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2018年10月31日

またまたハンドボールが見られない(十月廿七日)



 今日は午後八時から、再来年の一月に行なわれるヨーロッパ選手権の予選第二戦がボスニア・ヘルツェゴビナで行われ、チェコテレビが中継してくれることになっていた。土曜日の午後八時は、スター・ダンスというBBCかどこかのライセンスを勝ってきてチェコテレビが放送している有名人がプロのダンス選手と組んでダンスの腕を競う番組が放送されていて、うちのが第一回からの熱心なファンのため、チャンネルを譲らざるをえない。ということでPCを使ってネットでの視聴である。

 ハンドボールの中継は試合開始の5分前から始まることになっていたので、その時間に合わせてチェコテレビのスポーツチャンネルの「iビシーラーニー」というのをスタートさせたのだけど、画面に映っているのは自転車レースやボート競技で、ハンドボールのハの字も存在しなかった。また時間を間違えたのかと確認してしまった。実際にはまた技術的な問題が発生して、中継が出来ない状態にあったようだ。ボスニアからの映像が届かなかったのかな。
 仕方がないので試合展開を確認するために、スコアを速報するサイトのボスニア―チェコ戦を開いて、チェコテレビの映像は流しっぱなしにしておいた。前半10分ぐらいで3−3の同点というのが最初に確認したスコアだった。チェコテレビで「チティシカ」というスポーツチャンネルの情報番組が始まったときには、今週はもうハンドボールの試合はリアルタイムには見られないのだと諦めた。あきらめてこの文章を、いや一つ前の文章を書くのを再開しようとファイルを開いた。

 そうしたら、前半15分過ぎぐらいだっただろうか、突然番組が終わってスポンサーのCMが流れ始めた。チェコテレビが中継を再開するときにも律儀にCMを流すのである。これはと思って画面をチェコテレビの映像に切り替えて待っていたら、中継が始まった。チェコテレビのアナウンサーと解説者はプラハで送られてきた映像を見ながらコメントしているようである。まあ本大会ならともかく、予選では中継班を送り込むわけにもいかないのだろう。マイナースポーツだしさ。
 この時点でのスコアは3−4でアウェーのチェコが1点リードだっただろうか。これだけロースコアのゲームになっているということは、チェコの守備とキーパーががんばっているということだから、今日の試合は安心して見られそうである。出場選手は、キーパーが手に巻かれたテーピングも痛々しい超ベテラン、代表18年目のガリア、センターの真ん中に復帰したズドラーハラ、その両腋にババークとカシュパーレク、サイドにフルストカとチープ、ポストがゼマンという攻撃の布陣で、守る際には守備の要ホラークがズドラーハラに代わって出場していた。

 普段は選手の疲れを考慮してか、選手たちを入れ替わり立ち代り交替で出場させることが多いのだが、この試合は絶対に勝たなければいけないからか、入れ替えはほとんどなかった。攻撃ではゼマンの代わりにペトロフスキー、ズドラーハラの代わりにベチバーシュという入れ替えだけ。ゼマンは攻撃で引っ込んだときには、ババークに代わって守備で出場していたから、ほとんど出ずっぱりだった。キーパーも一度ペナルティの際にムルクバが登場したけど後はずっとガリアがとんでもないセーブを連発していた。
 ボスニアの守備が、イーハの抜けた穴を埋める大砲に成長しつつあるカシュパーレクを警戒してきた分、サイドやポストからの得点が増えていたし、カシュパーレク本人はなんとしても点が取りたかったのか、最後のほうはかなり無理してシュートにいって、全部とめられていたけど、ボスニア相手に完勝したのだから、まあささいなことである。

 最終的な結果は、ボスニア20−25チェコで、フィンランドにホームで4点差しかつけられなかったのに、ボスニアに5点差で勝ったのである。前半10−12と2点差をつけて折り返し、後半に入ってボスニアの選手たちが明らかにオーバーな態度で倒れたり痛がったり、審判にクレームをつけたりするというバルカンのハンドボールを始めたときには、ちょっとやばいかなと思ったのだが、審判がバルカンの国の人でなかったおかげもあって、特に変な判定もなくきっちり勝ちきった。最後まで安心して見ていることができたのは久しぶりのような気がする。特筆すべき活躍をした選手としては、守備で多大なる貢献をしたホラーク、ゼマン、ガリアの三人だろうか。
 後半の最後2分ぐらいだったかな、両チームともミス連発で点が入らず、ぐだぐだの展開になって、解説者が最後の最後で監督が怒る理由ができたなあなんて笑っていたけれども、この勝ちは大きい。これで、チェコは勝ち点4でグループ首位に立った。予選が始まる前はベラルーシがグループ首位を狙うライバルだとされていたが、初戦でボスニアに負けているから、そんなにチーム状態がよくないのかもしれない。チェコが三位以下になって出場権を逃すことはないと言ってもよさそうだ。

 そんなことよりも、次にチェコテレビがハンドボール代表の試合を中継するときには、技術的な問題が発生しないことを願っておこう。最初から中継がないというのなら諦めもつくけど、中継される予定の試合が見られないというのは、滅多に中継されないこともあって悲しすぎる。今回のはボスニア側の責任なのかもしれないけどさ。
2018年10月28日11時5分。











2018年10月30日

チェコ鉄道の思い出(十月廿六日)



 ヤフーの雑誌のところで記事のタイトルを眺めていたら、「ドイツ鉄道がトラブル時に客をまるで「ゴミ扱い」にした理由」という記事が目に付いた。ドイツの郵便がひどいことになっているという話は、ドイツ在住経験のある方から聞いたことがあったが、鉄道の話は聞いていないので、興味を惹かれて読んでみた。

 ドイツ在住らしい著者の記事はこれまでも何回か読んだことがあるのだが、日本では実態を知らないままに礼賛されることの多いドイツの惨状を伝える記事を書かれているようである。日本のドイツ神話を破壊するには、この手の記事が書かれ読まれることは必要であろう。明治時代のようにドイツなどのヨーロッパのやっていることに盲従したら、ろくなことにならないのは目に見えている。
 ただ、書かれている内容は事実なのだろうけど、こちらに来てドイツに幻滅してドイツ嫌いに転向した人間が読んでも、そこからそこまで言うかといいたくなるようなことが書かれていることがある。隣国に住んでさえ、たまりにたまるドイツに対する鬱憤である。ドイツ在住の人が爆発させてしまうのは仕方がないのかなあ。以前ドイツの日系企業に赴任している人と話しをしたどきにもドイツの悪口で盛り上がったし、その人は、知り合いの日本人にドイツの悪いところをあれこれ言っても、まともに受け取ってもらえなくてなんてことも愚痴ってたからなあ。仕方がない仕方がない。

 さて、枕はこれくらいにして話を記事に戻すと、題名からもわかるようにドイツ鉄道の客に対する扱いの悪さを紹介しているのだが、読みながらかつてのチェコ鉄道のことを思い出してしまった。ただし、チェコ鉄道は、この記事で紹介されているドイツ鉄道ほどひどくはなかった。共産党支配化の時代のことは知らないけれども、1993年のビロード革命以降のチェコ鉄道は、今よりははるかにサービスが悪く、職員の態度も人それぞれで不親切な人も多かったけど、この記事のドイツ鉄道よりはましだった。
 現在は鉄道網の近代化がかなり進んだため、電車が遅れることは以前に比べればはるかに少なくなった。それでも、路線補修工事や鉄道事故、天候の関係などで遅れることはままある。そんなときの対応も以前はなかなか情報が入ってこなかったものだが、現在では工事中の路線に関しては最初から遅れる可能性があることがネット上のチェコ鉄道の時刻表なんかにも明記されている。駅の掲示板には途中での遅れの時間をもとに予想される出発時間の遅れが最初から表示されるようになったし、ネット上で個々の電車の運行状況を確認できたりもする。時には遅れ時間が小さくなることもあるから、チェコ鉄道の改善ぶりには隔世の感を抱いてしまう。
 昔は、駅のホームで出発時間になってから、遅れが表示されて、それもいきなり30分とか60分とかで、もっと早く遅れることを通知しろよと腹を立てることも多かったのだが、当時はまだ各駅を結んで到着、出発時間の情報を集約するようなシステムが出来ていなかったのだろう。オストラバでペンドリーノを待っていていきなり120分の遅れと表示されたときには、目の前が暗くなった。ペンドリーノだからというので待って、来た電車を見てみれば、昔ながらの古い車両でオロモウツに着いたときにはさらに遅れ時間は大きくなっていた。検札に来た車掌の話では、オストラバ行きのペンドリーノで鉄道事故が起こったせいで、遅れただけでなくペンドリーノが使用できなくなったということだった。駅で手続きをすれば払い戻しに応じるということだったが、面倒なので手続きはしなかった。

 記事では、鉄道が運休した場合の代替バスの運行についても批判されているが、チェコはこの手の代替バスが日常茶飯事だったせいか、対応にも慣れていて問題だと感じたことはほとんどない。チェコ語ができない人には問題になる場面もあるだろうけど、少なくともチェコ語では十分以上の情報が出されているし、代替バスの運行をバス会社に委託しているとしても、あくまでチェコ鉄道の電車の一部として運行しているので、電車の到着が遅れた場合も、電車が到着して乗客が全員乗り換えるまでは待っていてくれる。
 以前、まだチェコ語がろくにできなかったころには、代替バスに乗り換えなければならないことに気づかずに電車の中に座っていたら、駅員さんがやってきて他の外国人何人かと電車から引っ張り出されてバスのところまでつれて行かれたこともある。電車はその駅でとまって折り返しもとの駅に引き返すことになっていたようだから、電車から降りずにのんきに座っている外国人を見かねて助けに来てくれたのだろう。遅れた我々が乗りこむまで、バスも待っていてくれた。もちろん、駅員のみんながみんな親切だったわけではないけどさ。

 チェコ鉄道のサービスがよくなったのは、以前も書いたけど路線管理会社と運行会社に分離して、チェコ鉄道と同じ路線を私鉄の電車も走るようになってからだ。最初に参入したレギオジェットが、もともと長距離バスの運行で業績を伸ばした会社で、航空運賃のような変動性の運賃や、サービスをよくしてリピーターを増やすことで利用客を増やすという戦略を導入していた。それを鉄道にまで持ち込んで、チェコ鉄道から乗客を奪うだけでなく、鉄道の利用客自体を増やしたようにも見える。とまれ、この私鉄の参入がチェコ鉄道のサービス向上を促したことは間違いない。
 また、複数の鉄道会社が参入できないようなローカル線の場合にも、チェコ鉄道の独占がなくなり、運行を担当する企業を入札で決めるところが増えてきており、入札で勝つためにもチェコ鉄道は新しい車両の導入を進め、その結果として乗客の満足度は高まっているようである。ローカル線の運行自体は大半は赤字なのだが、地方自治体からの補助金で補填されている。これもチェコ鉄道がサービスの向上に努めなければならない理由になっている。乗客の不満が高まれば、補助金を出している地方から指導が入ることになるわけだし。

 正直な話、チェコで一般的に利用客へのサービスが向上しているのには、EUの指示があったものだと考えていた。携帯電話の国外への通話料金を下げさせるとか余計なお世話じゃないのかといいたくなるようなことにまで口を出していたし。ただ、この記事に見るドイツの惨状からはそんなことはなかったという結論を導くべきなのかもしれない。いや、どんなにひどいことになっていても、EUの僭主たるドイツにはEUからの指導は入らないと考えたほうがいいのか。やつらが細かいことでいちゃもんをつけるのは基本的に旧共産圏の国だからなあ。ドイツあたりの企業が悪辣なことをやろうが放置されることが多いしさ。
2018年10月27日23時55分。






プラハ発 チェコ鉄道旅行






2018年10月29日

チェコチーム頑張った〈サッカー〉(十月廿五日)



 先週は代表の試合が行なわれたが、今週はチャンピオンズリーグと、ヨーロッパリーグの試合である。チャンピオンズリーグのプルゼニュは、マドリッドでレアルとの試合で、デンマークに出かけたスラビアの相手はFCコペンハーゲン、ヤブロネツはホームにカザフスタンのアスタナを迎えることになっていた。試合前は下手すら全敗、特にプルゼニュはまた惨敗するかと心配していたのだが、結果はどのチームもよくがんばったといえるものだった。でも、もう少し運がよかったらなあと思わずにはいられない。

 まず火曜日のプルゼニュである。レアルが現在どん底の状態にあるというのはチェコでも知られていて、もしかしたらプルゼニュにもチャンスがあるんじゃないかと期待する声もなかったわけではない。今勝てなかったら、いつ勝てるんだということなのだけど、チェコのチームはスペインのチームを苦手にしているし、プルゼニュ自体の調子も直前のリーグの試合でボヘミアンズと引き分けるなど、去年の今頃の圧倒的な強さはないのである。
 それが、ふたを開けてみたら予想外の善戦で、相手にチャンスをたくさん作られていたのは確かだけれども、プルゼニュも負けずにチャンスを作り出し、前半だけでも最低三回の決めるべき大チャンスを作り出したらしい。後半にフロショフスキーが待望のゴールを決めて完封は免れたけれども、前半、後半に一点ずつ取られて、1−2で負けた。全体的に劣勢だったことは否定できないが、十分以上に善戦、惜敗と言ってもいい内容だった。

 試合後の選手たちのコメントからも、負けた悔しさよりも、レアルのような大クラブ相手に、互角に近い試合をしたことに対する満足感の方が強く感じられた。ペトルジェラだったかな、以前バルセロナやマンチェスター・シティと相手ホームで試合をしたときには、サッカーをさせてもらえないまま負けたけど、今回はちゃんとサッカーをした上での負けだからなんてことを語っていた。
 チェコのスポーツ新聞には、レアルの会長が試合の結果に不満で貴賓室を出て行ったとかいうニュースも出ていたが、これは格下相手に1点差で勝ったことが不満なのではなく、勝ってしまったことが不満だったのだという。負ければ監督を解任することができたのにということらしいのだが、レアルの状態がすぐに上向きになるということはなさそうだといっていいのかな。ということは、プルゼニュでの次の試合はチャンスがあるのか。うーん。期待しないで結果を待とう。

 木曜日は、ヨーロッパリーグの試合が二つあり、放映権を持っているチェコテレビは、7時からのコペンハーゲンとスラビアの試合を中継した。FCコペンハーゲンは、ヨーロッパ最古のサッカーのクラブチームが母体となっていることで知られているらしいが、チェコ的に重要なのは、このチームでシオンコとポスピェフの二人が大活躍したことで、実況を担当したボサーク師匠によれば、特にポスピェフはクラブの歴代ベストイレブンの一人に選ばれているらしい。

 試合のほうは、途中から見た前半は全く面白くなかった。どちらも失点しないことを重視した慎重なプレーに終始していてチャンスと呼べるシーンはほとんどなかった。強いて言えばスラビアの方が優勢だったけど、唯一の大きなチャンスを作り出していたのはコペンハーゲンだったから、互角の守備的な戦いだった。驚いたのはフォワードで若手のマトウシェクが先発していたことで、試合前のニュースで負傷で欠場していたテツルが使えそうだとか、シュコダも練習に復帰したとか言っていたから、テツル先発、後半でシュコダというメンバーで来ると思っていたのだけど。
 マトウシェクはプシーブラムからリーグが開幕してからスラビアに移籍してきた選手だが、当初の予定では今シーズンはプシーブラムにレンタルで残ることになっていたらしい。それが、シュコダ、テツル、メシャノビチというスラビアの誇るフォワード陣が次々に負傷したことで急遽予定を変更して八月の末だったか、九月の初めだったかに今シーズンからスラビアでプレーすることになった選手である。その後順調に出場時間を増やしているようだが、まだスラビアに移籍してからは得点を挙げていなかった。

 後半開始早々に、そのマトウシェクが見事なゴールを決めてスラビアがリードした。その後も相手のミスからいくつもチャンスを作ったのだけど、レアル相手のプルゼニュと同じでそれをゴールに結びつけることができず、最後の最後まで同点にされるのではないかとひやひやしながら見ることになった。特にキーパーのコラーシュが、オフサイドぎりぎりでディフェンスの裏に飛び出した選手と接触しながらボールを保持したシーンでは、一瞬PKを覚悟したほどである。リプレイでコラーシュがボールを取った後、勢いあまって接触していたのを見てほっと一安心だった。どこかで追加点を取っておけば、ここまで苦しむことはなかったのに……。
 現在の中国資本に買われて、トブルディークがオーナーを務めるスラビアは正直嫌いで、チェコリーグでは対戦相手を応援するのだが、舞台がヨーロッパリーグともなると、チェコのほかのチームのためにも勝ってもらわないと困るのである。だから、消極的だけど、応援はする。とにかく、この試合はトラの子の1点を守りきって勝ったのだからよしとしよう。これでスラビアは勝ち点6でグループ2位に浮上である。

 最後のヤブロネツでの試合は中継がなかったので、テキスト速報で追いかけていた。開始早々に、最近好調なヨボビチのゴールで先制したまではよかったのだが、その数分後には同点に追いつかれていた。後半に入ってアスタナの選手がイエローをもらうのがふえていたので、これはヤブロネツが押し込んで優勢二試合を進めているのだろうと想像し、追加点は時間の問題だと思っていたのだけど……。
 結局、どちらも最後まで得点をあげることができずに引き分けに終わった。まあフランスでの初戦、最後の最後の時間帯に信じられないようなファールをやらかしてPKを献上して勝ち点をふいにしたのを思い出せば、上出来である。ヨーロッパリーグ初出場で、まだ慣れていないところもあるんだろうし。そういえば、この試合についてではないけど解説者のルカーシュ・ゼレンカが、チェコリーグの審判がヨーロッパの舞台ではPKを取られたり、レッドカードをもらったりするようなプレーを流したり、イエローで済ませたりするから、肝心な場面で反則を犯してPKとられるんだと批判していた。

 ということで、今週のチェコチームが稼いだポイントは全部で3、ただし出場チーム数で割るから年間ポイントは0.6しか増えていない。順位は変わらず17位で一つ上のクロアチアとは0.1ポイントだけ差を縮めた。プルゼニュとヤブロネツにもう少し運があれば、あと2ポイント上積みできたはずなんだけどなあ。こうやって数字を眺めるのも楽しくなくはないからいいか。
2018年10月26日23時55分。












2018年10月28日

ハンドボールが見られない(十月廿四日)



 この前、来年の一月に行なわれる世界選手権のプレーオフが行なわれたと思ったら、チェコはロシアに負けて出場権を取れなかったけど、再来年のヨーロッパ選手権の予選が始まった。ハンドボールは、ヨーロッパ選手権と世界選手権が隔年で行われているため、ヨーロッパの強国の代表チームは毎年予選と本選で忙しいのである。ちなみに男子の大会は一月だが、女子の大会は同じ年の十二月に行なわれる。
 今年の一月の大会までは、ヨーロッパ選手権の出場チームは16だったのだが、2020年の大会からは24に拡大されるため、4チームからなる予選のグループで上位二位以内に入れば、出場権が得られるようになった。三位でも出場できる可能性があるのかな。以前に比べると出場しやすくなったのはいいのだけど、その分、手に汗を握る緊迫した予選の試合が見られなくなりそうなのは、少々さびしい。

 今回の予選で、チェコ代表は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、フィンランド、ベラルーシと同組になっている。正直このグループで二位以内とか楽すぎないかと思うのだけど、それが出場枠が拡大された利点であり弊害でもあるのだろう。今日は午後6時から予選の初戦であるフィンランドとの試合がプルゼニュで行なわれる。チェコテレビのスポーツチャンネルが中継してくれるというので、久しぶりに代表の試合を見るぞといつもより少し早めに6時には帰宅したのである。
 それなのに、テレビをつけてチャンネルを合わせたら、放送されているのはハンドボールではなくてバレーボールだった。オロモウツのパラツキー大学の女子チームがヨーロッパ何とかカップでどこか外国のチームと試合をしているらしい。会場が昔オロモウツの女子ハンドボールチームがホームゲームに使っていたパラツキー大学の体育館で、思わず懐かしいと思ったけれども、ハンドボールはどこへ行ったんだ。
 一瞬、こちらが開始時間を間違えたかと思って、テレビのプログラムや、テレテキストで確認するけど、ハンドボールの試合の中継は5時50分からはじまることになっていた。それなのに……。テレビの画面を見ていたら右上に、代替プログラムという表示が出ているのに気づいた。しばらくすると下のほうにテロップが流れて、技術的な問題で中継ができなくなっていて現在問題を解決するために努力しているところですというようなことが書かれていた。

 以前も何かの試合の中継のときに同じようなことがあって、そのときは、代替プログラムが試合の中継ではなく、個人を取り上げた短いドキュメントみたいなもので、それが終わったら本来の放送に戻ったんだったか、その手の番組が二三本放送されたんだったか、とにかく切りのいいところで、本来の中継に戻っていた。そもそも簡単に解決できるような問題なら、代替の放送に切り替えずに待つだろうから、この時点で諦めるべきだったのかもしれない。
 わかっちゃいても諦めることはできず、バレーなんて見てもしょうがないので、しばしばチャンネルを切り替えながら、ハンドボールが始まっていないかどうか確認をしていたのだけど、一行に始まる気配もなく、テレテキストで前半が終わるのを確認してからは、七時のニュースが始まることもあって、完全に諦めてしまった。問題は試合会場のカメラなどの機材にあって、映像が作成で機内というところにあるのかもしれない。
 テレテキストで確認したところでは、前半を終えて15-12。一応勝ってはいるけれども、相手がグループ最弱とみなされているフィンランドだということを考えると少々心配である。ニュースが終わる頃、スポーツニュースが始まる前に、テレテキストが再度確認すると、試合は終了していて、チェコが31-27の4点差で勝利していた。後半は1点差だったということか。とりあえず勝ててよかった。監督のクベシュは、チェコ代表は格下の相手と試合が下手だと嘆いていたけれども、確かに実力差どおりの差をつけて勝つことは少ないような気もする。

 もうこの試合は見られないのかなと思いつつ、九時半ちょっと前にチャンネルをチェコテレビスポーツに替えたら、ハンドボールの放送が始まろうとしていた。バレーの試合が終わった後、録画だけはしてあったハンドボールの試合を放送することになったようだ。本当はハンドボールがリアルタイムの放送で、バレーが録画放送の予定だったんだけどねえ。不具合は撮影の機材ではなく、会場のプルゼニュとプラハを結ぶ伝送のための通信設備にあったようだ。一日中強風が吹いていたから風のせいだったのかな。
 さて、すでに結果のわかっている試合を、見るべきか見ざるべきか、それが問題である。最初は見ても少がねえよなと思っていたのだが、見てしまった。格上相手にチェコ代表が必死について行って最後に逆転してかつという感動的な試合には劣るけれども、フィンランドが予想以上に健闘していて、なかなかの好ゲームになっていた。

 土曜日のボスニア・ヘルツェゴビナでの試合に向けて、好材料なのはイーハ以来の大砲、しかも左利きのカシュパーレクが好調を維持していることと、一月のヨーロッパ選手権は怪我で欠場したババークが戻ってきて攻撃の組み立て役になるだけでなく、チーム最多得点を挙げたこと、怪我で欠場していたベテランゴールキーパのガリアが間に合ったこと、ペトロフスキーに次ぐ二枚目のポストプレーヤーとしてゼマンが使えるめどが立ったことなど、いくつもあった。監督たちいい仕事してるわ。
 逆に心配だったのは、一月の英雄ズドラーハラがチームに合流はしていながら試合は欠場したこと。怪我か何かで出られなかったのだろうか。それから、途中でムルクバに代わって出場したガリアの手がテーピングまみれだったこと。結構重要な場面でシュートを止めていたから、大きな問題はないのだろうけど、見ていて痛々しかった。

 全体的に見たら、期待につながりそうなことの方が多かったから、フィンランドよりは手ごわく、同時にチェコが苦手なバルカンハンドボールのボスニア・ヘルツェゴビナにも勝ってくれることだろう。クベシュとフィリップが監督になってからは、負けても納得のいく負けが多いから、ハンドボールの男子代表を応援する甲斐が大きくなっているのである。日本代表? ハンドボールの日本代表なんて知らんよ。特に男子はさ。
2018年10月25日22時15分。



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2018年10月27日

暴れる熊(十月廿三日)



 ポーランドなどヨーロッパ各地に広がりつつあるらしい、豚の伝染病であるアフリカ豚コレラは、チェコでも、去年の夏、ズリーン地方で発病して死んだイノシシが発見されて問題になっていたが、罹患したイノシシを汚染された地域に押し込み猟師たちが駆除を進め、病死した死体を処理し土壌を洗浄するという作業を続けた結果、一年近い時間をかけてアフリカ豚コレラの撲滅に成功したらしい。この地域の人たちは、禁止されていた野原や森への散歩もできるようになり、農作業も時期の問題はあるとはいえ解禁されたようである。これで、ズリーン地方としては厄介ごとが片付いて一安心ということころだったのだろうが、新たな厄介ごとがスロバキアのほうから流れてきた。

 ハプスブルクの時代から工業化が進んでいたチェコでは、自然破壊も進み、野生動物、特に大型の肉食獣は駆除されたのか、チェコの山林から姿を消して久しい。それが、最近の自然保護ブームの中で、チェコでは絶滅していた狼がポーランドから北部ボヘミアに移住してきて定着したようだというニュースが最初に流れたのは何年前だっただろうか。
 狼が定着した森の周囲で畜産業を営む農家の人たちにとっては、家畜が襲われて殺される事件が起こっているようで、そこまで歓迎できることではないようである。絶滅種で保護の対象になっている野生動物による被害に関しては、国から保証金が出るという話もある。ただ、その額が満足いくものなのかどうかはしらないし、ある農家の人が、食餌として家畜の羊を狩って食い尽くすのならまだ納得がいくけど、遊びで殺されるのは許せないと語っていたような気もする。狼がいるというストレスにさらされた家畜の成育にも影響がありそうだし、野生動物の保護というのも難しいものである。

 ズリーン地方に現れたのは狼ではなく熊だった。国境地帯のベスキディ山地のスロバキア側には依然として生息している熊が、たまに国境を越えてチェコ側に出てくることはあるらしいのだが、今回は山中をうろつくだけでなく、山の斜面を利用して放牧されている羊を襲った。これもニュースで見る限り餌として殺して食べたというよりは、殺してそのまま放置して逃げたという感じの死体だった。
 牧場の柵が壊され羊が殺されるという事件が、何箇所かで起こった時点で、地元の猟師たち、日本風に言うと猟友会の人たちは、アフリカ豚コレラの際に、イノシシを捕らえるのに使用しようとしていたコンテナを改造したような罠を使用して、熊を捕らえることを計画し始めていたようである。ただ問題はその捕らえた熊をどうするかで、チェコ国内の動物園の中には、熊を引き取ることを申し出たところはなかった。それで外国の動物園に声をかけるとか、人里はなれた山中に運んでいって放すとか、取らぬ狸の皮算用をしていた。
 それが、月曜日だっただろうか、それまで人間の生活圏とはいっても、一番外側の羊の放牧地のあるあたりに留まっていた熊が、山村とはいえ人里に出現し、村の中心の広場をうろつき、ゴミ箱で餌をあさっていたというニュースが流れた。村では外出を控えるように指示が出たらしく、住民が困惑した様子でインタビューに答えていた。その村はスロバキアとの国境からは結構離れたところにある村で、幸いにもアフリカ豚コレラの蔓延した地域には入っていなかった。

 それまでは、家畜の羊が殺されただけで、人命が脅かされたというわけではなかったからか、どこか対応にものんびりしたところがあったのだが、さすがに人的被害が出る恐れが大きくなったということで、ズリーン地方知事のチュネク氏が早速反応した。猟師たちに対して熊の射殺命令を出すと発表したのである。これには、もちろん賛否両論噴出したわけだが、興味深かったのは被害に遭った羊飼い農家の中にも、熊を排除するべきだという意見だけではなく、保護するべきだという意見があったことだ。かつて熊がまだベスキディの山中に生息していた時代の先祖のことを思い出していたのだろうか。

 ニュースでは、ズリーン地方に何百人といる狩猟許可を持つ猟師たちの中で、熊を撃ったことがある、十を持って熊と対峙したことがある人が10人程度しかいないのが問題だと指摘していた。猟師が怪我なく熊を仕留めるには一発で命を奪うのが一番いいらしいのだが、未経験の猟師たちにそれが可能なのだろうかという疑問を投げかけていたのは、そんな猟師たちの一人だったかな。
 現時点では、猟師たちの腕に対する懐疑も、猟師たちの不安も、杞憂である。チュネク氏の決断に対して、ズリーン地方の動物保護関係の役人が、保護指定されている野生動物は、射殺する場合も、罠を仕掛けて捕らえる場合にも、特別な許可が必要で、そのためには他に方法がないことを明らかにしなければならないのだと言ってチュネク氏の発言を否定していた。要は、考えられるあらゆる可能性を検討した上で、すべてが不可能だった場合にのみ許可が下りるということだろうか。昨年のイノシシは保護の対象ではなかったから、この手の許可は不要で駆除の命令が出せたということか。

 一番いいのは、熊が山奥に戻って人間の生活圏に出てこなくなることなのだけど、物言わぬケモノに言って聞かせるわけにはいかないし、さてさてどうなるのであろうか。
2018年10月24日22時15分。





豚コレラで検索したらなぜかこんなのが出てきた。







posted by olomoučan at 07:25| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ

2018年10月26日

なし崩し考(十月廿二日)



 最近、ジャパンナレッジを使っていないなあということで、ページを開いたら「日本語どうでしょう?」の新しい記事「「なし崩し」の新しい意味」が掲載されていた。面白い文章ではあるのだけど、ここで取り上げられている「なし崩し」の使い方が、自分のとは違うので、あれっと思った。
 この記事では、文化庁で昨年行なった「国語に関する世論調査」で、「借金をなし崩しにする」という表現の「なし崩しにする」の意味について、本来の意味である「少しずつ返していく」という意味を選んだ人よりも、「なかったことにする」と答えた人の方がはるかに多かった事実を紹介して、その結果に分析を加えている。

 記事自体は面白く読んだのだけど、読了してどこか腑に落ちないものが残った。その理由を考えてみると、原因は記事にあるのではなく、そもそもの文化庁の調査のほうにあった。「借金をなし崩しにする」という表現自体、自分では使わないのだ。だから、「少しずつ返していく」と「なかったことにする」のどちらの意味が正しいかと聞かれたら、記事にあるように本来の「済す」の意味を考えて前者を選ぶだろう。しかし個人的にはどちらの意味でも使わないし、使いたいとも思わない。
 この「借金」と「なし崩し」を一緒に使うとしたら、「借金をなし崩しに返す」か、「借金をなし崩し的になかったことにする」という形で使うだろう。現実には遣ったことはないけど。「なし崩し」に感じる意味は、「すこしずつ返す」でも「なかったことにする」でもなく、その方法、もしくはそのさまなのである。記事に派生した意味として紹介されている「少しずつ済ませていく」さまだと言ってもいいのだけど、単なる「少しずつ」とは違う。

 「なし崩し」をよく使う状況を考えてみると、何と言っても集団で飲みに出かけたときだろう。きっちりと乾杯で宴が始まるのではなく、めいめいお酒が来た時点で飲み始めたり、集合が三々五々だったりでいつ始まったかもわからないままに、いつの間にか宴会が始まってしまう状況を、「済し崩しで始める」とか、「なし崩しに始まる」と言う。つまり、少しずつ状況が変わっていて気が付いたらその変化が終わってしまっていたなんてときに使うのである。
 だから、酒宴の際の挨拶や、自己紹介なんかがなし崩しに終わってしまうと、拍手するタイミングがつかめないし、酒宴自体がなし崩しに終わって、お別れの挨拶をしそこなうなんてこともある。話し合いの最中に、なし崩しにあれこれ決まっていたり、多数決を取ることになっていたりなんてのはよくありそうな話である。
 日本の政治ってほとんどこれじゃないか。あれやらこれやら、疑惑やらスキャンダルやらが、なし崩し的にあることになっていたり、逆になかったことになっていたりするし、そんなどうでもいいことで騒いでいる間に、重要な決定がなし崩し的になされていたりするような気もする。その辺はチェコも変わらんか。

 話を「なし崩し」に戻すと、「崩し」という言葉のイメージからか、確たる存在が、少しずつ風化していっていつの間にかなくなってしまう様子を想像してしまう。実際には「なくなってしまう」=「変化が完了する」という解釈になって、どちらかというとよくない意味というか、話し手の不満な気持ちがこもった表現だといえそうである。ただ繰り返しになるけれども、「なし崩しに」とともに使う動詞は、「する」ではなく別の動詞を使うことが多い。

 以上が、ってあんまりまとまっていないけど、文化庁の国語に関する世論調査の内容に不満な理由である。調査の性質上仕方がないのだろうけど、AかBかという形のアンケートでは、みえてこない言語意識というものもある気がするんだよなあ。
 よく考えてみれば、我が文章も、なし崩し的に始まって、なし崩しに終わることが多いなあ。無理やり終わりだということを示すために、「これでお仕舞い」的な言葉をおかなければいけないこともあるし。これが「なし崩し」にこだわってしまった理由だったのか。
2018年10月23日23時10分。





日本語、どうでしょう?〜慣用句、どっち編: 辞書編集者を悩ませることばたち (ジャパンナレッジe文庫)












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2018年10月25日

変なコメント再び(十月廿一日)



 一時期、多かった変なコメントは、「コピーブランド」と「スーパーコピー」を禁止ワードに登録して以来、ぱったり止んでいたのだけど、久しぶりに復活した。せっかくなのとネタもないのとで、取り上げて分析してみよう。ただし、今回のは前回のほどは面白くない。
 コメントの見出しっぽいのがこれ。

日本最大級のブランド時計・バッグ・財布N級品専門店


「日本最大」ではなく「日本最大級」というあたりに、過大広告じゃないよという主張が見えておかしい。コピー品を売る店が、そんなところを気にしてどうするというのだろうか。自分で書くならここは、「日本最大のブランドN級品専門店」とやって、時計なんかの内容は地の文に回すか、後ろに括弧で入れるかだなあ。「――時計・バッグ・財布など各種商品を取り揃えております」とかやってもいいかなあ。
 よくわからないのは「N級品」。ヤフーで検索してみたら、出るわ出るわ、コピー品を売っているお店のサイトがずらずらと並んでいた。その下に「このサイトは不正あるいは危険である可能性があります」とか、「このサイトは第三者によって改ざんされている可能性があります」という警告も並んでいたので、さすがに開けはしなかったけど、検索結果に引用された文章からすると、コピー品の中でも最高級のものがN級品と呼ばれているようだ。何の略なんだろう。
 それにしても、気になるのはこんないわゆる高級ブランド品のコピーを販売する店が大量に存在することで、これって規制の対象にならないのだろうか。例の外国でやっているから手が出せないって奴かな。それはともかく、最初からコピー品だとして販売しているから詐欺にはならないのだろうけど、コピーだとわかっていて購入するお客さんがいるのかね。いるからこんな商売が成り立っているのだろうけど、そこまでしてブランド品がほしいという気持ちも理解できない。

 本文の冒頭はこんな感じ。

2018年人気貴族ブランドコピー(N級品)優良店!


 どうにもこうにも座りが悪い。「貴族ブランド」って何だ? 貴族が生産しているということなのか、それとも貴族が愛用しているということか。「貴族御用達ブランド」とか、いっそ貴族を捨てて「最高級ブランド」とかにしてしまった方がいい。ここも「最高級ブランドN級コピー専門店。2018年人気商品販売中」とかにしたほうがわかりやすくないか。
 続いてブランド名が羅列される。

ルイヴィトン、シャネル、グッチ、ロレックス、バレンシアガ、
エルメス)、コーチ、ブラダ、クロエ大激売中



 個々のブランド名の表記について云々するだけの知識はないけど、受けの括弧しかないのはタイプミスだろうか。末尾の「大激売中」というのもなんだか変な表現である。大安売りをしているというのか、売れて売れて笑いが止まらないというのか。この部分はなくして、最初に「取り扱いブランド例」とか入れよう。もしくは、昔よく見た「大好評発売中」とかね。

★高級品☆┃時計┃バッグ┃財 布┃その他┃
◆★ 誠実★信用★顧客は至上
●在庫情報随時更新!


 次の三行はなんともコメントしがたいのだけど、真ん中の行は、わざわざこんなことを書くお店を信用する人はいるのかね。「顧客」ってあたりは、一回ではなく定期的に購入してねというお店側の願望なのだろうか。星が一つだけ白抜きになっているのも意味不明だし。

品質がよい 価格が低い 実物写真 品質を重視


 ここは、最初の部分は漢字だけにして、「高品質、低価格、品質重視」で並べよう。「実物写真」は、ブランド品の実物なのか、コピー品の実物なのか不明なので、意図的にわかりにくくしてあるのかもしれないが、なくてもいいような気がする。

100%品質保証 100%満足保障 信用第一


 今までの慎重さは何だったんだと言いたくなるような大言壮語(大げさか)が並んでいる。これならいっそ「信用第一」にも「100%」を付けたらどうだろうか。順番も変えて「品質保証100%、満足保障100% 、信用第一100%」。「満足保障」の「保障」は間違いだろうから、「顧客満足度100%」のほうがいいかな。どっちにしても真実じゃありえないわけだし。

★人気最新品┃特恵中┃☆腕時計、バッグ、財布、ベルト、アクセサリー、小物☆


 おお、取扱商品が増えている。それはともかく「特恵中」ってのは何なんだろうか。「特価販売中」とか「全品特別価格にて販売中」なんてことなのかな。よく考えたら、「人気最新品」もなんかおかしい。直すなら「最新の人気商品、全品特別価格にて販売中」ってところかな。

★当店商品送料無料日本全国!


 ここも「日本全国送料無料」か、「日本全国へ無料で発送致します」なんて文にしたほうがよさそう。「当店商品」は不要だろう。

休業日: 365天受付年中無休


 一番意味不明なのはここかな。「365天」の「天」は、日のことだろうか。「休業日」なら、「無し」で受ければいいのにというか、突然こんな表記が現れても困るから、「御購入の御申込は年中無休で受付しております」とか文にしたほうがわかりやすいかな。もしくは、「購入受付1年365日24時間営業中」とかさ。

 正直、今回のは文になっていなかった分、あれこれ遊べる余地がなくてつまらなかった。禁止ワードを潜り抜けて届いたものだから、工夫されているかと期待したのだけど、期待外れだった。この手のコメントが禁止ワードに登録されなさそうな言葉を探して進化するなんてことはないのかなあ。進化に協力するためにも、「ブランドコピー」という言葉を禁止ワードに登録してみた。「N級品」も入れたほうがいいかもしれない。次に届くものは、もう少し楽しいものであることを願っておく。ネタにもなるし。今回のは無理やり仕立て上げた感が強すぎて……。

2018年10月22日18時30分。









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2018年10月24日

シュテパーネク引退試合(十月廿日)



 近々日本に帰任されるという企業の方とお話をしていたら、最近チェコのテニス関係者と付き合いがあって、帰任するという話をしたら、シュテパーネクのサイン入りのTシャツをくれたんだよなんてことを仰る。思わず、凄いですねと返すと、いまいちその凄さがわからなくてという。確かに、現在近年は怪我がちランキングもずっと下げていたし、デビスカップでも活躍できていなかったから、昔からチェコのテニスを追いかけていなければシュテパーネクについて知らなくても不思議はない。
 こちらもチェコに長年住んで、チェコ人たちが熱狂的に応援するデビスカップの中継を見ていなかったら、特にテニスが好きという人間でもないから、シュテパーネクって誰? ということになっていた可能性は高い。四大大会で優勝したことがあるわけでもなく、ランキングトップ10の常連でもなかった選手が、デビスカップで優勝したからといって日本で有名になるわけもないのだ。日本ではどうも国対抗のチーム戦であるデビスカップ、フェドカップはそれほど重要視されていないようだし。

 思い返せば、今週の初めぐらいから、すでに引退したシュテパーネクがテレビのスポーツニュースで取り上げられることが増えていた。一番大きかったのはジョコビッチがコーチを務めたシュテパーネクのためにプラハにやってきたというニュースだった。そのジョコビッチがプラハにやってきた理由というのが、シュテパーネクの引退試合に出るためだったのだ。
 引退試合は木曜日の夕方からプラハで行なわれ、チェコテレビのスポーツチャンネルが中継していた。うちに帰ってきてチャンネルを変えてみたら、シュテパーネクが、かつて一緒に四大大会のどれかのダブルスで優勝したインドのパエスと組んで、ジョコビッチがハースという選手と組んでダブルスをやっていた。四人とも勝負よりも観客を楽しませ、自分たちが楽しむことを重視したプレーをしていた。こんなところで勝ち負けを云々しても野暮なだけだしね。

 たまにベンチというか、選手たちがコートチェンジの際に座る椅子が移されるのだけど、シュテパーネク側には、サッカー界からパベル・ネドビェド、ペトル・チェフ、それにアイスホッケーのヤロミールヤーグルの姿があった。ジョコビッチ側は、アガシとF1のハッキネンがいた。テニス選手のアガシはともかく、どこでハッキネンと付き合いができたんだろう。なんとも豪華な招待メンバーである。
 本当は、デビスカップでシュテパーネクと二人でチェコを優勝させたトマーシュ・ベルディフも、シュテパーネクとシングルスの試合をする予定だったらしいのだが、怪我が長引いていてプレーできない状態でその試合は実現しなかった。ただ、プレーヤーとしては出場しなかったのだけど、ダブルスの試合の途中で審判として登場した。長身のベルディフがアンパイア席で小さくなっているのはなかなかの見ものだったし、ジョコビッチが判定にクレームをつけて、あれこれやり取りしていたような気もする。

 ニュースの時間と重なっていたこともあって、全部を通して見たわけではないから、他にも有名人が登場したり、楽しい選出があったりしたことだろうと思う。シュテパーネクはデビスカップの試合でも、観客を盛り上げるためにいりいろやってショーマンと言われていたわけだし。客席に神のカーヤことカレル・ゴットがいたのは確認できたけど何かやったのかなあ。
 セットとセットの間の休憩時間には、シュテパーネクのキャリアを振り返る短い番組が放送されていて、世界ランキングでは、最高で8位まで上がったけど、怪我のためにトップ10の選手として試合に出場したことはないなんてことが語られていた。四大大会の最高成績もウィンブルドンの8強が一回あるだけで、後輩のベルディフよりはかなり劣るのだが、チェコでの人気、チェコのテニスに対する貢献度では負けていない。

 シュテパーネクのキャリアで何よりも特筆されるのは、ベルディフと組んで、チェコを二回もデビスカップ優勝に導いたことである。しかも大半の試合をベルディフと二人だけでこなしたのだ。もちろん負けてしまったこともあるけど、負けてなお、チェコ人の魂をゆすぶるような試合をしていた。いつのことだったかは覚えていないけど、痙攣を起した足を引きずりながら、5セット戦い抜いた試合はスイスとの対戦だっただろうか。フェデラーには演技だとか言って批判されていたはずである。
 それから、これは勝った試合だけど、クロアチアの強烈なサーブだけで飯食っているような長身の選手と、6時間にわたる死闘を繰り広げたのも忘れられない。第4セットまではすべてタイブレークで、第5セットは18−16だったかな。当時デビスカップ史上最長の試合で、このときはさすがに翌日のダブルスには出なかったんだったか。シュテパーネクのことだから無理して出た可能性もあるか。

 ベルディフもデビスカップではシュテパーネク以上に活躍しチェコの優勝に貢献しているのだけど、個々の試合の残した印象という点になると、シュテパーネクには敵わないのである。そんなシュテパーネクも、キャリアの最初の頃からデビスカップで活躍できたわけではなく、一時はテニス協会、当時のデビスカップの監督ともめて(負けたことを批判されて戦犯扱いされたのに我慢できなかったんだったかな)、一時はデビスカップの代表を拒否していたのだから、不思議なものである。

 選手としては最晩年と言ってもいい2016年のオリンピックで、混合ダブルスとはいえメダルを獲得したのもシュテパーネクを忘れられない選手にしている。チェコ人って日本人と一緒で、オリンピック大好きだからさ。日本でもテニス好きの間では多少の知名度はありそうだけど、ステパネクという名前で覚えられていそうだなあ。テニス好きでチェコ好きなら、そんな人はあまりいないだろうけど、シュテパーネクの名前で覚えてくれているかな。
2018年10月21日23時。








2018年10月23日

買い物の季節は続く2〈服〉(十月十九日)



 靴はスロバキアの会社だったが、服は、これも十年ほど前に、OPプロスチェヨフのものがまとめていくつも買ってあった。オロモウツ市内に一店と、郊外のショッピングセンターのツェントルム・ハナーのあるエリアに一店直営店が出ていて、当時はすでに会社が左前だったせいか、店内の商品のうちかなりの割合のものが、びっくりするような廉価で売られていたのである。ズボン一本200〜300コルナ、ワイシャツ一枚100コルナとかね。
 OPプロスチェヨフが完全に倒産して清算手続きに入って直営店が消滅するまでの間、二年ぐらいだっただろうか、しばしば直営店に立ち寄って、あれこれ購入していたのだ。今数え上げて見ると、すべてを特価で買ったわけではないが、ズボンを夏物、冬物全部合わせて7本、ワイシャツを数枚、コートなどの上着も何着か買ったかな。下着としてのTシャツや、夏が暑くなって最近着る機会の増えているポロシャツなどを除けば、このとき買ったものが我がワードロープの中心であり続けてきた。
 さすがは、伝統あるチェコ最大の服飾企業の製品というべきか、すぐに生地に穴が開いたり破れたりして着られなくなるというものはなかったのだが、さすがに着続けた年数が二桁に近づくと少しずつ問題が出始めた。特に問題になったのが冬物のズボンで、一本はすでに履けなくなり、二本はこの春までは何とか騙し騙し履いてきたのだけど、さすがに限界で冬物のズボンが足りなくなった。

 夏は本当に必要になるぎりぎりまで買い物に行かず、お店の人にちょっと遅いよなんて言われたこともあるので、今回は早めに行くつもりだったのだけど、寒さで体調を壊したりしているうちにすっかり忘れていた。その後気温が上がって、薄手のズボンでしのいでいる間に新しいのを買えばいいやと考えていた。そして或る日と言っても昨日の話だけど、前日と変わらないだろうと薄着で出たら、寒くて凍えそうになった。上はまだセーターをリュックに入れていたので、途中で着込むことで寒さをしのげたのだけど、下が耐えられなかった。とはいえ一度うちに戻ってズボンをはき変えるのも面倒である。

 そこで、途中の、今年の夏に半ズボンを買いに入ったときに、ちょうどいいサイズのものがなくて買わなかったお店に入って、おっちゃんに今回はズボン探しに来たんだけどと言ったら、若い人たちが履いていそうなカーキーっぽい色のズボンをこれはどうだと進めてきた。うなぎの寝床のように細長い店の奥は照明がそこまで明るくなくて、色はちょっと違ったかもしれないけど。色合いがいまいちだったのと、ふともものところに装飾が着いているのが気に食わないといったら、別の黒いズボンを引っ張り出してくれた。
 次は試着である。これが面倒であんまり服は買いたくないんだよなあと思い出した。とはいえ試着して買っても後で大きさを後悔することがあるのだから、しないわけにはいかない。最初に履いてみたのは、輿周りの大きさは問題ないのだけど、ふくらはぎの部分がきつかった。お店のおっちゃんの話だと、どうもそいうつくりのズボンらしい。伸縮性の高い布で作られているから、慣れるまではきつく感じるかもしれないけど慣れれば、歩き回るときも、仕事で椅子に座っているときも快適だぜと説明してくれたんだけど、ちょっときつすぎたし、今以上に寒くなったらプンチョヒ(ズボン下、もしくは股引)を履くことになるから、少しは余裕があったほうがいい。

 ということで、少し大きめのものを出してもらってさらに試着。しかし、考えたらこんなスリムな足にぴったりとくっつくようなシルエットのズボンなんて履いたことがない。いびつな足の形がそのまま浮き彫りになってみっともない姿をさらすのではないかと不安だったが、一本ぐらいは違うタイプのがあってもいいかと購入を決めた。決定的だったのは、丈がちょうどいい長さで短くする必要がないと言うことだったのだけど。これなら、買ったその時点から履くことができる。さすがにお店では着替えはしなかったけど、日が暮れてから職場を出るときには履き替えていた。
 これまで、日本でも、チェコに来てからも、ズボンを買うとウェストの辺りは何とか合うのを見つけられても、ズボンよりもはるかに自分の足が短くて、そのままは履けないという短足の悲哀を味あわされてきたのだ。自分の足の長さに合うズボンを買ったのは初めてのことかもしれない。このズボン、脱ぎやすいようにだと思うけど、裾の部分にファスナーが付いていて下のほうを開けられるようになっているから、長さが合わなかったら買えないところだった。

 お店のおっちゃんとは、買い物しながらあれこれ話をして、店の上の部屋を、パラツキー大学の韓国語の先生に貸していて、その先生がチェコ語はできないけどロシア語ができるから、ロシア語でちょっと話したなんてことを聞いた。おっちゃんの世代は学校でロシア語が必修だったのだ。そう言えば、この前半ズボンを探したときには、サッカーのシグマ・オロモウツが勝てないねえなんて話をしたんだったなあ。こんな買い物とは関係のない話ができるなら、服を買うのもたまにだったらいいかなと思えてしまう。

 それから、こんなのもあるぞと、グレーのハーフコートを引っ張り出して見せてくれた。そういえば、現時点ではまだ着られているけど、毎年酷使している黒のハーフコートも、そろそろ後継を準備しておいた方がよさそうな状況にはあるのだ。それで、もうちょっと寒くなったら買いに来るわと約束して店を出た。かくて次の買い物が決まってしまった。いや、店を出て、このとき着ていた春秋物の薄い黄色のジャンパーの袖の部分がほつれてしまって、これ以上の濫用には耐えそうもないことに気づいてしまったから、その前に秋物のジャンパーかなあ。来年の春まで待つか悩ましいところである。
 十年ほど前に一時期にまとめて購入したのが、現在の買い物の山につながっていることを考えると、ずらした方がいいのかなあ。あの第一期買い物の時代は勢い余って黒のベストとかまで買っちゃったからなあ。とまれかくまれ、第二期買い物期はもうしばらく続きそうである。この二日、ちょっと日記っぽいよね。
2018年10月20日22時40分。










2018年10月22日

買い物の季節は続く〈靴〉(十月十八日)



 今年の夏は、サマースクールに向けてあれこれ買い物をしなければならなかったという話は、すでに書いたが、あそこで願った、これからしばらくは買い物をしなくてもいいようにという願いはかないそうもない。夏物だけでなく、秋冬物に関してもあれこれ買い足す必要が出てきたのだ。十年ほど前の第一次買い物の季節というべき時期に購入して長年使用してきた服やら靴やらが、寿命を迎えつつある。去年までは多少不具合には目をつぶってだましだまし使ってきたのだけど、さすがにこれ以上はというところまで来たし、夏の買い物の勢いが続いているので、そのままいくつか買っちまおうというわけなのである。

 靴に関しては、今はなきプリオールの最上階にあった靴屋、たしかスロバキアのジョン・ガーフィールドという靴屋が、しばしば二足買ったら、二足目はただとか、50パーセントオフとか、大々的な割引セールを結構ひんぱんにやっていて、それを利用してうちのと一緒に何足も買ったのを覚えている。靴底がすり減ったり、かかとの部分がこわれてしまったりして履けなくなる靴が出てきて、今でも現役で履いている靴は、あの時買ったもののうち二足だけである。もちろんその後何足か買い足しているので、履くものがないという状態には陥っていない。
 その二足も、暖かい時期用の布靴は、靴底がすり減ったというよりは、へたれた感じで履いて長時間歩くと足が痛くなるようになった。それが今年の夏に絶対に新しい布製の靴が必要になった理由である。あのときも、もう一足買うかどうか悩んだのだが、結局面倒くさくなってやめたのだった。へたれた靴も毎日履かなければまだ使用可能のようにも感じられたし。

 冬用のもう一足は、真冬の一番寒い時ではなく、もう少し暖かいときに履くことの多いものなのだが、今年の春までにいくつかの小さな部品が外れ落ちている。現時点では穴が開くとか、実用に堪えないような問題は発生していないが、今後もこれまでのペースで履き続けたら、いずれ近いうちに履けなくなるのは確実である。ということで、今回は日本の冬用、チェコの晩秋から初冬にかけて用の靴が必要になった。
 実は上に書いたスロバキアのジョン・ガーフィールドのお店は、現在はシャントフカに出店していて、ときどき二足目無料のキャンペーンをやっていることもあるようなのだけど、どうも足が向きにくくて近くを通っても中に入ったことはない。ネット上の値段がユーロで表示されているのも足が遠くなる理由かな。もう一つの選択肢としては、チェコの靴ならバテャだという考えもある。あるんだけど、バテャの靴がすべてチェコで生産されているわけでもないし、何より問題なのは、こちらが必要な小さめのサイズがあまりないことである。

 それで、夏の靴は、結局プリオールの後身、ガレリエ・モリツに入っているポーランドの大手の靴屋CCCで買うことにした。シャントフカにもオロモウツ・シティにも入っているけど、選んだのはガレリエ・モリツのお店である。旧市街の中心にあるからサマースクールへの行き帰りに寄れたしね。CCCの持つプロの自転車チームでチェコ人活躍してるし、来年からワールドツアーのチームを運営するみたいだから、そこにチェコ人が入れるように応援しようというのは、理由にならないかな。とまれ、夏は、ポーランドの会社CCCのラネティというイタリアのっぽいブランドの靴を買ったのだった。
 ということで、今回もガレリエ・モリツのCCCのお店に向かった。一応ネット上でこんなのがいいかなという目当てはつけてあったので、あとは現物を見て履いてみて買うかどうか決めるだけである。色は黒。今履いてるのが茶色だから、色が違う方がよかろう。ただ、色的なアクセントとして縫い糸が白のものと赤のものがあってどちらがいいのか決めかねていたし、現物を見たらこんなの嫌だということになる可能性もある。結局は赤でも白でもなくて、茶色のものを選んだんだけどさ。

 次はサイズである。珍しく39の靴があったので、ちょっと大きめになることがわかっている40と履き比べてみた。39のほうが自分の足の大きさには合っているようだったけど、冬場は厚手の靴下を履くこと、それから、防寒用の中敷きを入れることを考えると、足の甲のあたりが窮屈だったのでサイズ40のものを選んだ。
 このヨーロッパのサイズが日本の何センチに該当するのかについては、あちこちに換算表が掲出されているけど、どれもこれも微妙に違うような気がする。日本だと大きめで26センチぐらいを買っていたから、実際の足の大きさは25センチぐらいかな。チェコで初めて買った靴は、今でも現役ではいているけど、買うときに店のおばちゃんに、こんな小さな足に合うのは子供物しかないわとか言われて、子供物を買ったことを考えると、実際はもっと小さいのかなあ。中学高校時代の先輩は、足の大きさが30センチを越えていて靴がないと嘆いていたけど、小さすぎても靴はないのだよ。40なら大抵はあるから、ちょっと大きいけど今後も40を買うことになるんだろうなあ。
2018年10月19日17時25分。










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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



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