お腹が好いたので通り道にある吉野家へ入りました。
椅子に座り、カウンター上に置いてあるメニューに目を落とし、
少々迷った後で「ブタドン」にしようと決めました。
目を上げて「ブタドン」と言おうとしたときです。
「お決まりですか?」と目の前に店の女の子。
超メタボな体系でクリッとした目を輝かせていました。
屈託のない笑顔で見つめられるとなぜか、
「ブタドン」とは言い難くなってしまったのです。
「ブ・・・、いやっ、牛丼の並ね」
ひぇー何をいらん気イつことんやろ?
ただの品名やんか。
オレって変やろか?
それとも、もしかして恋?
変か恋か変か恋か変か恋か変か恋か・・・
いやー、これは恋じゃなく変やな、やっぱり。
そやけど、何で「ブタドン」と言えんかったんやろ?
変か恋か変か恋か・・・・
もうええっちゅうの!
よし、今度あの店に行ったらあのオネエチャンの前で堂々と言おう。
「私はブタドンを食べに来ました。ただそれだけです!」
・・・やっぱりおかしいかなぁ。
恋やろか、変やろか?
そない気になるんやったら「恋」にしとけば?
恋!!!? いや違う、「変」や・・・いや、やっぱり・・・