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2016年11月01日

ゆとり教育について‐教育原理リポート(2004年製作)(2016年考察)

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    近年教育改革は凄まじく進んでいる。これまでの、教育は大学入試を目的とした、統一的な詰め込み形の暗記重視の教育であったように思われる。


     近年の教育改革で文部科学省は子供達に求めたものは、新しい学力である。

    新しい学力とは、ゆとりのある教育によって、生徒の自主性を重んじ個性を豊かな人材の育成を目的としていた。

    説明すると、これまでの教育は詰め込み式で、授業のペースは早く、覚えることも多いので、ゆっくりと時間をかけて学習するのは非常に難しかった。

    そのため近年の教育改革では、覚える内容を整理して、ゆとりを持って学習することを目的とした。

    ゆとり教育によって、さまざまな教育改革が実行された。


     しかし、教育改革の弊害として生徒の学力低下が社会的な問題となっていく。

    近年教育改革でもっとも学力低下問題に関わってくるのが週休2日制の実施であると私は思う。

    私の時代は土曜日が半日授業で日曜日が休日の週休1日制であった。

    週休2日制は土曜日と日曜日が完全に休日となる。

    これは、文部省が考えるゆとり教育が精神となった改革で授業時間を減らすことによって、家庭での学習や生徒がゆっくりと確実に学ぶ事を目的としている。

    しかし、問題点として、これまで、週に6日学校に登校していたのが、週に5日に減ってしまう。

    これは、言いかえると1日分の授業時間が減るということを意味し、また、生徒が学習すべき内容が減ることも意味している。

    そのため、生徒の知識量は授業時間が減ったので、その分少なくなってしまう。言い換えると、学力が低下してしまう事でもある。


     文部省の狙いは1日減った授業時間を使って、生徒自身が自宅で、自主学習やクラブ活動、習い事、疲れを癒し、生徒がのびのびと過ごす環境を作ることにある。

    しかし、現実はどうであろうか。もちろん、休みになった土曜日を使って学業やスポーツ、家族や友達、恋人との触れ合いで土曜日を有意義に過ごす人もたくさん存在するのは事実である。

    しかし、文部省が1995年に実施した土曜日の過ごし方の調査では、小中高でいずれも上位に位置するのが、ゆっくり休養である。

    ゆっくり休養とはいろんな意味が取れるが、家で半寝状態のままだらりと過ごしたり、テレビや音楽を聞いたり、なにもせずに過ごす状態ではないだろうか。

    よい意味で捉えると、日ごろの学問やスポーツ、ストレスを解消するための時間と取れるが、言いかえると怠惰でむだな時間の過ごし方でもある。

    もちろん休息は必要であるが、若くエネルギッシュな世代であるのに、非常にもったいない時間の使いかたである。

    この文部省の調査からも分かるように生徒の大部分は土曜日に勉強を行っていないので、土曜日の休みが学力低下の原因となっている。


     また、学校という場所は、学業だけを教える場ではない。

    学業以外でも今後の長い人生を生きる上で必要になってくる技能や経験をたくさん身につける場である。

    例えば、気が合うクラスメート、気が合わないクラスメート、先輩、後輩、教師、恋人などを通じてさまざまな人間関係を学ぶ場でもある。

    また、部活動を通じても、礼儀、上下関係、勝つ喜びや悲しみ、団体行動などを学ぶことが出来る。また、授業のチャイムや廊下を走らないなどのいろいろな校則から社会のルールを学ぶ。

    この様に学校が教育に貢献する例を上げればきりがない。

    このように、学校はいろんなことを教えてくれる場である。


     また、長い人生において、学生時代はもっとも大切で楽しい時間である。

    いろんな事を吸収しやすく、いろんなことに興味が持てる期間でもある。

    そして、先ほどの文部省の土曜日の過ごし方でも分かるように大多数の学生が土曜日を無駄に過ごしている現実は、本来学校に登校していれば、いいことも悪いことも含めてさまざまな事を経験するチャンスを自ら逃している事になる。

    そして、家で怠惰に過ごせば様々な事を経験する機会には恵まれない。

    これは、土曜日が休みになることは、学力の低下だけでなく、人生経験の低下にも繋がり、広い意味では学力が低下したことになるだろう。


     週休2日制による土曜日の使い方に関しての生徒間の違いは、例えば、土曜に勉強や部活動に積極的に取り組んだ生徒はいろんな経験をつんで自分自身をスキルアップしていくが、怠惰に過ごした生徒はあまり成長しない。

    このことは、生徒の個人差を広げる原因ともなり、できる生徒とできない生徒との差を深めることになる。できる生徒が増える反面、できない生徒が増えるので、生徒の学力が低下したと言えるだろう。


     週休5日制によって、もっとも、学力が低下してしまったのが、理系科目である。私の時代もそうであったが、理系科目は難しい。

    授業時間が減ったことで、理系科目の時間数が特に減り、また、選択科目制では、難しい理系科目はやらないという問題点が発生する。

    1982年にゆとりの教育を掲げて高校の理科科目の選択制を大幅に拡大した。

    私は1982年以後の高校入学者なので、体験談を述べると、実際に高校1年の時は中学の復習的な要素の強い理科1を学習した。高校2年からは生物を勉強した記憶がある。

    化学や物理をほとんど勉強していない。今、感じることは、生物を勉強するにしても、物理の知識は必要である。

    これから、時代はもっと、あらゆる分野で科学化が進み、そして、国際間の経済問題が進むはずである。そうした時代にもっとも、役にたつのは理系科目ではないのかと思う。

    また、理系科目を理解する為に必要な事は何度も繰り返して問題を解くことである。

    本来、理系科目はたくさんの時間を取るべき科目なのである。宇宙の法則を公式化する物理や数学を学校であまり学習しなくなることは、基礎的な数字を扱う能力が低下することを意味している。

    実生活においても基礎的な数字の学力は必要な能力だと感じる。
      

     生徒の自主性を重んじた、新学力の現実は難しいと思う。

    人間と言う生き物は、私を含め、楽な方に逃げる傾向がある。

    だから、教師が授業で勉強をしっかりと教え、宿題をだして、生徒を導かないといけない。

    そして、私が思うに、真の学力とは基礎で裏付された、専門的な知識なのではないだろうか。

    小中高などでは、やはり、基礎をきっちりと勉強する必要があるのではと思う。

    学力が低下する生徒が増える半面、週休二日の良い部分は、自由な時間を使って、できる生徒が増えることにある。


    (現2016年投稿時の感想と実態)
     2016年の現在、ゆとり教育は完全に失敗だったと認知されている。

    現在は、土曜日の授業を再開する学校や夏休み、冬休みなどの長期休暇を縮小して授業数を確保する学校が増えている。

    ゆとり教育の本当の狙いは、出来る人間と出来ない人間とに分け、日本の国を引っ張るリーダーを育成する目的があったと言われている。

    結果として、現在日本の国内では格差や貧困が大きな社会問題となっている。

    また、競争原理を教育から排除した、ゆとり教育の様々な弊害は日本社会を蝕んでいる。



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