ロシアの伝統料理である「ボルシチ」で有名な赤い根菜、ビーツ。今回は、通称「奇跡の野菜」ともいわれるビーツに含まれる注目の栄養と、期待される健康効果などについて、簡単レシピとともにご紹介します。ビーツに含まれる注目の疲労回復成分「NO」
近年、ビーツに含まれる成分の中で注目されているのが「NO(エヌオー)」と呼ばれる一酸化窒素です。この「NO」は、血液の流れをよくするだけでなく、血管自体の筋肉をしなやかにして拡張させる作用が期待でき、脳卒中や心臓病の原因となる血栓を予防する働きがあるといわれています。
さらに、血流量を増やして体内の酸素が効率よく使われる手助けをする働きがあるため、筋肉増強効果や持久力、疲労回復効果アップが期待できます。また、血流量が増え、全身の血行がよくなれば、基礎代謝率も高くなるためダイエットにもつながります。
「NO」の健康的な増やし方
「NO」を増やすには、2種類の方法があります。
ひとつは、ビーツなどの「食べ物で補うこと」。そしてもうひとつが、「筋肉を刺激する」ことです。「NO」は血管の内皮で作られるため、その部分を刺激すれば増やすことができるといいます。下半身の筋肉を鍛えて血流を増やし、健康的に「NO」を増やしましょう。ビーツに期待できるその他の効果
ビーツには、疲労回復以外にも以下のような効果が期待できます。
腸内環境を整える
ビーツには、天然のオリゴ糖や食物繊維が含まれているため、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌の働きを抑えたり、老廃物やコレステロールを体外に排泄する働きが期待できます。便秘や下痢に悩んでいる方は、積極的に摂るとよいでしょう。
肝機能を高める
ベタインという成分には、肝臓の機能を高めたり、肝臓に脂肪がつきにくくする働きがあり、肝硬変や脂肪肝を予防できるといわれています。
がん予防
ビーツの赤い色素成分であるベタシアニンは、強い抗酸化力があるため、がんを予防する働きもあるといわれています。
いかがでしたか。イギリスなど他国では、ビーツは体によい野菜として認知されています。日本でも最近ではビーツ入りのジュースや、缶詰も販売されているので、料理などに使ってみてはいかがでしょうか?おすすめレシピは、ミキサーで簡単「ビーツのポタージュ」とSNS映え間違いなしの「生サーモンのカラフル前菜」です。ぜひ、作ってみてください。
https://beauty.oricon.co.jp/column/2338/
<コメント>
ビーツに含まれる「NO(エヌオー)」は、血液の流れをよくするだけでなく、血管自体の筋肉をしなやかにして拡張させる作用が期待されます。ビーツで血管を若返らせましょう!