2009年10月07日
ブログ記事のまとめ(ステロイド中耳腔注入療法@)
飲み薬や点滴などで改善効果がなかなか見られない場合,ステロイドを直接鼓膜に注射し,ステロイドを内耳へ浸透させる療法があります。 この療法は,めまい外来のある大きめの病院で処置してもらえるのではないでしょうか。(外来で治療可)
飲み薬や点滴などにもステロイドを処方されると思いますが,この場合ステロイドは全身に循環し,内耳へ到達する量は極めて微量です。 おまけにステロイドの副作用で,免疫力が落ちるなどの弊害もあります。
その点,ステロイド中耳腔注入療法は,内耳に直接浸透させるため,飲み薬や点滴などに比較にならない程の到達量があり,さらに全身投与に対して副作用もほとんどありません。 治療は1クールで1週間おきに3〜4回程度行います。
ただし,メニエールが発症してから比較的初期段階のうちに行わないと効果が出にくいようですが,慢性期の方でも試して見ても損はないと思います。 あと,ステロイドの内耳への浸透性は個人差が大きく,浸透しにくい方,ほとんど浸透しない方がみえるので,ブログ記事に出てくる薬液の内耳浸透性検査を受ける事をおすすめします。
私も右耳に対して,2008年12月に3回,2009年2月に2回と,合計5回受けましたが,効果はイマイチでした。 イマイチだった理由は下記の2つです。
@薬液の内耳浸透性検査で,通常の1/3〜1/4程度の浸透でしかなかったため,浸透量が足りなかった。
A内リンパ水腫の状態検査で,リンパ水腫が重度であったため,もはやステロイドでは効かないだろうと診断されました。
左耳に対しても,2009年9月に4回行いました。 左耳は聴力が正常で耳鳴りもありませんでしたが,内耳神経の鈍い痛み(つっぱり感)や,何でもない音がガツンと響いて聞こえるなどの不快感で注入してもらいました。
こちらの耳は浸透した感じが実感でき,注入後1〜2日はお耳が爽快なのですが,それ以降は元の状態に戻ってしまいます。 今はデパスという薬(神経の緊張を緩和させる薬)を服用することで症状は快方に向かっています。
ということで,私自身のステロイド中耳腔注入療法はイマイチでしたが,顕著に改善する方もみえるので,ダメもとで試してみても良いのではないでしょうか。
PS.薬液の内耳浸透性検査と内リンパ水腫の状態検査は特殊な検査で,現在全国で3箇所でしか受けられないと思います。 それは,私が通院している名大病院(名古屋大学病院)と,大阪大学病院と,信州大学病院です。 ご参考に・・・。
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その点,ステロイド中耳腔注入療法は,内耳に直接浸透させるため,飲み薬や点滴などに比較にならない程の到達量があり,さらに全身投与に対して副作用もほとんどありません。 治療は1クールで1週間おきに3〜4回程度行います。
ただし,メニエールが発症してから比較的初期段階のうちに行わないと効果が出にくいようですが,慢性期の方でも試して見ても損はないと思います。 あと,ステロイドの内耳への浸透性は個人差が大きく,浸透しにくい方,ほとんど浸透しない方がみえるので,ブログ記事に出てくる薬液の内耳浸透性検査を受ける事をおすすめします。
私も右耳に対して,2008年12月に3回,2009年2月に2回と,合計5回受けましたが,効果はイマイチでした。 イマイチだった理由は下記の2つです。
@薬液の内耳浸透性検査で,通常の1/3〜1/4程度の浸透でしかなかったため,浸透量が足りなかった。
A内リンパ水腫の状態検査で,リンパ水腫が重度であったため,もはやステロイドでは効かないだろうと診断されました。
左耳に対しても,2009年9月に4回行いました。 左耳は聴力が正常で耳鳴りもありませんでしたが,内耳神経の鈍い痛み(つっぱり感)や,何でもない音がガツンと響いて聞こえるなどの不快感で注入してもらいました。
こちらの耳は浸透した感じが実感でき,注入後1〜2日はお耳が爽快なのですが,それ以降は元の状態に戻ってしまいます。 今はデパスという薬(神経の緊張を緩和させる薬)を服用することで症状は快方に向かっています。
ということで,私自身のステロイド中耳腔注入療法はイマイチでしたが,顕著に改善する方もみえるので,ダメもとで試してみても良いのではないでしょうか。
PS.薬液の内耳浸透性検査と内リンパ水腫の状態検査は特殊な検査で,現在全国で3箇所でしか受けられないと思います。 それは,私が通院している名大病院(名古屋大学病院)と,大阪大学病院と,信州大学病院です。 ご参考に・・・。
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投稿者:タカ|15:05
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