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2020年12月30日
地主神の崇敬 その2
出雲の神は皇家の外戚
神武天皇東征の後、事代主神の大女媛鞱鞴(ひめたたらい)五十鈴媛命(いすずひめのみこと)を立てて皇后と爲し給ふ。
古事記には、三輪大物主神の女比賣多多良伊須氣余理(ひめたたらいすけより)比賣(ひめ)となす。
三輪の大物主神は卽ち大國主神の幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)にして、延喜式なる出雲國造神賀詞に、此の神の和魂(にぎみたま)を八咫鏡に取りつけて、此の山に鎭めますとある是なり。
尋いで綏靖天皇の皇后は、事代主神の小女五十鈴依媛命(いすずよりひめのみこと)にまし、安寧天皇の皇后は、事代主神の孫鴨王の女、渟名底仲媛命(ぬなそこなかつひめのみこと)にましきと傳へらるる。
斯くの如きは是れ皆大國主神の系統に屬する出雲の神裔が、代々我が皇家の外戚となり、我が皇室の起原が、天津神の系たる天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の御後と、國津神の系たる大國主神の御後と、相依り相合して成れることを語れるものなりと解すべきに似たり。
ただに皇室の御上のみならず、我が國民亦實に高天原より天降れる天神系統のものと、先住土着の國神系統のものと、相依り相合して成立せるなり。
神武天皇東征の後、事代主神の大女媛鞱鞴(ひめたたらい)五十鈴媛命(いすずひめのみこと)を立てて皇后と爲し給ふ。
古事記には、三輪大物主神の女比賣多多良伊須氣余理(ひめたたらいすけより)比賣(ひめ)となす。
三輪の大物主神は卽ち大國主神の幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)にして、延喜式なる出雲國造神賀詞に、此の神の和魂(にぎみたま)を八咫鏡に取りつけて、此の山に鎭めますとある是なり。
尋いで綏靖天皇の皇后は、事代主神の小女五十鈴依媛命(いすずよりひめのみこと)にまし、安寧天皇の皇后は、事代主神の孫鴨王の女、渟名底仲媛命(ぬなそこなかつひめのみこと)にましきと傳へらるる。
斯くの如きは是れ皆大國主神の系統に屬する出雲の神裔が、代々我が皇家の外戚となり、我が皇室の起原が、天津神の系たる天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の御後と、國津神の系たる大國主神の御後と、相依り相合して成れることを語れるものなりと解すべきに似たり。
ただに皇室の御上のみならず、我が國民亦實に高天原より天降れる天神系統のものと、先住土着の國神系統のものと、相依り相合して成立せるなり。
地主神の崇敬 その1
第三章 天孫降臨
私按三、地主神の崇敬
大國主神は地主神
右の古傳説は、天孫降臨以前既に大八洲國には數多の住民あり、互いに割據して國を成せるが中にも、大國主神の領するところ最も大にして、後までも此の神が、我が帝國の大地主(おほとこつかさ)の神として崇敬せらるる所以を語れるものなりとす。
私按三、地主神の崇敬
大國主神は地主神
右の古傳説は、天孫降臨以前既に大八洲國には數多の住民あり、互いに割據して國を成せるが中にも、大國主神の領するところ最も大にして、後までも此の神が、我が帝國の大地主(おほとこつかさ)の神として崇敬せらるる所以を語れるものなりとす。
