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2011年12月31日

Peter Bridgmont 「Liberation of the Actor」



シュタイナーの「Speech and Drama」を俳優術へと翻訳なされております

英国人智学演劇人の間では この「Speech and Drama」は演劇の本として 評価されておりません

マイケル チエホフ は 人智学に出会い マイケル チエホフ メソッドを生み出した とありますが 現在マイケル メッソド 研究者の間では シュタイナーとの関係は疑問視 そして 触れない傾向にあります 
それも解りえます 何故なら シュタイナーにとって演劇芸術表現は言語造形が要ですが 
ロシア人俳優マイケルの中には その言語上の理由からでありましょう その要の部分とのコネクションがありません  

そんな中 Peter Bridgmond は 
見事に 言語造形を読み解き 言葉と身体表現を 具体的訓練によって演劇芸術へと導いております

これから 少しづつ 読み解き シュタイナーの「Speech and Drama」に書かれたシュタイナーの演劇観を理解してゆきたい と 思っております


さて 2011年も残すところ半日となりました 
今年は幸運にもシュタイナーの「神秘劇」に参わる事が出来ました が 
稽古中に 東北大震災 福島原子力発電所事故と前代未聞の大惨事にみまわれ 深い哀しみに囚われました しかし 被災された多くの皆様への鎮魂の思いを込め シュタイナー生誕130年を祝い公演することが出来ました

2012年も1月中旬より 「神秘劇 2 魂の試練」の稽古に入る予定となっております 
 更に邁進致したいと思っておりますので どうぞ末永くお付き合いくださいませ

皆様におかれましても 2012年が良き年でありますよう 英国より心からお祈り致しております

と たのしい演劇の日々

2011年12月24日

観劇 「新世界秩序」ハロルド ピンター

ハロルド ピンター(1930-2008)の「新世界秩序」を観てまいりました




ピンターは英国生まれの劇作家 大戦後の文学界に 自然主義では表現不可能な 人間の不条理面を 新しい形式を持ってし 抉りだした とノーベル文学賞を受賞しております
また その受賞スピーチは 「イラク侵攻に対し 戦争犯罪人ブッシュとブレアを国際刑事裁判に掛けねばならない」はまだ記憶に新しくあります 

不条理演劇 日本では 別役実 阿部公房等が知られております
筋立ての無い劇展開が特徴でありまして 慣れるまで 何度か足を運び観慣れる必要がありますが 殊更 俳優の演技力が多きな力となります つまり 意味不明の劇 台詞を 力のある俳優は 全て当たり前の様に 観客の現前であたかも現実の如く実在させてしまえるのです

さて「新世界秩序」ですが
ロンドンのバービカン劇場での上演ではなく そこから20分ほどの処にある ハックニー地区の古い市庁舎内 会議室 廊下 地下のボイラー室 倉庫 で芝居は展開致しますそこでは 観客がシーン毎に そのシーンが上演されます場所へ移動しつつの観劇となりまして もちろん 椅子はありません 80分の短い芝居中 立ちっぱなし であります

ガードマンのような俳優10人程に誘導されるのですが 観客もシーンに取り込み 質問を受けたり 次のシーンのある場所へ強制移動を強いられたり また俳優も客と肩が擦れ合う程身近に位置し演技致します 正に「新世界秩序」

内容は 権威が拷問を使い個人の人権を剥奪する といった残忍極まりない もちろん 拷問が実際に眼前で展開は致しませんが 演技と台詞で痛ましさを表現されますので 決して心地よいものではありません 芝居の終わりは 地下室の鉄扉を開きその捕虜を解放 街中へ消えてゆく主人公の背中を眼で追い そして 観客も後に従って現実界へ。。。となっておりました

寺山修二が渋谷のジャンジャンで 観客の中に紛れ込んだ俳優を使って 客をパニックに誘う芝居を上演しましたが それが思い出されました


ところで シュタイナーとの関係はどうでありましょう
シュタイナーも自然主義演劇を排斥いたしました 彼にとって芸術は霊界への導きを表現するものでなければなりません なのでギリシャ古典主義にその道を見出しました ところで ピンターら現代文学人は 自然主義では表現不可能な現実 大戦の混沌 世の不条理を表現する新たな手法を模索し 演劇化を試みました
シュタイナーは「神秘劇」に人智学の全ては此処にあり それは演劇でなくて駄目だと書いております 演劇 この人間のなせる技 それの奥深さ 捕らえどころの無い無限な可能性 宇宙をも表現する 今更驚き慄いております


と たのしい演劇の日々 
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