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2017年05月28日

黄金の夜明け団と演劇 15


algernon blackwood.jpg




        写真はWEBより拝借致しました





黄金の夜明け団と演劇15

黄金の夜明け団と演劇の関係についての論考の意訳/
研究テーマに絞り を試みております
 
アバンギャルド運動/象徴主義芸術と黄金の夜明け団
の関係について論じられております故 暫し 
当時 黄金の夜明け団と関係深い文芸人を追って参りましょう

Chapter 4-2-2
アルジャーノン・ブラックウッドAlgernon Blackwood
(1869 –1951) 近代英怪奇小説の巨匠

記録によりますと

 堅実なキリスト信徒の両親のもと兄弟と育ち 
思春期に入るやドイツ田舎町にある 厳格な 敬虔主義を掲げる
モラヴィア兄弟団の学校へと送られる 
しかし自然に囲まれた田舎暮らしにより 
アミニズム/自然崇拝が芽生え 
それと同時進行で
クリスチャン信仰ベースの禁酒主義the Band of Hopeにも従事 
更に 偶然手にしたヒンズー教経典に興味を覚え 
ヒンズー教 仏教をも学ぶ

1890年カナダへ移住 そしてニューヨークへ
神智学協会会合に参加したおり
『鎖を解かれたプロメテウスPrometheus Unbound』著
パーシー・ビッシュ・シェリー
Percy Bysshe Shelley1792- 1822英ロマン派詩人)
を読む機会を得 フランス語ドイツ語へ翻訳する 

1899年英国へ戻る しかしその後も西欧を転々とする
The Ghost Club(英超常現象調査1862-) に入会

1900年 黄金の夜明け団に入団 魔法名‘Umbra Fugat Veritas
’ ("真実は陰を回避するtruth flees from the shadows")
1904年4月2度目のイニシエーションで4=7 (哲学者Philosophus)に昇格
1915年7月 5=6 (小達人Adeptus Minor)内陣入り 
分裂時 A. E. Waiteを支持し共に退会
この10年に渡る黄金の夜明け団に専心は 
結社の魔法奥義が彼の作品に現れ
また実際体験した秘儀祭典の様子も作中に描かれている 
天性の神秘家である彼の作品は結社入会を期に更に花開いた

戯曲『The Starlight Express (1915)』
はエドワード.エルガーSir Edward Elgar  (1857 – 1934)  曲を担当

1934年 ラジオ番組で自作短編を物語る
 評判がよくBBCテレビに移り 
自作品の語り部として世間に広く知られるようになる

ゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ
George Ivanovich Gurdjieff (1872- 1949), 神秘思想家 
ピョートル・デミアノヴィッチ・ウスペンスキー
Pyotr Demianovich Ouspenskii (1878 – 1947)
ロシアの神秘思想家 ジャーナリスト 
とも交流を持つ

大戦中英国諜報局のスパイでもあった

ブラックウッドによりますと

私の基本的関心事は 
人間誰もが隠し持っている パワーの兆候と証拠である 
その運動は法のもと自然な現象なのであるが 
我々の日常意識は限界的だ 
私は人間の意識拡張の可能性を信じており 
.私の作品を通し 通常の範囲を越えた意識への思惑的想像的 
意識拡張を試みる
 
    



次回へ続けましょう

と たのしい演劇の日々

2017年05月23日

黄金の夜明け団と演劇14

黄金の夜明け団と演劇14

Arnold_Bennett 1913-04-02.jpg



1913年当時のベネット byWiki






黄金の夜明け団と演劇の関係についての論考の
意訳/研究テーマに絞り を試みております
 アバンギャルド運動/象徴主義芸術と
黄金の夜明け団の関係について
 論じられております故 暫し 
当時 黄金の夜明け団会員及び関係した文芸人
を追って参りましょう


Chapter 4-2-1

イーノック・アーノルド・ベネット  Enoch Arnold Bennett
 (英1867 – 1931)は小説家、劇作家、評論家 自然主義的作風 
第一次大戦では
英国情報部のフランスに対するプロパガンダを担った

イーノックの黄金の夜明け団 入会記録を見つけられずにおりますが

1903〜1912年フランス在中は 
モンマルトル モンパルナスの文芸人たちと交流を重ね 
小説 戯曲を書き上げております  

1892年にはメイザースMacGregor Mathers(1854 – 1918)と
妻モイナMoina Mathers(1865-1928)はパリに移住し 1894年支部を設立 
1899年には公衆に向けイシス祭典の興行 

クロウリーAleister Crowley(1875-1947)も
1902年メイザースを追ってパリに渡り 
1910年にエルウシス祭儀を興行 

イーノックは丁度同じ時期パリに渡り 
アバンギャルド文芸人たちと交わる訳です 
その当時の記録を綴った小説『Paris Nights (1913)』 には
アリスターが描かれております

アリスター英国スパイ説があります故に 
任務によりイーノックと関係を持ったのかもしれません


次回へ続けましょう

と たのしい演劇の日々

2017年05月09日

黄金の夜明け団と演劇 13

黄金の夜明け団と演劇13

黄金の夜明け団と演劇の関係についての論考の意訳/
研究テーマに絞り を試みております

今回より第4章を観て参りましょう


Chapter 4-1
演劇的秘儀祭典は黄金の夜明け団の
メイザースMacGregor Mathers(1854 – 1918)
と妻モイナMoina Mathers(1865-1928) そして 
クロウリーAleister Crowley(1875-1947)により
公衆に向け興行されるようになった 1899年パリに始まる

『イシス祭典』の公演時 
その度を過ぎた五感への刺激により観客が気を失った 
という逸話に 
アントナン.アルトー Antonin Artaud (仏1896 – 1948
詩人 随筆家 俳優 舞台演出家 
西欧アバンギャルド運動の最中にあって
『残酷演劇』Theatre of Cruelty’ は20世紀演劇に
多大な影響を与えた 
バーチャルリアリティー命名者)との共鳴を覚える

アルトー オカルトの偉大な主唱者は 
タロットカードを学び霊存在の力を信じ 
創造と象徴主義の可能性をみていた

黄金の夜明け団の演劇活動は 
象徴主義 
超現実主義 
ダダイズム 
未来派 
表現主義 そして不条理へと脈づく
アバンギャルド(前衛)芸術運動の流れのなかにあった
これらの芸術運動は西欧に浸透すてゆく 科学的世界観に対し 
理論と実践により反旗を振りかざすものであった

アバンギャルド芸術運動 最初に火をつけたのは
象徴主義芸術家たちである 
黄金の夜明け団秘儀祭典は象徴主義演劇と共にあった

アルフレッド.ジャリAlfred Jarry (1873-1907)
1888年の戯曲『ユビュ王Uber Roi’』1896年パリ初演 
アバンギャルド(前衛)運動の草分けと捉える
その初日を観たイェーツW.B.Yeats(1865-1939)は
『我々の後に野蛮な神』と吐き 
アイルランド文化復興を模索する

アバンギャルド(前衛)運動含まれる演劇について観るならば
アバンギャルド(前衛)運動は 自然主義演劇とその応用への反抗である
そしてアバンギャルド(前衛)演劇と黄金の夜明け団は並行して存在し 
時に交りながら理解を得 影響しあった


次回へ続きます

と たのしい演劇の日々

2017年05月08日

黄金の夜明け団と演劇 12

黄金の夜明け団と演劇12

黄金の夜明け団と演劇の関係についての論考の意訳/
研究テーマに絞り を試みております

今回は第3章の最終回です 次回は第4章へと入ります


Chapter 3-5
英国中上流階級のオカルトブームを巻き起こしたのは 
アルフレッド.パーシー.シネットAlfred Percy  Sinnett
(英1840– 1921 作家 神秘家 インド駐在中1880〜 
ブラヴァツキー婦人  Helena Blavatsky(1831 – 8 May 1891)  
ヘンリー.スティール.オルコット Henry Steel Olcott(1832 – 1907)
と親交を深め『The Occult World』『Esoteric Buddhism』出版 
後神智学協会ロンドン支部長)
そして 1888年黄金の夜明け団は英国に発足する 

会員の多くは神智学協会に属し 
更に英国演劇界関係者が会員に名を連ねたことである
この事実は 黄金の夜明け団の実践と儀式魔術の探求は 
英国演劇界の人々を魅了したと言えるのではないか
これらの会員たちは 
高度な演劇理論と様式を黄金の夜明け団秘儀祭典にもたらした 
また象徴主義運動へのこだわりは 結社へのパスポートであり 
野心溢れる芸術家たちは結社に集結した

黄金の夜明け団の秘儀祭典は 象徴主義運動の影響下にある 
或いは付属するとも云える 事に モーリス.メーテルリンク
Maurice Maeterlinck (1862-1949 劇作家 神秘家 
エリファス.レヴィ Eliphas Levi(仏1810 – 1875儀式魔術師) 
薔薇十字団 の研究家)
の存在なしに語れない

人間の意識に深くこだわるのは 
思索家  歴史家 作家 作詞家たちの特権であり義務だ 
しかし 当時の演劇人のものではなかった
いかなる誘惑があるにせよ 
演劇人はあえて不活発なる意識にはのめり込まない 
単なる哲学者あるいは傍観者でいる 
或る者はそれに驚異を覚えるかもしれないが 
当時 演劇は人間の行動を表現するものであったから
観衆が劇場に求めたものは 
次に何が起こるのか 起承転結する物語 それに尽きた 

メーテルリンクの作劇を 
メイザースSamuel Liddell MacGregor Mathers (1854 – 1918)
が祭典に求めたものと比較するなら そこには 
観客が自ずと知覚変化を体験する テーマが見えてくる  

イエーツが黄金の夜明け団は入会したとき 
彼自身が体験したかったことであり 
そしてそれを彼は戯曲で試みたのだ

1890年まで 彼はフランス象徴主義を学び 詩作に励んでいた
アーサー.ウィリアム.シモンズ
Arthur William Symons (英1865 – 1945詩人 文芸批評家 雑誌編集者)は
イエーツにフランス詩人を紹介する
オカルティストとジョリス-カール・ユイスマンス
Joris-Karl Huysmans(仏1848- 1907代表的なデカダン派作家)を除き
イエーツの関心は専らメーテルリンクMaeterlinckへと注がれた
オカルト考察はイエーツを難解な
Auguste Villiers de l'Isle-Adam (1838 – 1889) 『Axël 』へ導きもする

Frantisek Deakの『Symbolist Theatre(1993)』によると 
象徴主義者は形而上学と神秘主義に興味があった と云う

ところが 象徴主義演劇人はより深く劇場の意味を模索し 
そして観客を超越する演劇を創造したのだ

オカルトは 象徴主義者の創造性と容易に結びつく 
何故なら演劇同様 その多様性による

魔法 霊媒 タロットカード 星占い 超常現象一般は隠秘の見かけの姿 
人間に備わる未知の力の発見 その重要性を問いかけている

西欧が物質主義へと移行する時期に 
その反動としてオカルトは人々を魅了し
古代エジプト アーサー王伝説への回帰は 
隠秘結社を未来へ導く鍵であると信じられたのだ




次回へと続きます

と たのしい演劇の日々

2017年05月02日

フロレンス.ファーFlorence Ferr(7 July 1860 – 29 April 1917) 没後100年忌祭 00

Florence Farr 100 00.JPG





フロレンス.ファーFlorence Ferr
(7 July 1860 – 29 April 1917) 没後100年忌祭00

  フロレンス.ファー女性の一世紀 芸術人生とその叡智 
A Woman's Century; The Art, Life & Wisdom of Florence Farr

人智学協会ロンドン支部The Theosophical Society に於いて
提携 Pater Cage Theatre
オカルティストご用達 Treadwell's Bookshop 
   https://www.treadwells-london.com/ 
乳がん治療基金




100年前の4月29日 乳がんで静かに世を去りました
卓越したオカルティストであったフローレンスの御霊は 
彼女に思いを寄せ 本日慰霊祭に参列した 
オカルティスト 演劇人 女性人権運動家等
と共にありました 


式次
4人の研究者たちによる講演
フローレンスの朗誦を再現 
  イエーツWilliam Butler Yeats (1865 –1939) の詩 サルトリー演奏

フローレンスとオリビアOlivia Shakespear (1863 – 1938) 合作劇 上演
「The Beloved of Hathor」
「The Shrine of the Golden Hawk」


と たのしい演劇の日々





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