平清盛 第43回「忠と孝のはざまで」
かねてより、法皇と清盛との板挟みに苦しんでいた重盛。
心の底で積もりに積もった“葛藤”につき動かされ、修羅の道を突き進む清盛に真っ向から進言するが……。
平家打倒の陰謀は未遂に終わり、首謀者の一人である西光(加藤虎ノ介)は、平清盛(松山ケンイチ)の命で斬首された。平家では、残る首謀者・成親(吉沢悠)をはじめ、陰謀に加わった者たちへの沙汰が下されようとしていた。清盛は、成親が平治の乱でも平家に敵対したことを受け斬首に処そうとするが、重盛(窪田正孝)の必死の嘆願に根負けし、成親を流罪にとどめる。しかしわずかひと月後、成親は配流先で餓死する。
肩を落とす重盛に、成親を餓死させたとほのめかす清盛。こらえきれず重盛は、まさか後白河法皇(松田翔太)にまで手出しするおつもりかと、詰め寄る。
「父上の思い描く国の姿が見えませぬ……」。重盛の訴えに気おされながらも、清盛は「黙ってわしの国づくりを支えよ」と息子を冷徹に突き放す──。
重盛の実力を認めているからこそ、忍耐を強いる清盛だが、法皇への忠義心と父への孝行心の間で板挟み状態が続く重盛は、次第に疲弊していく……。
鹿ヶ谷(ししがたに)陰謀事件の余波で都が騒がしいころ、伊豆では、恋仲になった頼朝(岡田将生)と政子(杏)が時政(遠藤憲一)に結婚の許しを請おうとしていた。当然のごとく時政は激怒し、反対するが、頼朝の真摯(しんし)な姿勢と藤九郎(塚本高史)からの助言で間もなく陥落する。
一方、京で暮らす常盤(武井咲)のもとに、息子の遮那王(しゃなおう・神木隆之介)が訪れる。遮那王は武者となり平家を打倒すると宣言し、弁慶(青木崇高)とともに平泉へと向かう。源氏の魂は着々とよみがえろうとしていた──。
(2012年11月2日 NHKネットステラ)
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