アフィリエイト広告を利用しています
<< 2020年05月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
旅先の写真
記事のタイトル
ファン

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2020年05月06日

日本のどこに、新型コロナ感染症に関して、正しく理解可能な情報発信があるのだろうか?探してみた。

新型コロナウイルスに関する、日本の正しい情報発信者は誰だ。

安部首相:御覧のとおり
小池都知事:STAY HOME まで、これから本領発揮できるか?
大阪都知事:大阪モデル 段階的な解除に向けて、大阪脱却可能か?
      大阪だけ頑張っても、解決しないでしょうね。
橋下徹 氏:喧嘩大将
専門家会議:座長:本当に発信力が見えない。
      西浦教授:接触8割減。とっても頑張っている、学者として信頼できるが、
           いつ、どうゆう基準で自粛をやめることができるのか?
           現状の統計数値を本当に信じていいのか、不安。
では、ここから本題です。
発信力のある人々の意見を、Twitter ブログ等で探してみた。
ただ、これは私が日常的に見ている、SNSやニュースを使って
今回、一般的に公開されているblogから4人を選んだにすぎない。
もっともっと良い情報があれば、ぜひ教えていただきたい。

●岩田健太郎氏:神戸大学医学研究科感染内科教授
 ロックダウンは「概念」であり、硬直的なものではない。「緊急事態宣言はロックダウンではない」が詭弁なのもそのためだ。
よって、政府が出すべきメッセージはそのミッションに合致したものではならなかった。「外に出るな」「家にいろ」「遠くに行くな」「やむを得ず外に出るときは距離を保て」「それもかなわないときはマスクも許容される」である。その「手段」としての緊急事態宣言である。緊急事態宣言自体には強制力はないが、ロックダウンという「概念」の達成のために、それを行っているのだ、というメッセージはもっと強く出せたはずだ。
https://georgebest1969.typepad.jp/blog/
◎岩田教授は、政府の出しているメッセージが中途半端、メッセージをもっと強く出せたはずだと言っている。金を出し渋る、行政の長は、判断もメッセージも中途半端になっていることは否めない。

●西浦 博 教授 北海道大学 大学院医学研究院 教授
「感染者数が減らなければ、死亡者数を減らすのは難しいと伝えるのが、もともとの意図でした。私のいまのシミュレーションはR0(1人が平均何人に感染させるかを示す『基本再生産数』)を2.5にしています。これは、感染拡大が爆発的に起こったヨーロッパ、主にドイツが2.5だったので、日本でもそれ相応で流行が拡大すると想定した数字です。 専門家会議が発表した東京都のR0の推定値である1.7でシミュレーションするべきではないかという主張も、正当なことだと思います。しかし、私自身は日本でもR0が1.7から上がっていく可能性は十分にあると考えています」
◎西浦教授は、コロナ対策班としてテレビでも有名、あらゆる批判を浴びながら、あれだけの発信をされていることに敬意をしている。学者としての精神的な強さは尊敬せざるおえない。
ただ、私も含め、一般の人々が知りたい疑問としては、5月1日の東京都の実行再生数、3月14日2.6, 3月25日からの自粛呼びかけにより4月10日 0.5に低下している 東京都における自粛効果は明らかに出ているが、ではどのように解除していくかが明確でないということではないか?
●斎藤智也 国立保健医療科学院、その他部局等、部長
緊急事態宣言が発令され、3週間が経とうとしている。外出自粛や施設の使用制限、催し物の制限が要請されているところである。
みんなが多大な我慢を強いられている状況であるが、感染者の急増や地方都市への拡大を抑制していくためには現段階ではこの方法しかない。
 感染者を減らすことに成功しても、この新型コロナウイルス感染症はなかなかの強敵であり、効果的なワクチンや治療法が開発されない限り、そして世界のどこかで流行している限り、再流行のリスクからそう簡単に免れられそうもない。
残念ながら「新型コロナウイルス発生"前"」と同じような生活は当分難しそうである。年単位の我慢を覚悟しなければならない。
対策の移行のタイミングを考える上で、まずは地域の流行状況がどのような状態であるのかを考えるのは当然である。
 それに加えて重要なのは、体制整備の状況も併せて分析・評価することである。
コロナ対策はまだまだ先が長い。いつまた急速に患者が増えてもおかしくはない中で、全く無防備ではいられないので、粛々と体制強化には取り組んでいかなければならない。
流行のリスクと発生時の対応能力の脆弱性という公衆衛生の観点からみれば、どこもまだ緊急事態は終わっていない。
一方で、だらだらと「緊急事態宣言」を発出したままでは、いざまた患者が増え出したときに、対策を切り替える効果的なトリガーがなくなってしまう、という考え方もあるだろう。
 しかし、「緊急事態宣言」の対象地域であっても、常に「緊急事態措置」と呼ばれる、外出自粛要請や施設の使用制限を行っていなければいけないわけではない。
「緊急事態宣言」の対象地域として、粛々と体制整備を実施しつつ、流行増加の予兆がみられれば、速やかに期間を限定して緊急事態措置を施していく、という運用も可能だろう。
 その中で、特に警戒を要する都道府県については、「特定警戒都道府県」と称して、より強力な措置を推進していく方法もあるだろう。
◎斎藤智也氏が言うように、今回のコロナ対策は長期戦になる。これは、十分理解できることだ。では、どのように、この危機を乗り越えていけばいいのか、
 私達は、これから、社会活動のありかた、仕事・教育・経済活動あらゆる面で持続可能な社会生活の基盤を考え、試行錯誤しながら造っていくしかないのだろう。
●山中伸弥 教授 :京都大学iPS細胞研究所
大阪府民である私から見ると、大阪府のRtが4月21日に1を下まわり、5月1日現在で0.6程度という計算結果は、府民の努力が報われているようで嬉しく思います。この値が続くようであれば、経済活動等を少し緩和出来る可能性を期待します。
しかし油断は禁物で、緩めすぎるとRtはあっという間に1を超えると思います。
京都市も市民の努力で4月16日以降、Rtの平均値は1未満とい結果です。しかし95%信頼区間の上限は1以上という結果ですので、努力を維持する必要がありますし、iPS細胞研究所でも活動を引き続き普段の約20%に抑えたいと思います。
北海道は、4月11日の段階で2.7という計算結果でしたが、道民の皆様の頑張りで、5月2日には1.12という計算結果です。まだ1を超えていますので、引き続きの頑張りが必要と思われます。
東京では、新規感染者を見つけるための検査数の実態を知ることが出来なかったため、Rtの計算は断念しました。
Tomas Pueyoが対策を決定する指標として重視しているのが実効再生産数(R)です。一人の感染者が何人に感染させるかという数値です
 対策を行わないと、新型コロナウイルスのRは2.5程度であると考えられています。5日程度で次の人に感染させることがわかっていますので、5日ごとに2.5倍ずつ、対数的に感染者が急増することになります。
 The Hammerの段階では、Rを0.5程度まで下げて、感染者を出来うる限り減らすことが必要です。
 2.5を0.5に減らすためには、人と人の接触を0.5/2.5=0.2、すなわち80%以上減らす必要があります。
 一方、The Danceの段階ではRを1弱(1は超えない)に抑える範囲で、経済活動を再開する必要があります。
 さもなければ、医療崩壊は防ぐことが出来ても、経済が崩壊します。
 Rを1未満にするためには、1/2.5=0.4、すなわち60%以上、人と人の接触を減らす必要があります。80%減と60%減では大きな違いです。
 しかし、緊急事態宣言が解除されても、決して元通りにはならない、正常の60%以上、人と人との接触を減らす努力は長期間(おそらく1年以上)必要であることを、The Hammer and the Dance理論は訴えています。
◎山中 先生は、今回のコロナの問題に対して
 本当に正しい情報を流そうと、努力されている。
このような方がノーベル賞を受賞されたことは、日本にとって本当に幸運だったと思う。
 コロナ感染に関する情報が、一般の人にもとってもわかりやすく書いてある
 ぜひ、下記のホームページへ行って欲しい。
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
そして、じっくりと読んで、それぞれが
自分自身の頭で、新しい生活様式を考えていくべきと思う。
猫の置物DSCF0983.jpg


2020年05月01日

科学的人生論 武田邦彦 著

5月1日連休前半、自分の本棚を眺めながら、
読みかけの本を取り出すと、ついつい面白くなって、最後まで読んでしまったので、ついでに紹介。
武田邦彦氏は、ホンマでっかで結構、言いたいことを言って、テレビ的にはとっても有名な先生の一人。
東京大学から旭化成工業に入社、ウラン濃縮研究所所長、2007年より中部大学教授。
この本は、武田氏の独特な考え方が書かれていて、とってもおもしろい
●バスケット選手(ピッペン)のインタビュー
あなたがバスケットボールをする理由はなんですか?
「それはバスケットボールに対するdedivationです」
すること、生きること、バスケットをすること、それだけで、自分は楽しい時間をすごす。練習も試合も、結果も何も関係ない。武田氏は言う、私は、かなり若いころから「目的」「目標」を置かないことにしている。私は「毎日を精一杯」という「やり方」に答えをもとめた、得しようと考えずに毎日を精一杯送ると自分は満足するし、依頼された人は喜ぶ。仕事・家族・友人に社会に献身すれば「幸福」は向こうから来てくれる。
●ガンジーの言葉
「心というのは落ち着きのない鳥のようなものであると私たちはわきまえている。物が手に入れば入るほど、私たちのこころはもっと多くを欲するものです。そしていくら手に入っても、満足することはない。欲望のおもむくままに身をまかせるほど、情欲は抑えがきかなくなります
「人間の頭脳が良いと考えたことの方向に行けば人は滅びる」
オッペンハイマー(物理学者)は世界的学者として尊敬される。彼はみずからの優れた頭脳を使って、広島・長崎に原爆を落とした。その下にいた多くの人たち、その人たちに学問は無いかもしれないが、他人の頭の上に原子爆弾を落としはしない。
◎武田氏の科学者としての人生に対する姿勢は誠実だと思う。
 テレビでおもしろおかしく見える人も、大胆な物言いの裏には、このような、思考の背景があるのだなと
少し、応援したくなる。

武田邦彦の科学的人生論 『武田先生、ホンマでっか! ?』




007.JPG



●「写真の旅」続きを読みたい人はどうぞ。。。(^^♪

2020年04月30日

本物の思考力 出口治明 著

出口氏はライフネット生命会長 だ。
京都大学卒業、日本生命に入社、2008年ラフネット生命保険鰍開業、「全世界史」「世界史としての日本史」など歴史の知識も専門家なみで、多くの著書を持つ。
この本は、日本社会全体が、思い込みや固定観念にとらわれている現状に警笛を鳴らし、常識や固定観念にとらわれないためには、一次情報を読み込み、自分の頭で考えることが大事だと記している。
日本の報道の自由度は、180ヵ国中72位(国境なき記者団2016年)
一見、日本に住んでいると、報道の自由度がそんなに無いの?と思ってしまうが?
「日本では、夫婦が同じ姓を名乗るのが伝統だ」
「日本人は真面目で勤勉である」
「日本人は情に厚く包容力のある民族だ」

これらは、いったい何を根拠に話ているのか?
「自分が働いている会社に対する信頼度」日本は40% 28ヵ国最下位
「経営者に求められる資質」欧米では「正直である」がトップ(北米59%,欧州53%)、日本は5位(わずか26%)

●現代を生きる僕たちが、「日本人の特性」とか「日本的な価値観」などと評している事柄の大半は、戦後日本の高度成長社会で醸成されたものです。敗戦から奇跡の高度成長を経て、先進国になった成功体験、それを背景に形作られたメンタリティや価値観を「これが日本の伝統」だと思い込んでいるにすぎないと喝破する。
「ナショナリズムとは、劣等感と不義の関係を結んだ祖国愛である」ジョンルカーチ(アメリカ歴史学者)
日本の長時間労働は、考える力よりも、一生懸命働くことが尊重された時代の慣習。待機児童問題は、保育所を義務保育にしてしまえばいい、政府のやる気しだいだ。納得。
●著者は人・本・旅でインプットし、インプットした情報は、直後に他者に伝える(発信する)ことで整理する。
●人間は先々のことが簡単に予測できるほど賢い動物ではない、せいぜい2年〜3年先のことがわかる程度、世の中は刻々と変わっていくので、それに合わせて柔軟に対応していくしかない。
そのためには、自分で考える力が必要なのだろう。
出口氏は、正直な経営者の一人だと思う、世間の常識に捕らわれず、問題の本質を考え、解決方法をラディカルな思考から導きだすことができる。
社会人として、とても参考になる良書。

本物の思考力 (小学館新書)




P8160124.JPG

●「写真の旅」続きを読みたい人はどうぞ。。。(^^♪

2020年04月29日

この感染症が人類を滅ぼす 奥田研爾 著

この本を手にとったのは、やはり、新型コロナウイルスが全世界に猛威を振るう今、感染症とは何か?感染症に対して、私達はどのように対処していくべきか?ということを知りたくて、大型書店の専門書コーナーで立ち読みをして、読みやすそうだなと思って購入した中の一冊だ。(2019年3月4日初版発行)
著者は、横浜市立大学名誉教授 ハーバード大学、メイヨークリニックでアシスタントプロフェッサー、デユーク大学客員教授等を歴任、感染症、ワクチン専門医である。
●免疫は人間の身体をどうやって守るのか?
ウイルスに対して人体には3つの防御壁がある
@皮膚や粘膜による物理的な防御壁
A自然免疫による病原体の排除(顆粒球、マクロファージ、好中球、NK細胞)
 異物を見境なく攻撃する
B獲得免疫による病原体の排除(T細胞、B細胞、樹状細胞)
 相手の特徴をつかんでから攻撃する
 特定の病原菌やウイルスを排除するワクチン開発には欠かせない存在
●ワクチンとは?
病後免疫のしくみを利用して、感染源に対する抵抗力をつけるのがワクチンである。世界最初のワクチンが、ジェンナーの種痘。これは、皆さんよく知っている名前ですね。
●ワクチン基本の3種
@生ワクチン:病原性を弱めたウイルスや細菌等を使用したワクチン
 免疫力は強い、安全性に時として問題あり
A不活化ワクチン:ウイルスや細菌等の病原性を消失または無毒化したものを使ったワクチン
 免疫力は弱い、安全性が高い
Bトキソイドワクチン:病原体の出す毒素の毒性をなくす中和抗体をつくりだすワクチン
●ワクチンの正しい理解
現在、国内において最も必要であるにもかかわらず、その重要性が十分認識されていないと思われるワクチン
・子宮頸がん(HPV)ワクチン、B型肝炎ワクチン、風疹・麻疹(MR)ワクチンである
それぞれのワクチンについて、著者の主張が詳細にかかれているので、ぜひ本書を手にとることを進める
●ワクチンと抗生物質の感染症撲滅への戦い
人類は、今までいくつかのワクチンで世界の感染症を克服してきたが、新興感染症に対しては、抗菌剤、抗ウイルス剤の治療の方が解決が早いのではないか、と著者は、思っている。
また、日本の感染症研究は、歴史的には多くの立派な研究者を輩出してきたが、レベルの高い研究がほぼ不可能になってきている。日本ではここ30年ほど、新しいワクチンはほとんど開発されていない。
重大な感染症を研究できるP4レベルの施設を持つ研究室をせめて数ケ所国内に造り、レベルの高い研究者に場所を提供することが、日本の感染症研究の発展には必要であると主張している。
日本の官僚やジャーナリストがワクチンに対する理解が乏しく、新規開発は欧米に任せて、日本は良いワクチンを輸入すれば良い、それが日本のワクチン政策であり、世界レベルをはるかに下回っている。と嘆く。
◎現在、コロナ対策において、国が主導する政策が、場当たり的で陳腐なのは、それを裏付けているのだろう、安倍総理の布マスク配布、PCR検査体制の不足と医療崩壊、など現政権の愚策と医療政策の問題が噴出している。
経済が大切か、人命が大切かの単純な二項対立の議論だけではなく、人類の危機である、ウイルスとのこれからの戦いを見据えて、何をこれから日本は準備していかなければいけないのか、そうゆうことを考えさせられた。これから大きな転換点を迎えるであろう世界を生きていかなければならない、若い世代にも、ぜひ読んでもらいたい本だ。

この「感染症」が人類を滅ぼす




DSCF0981.JPG

2020年04月28日

知的再武装 60のヒント 佐藤優、池上彰 対談書

日本で一番、売れる本を多く出版している2人の対談
正直言って、この2人は、超驚異的なスピードで本を出している。人気作家ではないだろうか。
この二人が、45歳が人生の折り返し地点だ。そこまでに何ができるのか。その年齢から何をすべきなのか?語り合っているのがこの本だ。これをとうの昔に折り返しを過ぎた読者が読んでみる。ま、そんな感じです。
●勉強の習慣をつけるのに、まずは本棚を買う、次に、落ち着いて勉強できる場所を確保する。この二人はとっても勉強が好きなのです。
●45歳を過ぎたら新しいことは頭に入らないのが普通、最初から自分の頭はバケツでなくザルなんだと自覚することが大事。KGBスパイ式記憶術という本の中に、スパイ要請の演習が出てくる、これをやると確実に記憶力が良くなる。
●聞いたり勉強したりしたことを他の誰かに話してみる、話してみることで定着する。誰かに話すことを前提として、本を読んだり勉強したりするこおとも大事。
●自分の会社で延長する再雇用は考えなおした方がよい
●会社をある有機体とみると、その有機体はあるところで、新陳代謝をするシステムになっている。
 会社という有機体からはじき出され、家庭という、違う有機体に入り込もうとする。そこで成功した人が
 比較的楽しい60代以降を送れる。

●60歳や65歳からは、新しい人生を作っていくことに注力すればいい、奪われて失われていったエネルギーを、会社から解き放たれたんだから、もっと有効に使おうよ。
定年前のサラリーマンは、定年後、同じ会社の嘱託社員として再雇用される人々が多い。
この2人は、今の会社にはなるべく残らないで、新しい人生を再構築することを進めている、それは45歳以降、特に60代前半でゲノム編集という最大の戦いが待っていて、これに対応するには、知的再武装しかないんだと。うーん確かに その通りだと思うのであるが、今の50代で、そんな準備を始めている人がそんなにいるだろうか?この本を読んで、一週間くらいは、何かをやろうと始めるだろうが、普段の仕事の忙しさに、いつのまにか、そんな考えは、思い浮かばなくなる人が、ほとんどだろう。
日本人の働き方に、まずは、考える余裕の時間と遊びが、まずは必要なんだろうね、多くの50代さん、おたがい、がんばろうよ。

知的再武装 60のヒント (文春新書)




P8150056.JPG


posted by たびとら777 at 08:00| Comment(0) | 仕事

2020年04月27日

感染症パニックを防げ! リスク・コミュニケーション入門 岩田健太郎 著

この本は2014年11月20日 初版が発行されている。きっかけは、2014年に発生したエボラ出血熱とデング熱の流行を受けて、医療従事者と一般向けに、リスク・コミュニケーションについてまとめたものとある。
おりしも、現在、2020年 新型コロナウイルスが全世界に流行し、この日本全国に非常事態宣言が出され、東京では、医療崩壊がすでに始まっているのではないかと言われているのだ。
まず、リスク・コミュニケーションとは何か?
リスクに対峙するときは、リスクそのもの「だけ」を扱っているのでは不十分で、リスクの周辺にあるものに配慮し、効果的なコミュニケーションをとることが大事になると著者は言う。福島第一原発の事故は、もうすでに9年前の事故となったが、今だに廃炉に向けた試行錯誤が続いている、日本最大の事故である。当時、テレビで報道される記者会見や、政治家の意見に世論は怒りや、失望を感じ、翻弄された記憶があるだろう。まさに、効果的なコミュニケーションがリスクそのものを減らしたり、パニックを回避するのに有効であることがわかる。
また、STAP細胞に関する騒ぎ、あの論文が間違っていた、という理由で、関係の無い人が外野から、理不尽なまでに石を投げ続け、「人の死」という新たなリスクが生じてしまった。リスクと無関係な人がよけいなコミュニケーションに過剰に参画してしまう。現在の情報社会の中の象徴的な出来事であった。
著者は、感染症の現場で経験した、体験をもとに、具体的なコミュニケーションの方法を語っている。たとえば、
●リスクコミュニケーターには高い倫理観が必要である。また、倫理的であるとは、言葉で言っているだけではなく、倫理的に行動しているということが必要。
●プレゼンテーションよりトーク。スライドはトークのついでにある添え物です。トークこそが、プレゼンテーションの主役。メッセージを伝えるのに何が必要かが重要で、メッセージを伝えるのに、スライドが必須だったら、スライドを使えばよい。
現在、私達は、新型コロナに関する、多くのテレビ報道、インターネットによるニュース、Twitterを使った個人の情報発信などにさらされている。その中には、正しい情報もあれば、フェイクニュースもあり、また、その情報により、人々は、国のリーダーの対策の遅れに、怒りを感じたり、医療関係者や物流を担っている業者への差別や偏見が起こっているニュースに、憤りを感じたりしてしまう。私達一人一人が、自粛を要求されたストレスの大きい生活の中で、どのように、世間とコミュニケーションを取るべきか、実際に問われているように思う。
多くの世界中の人々がインターネットを利用している現在において、リスク・コミュニケーション技術は、本当に重要な技術であると思わざるおえない。

「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門 (光文社新書)




タイCGL 029.JPG


2020年04月26日

営業はいらない 三戸政和 著

株式会社日本創生投資 代表取締役CEO
この著者である、三戸氏の肩書である。うーん少し警戒。会社のホームページを覗くと
経歴:ソフトバンクか、なるほど。役員は?バイスプレジデント: 野村証券出身、うーん。アソシエイト:みずほ銀行出身。投資会社とは、こんな人材なのね。納得。
ところで、本書であるが、営業はいらない。営業マンにはとっても耳の痛い言葉。
最近、会社で良く聞く言葉ではないか、何を書いてあるのだろうと、まず手に取ってパラパラと読む。
令和の時代にも残る「ノルマ」という名の亡霊、郵便局の保険押し売り、スルガ銀行の不正融資問題、「ノルマ証券」と揶揄される野村證券。その根底にあるのは、高度経済成長期以降、日本企業が社員に課してきた、ノルマであると著者は言う。また、営業の成果が上がらない根本的な原因は、営業戦略以前の経営戦略にある。要するに、それらの会社の経営戦略は破綻している。世界はもう「営業不要」で成功しはじめている。
テスラなどの新たな企業がそうであるように、あらゆる分野のあらゆる営業マンの業務が、テクノロジーに代替される時代はもう足元まできているのだ。
それでは、いらなくなった営業マンの行先はどこになるのか?著者は、営業マンは経営者になれと言っている。それも、小さな会社の経営者だ。ブルーポンド戦略、すなわち、未開の大海原(オーシャン)を探し出すのではなく、狭いながらも自分だけの価値のある池(ポンド)を見つける。もしくは創り出す戦略。
営業マンが経営者となり、他社の模倣を避け、戦わずして勝ちに行く戦略が有効だと。
日本の企業でノルマと言う言葉は、何の違和感もなく、日常的に使われている。しかし、そこから生まれる企業の不正、コンプライアンス違反は、大きな社会問題を生んでいる。では、ノルマと言う言葉は悪か?営業マンにとって、売り上げが伸びることはとても重要なことだ。その売り上げの伸びは営業マンの頑張りにあるのではなく、経営戦略が全てである、よって、そんな、旧態依然の企業はやめて、営業マンはその能力を生かした、小さな企業の経営者になるべきだ、と著者は主張する。そして三戸さんもそうゆう、経営者の一人として成功した人なのだ。
今の企業で、ノルマに追われ、失望しているサラリーマン達よ、たまには、こんな本も読んで、新たな道に踏み出してみるのも、いいかもしれない。たぶん、この本を手にする人は、そんなこともすでに、考えている人なのだろうけど。幸運を祈る。

営業はいらない (SB新書)




IMG_0565.JPG


posted by たびとら777 at 08:46| Comment(0) | 仕事

2020年04月18日

インフルエンザなぜ毎年流行するのか  岩田健太郎 著 (2018年11月初版)

今年は、新型コロナウイルスで世界中がパニックに陥る中、日本でも、すでに感染者数9千8百人(死者数 208人 2020年4月18日)を超えている。世界の感染者数は220万人(死者数15万人 4/17)となっており、このウイルスの感染力の大きさは今までに経験したことの無い、スピードになっている。
そんな中、私達はいかに、正しい情報を得て、このウイルスと戦っていくかが、問われている。
岩田健太郎氏は、神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症講座感染治療学分野教授。NYで炭疽菌テロ、北京でSARS流行時の臨床を経験している。
この本の冒頭に目的が書かれている。
1.日本の人達は、感染症をはじめ健康や病気についての正しい情報を持っていない
2.そういう「正しい情報」は、別に専門家でなくても携えることは可能だ。

私達が病気の話や、健康食品の話で、常識と思ってしまっている知識の中に、多くの正確でない情報が含まれているのだ。
*インフルエンザワクチンは本当にきいているの?
アメリカの疾病対策予防センター(CDC)がまとめていますが、2017−18年の冬のアメリカのインフルエンザ・ワクチンの効果は36%でした(ビミョウー)。インフルエンザは非常に流行性の強い感染症なので、とてもたくさんの何千万という感染者が発生します、仮に3割の患者さんが減ったとするとうん百万という単位の減少です。というわけで、インフル・ワクチンは「本当に」効いてます。
*インフルで求めてはならぬ治癒証明
インフルエンザが治った子供が「治癒証明」を求めて再び受信する、という不思議な現象が日本のあちこちで起きています。インフルエンザが治ったことを「証明」することなんてできません。学校保健法では「発症してから5日、かつ解熱してから2日」は学校を休むことを求めています。これで良いです。「治癒証明書」の発行なんで論外です。
*またかいな、風疹騒ぎは、終わらない?
風疹は、妊娠した女性が感染したときに起きる、先天性風疹症(CRS)新生児の先天異常の原因になる。
麻疹の最大の問題は、「空気感染」することです。麻疹患者が5メートルと、10メートル先にいるだけで、そのウイルスは空気中を舞ってあなたに感染します。
風疹・麻疹には治療薬は無いが、予防法はあります。それは、予防接種、ワクチンです。
*ホンマです?だいたいウンコな抗生剤
第3世代セフェムの外来処方の99.9%は誤用です、風邪を引いたら出す抗生物質は効果がなく、副作用が問題です。腸の中にいる大事な「常在菌」を殺してしまう。(ここから先は本をお読みください)
*風邪ひかぬ手洗いうがい、効果ある?
風邪やインフルエンザになった人が、くしゃみや、咳で病原体をまき散らさないためにマスクを着用するのは、効果的です。口や鼻から出てくる水しぶきを、マスクがブロックしてくれるからです。しかし、風邪やインフルエンザにならないために、予防のためにマスクをしても、咳などで飛び散った水しぶきはとても小さいので、マスクと鼻の隙間などから入ってきてしまいます、よって効果はあまり期待できません。ただし、病原体にさらされやすい病院のスタッフは別です。マスクをすることで、風邪やインフルエンザになりにくくなることがわかっています。
*抗生剤何日のむか、よーわからん
抗生物質を世界で初めて開発したのは、パウル・エールリッヒ(ユダヤ人)と奏佐八郎という日本人でした(1910年頃)これは、おそらく野口英世以上の微生物学上の大偉業です。ところで、実は抗生物質について、良くわっかっていないのは、治療期間なんです。
*災害のときこそ正しい薬をだそう
東日本大震災での不適切な抗生物質投与(クラリス)が行われていたと言う。瓦礫の粉塵が咳の原因だったのだが、多くの医者が抗生物質を処方していた。被災した3月から7月までの診療録2253回に抗生物質が処方されていました。その中でダントツに多かったのがクラリス、次がセフェムだった。
*予防せよ、子宮頸がん、ワクチンで
子宮頸がんはHPVというウイルスが原因、現在はガーダシル9というワクチンが世界的に使われている。ところが、HPVワクチン、日本ではほとんど普及していません。なぜ?(ぜひ本を読んでみてください)
*近藤誠氏「ワクチン副作用の恐怖」批評
近藤誠氏とは、元慶応義塾大学医学部専任講師、癌の放射線治療の専門家、現在は近藤誠がん研究所所長。「患者よがんと闘うな」はベストセラー
近藤誠氏がワクチンの副作用を理由に反ワクチンを主張していることを批判しています。リスクの双方向性を理解せず、ワクチンのリスクを過大に評価し、ワクチンで防御できる感染症のリスクを過少評価しています。とても強い言葉で、業界からの即刻退場願うと。
岩田医師は、日本で最初にコロナ感染者が問題になったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」に乗船し、その内情を伝え、注目された。言いにくいことをはっきりと専門家の立場から、明確に語れる人で、コロナウイルスに対しても、Twitterなどを使って積極的に発信している。
ぜひ、読んでもらいたい本だ。

インフルエンザ なぜ毎年流行するのか (ベスト新書)



067.JPG
065.JPG
posted by たびとら777 at 17:46| Comment(0) | 読書

2020年04月04日

ウソつきの構造 法と道徳のあいだ  中島義道 著

世の中のニュースに対して、自分は何を信じたらいいのだろうかと、迷ったときに
哲学者の言葉ほど響くものはないかもしれない。
著者は、「哲学塾カント」を主宰する哲学博士。氏の著書を読むと、近所にいたらとっても付き合いたくないタイプの個性的な人間だろうなと思う人なのだが、その考え方はとっても明快で芯が通っているので、どこか小気味よく、その言葉に納得できるのだ。
現代の価値相対化の時代において、すぐに人々の口をついて出てくる言葉がある。それは「何が真実かわからない」と言う言葉である。しかし、そうであろうか?すべての人は、理性的であるかぎり、自分の内面的真実を知っているはずである。それが混濁し見通せないように思われるのは、そこに知らず知らずのうちにソン・トクを混入させるからなのだ。
日大アメフト部の内田前監督や井上コーチの会見、森友問題、加計問題に関する安部首相、菅官房長官、麻生財務大臣、柳瀬元首総秘書官、佐川元国税庁長官の言葉にはまったく誠意を感じない、われわれは、言語の内容や証拠だけではなく、それ以上に、語り方や語るときの身振りや目つきなどの「身体言語」によって、かなりの程度真実は見抜けるという
「ウソつき」とは、自分が真実を語ると損をする状況において、適正法をもってすべての基準とし、それ以上道徳性を追求することがない者、真実に対して「尊敬」を抱くことがなく、何にせよ法的に正当化されれば、それで問題はないとする者。しかもこのことに対して良心の呵責のない者、すなわち心を痛めることのない者のことである。
カントは、外形的に適法的な行為が内面的真実を伴っていないことを、あらゆる悪の中で最大のもの、これ以上醜悪な悪はないほどの最も醜悪な悪とみなした(根本悪)
国会における一年以上に及ぶ野党議員たちによる激しい追及にもかかわらず、こうしたウソの正体をとらえきれず断罪できないのは、どうしてであろうか?
その根本原因は、近現代の法治国家は、法を尊重する余りに、法的正当性がすなわち道徳的善だと思い込んでいることによる。法のレベルで勝てば、すなわち身の潔白が保証されると信じていることによる。
われわれは、外面的な適合性を第一にして内面的な道徳性を第二にするという転倒を犯してしまう。カントはこういう態度を徹底的に糾弾した。カントは幸福を真実性より優位に置くという転倒に基づく限り、その「幸福(らしきもの)」は「幸福を受けるに値しない」と言い切った。すなわち、幸福を真実性より優位に置くという転倒した人生は生きるに値しないのである。とくに内面の真実を求めようとしない人生は、いかに幸福に見えようと生きるに値しない。幸福のためにウソをつくことは、善ではなく、はっきりとした「悪」であることは、いささかも揺るがないのである。この本のあとがきに、この著者の哲学者として発する応援の言葉が語られている「たとえあなたが組織を相手に敗訴したとしても、法的判断は完全ではない、人間には、法よりずっと重要な道徳という領域が開かれているのだ、(真実を貫いてソンをした自分は人間としてどこまでも正しく、ウソをつきとうしてトクをした相手は人間としてもっとも下劣だ)と信じるようにしよう。「真実」こそ人間としての最高の価値であり、相手はそれを失ったのであるが、あなたはその最高の価値を失っていないのであるから。
哲学は生きること、食べることに何の役にもたたない学問であると言われ、そうである部分も大いにあると理解しているが、この本を読むと、現在の日本の中にはびこる根本悪の正体が何であるか、そしてもし、あなたがその組織に一人で戦いを挑まざるおえなくなったとしても「内面の真実を守り続け」そして敗れたとしても、人間として正しく生きる価値を失わないことが大事なんだと、勇気づけられる良書。

ウソつきの構造 法と道徳のあいだ (角川新書)


DSCF6384.JPG




posted by たびとら777 at 15:19| Comment(0) | 読書

2020年03月28日

地学ノススメ 日本列島のいまを知るために 鎌田浩毅 著

2011年に発生した東日本大震災は、頻繁に「想定外」と言う言葉で語られる。マグニチュード9という巨大地震により2万人近い犠牲者が出ることは、地学者にとっても想定外に大きな被害だった。一方で、「3.11」から5年が過ぎた2016年4月に発生した、熊本地震は、過去の歴史に照らせば、約20年後に発生が予想される南海トラフ地震に向けて、西日本で直下型地震が増加するという、シナリオの一部だと説明される。
現代の地学が明らかにしてきた、「地球科学の革命」と言われたプレート・テクトニクス「第二の革命」と言えるプルーム・テクトニクス。半径6400kmの地球内部では、物質の大循環が起きていて、その滞留から「地球の磁場」が生まれ、それが、地球に降り注ぐ宇宙線から生命を守っている。46億年前に地球が誕生してから、20億年間は宇宙から降り注ぐ、宇宙線により、生物は深海でしか生存できませんでした。しかし、地球の磁場が誕生してからは、地球環境が劇的に変わり、生物が暗い深海から、浅海、地上へと広がっていった。現代の生物学が、地学と密接に結びついていることがわかる。
何といっても、この本で衝撃的なのは、8章の日本列島の地学だ、過去の地震発生の歴史を振り返りながら、3.11による誘発地震として首都圏直下地震を予測する。地震調査委員会では、今後30年以内に首都圏でマグニチュード7クラスの地震が70%の確立で起きると予測する
また、2030年代には南海地震が起き、2040年までには、次の連動地震(東海地震、東南海地震)日向灘(宮崎県沖)が起こると予想しています。この場合震源域の全長は750kmに達し、マグニチュード9レベルの超巨大地震になる可能性があります。最悪の被害想定では、32万3000人が死亡、経済的な被害は、220兆3000億に達すると言われています。
この本は、地学の知識があまり無い人でも、地球のダイナミックな動きの中で、地学と生物の研究成果を理解することができるようになっている。その上で、これから日本列島で起こるであろう、巨大地震や、火山の噴火など、私達が備えなければならない大きなリスクを理解し、主役となる若い世代に持続可能な社会インフラを引き継いでいかなければならないと思う。
ぜひ、手に取って読んでもらいたい、おすすめの一冊だ。

地学ノススメ 「日本列島のいま」を知るために (ブルーバックス)



DSCF2714.JPG

●「写真の旅」続きを読みたい人はどうぞ。。。(^^♪
posted by たびとら777 at 11:06| Comment(0) | 読書
検索
プロフィール
たびとら777さんの画像
たびとら777
南の島で生まれ、のんびりと育ち 20代の就職時に都会に出てきて35年 サラリーマン人生ものこりわずか 働くことの意味も少しづつ変化しています。 好きな本を読みながら、美しい南の海で泳ぐことを 休日の楽しみとして、旅にでる。
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。