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2018年02月15日

体の回復力を高めるために絶対に外せない3つの必須項目

『体の回復力を高めるために絶対に外せない3つの必須項目』

@「体を作る材料」の供給を怠るな!!
夢見る頃を過ぎても重要なタンパク質
どんなに高度な治療を受けても、「体を作る材料」が足りなかったら回復はできません。そこで重要になるのがタンパク質です。タンパク質は、筋肉、骨、血液、血管、臓器、皮膚、爪、髪の毛など体の大部分を構成し、酵素、ホルモン、神経伝達物質などの材料にもなり、生きていくうえで欠かすことのできない最も重要な栄養素です。成長期の子供には、体を作るための十分な栄養が必要だと誰もが意識します。しかし、成人してからは「もう体が出来上がってるから」と思い込んで、いつも適当なメニューで済ませたり、インスタント物やお菓子、あるいはお酒のおつまみで済ませたりする人がいます。栄養が不足気味でも、すぐには体調に影響しないので気が付きにくいのですが、そういう生活を5年10年と続けていると、筋力はもちろん、病気に対する抵抗力も免疫力も低下してしまいます。人間は成人してからも常に新陳代謝を繰り返し、細胞は生まれ変わっているのですから、なるべく新鮮で栄養のあるものを毎日補給しなければなりません。特に、怪我や病気をした後の回復期の人や、赤ちゃんに栄養をごっそり持っていかれている出産前後の女性は、普段以上に栄養面に気を使いましょう。
世の中には、
ベジタリアン(肉、魚を食べない)
ヴィーガン(肉、魚、卵、乳製品、ゼリーも不可、大豆はOK)
フルータリアン(果物や木の実しか食べない)
リキッダリアン(スープやジュースなどの液体しか飲まない)
ブレサリアン(空気と水と太陽の光だけで生きてる)ホントか??という方々が存在するようですが・・・
主なタンパク源を摂取しないでも元気でいられる人たちは、草食動物のように植物からでもアミノ酸(タンパク質の最小単位)を合成できる、特殊な腸内細菌?を保有しているのかもしれません。一応、ご飯やパンなどにも少量のタンパク質は含まれていますので、体質によっては、それだけで賄える人もいるのかもしれませんし、大人になってからヴィーガンになった人は、成長期に蓄えたタンパク質で持ちこたえている?可能性もあります。

体質によって栄養を蓄える能力に差がある
「蓄える」能力に長けた体質といえば「倹約遺伝子」を持った方々がいます。余分なカロリーを中性脂肪の形で蓄積する白色脂肪細胞が多く、活性化しやすい人です。ダイエットをしても中々痩せないタイプの人で、飢餓に強く燃費の良い体質なので、遭難しても水だけで長期間生き延びる事ができます。こういう人はむしろ、1〜2日断食したほうがオートファジー(細胞の自食作用)が活性化して、細胞内のゴミ掃除ができて健康に拍車がかかるかもしれません。反対に、静かに寝ているだけでもカロリーを消費しまくる「浪費遺伝子」を持ったタイプも存在します。脂肪を燃焼する褐色脂肪細胞の働きが活発で、食べても太れないタイプの人です。 体力を消耗しやすく燃費の悪い体質で、これで胃腸が弱いと虚弱体質になり最悪です。ちなみに当サイト管理人はこの浪費遺伝子タイプです(-_-;)
色々な体質の人が存在しますが、ほとんどの人には何らかの動物性たんぱく質は必要です。それでなくても、日本人はタンパク質の摂取量が少なく、欧米人に比べて歯や骨、筋肉が軟弱になりがちです。卵を食べるとコレステロールがどうのこうのと言われていたのは、ひと昔前の話で、今は厚生労働省もコレステロールの基準を撤廃しています。むしろ高齢者などはタンパク質不足による低栄養が懸念されているくらいです。アレルギーでもない限りは、肉、魚、卵などのタンパク質と、タンパク質の吸収に必要なビタミン・ミネラル群を意識して摂りましょう。

タンパク質を優先しつつバランスよく食べよう
おかずを少しつまんで、ご飯をガバッと口に入れる食べ方だと、すぐにお腹が一杯になってしまい、肝心のタンパク質が不足してしまいますので、ご飯は軽めにして、おかずを優先しましょう。
「お好み焼き&ご飯」
「ラーメン&チャーハン」
「うどん&稲荷ずし(おにぎり)」
「焼きそばパン」
↑のようなメニューを食べていたら、ほぼ炭水化物でお腹が一杯になってしまいますね。たまにはいいかもしれませんが、いつもそのような組み合わせだと、しっかり食べているのに栄養失調気味のデブになってしまいます。太ってるのに寒がりな人が時々いますが、筋肉が少ないと熱を生産する力が弱くなるので、筋肉の元になるタンパク質をしっかり食べて運動することで体質を改善する事ができます。食べたくても食べられないという胃腸が弱い人は、脂肪が少ない肉や白身魚、半熟卵などがオススメです。消化酵素などを摂り入れ、温かい状態の物を飲食して消化吸収に重点を置きましょう。食欲がないからと、漬物とお茶漬けだけで済ませるパターンも良くないので、しらす干しとかツナ缶でもいいから、タンパク質を補うことをオススメします。そして、なるべく添加物の少ない新鮮な食べ物を口にするようにしましょう。食べ物に感謝して「命を頂く」事で、気(生命エネルギー)を自分の体に取り込むことができ、回復するための底力が湧いてきます。 消化力を高める消化酵素については↓のページをご参照ください。消化を助けるサプリで栄養の吸収力を高めて体力をつける



A睡眠・休養をしっかりとる!!
きちんと栄養を摂っても、自己治癒力の「司令塔」である脳を正常に働かせなければ、有効利用されません。
栄養を消化吸収し血液に取り込んだ後、どこに運び、どのように組織構成するかの指令を出すのは脳なので、その働きを邪魔したり時間が足りなかったりすると、誤作動を起こして治癒力が上手く働かなくなります。
そしてそれを放置していると次第に脳の方も勘違いをするようになり、悪い状態が正常な状態だと、誤った認識をするようになってしまいます。動物がなぜ眠るのかについては、「体を休める」「記憶の整理」など様々な理由がありますが、レム睡眠とノンレム睡眠で、脳と体を交代で休ませていると言われています。起きている間は、様々な情報が入ってくるので、十分に情報処理ができません。眠っている間が一番、脳の情報処理がはかどり、治癒力も発揮されます。そして体の免疫細胞の一つである「マクロファージ」は睡眠時に一番よく働きます。マクロファージは外部から侵入してきたウイルスや細菌、体内で発生したガン細胞など、さまざまな老廃物や不要物を食べてくれる体の掃除屋です。睡眠時間が極端に短いと、このマクロファージが十分に働けず体内に老廃物が溜まり、病気になりやすくなります。必要な睡眠時間は個人の体質や体の状態により変わります。体力がある人は、比較的どんな条件下でも寝つきが良く、いつでもどこでもスッと眠れます。5〜6時間の睡眠でも十分治癒力が働くようですが、それでも7〜8時間の睡眠が一番良いという説もあります。体力が乏しい人は、寝つきや寝起きが悪い事が多く、ロングスリーパーになりがちです。性格的にも、ロングスリーパーの人は内向的でストレスを溜めやすい傾向にあるようです。寝るときの環境や寝具を良いものにして、睡眠の質を高めれば、だんだん体力がついてきて、少ない睡眠時間でも疲れがとれやすくなっていきます。 体質的なものも大きいので、無理に人に合わせず、自分にとって一番調子が良い時間、しっかりと眠るのが、治癒力を最大限に引き出すコツといえます。



B体(内臓)を冷やさない!!
冷え切った体では回復力も半減する
人間の体温は、通常36.5〜37℃程度に保たれています。体温が1℃下がると、免疫力が30〜40%低下し、1℃上がると免疫力が60%ほど活性化するそうです。人間の体は約60兆個の細胞で出来ていると言われていますが、その中には、体を守る専門の「免疫細胞部隊」が、1兆個ほど存在します。免疫細胞の主体は白血球ですが、彼らは血液を通じて、常に全身をパトロールしてくれています。
免疫細胞の主な種類は以下の表にまとめました。

マクロファージ アメーバ状の細胞で、ウィルスや細菌など侵入してきた異物を発見すると、丸ごと食べて処理する。
樹状(じゅじょう)細胞 異物を自分の中に取り込み、その異物の特徴を他の免疫細胞に伝える。
NK(ナチュラルキラー)細胞 ウィルスに感染した細胞や体内で発生した悪い細胞を発見すると、速攻で単独攻撃する。「生まれながらの(natural)殺し屋(killer)」
T細胞

@ヘルパーT細胞
(樹状細胞などから情報を受け取り、キラーT細胞等に命令を出す司令官。抗原の種類によって、Th1細胞、Th2細胞になり、バランスが崩れるとB細胞に過剰な命令を送り、アレルギー症状となる)

AキラーT細胞(ヘルパー細胞の命令を受けて敵を攻撃する)

B制御性T細胞(キラーT細胞の過剰な働きを抑制する)
B細胞 B細胞は、抗体を産生する免疫細胞。血液のもととなる細胞(造血幹細胞)から作られ、T細胞の指令を受けると、外敵や異物を攻撃する抗体を作り、異物の排除を手助けする。これらの免疫細胞が、通常モードで力を発揮するのは、体温が37℃前後の時ですが、ウィルスや異物が体内に侵入したときに、戦闘モードに切り替わると、体温が上がります。風邪を引いて発熱した時などは、免疫細胞が大活躍している状態なので、むやみに解熱剤などで熱を下げると、彼らの邪魔をすることになります。とはいえ、さすがに40℃辺りまで上がると体力の消耗も激しくなるので、薬で少し症状を抑えたほうが、体が楽になって、効果的な場合もあります。ちなみに、ガン細胞が一番好むのは35℃台の低体温と言われています。ガン細胞の血管は熱を逃がす機能が脆弱なため、通常細胞よりも熱に弱く、体温が40℃を超えた辺りから、通常細胞よりも一足早く自滅していくようです。そこまで体温を上げなくても、体温が37℃位あれば免疫細胞が活性化し、ガン細胞は元気がなくなるので、日ごろから体を冷やさないようにしていれば、十分効果はあるようですが。「自分は体温高めだから大丈夫」と思っていても、体の部位によって体温に差があります。内臓はヒンヤリ冷えているかもしれません。健康な人でも1日に5000個前後はガン細胞が生まれていますが、37℃前後の体温を保っていると、免疫細胞の中のNK(ナチュラルキラー)細胞が通常モードでそれらを退治してくれます。体に悪い習慣や、ストレス、睡眠不足、体を冷やすという状態が続くと、ガン細胞が元気になり、NK細胞の仕事が追い付かなくなります。免疫細胞が働きやすい状態を保つためには、冬はもちろん、夏でも必要以上に体を冷やさない事が大切です。エアコンを適度に使って、なるべく温かい物を飲食しましょう。

体を温めて回復力を湧き立たせよう
根本から冷えにくい体を作るには適度な運動をするのが一番です。筋肉の量が少ないと熱を生産する力も弱くなり、体が冷えやすくなりますので、ウォーキングや体操などで、普段から筋肉を維持することが大切です。
でも、足腰を痛めているような人は運動どころか日常生活もキビシイですよね…(>_<)
運動できない人が手っ取り早く体を温めるには、ゆっくりと湯船に浸かるのが有効です。そこで注意すべきなのは、お風呂のお湯を熱めにすると体の芯まで温まる前にのぼせてしまいますので、少しぬるめにしましょう。熱めが好きな人も、最初は「ちょっとぬるいかな?」くらいの温度から入り始めて、最後に少し温度を上げる程度にしましょう。食材と一緒で、中まで程よく熱を通すにはそれなりの時間がかかります。お肉を強火で焼き始めると、表面だけ焦げて中は生焼けになるのと同じで、中まで温めようと思ったら、少し時間をかける必要があります。お風呂は39℃(冬は40℃)位の温度に設定して15分〜20分弱ほど浸かると、内臓まで程よく温まるでしょう。額にじんわりと汗をかき始めるくらいが目安ですが、体型や体質に合わせて加減してください。30分以上の長湯は体力の消耗や肌の乾燥を招きますのでオススメしません。また、銭湯の注意書きにもあるように、明らかに体調が悪い時や炎症性の疾患などがある場合は入浴で悪化することもあるので控えましょう。当たり前ですが、お風呂上りにキンキンに冷えた飲み物をガブ飲みしたりすると、せっかく温まった内臓が冷えてしまい台無しになってしまいます。もちろん入浴前後の水分補給は大切ですが、冷たすぎる飲み物は避けましょう。
http://chiryou.net/entry13.html

<コメント>
身体が欲する食物をバランスよく摂る事が大切です。快食・快眠・快便と適度な運動の基本を忘れずに、体を温めて免疫力の向上に努めましょう。腸は第二の脳です。腸内細菌にも気を配りましょう。ストレッチや瞑想などを生活習慣に取り入れストレスを軽減しましょう。
posted by Akamaru at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康

2018年02月14日

葉物野菜を多く取る人ほど加齢による記憶力低下が緩やかになっている実態が判明

『葉物野菜を多く取る人ほど加齢による記憶力低下が緩やかになっている実態が判明』

健康な体を保つためには、バランスのよい健康的な食生活を送る必要があることは既に多くの人に理解されています。これと同じように、健康な記憶力が保たれることと食生活の間にも一定の相関関係があり、ほうれん草やケールといった葉物野菜を多く食べている人は加齢による記憶力低下の割合がより低いという実態が、研究の結果によって明らかになっています。

Nutrients and bioactives in green leafy vegetables and cognitive decline: Prospective study. - PubMed - NCBI
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29263222

Diet Rich In Greens Linked To Less Age-Related Memory Loss : Shots - Health News : NPR
https://www.npr.org/sections/health-shots/2018/02/05/582715067/eating-leafy-greens-daily-may-help-keep-minds-sharp

この研究を行ったのは、イリノイ州シカゴにあるラッシュ医科大学の教授で理学博士のMartha Clare Morris氏らによる研究チーム。Morris氏は、加齢と記憶力の実態を調査するプロジェクト「Memory and Aging Project」に参加する人の中から960人を選び、記憶力と生活習慣に関するデータを用いることで、食べものと記憶力の関係性を調査しました。選ばれた被験者の平均年齢は81歳で、一年に一度、記憶力に関する詳細な検査と、食生活や生活習慣に関する記録が残されています。また、いずれも認知症を発症している人はいないとのこと。葉物野菜と記憶力の変化の関係を調べるために、研究チームは960人のデータを「野菜を食べている量」に応じて5つのグループに分類しました。最も多く野菜を採っている最上位グループに属する人は、平均して1日当たり1.3人分に相当する野菜を採っていた一方で、最も下位のグループに属する人は、野菜をごくわずかにとるか、または全く採っていない人たちとなっています。5年間分のデータを検証した結果、研究チームは葉物野菜摂取量と記憶力の変化との間に明確な関連性があることを見いだしています。Morris氏はその結果について、「最上位のグループに属する人が示した記憶力低下のスピードは、最も低いグループに属する人に対しておよそ半分程度でした」と述べています。研究に参加した女性の一人であるCandace Bishopさんは、「私は毎日、大きめのサラダを食べることを日課にしていました。毎日、濃い色の葉物野菜が入ったミックスサラダの袋を買っていました」と語っています。そんなBishopさんは自分の記憶力について、「私の頭はまだしっかりしてると思うわよ」と、楽しげに答えたそうです。ただ、葉物野菜が自分の頭脳明晰度に与えた因果関係については「よくわからない」と考えているそうで、「原因の多くは、私の遺伝子にあるんじゃないかしら。ま、運が良かったのかも知れないわね」とも語っているとも。Bishopさんは野菜多めの食生活の他にも、高齢者を対象にしたエクササイズ教室に参加したり、地域の委員会活動にも参加しているといいます。この結果からは判明したことは、「記憶力の変化と、葉物野菜の摂取量の間には、一定の関係がある」ということのみであり、決して「葉物野菜を多く食べる事で記憶力の減退を遅めさせることができる」ということではありません。加齢による変化は食生活だけでなく、さまざまな要因が複合的に絡み合うことで、目に見える変化として現れてきます。Morris氏はそのことを踏まえた上で、生活習慣や教育、全般的な健康状態などの要因を加味しても、「葉物野菜と認知力の低下の関連は、すべての要素を上回る強さがあります」と述べています。ここで大きな役割を果たしているのは、ビタミンEやビタミンK、ルテイン、ベータカロチン、葉酸などの要素であると考えられているとのこと。Morris氏はこれについて「それぞれの要素がそれぞれの役目と生物学的メカニズムで脳を守る役割を果たしています」と述べ、それぞれがどのような仕組みで脳に作用しているのかをさらに研究する必要性を示しています。一方で、これらの栄養素の摂取が「少なすぎる」ことで起こる悪影響については、いくつかが判明しているとのこと。例えば、葉酸の摂取量が不十分な人は血中ホモシステイン値が低くなり、動脈硬化を引き起こして心臓発作で命を落とすリスクが高まることが知られています。逆に、ビタミンEを食事から十分に摂取している人は細胞のダメージを防止でき、認知力テストで良い結果を出す傾向があることが判明しているとのこと。Morris氏は、「多くの葉物野菜を食べることで、多くの種類の栄養素をとることができます。そしてそれらが総合されて健康に良い影響を与えます」と述べています。
https://gigazine.net/news/20180213-leafy-green-sharper-memory-slower-decline/

<コメント>
野菜はしっかり摂りましょう。
posted by Akamaru at 17:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康

2018年02月13日

老化を進める物質「オステオポンチン」から逃れる方法

『老化を進める物質「オステオポンチン」から逃れる方法』

食べるならサラダより温野菜とか
世界中の研究者が、いま、競い合うように「老化」の研究を進めている。そんななか、その原因となるひとつの物質が見つかった。いったいどんなものなのか。そして、「老い」を止めることはできるのか。
認知機能にも関係する
「老化を進める原因物質のひとつが、オステオポンチンであることは間違いありません。まだ研究の途上で、仮説段階ではありますが、今後、このオステオポンチンを人為的に減らす技術を開発することができれば『若返り』も可能だと考えています」(慶應義塾大学医学部循環器内科の佐野元昭准教授)
老化を止めることは、古くからの人間の夢だった。現代においてその熱意はいままでになく高まっている。心筋梗塞や脳卒中、がんといった病気は、それぞれに対応した治療しか施すことができない。しかし、そうした病気の大元にある体のネガティブな変化=「老化」を緩やかにすることができれば、複数の病気に、一挙に対処することができるからだ。

そもそも老化の原因は何なのか。
近年その有力な「答え」のひとつとして、医療関係者から熱い注目を浴びているのが、「オステオポンチン」というタンパク質である。昨年4月、医学系専門誌『クリニカル・ケミストリー・アンド・ラボラトリー・メディスン』に、驚くべき疫学研究の論文が掲載された。ニューヨーク大学のランゴーン医療センターに所属し、循環器系を専門とするファビアン・サンチス=ゴーマー博士らによるものだ。研究の内容は、100歳を超え、かつ大きな病気を抱えていない「健康長寿」のグループと、一般の70代のグループとの間で、血中のオステオポンチンの量を比較するというものだった。その結果、70代のグループに比べて、「健康長寿」のグループではオステオポンチンが圧倒的に少ないということが明らかになったのである。
「つまり、健康に年を取っている人、体の老化が進みにくい人は、体内にオステオポンチンが少ないということがわかったのです。オステオポンチンこそが、生物の老化を進める原因のひとつだと言えます」
こう語るのは、前出の佐野氏。同氏は、かねてよりオステオポンチンに注目してきた研究者だが、まだまだ、この物質が持っている「老化を進める力」に驚かされることがあるという。
「今年の夏、テレビ(『名医とつながる!たけしの家庭の医学』7月11日放送分)でオステオポンチンを紹介した際に、テレビ局と協力して、ある実験を行いました。とくに健康状態に問題のない60代の男女に集まってもらい、認知機能、骨密度、血管年齢を測定し、そのうえで、それぞれの血中のオステオポンチンの量も測るというものです。すると、骨密度、認知機能などの点において、老化が進んでいた人のほうが、血中のオステオポンチンの量が多いという傾向が、ハッキリと表れたのです」
一例を挙げれば、60代で骨密度も実年齢並みという被験者の男性は、血中のオステオポンチンの量が9・26ng/mlであったのに対し、60代ながら骨密度は80代並みという被験者の男性は、27・06ng/mlだった。老化が進んでいる人のほうが、3倍近くもオステオポンチン量が多かったのである。
「老化の進行度合いによって、少しは違いが出ると思っていましたが、まさかここまで明確に数字の差が出るとは、私も予想していませんでした」(佐野氏)

尿路結石も防げる
では、この物質はいったいどんなもので、なぜ増えてしまうのか。
そもそもオステオポンチンは、人間の骨をつくるのに必須の物質だ。名古屋市立大学学長で泌尿器系を専門とする郡健二郎氏が解説する。
「オステオポンチンの『オス』は『骨』の意味、『ポンス』は『橋』の意味で、その名の通り、カルシウムとコラーゲンを結合し、骨を形成する重要な役割を果たしています。'80年代に発見された物質です。一方で、腎臓のまわりで増えすぎると、尿路結石になりやすくなるという性質も持っています」
他にも、オステオポンチンの重要な機能として、免疫を活性化するというものがある。前出の佐野氏も言う。「オステオポンチンは、赤ん坊のときから人間の体の様々な臓器、部位で必要に応じてつくられています。たとえば、ケガをして傷ができた際に、オステオポンチンはそこでつくられ、免疫を活性化させ、その傷口を治癒させるのです」
しかし、この「かつて生存に役立っていた物質」が、やがて老化を促進するようになる。そのメカニズムを簡単に説明すれば、以下のようになる。人間の体内にある「Tリンパ球」という細胞の一部は、加齢に伴って異常化する性質を持っている。本来はオステオポンチンを出さないはずのこの細胞は、異常化すると、大量のオステオポンチンを血中に垂れ流す。
「先ほど、オステオポンチンは、傷口を治すために免疫を活性化すると言いましたが、普通は傷口が治ったときに、オステオポンチンも消え、炎症は鎮まるのです。ところが、異常化したTリンパ球は、本来ならばオステオポンチンが存在していては困る状況でも、大量のオステオポンチンを分泌し、免疫を活性化し続けてしまう。こうして免疫がバランスを欠いた状態となると、体の各所で小さな炎症が長期間にわたって続くようになります。これを『慢性炎症』と言います。慢性炎症は体にジワジワとダメージを与え、老化を進めるのです。たとえば血管で慢性炎症が進行すると、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中などにつながることになります」(佐野氏)

カギは内臓脂肪にあり
慢性炎症は、近年、専門家の間で注目を集めている。風邪やケガなどで起きる炎症が「大火事」だとすれば、慢性疾患は「小火」のような状態が長く続く現象だ。これが体を蝕んでいく。これまでの研究によれば、慢性炎症は、動脈硬化の他に、糖尿病、がんなどの発症にも関係していることが明らかになっている。さらに、認知症(アルツハイマー病)にも慢性炎症が影響を与えており、抗炎症薬を用い、慢性炎症を抑えることでアルツハイマーの症状を抑制できるという研究も、専門誌『ニューロバイオロジー・オブ・エイジング』に発表されている。まとめれば、異常化した細胞によって血中のオステオポンチンが増え、それが慢性炎症を引き起こし、体の老化につながる。そのために様々な疾患が体に出てくるということだ。しかし、加齢によってオステオポンチンの分泌量が増えるのであれば、私たちには、まったく対策の打ちようがないのではないか。必ずしもそうではない。実は、前出の佐野氏は、加齢とは別に、生物の体の中でオステオポンチンを増加させている要因を発見したのである。佐野氏が言う。
「私たちのチームが行った研究によって、オステオポンチンが、内臓脂肪型の肥満によって増加するという新たな事実が明らかになったのです。この研究論文は、昨年11月にアメリカの医学研究専門誌『ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション』に掲載されました。実験の内容はこうです。一方に、脂肪分(ラード)をたっぷりと含んだエサを食べさせ内臓脂肪をつけたマウスを、もう一方に脂肪分の少ない通常のエサを食べさせたマウスを準備し、両者を比較します。すると、通常のエサを食べさせたマウスの内臓脂肪にはほとんど存在しない、異常化したTリンパ球が、太ったマウスの内臓脂肪からは大量に見つかった。そしてその異常化したTリンパ球がオステオポンチンを分泌していたのです。太ったマウスでは、血液中のオステオポンチン濃度の上昇が確認され、内臓脂肪の慢性炎症も見られました。加齢とはまったく別に、『肥満』という病態でオステオポンチンが増える仕組みが解明されたわけです」
たとえ若い人であっても、内臓脂肪が多い人は、オステオポンチンの分泌量が多くなっていると考えられる。もちろん自覚症状はない。日々の生活習慣によって身についた内臓脂肪が、ゆっくりと、しかし、確実に体にダメージを与えていく。だが、裏を返せば、内臓脂肪をきちんとコントロールして増やさないようにすることによって、私たちはオステオポンチンの分泌量を増やさずに済む、ひいては老化を防げるということだ。
「どのような種類の食事を食べるとマウスのオステオポンチンの分泌量が多くなるかを研究している最中です。
まだ厳密なことは言えませんが、たとえば、ラードなどに多く含まれる飽和脂肪酸(常温で溶けない油)は内臓脂肪でTリンパ球の異常を引き起こしやすいので、不飽和脂肪酸を含むオリーブオイルを併用するなど、オステオポンチンを増やしにくくする工夫はできると考えます」(佐野氏)
では、そのほかに内臓脂肪を増やさない食べ物にはどんなものがあるのか。管理栄養士の麻生れいみ氏が解説する。
「一番いいのは、何といっても、サバ、サンマ、イワシなどの青魚類です。こうした魚は、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった物質を多く含みます。どちらも、人間の体内でつくることができず、食品などによって外から摂取する必要がある必須脂肪酸の『オメガ3脂肪酸』。オメガ3脂肪酸は、脂肪を燃焼しやすくする作用があるのです」
緑茶は「濃いめ」がいい

食物繊維を含む野菜類も、効果が大きい。
食物繊維は、腸内で脂肪を包み込んで、排出する機能を持っている。そもそも、体に脂肪が取り込まれないようにするということだ。生野菜のサラダも悪くないが、大根、ニンジン、ゴボウなどの根菜類を加熱して食べるほうが効果はより高く出やすいという。体が温まり、基礎代謝が高まるからだ。
麻生氏が続ける。
「ほかにはシイタケやエノキ、マイタケなどのきのこ類、キャベツやトマトも食物繊維が多くオススメです。これらは低カロリーなのも魅力的。トマトにオイルサーディン(イワシのオイル漬け)をのせて食べれば、食物繊維とDHA、EPAの組み合わせで、大きな効果が期待できます」
もし間食をしたくなった場合には、ナッツ類がいい。空腹を紛らわすことができるうえ、脂肪を効率的に燃やすことができる。
「クルミやアーモンドなどには、ビタミンB群がバランスよく入っています。これは、脂肪を燃やすときなど、様々な栄養素の代謝の促進に必要とされます。量は一日に50gまでが目安。だいたい片手一握り分程度です」
飲み物では緑茶が内臓脂肪を減らすとして知られている。緑茶に多く含まれる「カテキン」は、肝臓の脂質代謝を活発にして脂肪を燃焼させる効果が期待できるのだ。急須で淹れるよりも、やかんに茶葉と水を入れて、水の量が半分になるくらいまで煮出すほうが、効果が高いという。まだまだオステオポンチンと老化の関係については研究の余地が大きい。これからさらに進んでいくであろう研究の成果が、私たちの健康長寿を保証する日もそう遠くないかもしれない。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53481

<コメント>
内臓脂肪をきちんとコントロールして増やさないようにすることがポイントです。サバ・サンマ・イワシ等の青魚、くるみ・アーモンド等のナッツ類、キャベツ・トマト等の良質な野菜、シイタケ・マエタケ・エノキ等のキノコ類、大根・人参・ゴボウ等の根菜類、エゴマ・オリーブオイル等の良質の油、緑茶などを食事に取り入れていきましょう。
posted by Akamaru at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康

老化する人間の細胞を「若返らせる」ことに成功 英大学研究者らが発表

『老化する人間の細胞を「若返らせる」ことに成功 英大学研究者らが発表』

「老化した人間の細胞を若返らせる」ことに、英大学の研究者らが成功したと発表した。古い細胞の機能を回復させることができれば、将来的に人間は老化による影響を受けずに年をとれる可能性があるのだという。その驚きの研究結果とは。

 わたしたちのほとんどは、85歳までに何らかの慢性疾患を経験する。そればかりか、年をとるにつれて、脳卒中、心臓病、がんなどの病気を発症しやすくなる傾向にある。これらの原因のひとつに「細胞の老化」が挙げられるが、もし細胞自体を若く保てる技術があったとすれば、人類が病気を経験せず健康に年をとれる未来が拓けるだろうか?

 学術誌「BMC Cell Biology」で発表された研究は、そんなSFのような人類の夢をかなえてくれる鍵となるかもしれない。英エクスター大学とブライトン大学の研究グループが、通常なら細胞分裂のたびに短くなる染色体の末端部であるテロメアを、若い細胞のように長くする方法を発見。文字通り、「老化した人間の細胞を若返らせる」ことに成功したのだ。

加齢とともに老化する細胞

 われわれの身体を構成している細胞の一つひとつは、あらかじめ決められた回数しか分裂できないといわれている。おそらく多くの人々が、染色体の末端部に存在し、DNAのほつれを防ぐ“キャップ”のような役割をするテロメアという構造を聞いたことがあるだろう。

 われわれの細胞のなかにあるDNAは分裂のたびに複製されるが、テロメアに限ってはすべてが複製されず、分裂のたびに少しずつ短くなっていく。最終的にテロメアが限界まで短くなると、それ以上の細胞分裂は不可能となる。つまり、短いテロメアをもつ細胞は、“年老いた”細胞なのだ。

 エクスター大学で教鞭をとる分子遺伝学が専門のローナ・ハリーズ教授をはじめとした研究グループは、これらの年老いた細胞において「スプライシング因子」と呼ばれる一連の遺伝子が、徐々に不活性化していくことに注目。スプライシング因子は、細胞分裂の際にDNAから転写されたRNAがきちんと機能するまで“編集”したり、遺伝子が全範囲の機能を果たしたりする際に極めて重要な因子である。これらはまた、人々が加齢する過程であまり効率的に働かないか、まったく機能しなくなる傾向にあり、細胞が環境のストレスに対応する能力を大きく制限する。

 大半の高齢者の臓器にみられる老化細胞も、より少数のスプライシング因子を備えている。これが哺乳類の老化、または加齢に関連する病気の側面でもあるとして、注目されていた。

「レスベラトロール類似体」で細胞が若返る

 老化した細胞のスプライシング因子を再び活性化させる鍵となったのは、赤ブドウ、赤ワイン、ダークチョコレートなどにも含有される「レスベラトロール類似体」と呼ばれる化学物質だ。これを適用された培養細胞を観察すると、数時間のうちにスプライシング因子が活性化し、老化細胞は若い細胞のようにふるまい、分裂を始めたという。

 「スプライシング因子のレヴェルを回復させる分子で老化細胞を処理すると、若い細胞の特徴をいくつか取り戻せることを示唆しています。それらは成長でき、テロメアまでも若い細胞のように長くするのです」と、ハリーズ教授は言う。

 共同研究者であるエクスター大学のエヴァ・ラトーレ博士も、細胞の変化とその度合いに驚きを隠さない。「培養皿のいくつかの細胞が若返っているのを見ても、それを信じることができませんでした。古びた細胞が、若い細胞のように見えたのです。まるで魔法のようでした。この実験を幾度も繰り返しましたが、いずれの場合も細胞が若返りました。その意味と研究の可能性に非常に興奮しています」

 この研究結果は、古い細胞の機能を回復させることで人々が老化による影響を受けずに、健康的に寿命をまっとうできる可能性を示している。研究者らは、レスベラトロールのようにシンプルな化学物質が高齢者の健康を向上させられるポテンシャルを秘めていることに驚くかたわら、この技術の応用のためにさらなる研究が必要だとしている。
http://www.sankei.com/wired/news/180117/wir1801170001-n1.html

<コメント>
老化した細胞のスプライシング因子を再び活性化させる鍵となったのは、赤ブドウ、赤ワイン、ダークチョコレートなどにも含有される「レスベラトロール類似体」と呼ばれる化学物質。貴族は既知の知識として知っていたのでしょうね。
posted by Akamaru at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康
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