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2017年01月08日

「実録外伝大阪電撃作戦」松方弘樹渡瀬恒彦明友会事件

1976年製作の「実録外伝大阪電撃作戦」は明友会事件をモデルにした実録やくざ映画である。

昭和35年の大阪やくざ世界は、地元の中小組織の集合体で日本最大の暴力団川田組の進出を恐れていた。

しかもミナミを中心に勢力を拡大してきた愚連隊双竜会の傍若無人なふるまいにも手を焼いていた。

そしてミナミでは石村組と南原組がしのぎを削りそこへ双竜会は加わってみつどもえの抗争を展開していた。

一方かねて大阪進出を目指していた川田組若頭の山地は、新興勢力の大東組を傘下に加え布石を打って

いたのだ。危機感を覚えた南原組組長(織本順吉)は、ここは双竜会と手を組んで先手を打って山地暗殺を

企てた。そして南原組からは若頭の宮竹(梅宮辰夫)と根性ものの高山(渡瀬恒彦)がメンバーとなり

双竜会からは若手実力者の安田(松方弘樹)が加わることになった。

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だが計画は失敗、高山は山地の車に食らいつく執念を見せたが怪我をする始末だった。

山地はこの計画の背後の南原がいるとみて南原を拉致して神戸へ強制的に連れていったのだ。

そしてその場で山地と兄弟分の杯をかわす。とんでもない裏切りである。しかも忠実に命令を実行した

高山を破門にしたのだ。やけくそになる高山だったが安田は見捨てなかった。

再度山地(小林旭)暗殺を行うように高山を誘ったのだ。一方計画がばれたことで双竜会会長の趙(室田日出夫)

も動揺していた。

そんな混沌とした中でミナミのサパークラブを訪れた川田組組長(丹波哲郎)に双竜会のチンピラが因縁を

つけてしまったのだ。川田組長は。「筋の通ったものならいざ知らず虫けらみたい連中に目の色変えることは


ない」と穏便に済ませようとしたのだ。しかし山地以下幹部たちは黙ってはいなかった。ただちに三人一組の


チームが編成され人間狩りが始まったのである・・・

明友会事件は大阪のやくざ抗争事件でも有名な事件で、これを機に山口組の本格的な大阪進出のきっかけに

なった事件と言われる。登場人物の大半はモデルがあり興味のある方は実録本などで調べてみるといい。

主役の松方の弾けるような演技や渡瀬の身体を張ったスタントなど見どころは多い。

だが私はこの映画の本当の主役は南原組組長を演じた織本順吉だと思う。その卑怯なふるまいの演技

やコミカルなセリフなど思わず笑ってしまうのだ。

脚本は高田宏治、監督は中島貞夫、音楽は津島俊章の実録トリオである。裏社会の一端を知ることができる

秀作である。

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posted by ハヤテ at 12:18| やくざ映画
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