海外出向者のためのガイドブック

　海外で生産準備をしていると限られた時間で難しい課題に直面して八方塞がりに陥ることがあると思います。こんな時は私は、いつも自分が社長だったらどう振る舞い対処するかを想像し、4つの切り口で突破口を探します。とても当たり前のことですが当事者になるとなかなかできませんので参考にしてください。

�@社内の知見を借りて解決できないか。
　自分が担当していると生産技術のプライドが邪魔して人に教えてもらおうという気にならないことが多いと思います。またその課題の第一人者があまり仲良くなかったりするとよりその考えも顕著に現れます。しかし、もし社長だったらそんなプライドや意地みたいな物は、そんなにこだわることではないと気づくはずです。うまくいかないとき焦りから、個人の感情は物事の判断材料として出てきてしまいます。そんな時こそ冷静に社内の知見者に聞いてみましょう。

�A道具立てや人をかき集めたら解決できないのか
　社長であれば会社のリソーセスを駆使して解決できます。設備を含めた道具の整備で課題が解決しないか。高価なものであっても課題がタイムリーに解決しない方がかえってより高価な代償になる可能性があります。また社内外の人材を集めることで解決できることもあると思います。

�B時間の確保ができないか顧客と交渉する
　顧客が要求する時間で対応できない場合
顧客に正直に話して、納期の調整ができないか交渉します。真剣に調整に入れば分納や評価前の巻き返しなど相談にのってくれることが多いと思います。

�C顧客に要求品質を下げる交渉をする
　これは最後の手段だと考えていますが、今まで不良品だったものを良品として出荷できないか交渉します。評価内容によっては相談に乗っていただけることもあります。
　
　上記で示した4つのことは担当者目線では見落としがちな視点だと思います。是非参考にしてみてください。








人気ブログランキング

海外出向準備のためゴルフ始めました。サブブログもよろしくお願いします。
https://fanblogs.jp/golfinindia/