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2018年05月04日

AI vs 教科書が読めない子どもたちーリアルなAIの姿がここに

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『シンギュラリティ』ー人工知能が人間の知性を超える技術的特異点。
『21世紀』は鉄腕アトムや(初期設定の)ドラえもんなど、昭和世代に
とっては未来の代名詞とも言えるワードでした。
しかし、実際は空飛ぶ車や人型ロボットなどがいるどころか、エゴが
ぶつかり合う人間の醜い姿を見せられているような状態です。
…それこそ、人間の知性を超えたAIに淘汰されるべき存在のような。
そういったファンタジーに潜り込んでしまうと、AIに関する議論は
現実的なものになりません。
正直に言うと私もそのような部分がありました。

本書では、そのようなファンタジーとは冒頭で線が引かれ、現実的な
AIの現在位置、未来予想が書かれています。
『スパコンの能力が向上しさえすれば、人間の知性を超えられる
というのは出鱈目』という指摘は「21世紀の夢」を打ち砕かれた時の
ようにこの文章だけを読むと「そうなの?」と思ってしまいます。
しかし、本書を読み進めるとAIの正体は?それ故に何が得意で何が
得意ではないのか、が見えてきます。
すると、人間の知性を超えるという漠然とした言葉に囚われることなく、
AIの能力、役割が見えてきます。この部分は現時点において多くの人が
認識すべき部分だと思いました。東ロボくんの試行錯誤の過程も書かれており、
本来ならこのプロジェクトのお話だけでも1冊の本になりそうです。
しかし、新井先生はそこにフォーカスするのではなく、AIの現在位置を
説いた上で今後予想される問題点も指摘されています。
それは、題名にもある「教科書が読めない子どもたち」です。

確かにAIは課題(フレーム)の設定が難しい課題に対しては、
人間に勝つことは難しい。しかし、その人間側がフレームを設定する際に
その意味を理解するための読解力が低下しているという問題を提示しています。
本書ではRSTというテストを用いて大学入学直前の学生たちの読解力を
検証しています。その結果は、驚くべきものでした。
まさに、教科書が読めない子どもたち。物事を理解する(教科書を読んで理解する)
以前にそれを咀嚼する能力がない事が問題であるという生々しい実情を
見てとることができます。私としては大切なのは教育の現場でどうするのか、
に全てを委ねるのではなく、こういった現状を認識した上で、親が子供に対して
どのように普段接するべきか考えるべきではないかと思いました。
安易に答えを与え、求めるのではなく親自身も古いフレームに囚われるのではなく
時代に即した回答が何なのか試行錯誤すること。
そういったAIにはできない事、もしくはAIを加速装置として何ができるかを
考えていく必要があるのではないでしょうか。

AIの実情の把握とこれから付き合い方を考えさせられました。

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感想(3件)


posted by Masa at 08:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評
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