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2019年03月30日

「重臣と青年将校 陸海軍流血史」新東宝、宇津井健、沼田曜一

昭和初期、日本は世界不況の嵐の影響を受けて軍国主義が台頭してきた。その流血の昭和史を
 
描いた作品が1958年新東宝製作の「重臣と青年将校 陸海軍流血史」である。満州の関東軍参謀

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河本大作大佐は、この状況を打開すべく満州全土の支配を計画し、北洋軍閥の総帥張作霖を爆殺するが

計画はうまくいかず挫折する。しかしこの責任を取って田中義一内閣は総辞職する。軍部の政党や

財閥や重臣の対する不満はこんなことでは収まらず、密に政府を転覆する計画があとを絶たなかったの

である。また民間の右翼も後を継いだ浜口内閣に不満を抱き東京駅で右翼の佐郷谷留雄が浜口を

狙撃する。さらに陸軍の橋本欣五郎中佐は右翼の大物大川周明と組んで陸軍によるクーデターを

起こそうとするが料亭や芸者を揚げての派手な動きが、憲兵隊に露見して拘束されてしまう。


それでも昭和維新の運動は収まらず今度は海軍が中心になって、515事件を起こして犬養首相を

暗殺してしまう。陸軍も遅れてならじと相澤中佐は統制派の大物永田鉄山を白昼堂々惨殺するので

ある。そしてついに陸軍の青年将校を中心に大規模な蹶起を計画するのだ。磯部中尉を中心に

計画するが慎重な安藤大尉(宇津井健)はなかなか首をたてにふらなかったが、部下の家族の

惨状に心を痛めついに行動することを決意するのだ。

張作霖爆殺事件から満州事変や上海事変、515事件や226事件といった昭和史に残る大事件をクロニクル

風に描いていて現代史の勉強になる作品である。宇津井健の青年将校ぶりがキリリとしてよく

似あっているのだ。この映画は当時としては結構お金がかかっているのではないだろうか。

今はこのような作品があまり作られないのは残念だが、歴史好きならぜひ見てもらいたい作品だ。

監督は 土居通芳
タグ:226事件、
posted by ハヤテ at 16:11| 戦争映画
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