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2022年12月21日

歪んだ政治

最近の国の政策はむちゃくちゃだなと思う今日この頃。いや、以前からそう思ってはいましたが。

特に酪農では、さんざん増産するよう補助金を大量に付けたのに、今では余って廃棄するくらいになり、今度は早期乾乳や早期淘汰に補助金を付けるとか言い出す始末。

畜産以外の政策にも、とても違和感がある。ガソリンの補助、電気代の補助、地方交付税交付金で地方任せの政策、住民税非課税世帯への交付金支給とか。

いろいろな方面にお金を付けた方がいろいろやってる感が出ていいのかもしれませんが、それぞれで事務処理するのにどれだけの人手がかかっていることか。その経費も結局は税金。

それならすぱっとみんなに配った方がまだすっきりするんじゃないの、余計な人手と経費かけなくていいんじゃないの、と思っているけど、そういう議論に全然ならないところが不思議で仕方ありません。野党もそういうこと言ってるのか言ってないのかわからないし。

これほど無尽蔵に予算付けて国債発行して、こんなこといつまで続けられるのかなと静観している、というよりもただ見ていることしかできない毎日ですが、もしかしたら何も起きないのかもしれないし、もしかしたらもう破滅確定なのかもしれないし。

破滅とは何かと言えば、物価が上がりすぎて物が買えなくなる、これでしょう。

防衛費増額、というのも、このご時世だから仕方ないとは全く思わず反対です。武器増やしたら抑止力になる、というのはやはり間違っていると思う。そもそも敵基地攻撃能力の所持なんて、数十年前だったら大激論、大暴動が起きていたんじゃないかと思いますが、現代ではすっかりみんなおとなしくなりました。私もおとなしいですが。

畜産について言えば、コストが上がってしまった飼料や肥料などの資材への補助はまあ仕方ないのかな、と思いますが、特に酪農ではそもそもここ数年の増産政策でがんがん補助金をかけたりしなければ、需要に対して供給がちょっと足りないかなくらいにしておけば、商品値上げもためらわずできただろうし、価格に転嫁さえできればもっとやりようがあったはず。

みんなの税金や将来への借金を浪費して増産して、牛乳余ったら捨てたり牛殺して、それにも国がお金出して、そして乳製品や牛乳は値上げ。よくこんなこと消費者は許すなと思いますが、知らぬが仏とは正にこのことでしょう。

農業に限らないのかもしれませんが、歪んでしまった政策がいずれ改まって、まっとうな国になることを祈っています。まあ当分は無理だと思うけど。一度破綻しないと目は覚めませんね。
posted by とば吉 at 23:55 | 農業の話題

2022年07月08日

酪農の未来は暗い

乳牛の価格がすごく下がっています。

つい去年までは初妊で80万なんて言っていたように思いますが、今では50万とか60万とか。

原因はもちろんわかりやすく、牛乳が余っているから、増産するなと言われているから、でしょう。

今年は乳牛に和牛受精卵を付けることが流行っているようです。和牛の子牛なら高く売れますからね。

…というのは今の話です。みんなが和牛受精卵を使って、和牛がたくさん産まれたらどうなるでしょうね。

高いお金を払って和牛受精卵を買って、そして産まれた子牛ははたしていくらで売れるのか。

農家に限った行動ではないのですが、やはり個々の主体は自らの最も利益になるように行動するものです。

しかしみんなが同じ行動をした結果不利益になる、というのは結構よくあることでしょう。

じゃあどうすればいいか、というのは難しい。みんなが等しく生産を減らせばいいのでしょうが、それは個々の主体にとって不利益となることだから、自主的にはやりたくないでしょう。

ほっておけば、もたない農場は潰れる。その自然の摂理に任せていいのなら、社会全体としてちょうど良い供給量に収まるかもしれません。

しかし国はそのような行動はとらないでしょう。となると、また税金、あるいは借金、それらを使って農家を助けようとなるわけです。

こういったことをずっと続けているのに、国民が問題にしないのは不思議なことです。知らなくて済むこと、のレベルなのでしょう。


和牛を飼っている農家にとっても、繁殖経営ならこの状況を危機に感じるべきです。

特に来年再来年の市場がどうなるのか、今から恐れてもいいと思います。とはいえ対策もあまりなさそうではある。


そもそもは増産計画を続けた国が悪いとずっと書いてきましたが、ここに来てようやく危機を迎えるでしょう。

本来なら牛乳余りなんてなければ、今の資源高、飼料高に対しもう少し対応策があったように思います。わかりやすいところでは値上げでしょうか。

なのに今は値上げすら怖くてできない。牛乳1パックを値上げしてさらに売れなくなったら目も当てられません。


もともと低コストで利益率の高かった酪農家は耐えれるでしょう。そうでない酪農家は、どこかで覚悟するしかないように思います。今はおそらく公庫から資金を借りられるでしょうが、いつかは返済しないといけないお金です。

コロナ倒産は少なかったけど、コロナ融資返済倒産は増えてきています。酪農界でもそうなっていかざるを得ない。


和牛の肥育農家にとっては、もしかしたらチャンスになるかもしれません。

あくまで黒毛和牛の高値が続けばという前提ではありますが、素牛を安く買えるチャンスが来年には出てくるかもしれません。


酪農家は、今更だけど低コスト生産を目指していくべきです。昔からそう主張する人たちはいたのだけど、できる人が限られていたように思います。

そういったことを指導してくれる人が、必要とされることでしょう。

あと、黒毛和牛が高いから、乳牛が安くなったから、という安直な理由で和牛受精卵に飛びつかないことです。

みんなが同じことをすれば損をする。自分はどうすればいいのか、よく考えるべきです。

極端な話、ホルスタインの雄のお肉が見直されてもいいと思う。普通に受精させて、雄が産まれたらホル専門の農家にそこそこ高く買ってもらったらいい。


なんにせよ、厳しい情勢だな、とは眺めています。関係団体で働く自分にしても、どうなっていくのかわからない。農家あっての仕事ですから。
posted by とば吉 at 00:36 | 農業の話題
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