2019年01月27日
衣装ケースの勧め の話
お久しぶりです。土斑猫です。
この空白期間の間に、ようやく両生類勢を襲っていた病禍がおさまりました。
落ちてしまった生体は、
アンフューマ・2匹
クランウェルツノガエル・メス
ベルツノガエル
イエアメガエル・2匹
パジェットガエル
の計7匹になります。
実際の原因は正確には分かりませんが、皆同じ症状を見せていましたので、何らかの伝染病であった事は確かかと思っています。一応、カエルツボカビ病の可能性も考えて、消毒・焼却はしっかり行いました。
で、残った両生類はアフリカウシガエルとクランウェルツノガエル・オス、イエアメガエル1匹とタイガーサラマンダーです。両生類に関しては、前にも言った通り心が折れてしまったので、残ったこの子達で終わりにしようと考えています。
殺してしまった子達、本当にごめんなさい。
で、暗い話ばっかりだとアレなので、少し普通の話でもしてみようかと思います。
自分、フトアゴヒゲトカゲやアオジタトカゲなどの中型の爬虫類を飼育する際には衣装ケースの大きな物を使用しています。
そもそも何で衣装ケースなんぞで飼ってるかと言うと、「安い」からの一言に尽きます。本当なら、爬虫類専用のケージが理想なんでしょうが、機能的に優れている分、高額です。特に中型以上の種類を飼育するためのケージになると、それこそ生体一匹分が吹っ飛んでしまいます。
基本的に、生き物を飼う設備に高い云々を言うのは良くないのですが、現実問題としてお財布の都合はある訳で……orz
特に、爬虫類飼育はケージ以外にも物要りなので、切実です。
で、自分もセンターにいたフトアゴが欲しくて悩んでたのですが、調べていくうちにトゲオアガマを衣装ケースで飼育してる例を見つけて、あれ?これなら行けるんじゃね?と思って実行に移しました。
まあ、最初は専用ケージを購入出来るまでのつなぎ程度に考えていたのですが、使ってみるとこれが悪くない。結局そのまま本格飼育に入ってしまいました。
では、衣装ケースを使う利点は何でしょう?一番はやっぱり、「安価である事」です。大体一番大きなもので、77センチ×44センチくらいの大きさです。同程度の規格の専用ケージを買おうと思ったら、2万以上もしてしまいますが衣装ケースだと1500円くらいです。この時点で、飼育の敷居はグ〜っと低くなります。
次の利点は、「軽くて扱い易い事」。専用ケージは基本ガラス製ですので、重いです。それに必要機材やら床材やら、シェルターやらバスキング用のレンガやら入れるとますます重くなります。置き場所も限られますし、移動させるのも一苦労です。下手打つと、ケージか家のどちらかが破損します(以前、90センチ水槽を二階に持っていこうとしたら、階段と踊り場の壁が抉れましたorz)その点、全体プラスチックの衣装ケースは軽量です。空なら片手でも持てますし、フトアゴ飼育セット一式付いていても何とかそのまま運べます(ケースの方が破損する可能性があるので、レンガなんかは取った方がいいですが)掃除も移動も簡単なのが魅力です。
ただ、元来飼育用じゃないんで、当然の様に欠点もあります。
爬虫類飼育に使うにおいて、一番の難点は「熱に弱い」事です。爬虫類飼育には保温する為の熱源が不可欠ですが、プラスチックであるが故、高温に当たると燃えたり溶けたりします。この点に関しては、熱源の種類を選んで対処しましょう。プラケースでの飼育と同じで、ピタリ適温などの遠赤外線ヒーターを使うのが一番簡単です。これらはプラスチックを溶かす程凶悪な熱は出さないので、対応するサイズのものをテープ等で外側から貼るとある程度はいけます。ただ、これらは能書き程パワーがないので、大型のケースをあっためるのには無理があります。で、おすすめなのが「暖突」です。これをケースの蓋に取り付けちゃいましょう。大型の衣装ケースなら、暖突Lサイズがピッタシです。
本来、暖突は網蓋にネジ止めして使いますが、この問題は衣装ケースの蓋に穴を開ける事で解決します。穴を開けるのには、半田ゴテを使うと楽チンです。面白い様にプスプス穴が空きます。これで、暖突のネジ穴の位置に穴を開けます。ついでに、蓋の他の所なり本体なりにも穴を開けて、通気も確保しましょう。蓋の端っこに、連続して穴を開けてくり抜けば、電源コードやサーモスタットのセンサーを通す場所も確保出来ます。衣装ケースを使うなら、半田ゴテは一本用意しておくと良いと思います(めっちゃ熱くなるので、火傷や火事に注意)
レオパやアオジタトカゲ・ヘビ類の様な、ホットスポットやUV灯が必須でない種類はこれで十分いけます。
フトアゴヒゲトカゲみたいにホットスポットやUV灯が必要な種類はもうちょっと工夫が必要。
自分は、衣装ケースの蓋をバーベキュー網に変えて、金属製のブックエンドを結束バンドで固定。衣装ケース部分に熱光が当たらない様にしてホットスポットを設置しています。
他にも方法はあるかと思うので、自分の良い様に工夫してみてください。
くれぐれも、火災には細心の注意を払って!
それと、衣装ケースの欠点として透明度が低くて中が見辛いというのがありますが、新品のケースでこの程度の透明度になります(製品によりますが)
こればっかりはどうにもならないので、お好みで。
ちなみに、人工のUVでもプラスチックは劣化します。
自分は一年程でライト周辺がパキパキになったので、新しいケースに交換しました。一年過ぎたら、劣化に注意するようにしてください。
それと、衣装ケースは70センチ×40センチ程度のサイズが最大の様です。当然、中型の種類でも単独飼いが基本ですし、1メートルを超える種類の終生飼育は無理です。
決して、サバンナモニターのアダルトを飼おうとか思わない様に。
悪しからず。
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