平清盛 第40回「はかなき歌」
互いにけん制しあいながらも、何とか“蜜月”関係を続けてきた清盛と後白河法皇。
2人の仲を取り持ってきたのは、建春門院滋子だ。
もし彼女の身に何かが起これば、その関係は……!?
兎丸(うさぎまる・加藤浩次)の死という大きな代償を払って完成した、日宋貿易の新拠点・大輪田泊(おおわだのとまり)。ここで、清盛(松山ケンイチ)が長年夢みていた宋との貿易が、ついに始められた。宋銭を用いた取り引きを目の当たりにして、かつての信西の弟子・西光(加藤虎ノ介)も珍しく協力的になり、その普及に努める。一門のさらなる発展をめざす清盛は、後白河法皇(松田翔太)ときさきの建春門院滋子(成海璃子)を安芸(あき)の嚴島(いつくしま)神社参詣(さんけい)に招き、2人に変わらぬ忠誠を誓う。
清盛の目には、はっきりと理想の国の形が見えている……。それをまだ思い描けていない後白河院は、清盛に先を越されたのではないかと焦る。西光もまた、信西の志を継ぎながら、着々と権勢を強めている清盛を警戒。日ごろそりが合わない義弟の成親(吉沢悠)とも、「平家憎し」で結託するのだった。
そんな平家の敵対勢力をとりなすのは、清盛の義妹でもある滋子。聡明(そうめい)な彼女は後白河院をやさしく勇気づけ、西光と成親の自尊心をあおってたくみに平家への協力をあおぐ。滋子こそ、“平穏”の要であった。
しかし1176(安元2)年の秋、50を迎えた後白河院は大きな悲しみの中にいた……。もしかして、滋子の身に何か起こったのか!?
(2012年10月12日 NHKネットステラ)
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