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2016年09月27日

観劇 Ben Jonsonの「The Alchemist 」RSC 

Alchemist.JPG






観劇 Ben Jonsonの「The Alchemist 」RSC    barbican 劇場


Ben Jonson(1572-1623) 英国詩人 戯作家 俳優 の The Alchemist(,1610)

三一致の法則 /Classical unities アリストテレス/Aristotleの「詩学/Poetics」に云う

「時」「場」「筋」の一致 劇時間で 1日のうちに 1つの場所で 1つの行為だけが完結する

劇作上の 約束のこと を遵守した作品だ と 

サミュエル・テイラー・コールリッジ Samuel Taylor Coleridge (1772–1834) は絶賛します 

また気質喜劇(起源はアリストパネス/ Aristophanes 446– 386 BC 

四大気質「 choleric;気むずかしい(黄胆汁質)」「melancholic憂鬱(黒胆汁質)」

「sanguine楽天的(血液質)」「 phlegmatic鈍重(粘液質)」を役に書き表し 動的関係性を創る)

を更に前進させた 深み個性を強めた役表現により 高い評価を得 

Ben Jonson は ルネッサンス期の英国を代表する劇作家にも加えられます 




お話は 主人の留守に 下男 詐欺師(錬金術師)街の娼婦 三人で徒党を組み

 貪欲な貴族 僧侶(清教徒)から 霊能商法を使い 金を巻き上げる企て が主人の帰還で幕切れ

 しかも 下男の悪智恵で裁きはなし どころか 

この金は 全てRSC が着服した 

とネタを晴らしながら 舞台衣装を脱ぎ捨てるや Tシャツ姿の青年俳優 

カーテンコールも皆 普段着で現れ 観客を大いに沸かせました


戯作はいつも市井の民と共に在る と云うことらしいのです


流石に RSC どの俳優もしっかりした演技基礎に加え 面白い個性 四大気質+ 「α」

 を気わ立たせ 些細な所作に面白味を加える よく計算された演技でありました

古い芝居は 役の型がしっかりあり それを其の儘遣っても観客には面白くありません

 力のある俳優は それに個性の味を加え 古い役を 今に甦えらせることをします

 それは全く素晴らしい才能です


と たのしい演劇の日々



2016年09月25日

観劇 BAZ Productions 「dreamplay」

Dramplay.JPG






観劇 BAZ Productions 「dreamplay」
演出sarah bedi

原作はストリントベリ/August Strindberg(1849–1912)

A Dream Play(1901初演スットクホルム/Stockholm 1907)

ストリントベリは神智学  Emanuel Swedenborg (1688–1772). 派オカルティストで 

この芝居は表現主義と超現実主義の先駆けだと言われます

この作品は バラモン教の神インドラの娘 アグネス/Agnes が地上に降り立ち 人間の身体を宿し

 人類が抱える恐怖 苦悩の源を知り また 天界へ戻ってゆくお話しで

キリスト教にはありませんが インド宗教観の 輪廻転生と業を 夢の中で観る のです


劇場となっているTHE VAULTS, WATERLOO /ウォータールー駅一階部分の巨大な空き空間を

 場面に拠って仕切り 観客移動型観劇法を取ります 

上演中何度も頭上線路を走る電車の音が入りますが 煩くなく 

むしろ夢と現実の狭間に置かれたようで 効果的です


俳優は皆さん達者で RSCとも仕事をしています 嬉しい限りでした
 
物語があって無いような話を 観客に 本当の事だ 嘘と思わせない 演技で語るには

 俳優が役を真実生きていなくては成立しません (Chris New違う!というでしょう  

彼には才能がありますから 舞台に立つだけで役として生き存在するのです)

俳優の創造性が試さる役です


次作も気になる俳優陣は

Michelle Luther  身体表現が 途絶えることなく溢れ 観客を圧倒します

Jack Wilkinson  はMTA賞候補に上がった経歴も持ち 才能が光ります 

観客を物語に惹きつけ 取り込み離しません 時間を忘れさせます 

次回の作品も逃せない BAZでした



と たのしい演劇の日々







2016年09月24日

演技 英語発音 Michael Hill の「CVT」 Actors Centre London

演技 英語発音 Michael Hill の「CVT」 Actors Centre London

 

音声学研究者 Cathrine Sadolin(スウェーデン生れ)が25年に渡り 

人間が発するあらゆる音声を 音声学の医者 セラピスト 等のアドバイスの元  

発声機能器官の働きを科学的に研究し 健康的に発声する方法編出した

これは歌手の為に開発されたものですが 応用しMichael Hill は俳優の為のVCTを試みております


CVTは 兎に角 健康な発声法 を目指した 現在もフィードバックを受け良い方へ進化中

 もちろん 聴衆に向かい語りを仕事とする者は誰にとっても有効でしょう

そのWEBによりますと オペラ以外の歌い手たちに 歌唱法は確立されず 

自身で見つけ出すしかなかった歴史があるようで その為にSadolinは研究を続けたもようです 

俳優の為の発声法も かつては日本古典芸能から師匠を真似て習う といったものでした

 最近はどうなっておるのでしょう? 

ところで Michaelのクラス案内によりますと 肝心要は 

自身の筋肉が覚えている発音/muscle memory を知り それを 

目指す英語の発音へ修正する方法を見出すこと

正に もうかれこれウン十年 この舌が覚えた日本語発音の為の筋肉使いを

英語仕様に書き換えることの難しさを味わっております故 

CVTに何かヒントを見いだせないものかと 期待したのでした

筋肉の記憶の書き換えは 年齢の若いほど 宜しい訳です

CathrineはそのWEBで母音を100%欲しい発音へと書き換えることをしなさい と書いております

母音は音の基礎なのです 母音が完璧な音を作るなら 英語でも他の西欧言語も手に入ります

練習で Sara Pary をやりました 

このSara/ /saːra/ と発音記号がつき 舌は日本語の「サラ」を出すために動きます しかし

これは日本語の「サラ」ではなく 「s a: re」と分けて発音する方が 英人の耳に馴染むのです

事に 日本人の苦手な「r」 これに「a」を付けると「ラ」になり 英人には「la」と聞こえる

 自身の舌の動きを鏡で観察しましたら 舌は日本語の「ラ」の動きをしております

しからばと Cathrineの云う母音にポイントを置き 「re」としてみたらば 正解により近かった

 と言うわけです 日本語は母音付随で子音を成しますから 手間のかかる作業です



と たのしい演劇の日々





2016年09月20日

人智学演劇本 Dawn Langman「The Art of Speech」46

Dawn Langman 「The Art of Speech」 46

8章Chapter8/

英語/On the English Language

英語の進化/Reflections on the evolution of the English Language


起源/Origin

言語の進化は複雑だ 幾世紀を跨ぎ 人の移動 天才の偉業により 未だ進化の過程である

オカルト見解によると 進化し続ける言語は 作為的作用なしにはあり得ない

 文明 民族魂 土着言語 に宿る存在/Beingが それを導いている と考える 

英語はさながら大鍋で煮られるスープで それは歴史の流れの中でスパイスが加味され 


じっくり今もコトコトと煮詰められている


起源はケルト部族にある 彼らは西欧に住まった 55BCローマ人はブリトンを征服する

ケルト部族はしかし生き延び 健在も土着言語を維持している ラテンとの混合は見られない

 ローマ人はフランス ゴール人も征服し ラテン語は浸透する それがフランス語である 

そして これは 後英語に流入する


5AD 英語はゲルマン大移動の恩恵を受け ドイツ語源を加えた 古英語が定着する


6AD ローマカトリックのラテン語 は 霊的言語とみなされ 

僧侶たちにより教義を学び流布されるため発展し それが ブリテンへ伝道者により流入する


8AD デンマーク ノルウェーのバイキングによるブリテン侵攻を受け 

878AD ウェドモーの和議 これより アングロサクソン英語 が定着する 


1066AD ノルマン征服 ラテンの加味されたフランス語が流入し 

政界 法曹界はフランス語が使われ ここに中英語への変化が生じる 


ラテン英語 ローマカトリック教会教義学究用言語

ノルマン-フランス英語 支配者層の言語 

アングロサクソン英語 下層 非支配者の言語 土地 宇宙の要素 人間の意志と関係する



さて Dawnは 婦人を英語進化の立役者 に置いております このDawnのシリーズ本読みながら

 シュタイナーも他の歴史家同様 人類=男性 として読めます

それに対して女性の重要性を表舞台に持ってくる試みが ここにもハッキリ現れます

この時期 11-13ADフランス叙情詩 愛の詩 が騎士/男性性の象徴 によって多く詠まれ

 人類の感性進化をもたらす 英語にその要素加わる と解釈します

その 立役者は アリエノール・ダキテーヌ /Eleanor, Queen of Aquitaine( 1122 – 1204) ,

ブリトン王Henry U(在位1154-89) の妻です 

                              次回へと続きます



と たのしい演劇の日々


2016年09月17日

Dawn Langman 「The Art of Speech」 45

Dawn Langman 「The Art of Speech」 45


Flexibility/可動性


Dawn は Declamation/能弁 +叙事詩 抒情詩 演劇

     Recitation/詠唱 +叙事詩 抒情詩 演劇

の為の フレーズ(英語の韻文)を組み合わせ 呼吸の練習を取り上げます

目的は 表現者に求められる 楽器としての呼吸 自在で表現豊か を練り上げるためです


1.  息は 演者の意志を音に直結し 芸術的情熱を飛翔させる

2. 韻脚の型に縛り付け 芸術的情熱の発露を抑え込む しかし

    息は定型に音を結びつけ 芸術家の情熱を容にし飛翔させる


 芸術家の情熱 拡張した思索 を 可視可能なイメージと変換する スムースに流れる息 

それを培養し最大限活かす能力が求められる   

 

さて この章最後に Dawn もシュタイナー言語造形の習得は 語り芸術の技術であり

 演劇表現に必要な 役作り には別の技術を持ってすることを 書き加えています

 このシリーズ最後の「The Intagrated Actor 」が書かれなくてはいけなかった訳です



朗誦と能弁を加えた呼吸法の習得 それを演劇で使いこなすことと 役創り に必要な技術は

 取って代われない

ここで案内した呼吸法と技能の習得のみにより シェークスピア劇に描かれる

キャラクター/役 の複雑な意識状態を明らかにし 役を存在させる/宿らせる は起こり得ない

プラトンは 詩人と俳優を 彼らの人生周期と個性を観察し 俳優は 

1つ以上の才能に恵まれていると云う

俳優は役を演じている時 役を生き 役創りは喜びである

叙情詩人は 詩人の魂 を人類の魂へ拡張する

物語りの噺家は 物語を客観視する立場をとる

それぞれのスタイルは 互いの違いを知り 補い 高めあう 

Michael Chekhov(1981-1955) 云う 芸術的情熱は多様な表現への可能性を諦めてはいけない



と たのしい演劇の日々

2016年09月16日

Dawn Langman 「The Art of Speech」 44

Dawn Langman 「The Art of Speech」 44


Breath and the archetypal styles/呼吸と原型


Dawn は Declamation と Recitation をここで紹介しておりま 

この二つの語りの違いについて 文学の歴史を研究発表する worldhistory 上に 

歴史的違いをみつけましたので 意訳を試みます

Declamation は法廷弁護士 政治家等 の語り口にみられ 才能に訓練を加え成せる技でしょう 

Recitationは台本が用意されますから プロの噺家のみならず 日常レベルでも使われます
 


Declamation and Recitation/能弁術と朗読

2つの文化的は活動は 当時の文学構成に深く影響を及ぼした


Recitation/ 朗読

悲劇表演の方法に使われた が その訓練は 多くの文学に波及した

とりわけ 作品の構成法 趣意は即時性 そのため 有機的文章の完成や推敲は犠牲にされた

セネカ/Lucius Annaeus Seneca(4BC-65AD) の悲劇の構成の弱さ 哲学論文に また 

こざっぱりと纏まったルカヌス/Marcus Annaeus Lucanus(39-65AD)に表れている




Declamation/雄弁 能弁術 

もともと補佐的役割だった 即興の作り話 

目的は聴衆を巧妙な語り口で魅了することより生まれた表演法

しかし 大概 大仰な美辞麗句 信憑性の薄い批評批判 ウンザリするほど多用な指差し表現 と 

韻脚の使い過ぎ の為 文学のジャンルには加えられなかった また

 表演者自らが残した演出ノートなり 研究した記録も残っていない しかし 

当時 確かに人気を博した能弁者は存在し それは 

弁術室でどんなに興奮してセネカの弁術に聞き惚れたかが 興行記録として残っている

セネカのパイドラ/Pheadra 下女がヒュポリタスを丸め込み そして彼の返事に 女の告発

に 巧みな話術が表現されている

 現在も公共の場での 講釈に多大な影響を残すも

Declamation を育て上げた修辞学訓練が文学研究分野に今日残らなかったのは残念である


と たのしい演劇の日々

2016年09月14日

人智学演劇本Dawn Langman「 The Art of Speech」 43

人智学演劇本Dawn Langman「 The Art of Speech」 43

Epic/叙事詩, Lyric/抒情詩 and Dramatic Style/演劇

The Dramatic stream/演劇

演劇は 3っつの要素の絡み合いでなりたちますから Dawnは最後のまとめで再度書き加えた

と思われます シュタイナーは 頭部のチャクラ を 演劇 に当てており

 Dawnそれにより役の掛合いが旨く成り立つと書いておりますが 劇的掛合いを生むために

 矢を投げる ことよりも 相手の投げた矢を受けとる ことの方に重点は置かれます

 役を演じる作業は複数の意識が同時発生進行しますから 頭チャクラもですが  胸チャクラ

 そして表演者にとって一番大事なのは やはり 丹田部のチャクラで

 演技を積み重ねることで 自ずと身体はその様に仕上がってゆくものです



では 意訳を続けます



The head centre and the dramatic style/演劇と思索域/(頭部チャクラ)

 言葉と個々の宿命の源となる星と一緒に描写するのもよい

言葉は俳優の歯周りを通過するとき 明確鋭利に そしてハッキリと相手に向け発声される

 続く台詞の掛合いによる 役双方の関係を浮き立てる

この形式を ’真直ぐに/Direct’ と名付ける 

3つの内/叙事詩抒情詩、演劇の持つこの手法はもっとも日常会話に近い


練習

1. 口周り 顔の筋肉も含め 全身をよくほぐし

see fee shielding

reeled far

full reeled needy


矢をかざし 相手に向かって投げやるイメージで 

頭部/思考域 から 歯に息を当てる摩擦音 を鋭く発声する

2. さらに 矢を投げ遣るイメージと共に ’自身の宿命を理解したい’ と相方に向け言葉にする

3. 部屋を歩き周りながら 誰かれ相手を捕え 用意した台詞をハッキリと喋りかける



Weaving the three centres, placements and styles/3っつのスタイルを織り成す

夫々のスタイルを培養するのに 感情 思考 意志 を司る身体部分 胸 頭 丹田 

と発声器官 唇 口蓋 歯 とを関連付け意識して行う

さらに 最も浄化された 

自我/神/キリストは感じる 

自我/神/キリストは思索する 

自我/神/キリストは行う   の表現をめざし 夫々のスタイルの基礎を据える




 


ところで 
シュタイナーの云う3っつのスタイルもアリストテレスAristotle(384–322 BC) 詩学/Poetics 

を源とするでありましょう  アリストテレスによると

   劇(悲劇 喜劇)サテュロス劇 、 抒情詩 、 叙事詩、 は 

1. 詩行の韻律 旋律 調和の違い

2. 登場人物の設定 善悪

3. 表演法 語るのか 登場人物を演じるのか

と分けられ  詩学崇高に後世まで影響し続けたのです



と たのしい演劇の日々

2016年09月13日

人智学演劇本Dawn Langman「 The Art of Speech」 42

人智学演劇本Dawn Langman「 The Art of Speech」 42


Epic/叙事詩, Lyric/抒情詩 and Dramatic Style/演劇

The Dramatic stream/演劇

What sort of person is an actor?/俳優とはどういった類の人間でしょう?

                                 意訳を続けます


 役が喋る 戯曲として書かれた台詞を 役の言葉で喋る

この役が喋る というレベルへ俳優は進化/転生 をするのです

役 への移行をどう成すか が大変重要な課題であります

Dawn は 「言語造形」をテーマに この2冊目の本をまとめています

演劇表現における 俳優の仕事  役への移行/転生作業 そのメカニズムと意味については 勿論

 触れておりません しかし この役への移行/転生 所謂 役作り と 台詞を入れる

 作業は同時進行しますから ここでは 演劇/演技について 事の一面のみ語られます しかし

 このシリーズ3冊目 「The integrated Actor/ 統合された俳優」 まだ出版を見ませんが

 俳優の役作りについて 演劇について 総合的に書かれていることでしょう 出版が待たれます




演じよ 神の眼差しで キリストの眼差しで

キリストを 十万もの地域で演じよ

愛しい腕 愛らしい眼差し 否 キリスト
 
人間の面を通じて 創造主を称えよ

  カワセミが火と燃え/As Kingfishers Catch Fire ホプキンス/Gerard Manley Hopkins(1844–89)


俳優は自身の個性を犠牲にし ある役を創造し身に宿す 

神の御業を明かすためにそれは成されるであろう そして 個体の内に宿す神秘を祝福する

叙情詩は 詩人を超え宇宙の真理を詠う

演劇は 俳優演じるある役の物語に 観客個々の物語/運命が投影され 明かされる

 それは 宇宙の真理である

俳優の任務は 三位一体の様相と関係ある 我々はそれを神の御子 キリスト と呼ぶ

托身の神秘は未だに謎である

人類は不滅 或いは神を宿すのか?

もし 神を宿さないのであれば どう耐え忍ぼう しかし もし神を宿すならば 

どんな苦悩を被るのだ と新生の俳優は 観客をこの問いで目覚めさせる

個々の役は舞台に立ち 我が宿命とは何ぞや? と物語るのだ

オイディプス/Oedipus の真実が明かされたように 私は何者? 私の宿命とは? 

たとえどんな行動 情動 関係を物語られようとも そう問う 

そして 叡智の炎が 人間の暗部を照らし 思考することによってのみ 回答は得られる

シェークスピア や偉大な劇作家により表された 役の台詞を語るとき 

俳優は台詞に籠る役の思いを思索する

観客は 役の台詞を手掛かりに 役の思考を理解する

観客が 役個々の運命の足跡を理解する為に 例えどれ程深く激しく情動に突き動かされていても

 俳優は役の思考を明確な台詞回しで伝える必要がある 

それには 歯の役割を意識し 他者に向かい 的確に真直ぐ 言葉を届ける 


 

 



と たのしい演劇の日々

2016年09月12日

人智学演劇本 Dawn Langman 「The Art of Speech」 41

Dawn Langman 「The Art of Speech」 41


Epic/叙事詩, Lyric/抒情詩 and Dramatic Style/演劇



The Dramatic stream/演劇



WiKiによりますと 
汎神論: ソクラテス以前(6-4BC)のギリシア思想 

近代は スピノザ/Spinoza、(1632- 1677)、ゲーテ/Goethe(1749- 1832) 、シェリング/Schelling(1775-1854)

等の思想がこれに属し 神秘主義にもこの傾向が生じる とあります 


Dawnは 人智学の宗教観がベースとなっております故 

そこにはいつもキリストを中心に据えた 人類の霊的進化への道程として

 言語造形/演劇 の在り様が説明されます



演劇の始まりは 

エレウシス/Eleusis(古代ギリシャ デメテルDemeterと娘ペルセポネ/Persephone  を祀る秘儀の聖地)

において 神事を執り行うために 司祭は仮面を被り 始舞台に立った

神と人間の相互関係を物語り 万事において神を敬うべきことを民衆には興行の興奮と共に供された

ところで 人類の運命は神に対する行いを変化させてきた 

悲劇 神を忘れたことの結果として人類に降りかかる不幸を物語

喜劇 人間は忘れもするし不完全だ またそれ故愛しい存在なのである 
   
     戒めは受けても神はみすてはしないと物語る 


当時演劇は神々への賛歌であった 

演者に加え合唱舞踏 が 無限の神域と相互作用しあう人類の有限域 とを交互に物語った

時代は進み 舞台演出も 特定の配役を群衆から独立させ物語の中心に据える

 物語の軸となる 2〜3の定型の役が 互いの存在を関係性によって成り立たせる 掛合い

 が発生し演劇における重要な要素となってゆく

どの物語にも 主要な原型となる役はいつも存在する それは 

創造主/the One 私の出会うべき真の他者/自我/キリスト です

そしてそれは 古代エジプト神話では頂点として表現された

 浄化された人間の魂は 蘇ったオシリス/Osiris/神と対面し 我が何者であるかを認識したのだ  




と たのしい演劇の日々

2016年09月11日

人智学演劇本 Dawn Langman「 The Art of Speech」 40

Dawn Langman The Art of Speech40

Epic, Lyric and Dramatic Style
Lyric stream

シュタイナーを信奉する英語圏人智学徒によるドイツ語の言語造形を英語へ翻訳しての試みなのです

 日本語と英語ドイツ語は大きく音も成り立ちも違いますから 

 Dawnの解説は 日本語に其の侭使えません 霊聴力を育て日本語の言語造形が当然求められます


準備運動の進め 

1. 唇音/b/ /m/ /w/  を含む 音節を発声しながら 胸チャクラを開く/感情の中心 を探る

by miner wafer
by boom
by vie

子音 /b/ /m/ /w/ を発声する際 胸チャクラより 唇を作用させ 暖かさを吹き込む

この音声の暖かさと柔らかさは 喉奥から生まれ 上の歯を下唇に当て息を出す摩擦音 /f/ /v/ 音声

 そして/n/ 舌先を上歯茎にしっかりつけ 鼻から発声 に染渡る 

母音 /u:/ /ai/  唇前方へ息の流れ出る /u:/ は 2重母音 /ai/  喉頭から口内中央へ移動する

 に暖かさを浸透させる


2. 音節発声と共に 空間を 胸チャクラを開く/感情の中心 から発する暖かいエナジーで満たす

3. 相方と交互にエナジー交換しあう また観客 にエナジーを渡す

4. そのエナジーに ”私の思いを伝えたい 聴いて頂戴”と言葉を添える

5. そして 叙情詩を謳う



叙情詩を詠うとき それは個人を越え 人類の魂の詩 となる

乾いた大地/地球を 浄化された母音の注がれた聖杯より 潤す

聴くものの魂を和らぎ 愛で満たす
 
天上へ 人類の宝 魂に宿る果実をお返しとして

(ここで リルケ/Rainer Maria Rilke(1875-1926)ドゥイノの悲歌 第9詩編  が紹介されております)

人類の感性は 宇宙愛と叡智で満たされている

その 宇宙愛と叡智は 人類の魂に連綿と転生する

それを 宇宙の叙情詩/Cosmic lyric と呼ぶ

叙情詩は 楽音の翼を持ち 人類の心から心へと飛びかう

叙情詩は自ずから 謡う

音楽家が音程 リズムを奏でるように 叙事詩は母音により韻律を奏でる




Artemis Speech and Drama でシュタイナー言語造形を学んだ折 学生たちの中に 俳優或いは演技訓練

を受けた者はおりませんでした 俳優訓練した学生と そうでない学生の大きな違いは

 イメージを体現できる 出来ない にあります

例えば 暖かさを相手に伝える 課題の場合 

俳優は身体/胸チャクラに音声の刺激を受け暖かさを実感しますから それを相方/観衆に渡すだけです

が 俳優訓練をしていな学生は 音声と胸チャクラを関連付ける刺激を生む術をもちませんから

本人たちは 遣っているつもりになっても 相方/観衆には伝えるべきもの 詩 は伝わりません  

シュタイナー「言語造形と演劇」に演者に必要な演技術への霊的知見は含まれていないかもしれない

 と感じております
 



と たのしい演劇の日々

 



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