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2017年09月04日

男性名詞活動体一――チェコ語の復習(九月一日)



 副題が安定しないのはいつものことである。本来ならこの日行なわれたサッカーのワールドカップの予選のドイツとの試合について喋喋したいところだけど、月曜日の試合とまとめて一本にすることにした。善戦はしたけど負けたというのは、次の北アイルランドとの試合いかんで評価が変わるし。ということで、今回は男性名詞の活動体である。
 男性名詞を不活動体と活動体に分けるというのが、チェコ語だけの特徴なのかスラブ語全体に共通する特徴なのかは、他のスラブ語を勉強したことのない人間にはわからないし、わざわざ知りたいとも思えないのだが、スロバキア語にはあるのではないかと思う。スロバキア語で話すのを聞いていて男性名詞の格変化で変だと思ったことはないから。

 さて、活動体も不活動体同様に子音で終わるものは硬変化と軟変化に分類される。それに加えて、女性名詞の格変化の影響が見られる特別な母音で終わる名詞がある。まずは子音で終わる名詞から。例として使うのは、これも恒例の「pán(男)」「muž(男)」である。

単数の変化
    pán          muž
1格 pán          muž
2格 pán-a         muž-e
3格 pán-ovi/pán-u   muž-ovi/muž-i
4格 pán-a         muž-e
5格 pan-e         muž-i
6格 pán-ovi/pán-u   muž-ovi/muž-i
7格 pán-em        muž-em

 活動体の格変化で大切なのは、不活動体の4格は1格と同じだが、活動体の4格は2格と同じだという点である。そして、2格は、軟変化では不活動体の変化と同じで、硬変化では不活動体の中の例外的な名詞と同じで「-a」になる。4格は1格以上によく使われる形なので、これを間違えないことがチェコ語がよくできるように見せるためのコツの一つである。
 3格なんか結構いい加減でいいのだけど、活動体の場合は覚えやすい。「-ovi」なんていう長い語尾が現れるのは男性名詞の活動体だけである。そして、6格が3格と同じであることを覚えておけば、あとは、3格と6格の短語尾形も含めて不活動体と同じである。

 例外は、硬変化の5格で不活動体のときにはKだけ指摘したが、Kだけではなく、H、Chで終わる名詞も「-e」ではなく、「-u」となる。チェコ語は活用語尾の「へ」も嫌うのである。プラハの連中は語尾の「ヒ」もだらしなく「へ」と発音しやがるけどさ。それから、Rで終わるものも、「re」ではなく、「ře」となる。不活動体でも同じことが起こるような気もするけれども、不活動体の名詞を呼びかけの形である5格で使うという状況は想像しにくいので、むりして覚えることもない。
 3格と6格の長語尾と短語尾の使い分けに関しては、一応、一単語のときには長語尾形を使って、名前、名字のように二つ以上の単語が並ぶ場合には、最後の単語だけ長語尾形にしてそれ以外は短語尾形を使うと習ったけれども、その通りにならない例も多いのであまり気にせずに、長語尾形を使っておけばいい。短語尾形は覚えにくいというか、他の格、他のタイプの格変化と混同しやすいけれども、長語尾形は間違えようがないのだから。


複数の格変化
1格 pán-i/pán-ové   muž-i/muž-ové
2格 pán-ů        muž-ů
3格 pán-ům       muž-ům
4格 pán-y         muž-i
5格 pán-i/pán-ové   muž-i/muž-ové
6格 pán-ech       muž-ích
7格 pán-y         muž-i

 複数で気をつけなければいけないのは、1格と5格である。それ以外は、不活動体の変化と同じなので、改めて覚える必要はない。ありがたいことに1格と5格は同じ形をとるので、一つ覚えればいいだけだと言いたいのだけど、そう簡単にはいかない。
 硬変化の例としてあげた「pán」の場合は、「pánové」を使うことが多いような気もするけれども、男性用のトイレに表示されているのは「páni」であるから、どちらも使うと考えてよさそうだ。軟変化の「muž」のほうは「muži」を使うことが圧倒的に多い。問題は、もう一つ「-é」という語尾を取るものもあることだ。
 要は男性名詞の活動体の複数1格と5格に関しては、どの活用語尾を取るのかがんばって覚える必要があるということなのである。特に短語尾形の「-i」をとる場合には、前に来る子音が変化する場合があるので注意しなければならない。まあ、R→Ř、K→C、H→Z、Ch→Š、あたりを覚えておけば問題ないか。

 大切なのは、チェコ人、日本人などの民族名を表す言葉の複数1格を覚えておくことである。チェコ人の単数は「Čech」だが複数は「Češi」になる。軟変化の日本人は単数では「Japonec」で複数では「Japonci」になる。どちらも「-ové」「-é」の語尾を取らないことは覚えておかなければならない。
 それに対して、「an」で終わる民族名の場合には、複数1格の語尾は「-é」となる。例えばイギリス人は「Angličan」が「Angličané」と変化するのである。語尾「-ové」を取りやすいのは、一音節、二音節からなる短い民族名(チェコ人は除く)である。複数の形だけ上げると、「Finové(フィンランド人)」「Norové(ノルウェー人)」「Italové(イタリア人)」などが典型的な例となる。日本人と同じように「ec」で終わる名詞の場合には、「e」が落ちて語尾に「i」がつく。「Němci(ドイツ人)」「Slovinci(スロベニア人)」をヨーロッパ内の例としてあげておく。
 それから、「el」で終わる活動体の名詞の複数1格の語末が「elé」となるのも覚えておいたほうがいい。民族名であれば「Španělé(スペイン人)」、それ以外でも「učitelé(先生)」なんてものがある。

 これだけで十分にたくさんだという気持ちはよくわかるけれども、そんなことを言っていてはチェコ語を身につけるのは難しくなる。ということで、次回は、男性名詞の活動体の残りである。それで、男性名詞については、ほぼ問題なくなるはずである。
9月3日24時。







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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



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