うつ病の症状
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今回は、うつ病の症状についてお話していきたいと思います。
うつ病の症状を理解するには、
大うつ病についてのDSM-IV(精神障害の診断と統計の手引き)の診断基準を
参照にすると良いでしょう。
DSM-IVの診断基準は、2つの主要症状が基本となります。
それは、「抑うつ気分」と「興味・喜びの喪失」です。
精神症状と共に身体的な症状を生じます。
身体的な症状は、診断に先立って訴えられることもあります。
< 精神症状 >
ボーっとすることが多くなり、口数が少なくなる。
学校・会社・部活動では、休みがちになったり、不登校になる。
集中力がなくなり、運動神経や記憶力が低下し、勉強ができなくなる。
人の話を聞けなくなる。
「どうせ自分なんか価値の無い存在だ」と考えるようになるなど、自尊心が低下する。
「抑うつ気分」とは、気分の落ち込みや、
何をしても晴れない嫌な気分や、空虚感・悲しさなどの状態のことをいいます。
また、「興味・喜びの喪失」とは、以前まで楽しめていたことにも楽しみを見いだせず、
感情が麻痺した状態のことをいいます。
この2つの主要症状のいずれかが、うつ病を診断するために必須の症状であるとされています。
これら主要症状に加えて、「抑うつ気分」と類似した症状として、
「自分には何の価値もないと感じる無価値感」、「自殺念慮・希死念慮」などがあります。
< 身体的症状 >
頭が割れるような頭痛。
不眠症などの睡眠障害。
吐き気。
少しの動作で疲れるようになってしまう。
消化器系の疾患で急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍。
摂食障害に伴い、食欲不振と体重の減少あるいは過食による体重増加。
全身の様々な部位の痛み(腰痛、頭痛など)訴えとしては、
「食欲がなく体重も減り、眠れなくて、いらいらしてじっとしていられない」、
もしくは「変に食欲が出て食べ過ぎになり、いつも眠たく寝てばかりいて、
体を動かせない」というものです。
うつ病の約8割に不眠が、1割に過眠が見られます。
< その他 >
人付き合いを避けるようになるなど、対人関係が悪化し、
さらに病気を悪化させるという悪循環が起きやすい。
次回は、うつ病の原因について解説していきたいと思います。
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