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2019年07月25日

「アンタッチャブル」ロバートデニーロ、ショーンコネリー、アンディガルシア

アンタッチャブルと言えばオールドファンはロバートスタックのテレビドラマ「アンタッチャブル」を思い
浮かべるかも知れない。1983年製作の映画「アンタッチャブル」はこのドラマとは関係なく作られて
いる。時代は1930年代の禁酒法時代のシカゴ、この町ではギャングの首領アルカポネ(ロバートデニーロ)

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が法の網をくぐって酒を密輸して莫大な利益をあげていた。カポネは密輸で儲けた資金を元手に、政治家や

や警察を買収し事実上シカゴの帝王として君臨していた。政府はそんな現状をなんとかしようと財務省の

エリオットネス(ケビンコスナー)をシカゴ警察へ派遣する。ネスはさっそくギャングのアジトを急襲するが

警察の内通者によって情報がもれており就任早々大失態をおかしてしまう。

そこでネスはこのままではカポネを逮捕することができないと思い、信頼できるメンバーを集めてチームを

編成する。初老の警官ジム・マローン(ショーンコネリー)新人だが拳銃の名手ジョージ・ストーン(アンデ

イガルシア)財務省から派遣された帳簿係のオスカー・ウォレスの4人でこの困難に立ち向かう。
しかしカポネは狡猾でなかなか尻尾をつかませない。

しかも仲間でも裏切るとバットで殴り殺す残忍さをもっていた。そしてネスの近辺にもカポネの刺客が
迫ってきた。
ネスは妻子を非難させ必死の戦いに挑むのだった。
この映画の魅力は監督の演出と俳優の抜群の演技力である。朴訥しているが正義感のコスナーや
真面目で頑固なコネリー、熱血のガルシアなどいい味を出している。またなんといってもカポネのデニーロ
の演技は怖いほどである。

監督のブライアンデパルマは「戦艦ボチョムキン」の有名なシーンをうまく取り入れて効果を上げている。

ネスが殺し屋をビルから突き落とすシーンもすっとする。音楽はエンニオ・モリコーネ。

非常に面白いので見て損はない。

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posted by ハヤテ at 21:07| 犯罪映画

2018年12月11日

「ストレートタイム」ダスティンホフマン、エドワードバンカー

ダスティンホフマンが珍しく悪人を映じた映画が1978年の「ストレートタイム」である。

マックス(ダスティンホフマン)は少年時代から、マリファナや盗みや強盗など悪の限りをつくしてきた。

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そして何度目かの服役を終えカリフォルニア刑務所を仮釈放になり娑婆に出てきた。しかし保護観察中で

あり監視係のフランクを訪ねる。フランクは公的な施設に入ることを強制するがマックスは拒否する。

フランクはそれなら1週間以内に就職を決めたら家を借りることを認める。マックスは昔の犯罪仲間の

ウィリー(ゲイリー・ビジー)と旧交を温めるが女房のセルマ(キャシー・ベイツ)は悪仲間と仲良く

することにいい顔をしない。マックスは仕事を決めるために職業紹介書を訪ねてジェニー(テレサ・ラッセ

ル)という若い女に製缶工場の仕事を紹介してもらう。マックスは真面目に働くが、女房に対するストレス


からウイリーはマックスの家で麻薬を打ってしまう。そしてマックスの家を訪問してきたフランクに麻薬を見

つかり仮釈放を取り消されムショに逆戻りする。釈放されたマックスはもう堅気にあきらめてまた犯罪の道へ

戻ってしまうのだ。そして犯罪仲間のジェリー(ハリー・ディーン・スタントン)に連絡を取り銀行を

襲撃する。銀行強盗はまんまと成功しマックスは今度は宝石店を下見して、ジェリーと組んで宝石店に

押し入るが思わぬ陥穽が待っていた・・・ダスティンホフマンの犯罪者が板についていて本物の凶悪犯に

見える。宝石店を襲いハンマーでガラスをたたき割るシーンは空恐ろしいものがある。

原作者のエドワードバンカーはプロの犯罪者で、タランティーノに大きな影響を与えたという。

一度悪い道へ入ればなかなか社会復帰は難しいことがよくわかる映画である。監督のウール・グロスバード

も犯罪者出身で非常にリアリティのある作品。
 

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posted by ハヤテ at 16:02| 犯罪映画

2017年08月01日

「毒婦高橋お伝」中川信夫若杉嘉津子丹波哲郎


稀代の毒婦高橋お伝は、怪談映画の巨匠中川信夫も1958年に新東宝で映画化している。

道楽亭主の古賀陣十郎と別れた高橋お伝(若杉嘉津子)は今は女スリとして身をやつしていた。

ある日お伝は宝石屋でダイヤを買うふりをしながら、傘の先にダイヤを隠して盗み取るの

だった。しかし店の主人らに疑われ衣服を脱いで無実を主張する。ダイヤは出てこなかったが

宝石屋は釈然としない。

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だが警邏の並河和馬はお伝の貴婦人のようないでたちに騙され、お伝の弁明を信じてしまう。

しかし傘の先にしこまれたダイヤを見て並河は、署まで連行しようとした。

それでもお伝は曲者だった。並河を色仕掛けでたぶらかしてしまったのだ。

お伝には高橋浪之助という夫があったが、病にふせっていた。お伝はこの病身の夫の面倒を

甲斐甲斐しく見ていた。


そんなある日舶来堂という古物商の番頭市三に脅迫され、主人伊兵衛(丹波哲郎)にひき合されて

無理やり仲間に引き入れられる。

舶来堂が古物商というのは表看板で、裏では女をかどあかして売りとばしていたのだ。

伊兵衛はお伝を情婦にして仕事をさせてお伝に才能があったのか、次々と若い女をだまして


いく。

しかしそんなお伝にも気がかりなことがあった。前夫との間にできた一人娘おみつの

ことだった・・・

高橋お伝は日本最後の斬首刑に処せられた女性であり、明治時代稀代の毒婦と呼ばれた


強盗殺人囚である。映画のクライマックスは銃撃戦となり、現実のお伝とはかなり違うが

そこそこ楽しめる。悪徳古物商に若き日の丹波哲郎が扮し、警邏部長に「燃えよ剣」で


近藤勇を演じた舟橋元が演じている。


現実の高橋お伝は強盗殺人容疑で明治12年死刑判決を受けて、市ヶ谷監獄で死刑執行されている。
posted by ハヤテ at 14:22| 犯罪映画

2017年05月15日

「オールナイトロング」グロ、R指定、松村克弥、通り魔、

松村克弥監督が1992年に製作した「オールナイトロング」は封印映画扱いを受けている

問題作である。しかし今の基準からすればそれほど過激と言うわけではない。

全く関係のなかった若者たち三人が、偶然出くわした通り魔事件をきっかけに殺戮のかぎりを

つくすスプラッターグロ映画である。

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航空整備士を目指して夜間高校に通う斎藤慎治(鈴木亮介)と一流大学目指して予備校に通う

受験エリートの田中徹也(家富洋二)とお金持ちのドラ息子でプータローまがいの鈴木健介

(角田英介)の3人はたまたま踏切で電車の通過を待ってるとき、近くにいた女子高生が

サラリーマン風の通り魔に包丁で惨殺されるところを目撃する。

そのとき通り魔は車に乗っていた健介を襲撃しようとする。そしてバイクにのっていた慎治は


とっさにバイクで通り魔をひき殺し3人はなんとか無事であった。それから健介は命の恩人の2人に

恩返しをしようと自宅でのパーティーに誘った。

健介はパーティーにそれぞれの彼女を同伴することを条件につけた。女に自信がなかった徹也は

ためらうが健介に押し切られて参加を約束してしまった。慎治も航空会社の面接の感触もよく

なんとか女を調達して参加することを決める。しかし一見もてそうな健介だったが知り合いの

女に電話するがすべて断られてしまう。徹也は予備校での同窓のぶ男だが、ナンパがうまい男に

なんとか女に声をかけてもらうがうまくいかなかった。


しかも徹也も夜間高校が災いし就職もパーになる。だが徹也は人のいい女子高生となかよく

なりデートをするがヤンキー集団に襲撃されて彼女は殺されてしまうのだ。

そのころ何とか大人っぽい女のナンパに成功した健介だったが女にコケにされ屈辱で一杯に

なっていた。三者三様の怒りは健介が親が持っていた猟銃を持ちだしたことで血の宴に変わろう

としていた。三人は徹也の彼女を殺したヤンキーたちを皆殺しにしようとアジトを襲撃したのだ・・


誰しも感じる青春の鬱屈した思いを爆発させた記念碑的作品で、ただのグロ映画で終わっていない。

人はふとしたきっかけでみんな犯罪者になる可能性があることを教えてくれる作品である。

映画はR指定を受けていまだ国内DVD化されていない。VHSは入手できる。

この作品はその後シリーズ化されている。
posted by ハヤテ at 17:09| 犯罪映画

2017年05月06日

「その土曜日7時58分」フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサンホーク

2007年の「その土曜日7時58分」はセルピコのシドニールメット監督の犯罪映画である。

会計事務所に勤務するアンディハンソン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、重役で社会的な成功者に見
えた。

しかしアンディは会社のお金を着服していて。近く監査があるので猛烈に焦っていた。

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そして使い込んだお金の穴埋めをするために、宝石店強盗を計画したのである。

アンディには弟のハンク(イーサンホーク)がいたが、ハンクも離婚していて別れた妻から子供の養育費の

ことで責め立てられていたのだ。

そしてアンディはハンクをこの犯罪計画に誘い込むのだった。しかし気弱なハンクはためらうが

背に腹は代えることはできず計画に加わることにする。

さらにアンディから具体的な襲撃計画を聞いてハンクは驚愕する。

なんと襲う場所は実家の宝石店だったのだ。ハンクはうろたえ、ためらうがアンディから前金を渡され

しぶしぶながら応じることにした。

だがハンクはこれまで犯罪は経験がなく、自信がないので知人のゴロツキボビーを

仲間に引き込むのだった。実際の襲撃にアンディは加わらず一人で実行するのをハンクが

びびったためだ、

アンディの話によると店番は70才を過ぎた老女が行っていて、おもちゃの拳銃を見せれば

それだけで怯えるので楽勝だということだ。

そして当日ハンクは相棒のボビーと実家の宝石店へと向かう。だが震えるハンクの態度を見て

ボビーは自分ひとりで襲うからおまえは車で待てと命令する。

小心なハンクはその通りにしてボビーは店へ押し入った。そしてボビーは本物の拳銃を持って

いて店番の老女を脅し上げる。しかしこの日いつもの老女は用事で休んでいて代わりに

ハンクの母親が店番していたのだ。そして銃をつきつけるボビーに護身用の拳銃で反撃し

殺害してしまう。

だがハンクの母も銃弾を受けて重体になってしまう。意外な展開にハンクは車で慌てて逃げだした。

事の顛末を弟から知らされたアンディはハンクを罵倒するが、隠ぺい工作を開始した。

しかし事件は思いもよらぬ方向へと向かっていった・・・


内容は犯罪の素人が金につまって強盗をするが、次々に予定外のことが起きてどつぼに嵌るストーリー

である。

物語は過去を回想する形で進められていくが犯人たちのどじぶりに自分を重ね合わせてみて

感情移入してしまう。主人公は最悪のパターンになるやってはいけない行動を素人ゆえに

あえて行うのである。

家族の間の確執と誤解と憎悪、愛情がまぜこぜに描かれていて犯罪映画としてだけでなく、

いびつな家族の物語として見ることができる。

一挙に最後まで見てしまう面白い作品である。この作品はルメット監督の遺作となった。

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posted by ハヤテ at 16:34| 犯罪映画

2017年04月29日

「皆殺しハンター」フェルディナンドディレオ、ヘンリーシルバ、ウディストロード

1972年のイタリアギャング映画「皆殺しハンター」はマフイアの内ゲバを描いたB級作品である。

ニューヨークから二人の殺し屋が、イタリアのミラノにやってくる。裏切者のマリオを抹殺する

ためである。背の高い黒人の殺し屋をウデイストロードが演じ、女好きでベトナム帰りの白人の

殺し屋をヘンリーシルバが演じている。

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マリオはどうやら組織の麻薬を途中でくすねたらしい。怒り心頭のニューヨークのボスは

二人に命じてマリオを探しまわる。マリオは売春で生計をたてるケチな男でそんな大胆なことが

できる男ではなかった。マリオ(マリオアドルフ)は身に覚えがない疑いを受け戸惑うが

容赦なく刺客たちの魔手は迫ってくる。アメリカの殺し屋とは別にミラノのマフィアからの襲撃を

受けたマリオだったがなんとか返り討ちにして難を逃れるが、ミラノのボスから妻子に手を

かけると脅されたマリオは必死で妻子を逃そうとした。しかしミラノマフイアの車でひかれて

妻子は惨殺される。

復讐の鬼となったマリオはマフイアの手下を追い回し殺害する。

しかしアメリカの殺し屋たちはまじかに迫ってきていたのだ・・・

最初見ているとウデイストロードとヘンリーシルバが主役と思っていたが、主人公はマリオアドルフ

だった。

マリオはイタリア人らしい風貌で陽気で明るいキャラクターだが、妻子を殺されてからの


反撃はすさまじい。カーチェイスもありクライマックスのスクラップ置き場の死闘も

迫力がある。あまり知られていない作品だがなかなか面白い。前半が展開が遅いのが玉に傷か。

監督はフェルディナンドディレオ。

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posted by ハヤテ at 16:13| 犯罪映画

2016年12月18日

「八仙飯店之人肉饅頭」アンソニーウォン、サイコパスの狂気

「八仙飯店之人肉饅頭」はマカオで実際に起こった事件を基にしたホラースプラッター映画である。

いきなり最初から殺人シーンでこの映画は始まる。主人公のウォンは相手の頭を壁にぶつけてかち割り

火をつけて香港からマカオに逃亡する。このときパスポートを偽造するがその写真が完全にイッテいる人

の表情なのである。場面が変わってマカオで八仙飯店の店主におさまったウオンは、応募してき男を

すぐに採用する。包丁を使わせて大丈夫のようだったので男は採用になったのだ。

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しかしある時マージャンをしていたウォンを見ていた従業員の男はウオンのいかさまを見破った。

これに怒ったウォンは、従業員に後ろから襲い掛かり伝票差しを男の目に打ち込んだ。のたうちまわる男の頭を

さらに大型のおたまで殴り撲殺するのだった。

男の死体は中華包丁で刻まれてミンチにされ、饅頭になって客に出されるのである。

次にウォンは女従業員に手をかけ、割りばしを陰部に差し込んで殺害する。冷酷そのものである。


そのころマカオ警察は前の八仙飯店店主が行方不明になったとして親族から捜索願いを受けていた。

ウォンが怪しいとみて取り調べるがしぶといウォンはなかなか口を割ろうとしない。

結局ウォンは拘留されるがウォンの殺された別の親族の男が報復に出たのだ。

徹底的にリンチされ半殺しにされるウォンだったが、それでも耐え抜き、空き缶の切り目で手首を斬って

自殺を図ろうとする。しかしさすがのウォンも警察に自白剤を打たれて白状しはじめる。

その内容は想像を絶する恐ろしいものだった。・・・
「八仙飯店之人肉饅頭 」は、1985年のマカオで起きた八仙飯店一家殺害事件がベースになっている。

主演のアンソニーウォンの狂気演技が凄く、眼鏡の奥にある眼の異様な輝きが恐ろしい。

とにかくすべての殺し方が残酷そのもので子供の殺人シーンは目をそむけたくなるほどである。

サイコパスとはどういうものかこの映画を見るとよくわかる。日本でもアメリカでも無理で香港でしか作れない映画

だろう。対サイコパスの教訓映画で参考になると思う。私は凶器に使われる中華包丁を見ると条件反射で

この映画を思い出してしまうのだ。配給はゲテモノ映画好きなアルバトロスフィルムである。

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posted by ハヤテ at 16:56| 犯罪映画

2016年12月04日

「コンクリート」高岡蒼佑三船美佳女子高生コンクリート殺人事件

2004年の「コンクリート」は日本犯罪史上最も残忍な事件女子高生コンクリート殺人事件をテーマにした

作品である。このテーマは昔ビデオ安売り王の社長製作で北川悠仁の出演オリジナルビデオがあるが、

この作品は犯人の側に視点を置いた作品である。

柔道の特待生として高校へ入学してきた辰夫(高岡蒼佑)は生意気だとさっそくリンチを受ける。

残酷なリンチを受け辰夫は高校をやめてタイル職人になるが、影では不良仲間とカツアゲ、盗み、シンナー、強姦と

悪の限りをつくすのだった。

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そんな辰夫に目をつけた暴力団は辰夫に族たちをたばねることを命令する。ここに辰夫をリーダーとする

竜神会が結成された。竜神会は暴力団に上納金を納めるための恐喝をくりかえすが、退屈しのぎに

町で女子高生美咲をナンパする。子分に女子高生を蹴らせて怪我をしたのを助けるように見せかけて

脅してホテルに連れ込み強姦するのだった。

しかし美咲の悲劇はここからが始まりだったのである。辰夫の子分どもは仲間の自宅へ連れていきかわるがわる

犯したばかりか陰部に鉄パイプやコーラビンを挿入したりと暴虐の限りをつくす。

そしてある日辰夫が競馬に負けた腹いせに、美咲を殴ったことから暴力はさらにエスカレートしていく。

さらにスキを見て逃げ出した美咲に怒った辰夫たちはかわるがわる顔の形が変わるまで殴り続けるのだった・・


渥美 饒児原作の「十七歳、悪の履歴書―女子高生コンクリート詰め殺人事件」をベースにした作品だが

加害者が被害者のような顔をしているのがハラが立つ。


何の罪もないのに無残に殺された被害者のことを思えば犯人が死刑にならずのうのうと生きているのが

ゆるせない。日本の少年法は根本的におかしいのだ。残虐な犯罪には未成年など関係なく断固死罪あるのみ

だと思うのは間違っているだろうか。主演の高岡蒼佑は冷酷な犯罪者をよく演じている。

その恋人役に三船美佳が刑事役を中谷彰宏が演じている。犯人が携帯電話を使っているのは事件当時の80年代

にはありえないのでしらけた。小森未来が被害者を演じている。

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posted by ハヤテ at 16:43| 犯罪映画

2016年10月24日

「毒婦お伝と首斬り浅」東てる美伊吹吾郎高橋お伝

1977年製作の東映映画「毒婦お伝と首斬り浅」は、稀代の悪女と呼ばれた高橋お伝と首きり浅右衛門を

主人公に描いた映画である。

物語は、貧乏な農民の娘に生まれたお伝(東てる美)は、父親のバクチのかたにとられてやくざに売り飛ばされる。

しかし賭場にいた浅右衛門(伊吹吾郎)に助けられて肉体関係を結ぶ。首きり役人だった浅右衛門は

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明治維新で職を失い自暴自棄の生活を送っていたのである。だがやくざが警察にたれこみ浅右衛門は

逮捕されてしまう。頼りの男を失ったお伝は途方にくれるが、たまたま声をかけてきた市太郎と組んで

賭場の金を持ち逃げする。

味をしめた二人は松という若い男を仲間に加えて、泥棒稼業に精を出す。途中一人の尼僧も仲間に

入り銀行を襲撃する。次に駐在所を襲ってピストルを奪い政府軍の金塊を奪おうと計画する。

一行は待ち伏せして政府軍を襲い見事に金塊奪取に成功したが、箱をあけてみると中に入っていたのは

金塊ではなかった・・・

牧口雄二監督が、明治の実在の犯罪者高橋お伝と山田浅右衛門を主人公にすえたピカレスク映画である。

しかし主演の東てる美は、人の良さが面に出て悪人が似合っていないと思う。

監督は当時ヒットしたアメリカ映画「俺たちに明日はない」を意識して作ったようだが、個人的にはどろどろした

オカルト的な作品を期待していたので拍子抜けした。

政府軍との銃撃戦もいかにもありえない展開であまり成功した作品とは言えないと思う。


しかし悪徳警官役の汐路章の演技はよかった。

映画ではお伝は最後浅右衛門に処刑されるが、現実は八代目山田浅右衛門の弟吉亮に斬首された。

29年の生涯であった。









posted by ハヤテ at 16:21| 犯罪映画

2016年09月15日

「脱獄2008年」ブライアンコックスルパート・ワイアット

2008年のイギリス映画で劇場未公開作品の「脱獄」はあまり知られていないが、なかなか面白い。

主人公の老囚人のフランクが仲間を募って脱獄する物語である。フランクがいつものように看守から家族からの

手紙を受け取って読んでいると手紙には音信不通の娘がオーバードーズで生死の境を彷徨っていることが


書かれていた。フランクはいてもたってもいられずすぐにも外へ出て娘のところへ行きたい衝動にかられた。

フランクは仲のよい囚人仲間ブロディに脱獄計画を打ち明ける。ブロディはにべもなく断るがフランクの情熱に

押されて一緒に脱獄することを承諾する。

そしてあとからボクサーやレゲエの黒人も仲間に加わり計画はスタートする。

計画は礼拝堂の壁が薄くなっているのでその壁を破り換気口を通って地下鉄へ抜けると言うものである。

そのころフランクの房には若いレーシーが入ってきた。フランクはレーシーに特に悪感情を持たなかったが

囚人のボスのリッツアの弟トニーがレーシーに性行為を強要しようとしてきたのだ。

またトニーは計画をかぎつけフランクを脅迫し麻薬を用意するように命令してきた。

フランクはレゲエの黒人に頼みなんとか麻薬を調達するが麻薬の中身は毒薬だった。

度重なる性行為の強要にレーシーはついにがまんできずにトニーを椅子で殴り倒して殺害してしまう。

トニーを殺されたボスリッツアは、報復のためレーシーを自分の元に連れてくるように言うが計画決行の時は

迫っていた・・・

映画は脱獄シーンと獄での毎日を回想するシーンが交互に描かれるが、フランクたちが獄の中でタバコを

吸ったりドミノゲームをしていたり日本の刑務所より比較的自由に思えた。

刑務所でのボクシング大会や刑務所の建物の構造は、黒澤明の「暴走機関車」にそっくりである。

脱走中ブロディが生き埋めになったりレゲエの黒人が地下鉄のポイントに足を挟まれて進退窮まったりと

見せ場がたくさんあるが、最後のどんでん返しで今までのことはなんだっんだと思わせる展開である。

主演のフランクにブライアンコックスが扮し監督は、「猿の惑星・創世記」のルパート・ワイアット

全く無名の作品でも見てみないと面白いかどうかわからない見本のような作品。


だが私を含めてどうして人は脱獄映画が好きなのか?心から自由を求めているのだろうか?


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posted by ハヤテ at 15:26| 犯罪映画
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