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2018年06月01日

生徒指導と道徳教育が果たす学校での役割について‐教職課程‐生活指導論1リポート(2005年制作)



生徒指導と道徳教育が果たす学校での役割について‐教職課程‐生活指導論1リポート(2005年制作)

  文部省(1981年)の生徒指導の手引きによれば、生徒指導が重要な理由として、学校や社会生活における人間関係の改善と望ましい人間関係の促進の必要、子供の学校生活への適応や自己実現を助成する必要、望ましい社会的態度や行動様式の形成の緊要性、道徳教育を培うこと、青少年の健全な育成の緊要性などのためである。

すなわち、生徒指導の目的は生徒一人ひとりの個性を伸ばし、社会的なスキルを身につけるための手伝いや非行に対する指導などを行い生徒がよりよい成長を行うために必要なものであると考える事ができる。

生徒指導の目的はそのまま学校教育の目的とほぼ同じだと言えるだろう。

すなわち、生徒指導は学校教育では必要不可欠であり、また、学校教育のさまざまな所で、生徒指導が必要となってくる。

生徒指導は人間を育てるものと考えることができる。


 そして、社会の変化によって、学校で子供のしつけや道徳的な価値観を教えなければならい情況はますます増している。

特に戦後復興を果し、高度経済成長期に入ると、家庭では、父親は仕事にあけくれ、母親もパートなどにでかけるようになり、いわゆる鍵っ子が増えた時代でもある。

また、核家族化の増加によって、家族の構成単位にも変化が出て、おじいちゃんやおばあちゃんがいない家庭が増えた。

そうなると、本来道徳的な価値観を教えるべき中心となる家庭での教育、しつけが子供に行き届かなくなる。

また、高度経済成長期に入ると、いわゆる転勤族の増加現象やアパート暮らしの増加により、1つの地域に定住しない家族が増えてくるのである。

この現象は、核家族化とも重なり、地域社会との関係を弱いものとしていき、地域社会の子供の教育を担うシステムが崩壊することになる。

例えば隣近所の子供であってもよその子だから叱れない社会ができてしまったのである。

また、日本という国は、表面的に宗教の影響力が低い国である。

一部の外国の国なら、子供の道徳的な価値観を教えるのは宗教の役目だが、しかし、日本では表向き宗教が子供に道徳的な価値観を教えることは非常に少ない。

まとめると、日本では子供に道徳的な価値観やしつけ的な事を教える場所が非常に少ないのである。


 生徒指導の手引きにも書かれている道徳の関連を考えていくと、道徳教育の目的は学習指導要領によれば、(学校の教育全体を通じて行うものであり、・・・。)と記載されている。

また、道徳教育の目標として考えられるのが、生徒の人格の形成、人間としての生き方などを育成する目標がある。

道徳も生活指導と同じように学校教育全体に関わりあうものだと言う事が言え、また、道徳教育も人間の育成がその大きな目標であり、生活指導と密接に関連している教育目標だと言う事がいえるだろう。


 特に特設道徳が存在していなかった、試案学習指導要領時代の道徳教育の目的は新たな道徳教育に関する科目を設置することなく道徳教育を学校全体に浸透させることにある。

また、戦争と結びついた修身、戦争と結びつく道徳教育の排除である。

つまり、学校教育全般の機能を使って、学校や教師それぞれが、地域性や生徒の個性を考えながら臨機応変に道徳教育を行ったと思われる。

国から統制されていない、一方的な主観のない自由な教育だと言えるだろう。


 しかし、1958年学習指導要領から試案が排除され、告示に変わった事は、教育が国家から法的に統制される事を意味している。

また、この年、特設道徳が新たに設置された。

問題点として、戦後の教育が戦前の国家統制の教育の反省からきている事である。

すなわち、日本は、国家に統制された教育を行った事によって、戦争を擁護し、そして、結果、たくさんの尊い命がなくなり、悲劇とともに終戦を迎えた。

戦前行われていた教育の反省、すなわち、国家に統制されない自由な人間的、人権的な教育を行うことが教育の基本的な精神と言えるだろう。

特設道徳の設置や学習指導要領の試案から告示は教育の逆コースの危険を含んでいる。

この事は、国家の理想とする人間像を押し付ける事になりかねないという問題点をも含んでいる。


 学校教育で生活指導にしても道徳教育にしても問題となるのは、なにが悪い事でなにか良い事なのかがはっきりと言えない事である。

また、良い事と悪い事の概念がはっきりしないからと言って、一方的に国が考える良いとされる概念を押しつけてしまえば、戦前のような悲劇がまた繰り返される危険性もある。

人間は育ってきた環境や様々な要因によって様々な価値観や個性を持ってくる。

そのため、教師は、生徒一人一人の個性や様々な要因を考察しながら、教育を行うというのが理想であると私は考えます。


 また、 教科指導と生活指導は密接に関連している。

授業を円滑に行い、そして、生徒に理解してもらう努力をする必要がある。

授業の円滑化と生徒理解の中に生活指導の要素が含まれている。

例えば、授業の開始の合図であるチャイムを守る。

大抵の生徒はチャイムがなると教室に入って自分の席に着く。

チャイムがなり、授業が始まれば、まず、規律、礼、着席の号令とあいさつを行う。

あいさつが終わり、授業が始まると先生の話を静かに聞く、クラスメートの発言も静かに聞くなどのルールを守ると言う事である。


(教育学への道 岩本敏郎 文化書房博文社 参照 ) (学校って何だろう 苅谷剛彦 講談社 参照) (未来をひらく道徳教育の研究 中野重人 押谷由夫 教育情報 出版 参照)

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