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2016年05月02日

TMRセンターに入るのは得なのか

TMRセンターの数は年々増加してまして、
農水省の調査によると平成26年で
北海道には50組織があるみたいです。

最近でも補助事業がいろいろ措置されているから、
この数はもっと増えるでしょう。


さて、「TMRセンターに加入することで実際に経営は良くなるのか?」と
疑問を抱く生産者さんも多いと思います。

それに対する明確な答えを出すことは難しいと思いますが、
私なりの考えを書いてみたいと思います。


まず金銭面のメリットについてですが、正直言って
効果が見られない所の方が多いように思います。
乳量が増えて収入は増えたが費用も増えて、
儲けはあまり変わらないね、という印象です。

ただ、収穫や肥培管理をセンターがやってくれるなら、
機械を持たなくて済みますから、その負担軽減は
かなりのメリットですね。


ではどのあたりにTMRセンターの良さがあるかというと、
作業軽減というメリットが特に大きいように思います。

エサが混ぜられた状態で配送されてきますので、
給与の手間が格段に違います。
TMRセンターでコントラクターを持っていて
収穫作業などをやっている所だと、
その分の作業も軽減されるので、
かなりの負担軽減になります。

ただし、TMRセンターの中には構成員が収穫や
センターの作業をやっているところもありますので、
そういったセンターだとかえって出役が多くて大変、
なんて話もあります。
これではほとんど負担軽減にはなっていないでしょう。


個人的にはコントラクターを持っているTMRセンターが
多いと思っていましたが、農水省の調査だと構成員が
収穫作業に出ている所の方が多いみたいですね。
コントラを持ってこそ生きるTMRセンターだと思いますが…。


デメリットとしてよく聞くのは、乳量が伸びた分
牛の具合が悪くなった、ということですね。
年間1万キロを目指したエサ設計をしているところが
多いですから、やはり牛には負担になるようです。

あとは、センターから遠いため加入させてもらえない、
なんて話も聞きますね。


どうしてもTMRセンターは高泌乳を追いがちですが、
そもそも飼料生産を地域一帯でおこなうことにメリットが
あるのですから、あえて高泌乳を狙うことはないん
じゃないかな、と思いますね。

乳量が出ないとセンターに払う費用が出てこない、
という考え方なのでしょうが、それで牛を駄目にしては
どちらがいいのかな、という疑問もわいてきます。


人によっては、乾乳用の低濃度のエサを搾乳牛に
やっている所もあります。
ただ、乾乳用ばかり注文するのは駄目、という
センターもあります。

個人的には、日乳量25キロ程度の設定のTMRを作り、
必要に応じて配合なり単味飼料を足す、という方法が
一番いいように思います。
つなぎでないところで、牛群を分けていない場合は
増し飼いはできないでしょうが、それでも30キロとか、
低めの設定にした方がいいように思います。

放牧を取り入れながらTMRセンターからのエサの
供給を受けている人もいます。
ただ高泌乳を狙ってのTMRでなく、負担軽減のための
TMR、健康と乳量を両立したTMR、というのを
実現してもらいたいものです。


TMRセンターもこれだけ数が増えれば、どういうやり方が
最適か、なんて研究がされてもよさそうですけどね。
学者さんに期待したいです。
posted by とば吉 at 21:13 | TrackBack(0) | 酪農
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