいて居場所を得ていなかった選手たちがいる。彼らは今回吟味されるべきである。
まずはわれわれがどういうチームを欲するか考えるべきだ。ジグソーパズルのように正しいピースが選ばれなければならない。オールスターチームでもない。一定の成績で上位に来ている選手たちへの褒賞でもない。
打率、防御率、勝利数などの伝統的数字に焦点をあわせると、われわれのキューバリーグはすぐれた指針にはなっていない。キューバリーグは投手陣が制球の無さをもっとも示し、多くの打者が打席での規律(選球眼)に欠けているにもかかわらず高い打率を残しているリーグの一つであることを想起しよう。点をあげるのに苦労している。ここで私が点をあげるというのは得点することを意味しない。走者を進塁させるために正確な対応をし、後続の打線の犠飛か安打でホームに返すことである。
キューバリーグの情景を可視化するために数例だけあげる。その日常的欠陥がそのあと国際大会で重くのしかかってくるのだ。
ここ最近の海外での大会における傾向として、キューバ打撃陣の打席の多くが3球かそれ以下で終わっている。これは四球を獲得し塁を埋める可能性を減らす。多くの打球がゴロである(ときどき中間付近)。追い込まれたカウントでの打率が下がり、これらの状況では悪球を振る頻度が高い。
現代野球では、最初のほうの投球の80%以上がストライクであるが、わが国の投手陣はストライクゾーンを突くその効果に非常に無頓着であり、相手打者に対して5球以上投げている。
キューバは、戦術的なバリエーションがとても豊富なこのスポーツの読み方にラジカルな変更を求められている。キューバ投手陣の対処が2020年東京五輪への出場権獲得を目指すチームの最終結果における鍵となるだろうと私は考えている。プレミア12では順位表での米大陸1位のチームが五輪出場権を得られる。
キューバ投手陣にとって安泰の時期ではない。キューバリーグの数字を探ると、制球の悪さ、時速90マイルに届かない平均球速、豊富な球種とりわけ変化球とチェンジアップの効果を持つ投手の少なさ、が優勢である。
大リーグには「ブルぺニング」つまり先発にリリーフ投手を起用し、2~3イニング投げさせるという継投戦術の経験がある。この戦術のキューバ版が考えられる。先発が試合の三分の一を投げ、そのあと次の投手が同じ回数を投げることで相手打線に調整の時間を与えず、残りの回を「日本出身」のリバン・モイネロ、ライデル・マルティネスと他の投手にまかせ、彼らにリリーバー、アップセット、クローザーの役目が与えられる。
左腕モイネロが投手陣リーダーとなる
そのためには15人近い投手を連れていかなければならないだるう。もともと先発専門の投手3~4人と、特定の役割を担った残り投手がブルペンを形成する。右腕、左腕、いろんな角度の変化球の使い手たち。そのためには防御率や勝利数やセーブ数だけを考慮できない。
捕手は戦略的ポジションである。理想は2人の捕手で、1人が攻撃、もう一人が守備だが、現在の状況では3人になることは否定しない。強力ではない投手陣は、自分たちをサポートしグラブの動きでボールをストライクにすることができる捕手陣を必要としている。
名前に言及する気はないが、ユレクシス・ラ・ローサはその捕手技術により理想の候補でありうる。多くの投手が、ユニオル・イバラとのコンビは落ち着くと話しており、ヨスバニ・アラルコンはもっとも打撃力がある。
私の提案では投手15人と捕手3人なので、残りの内野手と外野手の人数は10人だけとなる。複数のポジションを守れるユーティリティプレーヤーについて考えなければならない。センターラインは重要である。ロエル・サントスを外野中堅に配置し、二塁付近は密接なコンビネーションと幅広い守備範囲が求められる。エリスベル・アルエバルエナは現在のキューバ野球リーグのなかで最も輝いている遊撃手である。
アルエバルエナはもっとも強力な遊撃手の候補である
ユリスベル・グラシアルは代表メンバーの座を確実にしている。日本リーグでの働きによってだけでなく、彼は内野と外野で5つのポジションをこなすオールラウンドなプレーヤーだからである。
レスリー・アンダーソンを代表チームの外野右翼に起用するという意見を聞いたことがある。しかしアンダーソンは今季そのポジションを守ったことがない。外野への飛球がますます増えているときに即興はおすすめできない。大事なのはいかにして得点をあげることを目指すかだけではなく、相手チームの得点をいかに阻止するかということでもある。アンダーソンはラインナップの中で一塁手か指名打者がよりふさわしい。
これらの選手たちは打席での規律(選球眼)に関してもすぐれた数字を残している。キューバリーグで四球獲得数が少ない選手は、プレミア12ではどうなるだろうか。
親愛なる読者には、四球率や三振率、BB/K(三振に対する四球の比率)といった指標に焦点をあてることを提案する。そこからすぐれた野球チームをつくりあげる際の説得力ある論拠を見つけることだろう。打率よりも出塁率(OBP)やゴロとフライの比率に注目すること。残念ながらキューバ野球連盟の公式サイトはそれらのデータを提供していないが。
複数の控え選手についても考えてみよう。技術があり、パワフルな代打要員。試合が求める場面で打つ能力。得点するために代走として送られる選手。守備でチームのリードを守れる選手。
われわれがこれらの必要性から一人ずつ選手を選ぶとおそらくは、キューバリーグの成績部門で現在トップに立っている選手たちの選出とは必ずしも一致しないだろう。彼らもプレミア12でキューバのユニフォームを着るに値する選手たちではあるが、全員が行くことはできない。28人だけであり、投手陣は、私の判断では、もっとも手厚くしなければならない。
エリスベル・アルエバルエナ
リバン・モイネロ
Premier 12: ¿Qué equipo Cuba llevaría usted?
http://www.juventudrebelde.cu/deportes/2019-09-27/premier-12-que-equipo-cuba-llevaria-usted