たのしい演劇

魂より魂に伝う花19 　みんなちがって　みんないい　

折々に受け取るメッセージ

「エノクの書」The Book of Enoch
が誕生した終末論的な運動の期間中に書かれた

ギリシャ語のエチオピア語訳は完全保存されている
多くを占めるアラム語aramaicの断片は死海巻物から発見された
　それらは『ノアの本』のヘブライ語hebrewの断片と出処は同じ　
研究者によると　本の幾分無計画な編集振りはギリシャの段階で行われた　と云う

1 Enoch - book of Watcher （1〜36章）2BC後半
　大洪水の前に反逆した天使watcherの堕落について語り
　神の秘密が明らかになったエノク天上への旅を説明

1Enoch - Book of Parables(37–71）「寓話」1BC頃
　3つの終末論的な説教は夢幻を語る 元の言語はアラム語ではなくヘブライ語
救世主/人の子the Son of manの到来を信じる証を書き綴る
その者は後(70〜71章) に現れるエノク自身

1Enoch - Book of the Heavenly Luminaries「天の光の本」(72–82章) 100BCEより前
死海文書のアラム語の断片で示される は
天文の謎について天使ウリエルurielがエノクに語る　
ジュビリー書　死海教団/クムラン教団Qumran sect のものと同じ
太陽暦(エノクカレンダ-)を伝える

1Enoch -book of Dreams（83-90章）163–142 BCE頃
エノクの2つ夢幻を綴る
最初（章83–84）の洪水については　続く「70人の羊飼いの夢幻」への導入
アダムから救世主の時代までの世界の歴史を説明
登場人物は様々な種類の動物として寓話的に語られる
歴史の象徴的な記述は　ユダス・マカベウスJudas Maccabeusの時代まで続き
　その後 異邦人の最後の攻撃とメシア時代へと続く
したがってハスモンhasmoneanの初期から
聖書ダニエル書book of danielの少し後に書かれたものだろう

1Enoch - Epistle of Enoch　170BCE-1AD 『エノク書簡』
　エノクの家族へ道徳のついて警告を与える
死海文書との親和性がいくつか示されるが
　著者はクムラン教団/死海宗派に属していない　何故なら
派の重要な教義/予定説に反対している（98：4–5）
この章は1BCE終わりに書かれた ギリシャ語版に欠ける第105章から察するに
　キリスト教の起源後の挿入だろう
「週の黙示録」（93：1-10; 91：12-17）を組み込まれている
　人類の歴史は10週に分けられ 最初の7週は過去に　最後の3週は未来に属す

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と　たのしい演劇の日々