2008年06月12日
クラブ33
壁に張り付いている金色のふたを開け、
インターフォンのボタンを押す。
ピンポ〜ン!
「予約した○○ですけど・・・」
「お待ちしておりました、○○様」
ドアを開けてもらい、中に入ると
品のよさそうなお姉さんが2人もいる。(もったいない)
「こちらからお二階へどうぞ」
たかだか二階なのにエレベーター(もったいない)
「ここは環境にやさしくないなぁ〜」と思いつつ
案内された席に着く。
窓際のパークが見渡せるいい席じゃん。
食事をしながらドリームライツと花火が見れる!
肉の焼き方やら、なんやらの後
(俺様のような貧乏人には、並カルビのほうが旨いのだが・・・)
お姉さんがワゴンを押してやってきた。
「ワゴンを押してくるならバニーガールの格好してこいよ」
って思っていると・・・
「○○様、お飲み物は何になさいますか?」
ワゴンの上を見ると高そうな酒がズラ〜ッっと並んでる。
出た〜っ!得意のぼったくり!
「こんな悪徳商法にのってたまるか!」
俺様すかさず
「いいちこ!下町のナポレオンね」
「○○様、あいにく、そのようなものはご用意しておりません・・・」
用意してない、っていうより
そもそも「いいちこ」って何だか知ってる?
猫の飲み物とかと勘違いしてんじゃないの?
俺様のような貧乏人は時価だの値段がわからないものは
恐ろしくて、とてもじゃないけど注文できない。
恐る恐る、いちば〜ん安そうな瓶を指差して
力ない声で「じゃ、これ」
もともと酒が大好きなので、飲み始めると止まらない。
「こんどはこれね」「次はこっちいってみようかなぁ〜」
完全にエンジンがかかってしまった。
「お姉さ〜ん、早く早く、ワゴン押して走ってきて〜」
もはやワゴンごと飲む勢いである・・・
お会計を済ませた後、財布をひっくり返してたたいてみても
ほこりしか出てこない!
当分カップラーメン・・・
クラブ33のドアは貧乏への入口である・・・
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