平清盛 第33回「清盛、五十の宴」
朝廷における地位を盤石にし、 ますます存在感を強める平家一門。
もはや向かうところ敵なしの清盛は「五十の賀」で大はしゃぎだが……。
太政大臣にのぼりつめながらも、一門の地位を上げるだけ上げて、わずか100日でその職を辞した平清盛(松山ケンイチ)。彼は、瀬戸内海の航路整備や、嚴島(いつくしま)の社の修復にと金をつぎ込み、理想の国づくりのため以前にも増してまい進していた。
そんな清盛も御年50歳。六波羅(ろくはら)では、一族郎党で「五十の賀」を盛大に催した。祝いの席にはさまざまな客人が。清盛のもとを離れて公家・一条長成の妻となった常盤(武井咲)とその三男・牛若丸(土師野隆之介)、熊野から来た清盛の末の弟・忠度(ただのり・ムロツヨシ)……。忠度は清盛ら兄たちと初対面ながらもすぐに打ち解け、熊のような風貌で祝い踊りを披露し、一門はおおいに盛り上がる。
そこに現れた藤原摂関家の基房(細川茂樹)と兼実(相島一之)兄弟。平家の栄華を心よく思わぬ彼らは、わきあいあいとした空気を壊すかのように、清盛に言いがかりをつけてくる。「嚴島の社を修復するには、雅(みやび)を解する心がなければ」と舞や歌で勝負を挑んできた2人だが、清盛は余裕の笑顔で応える。さてそれに対抗する者はいったい誰なのか?
さらに、宴の席では信じられない奇跡が……!!
(2012年8月24日 NHKネットステラ)
「わが世の春じゃ!」
清盛が末弟の忠度のことを忘れていたような態度ですが、本当は歌の才に長けていることも全て承知していた…という気がしました。
平家一門が、舞、歌、すべてに互角以上で摂関家兄弟をとっちめた感でしたが、それだけ貴族化しているということでしょうか。
「所詮は、公卿の真似事」という基房の強がりも厳島神社の意匠でとどめを刺し、視聴者としても「胸がすく思い」で「まこと、痛快」でした。
…頼朝が廃人のようになったのは、清盛のせいではないと…思いますけど。
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