春は、必ずくる

ここ数日、暖かな日が続いています。

良いですね、お天気は。

いら立つ気持ちをやんわり宥めてくれるようです。

そんな穏やかな日に
１人の女性が旅立たれました。

５８歳でした。

かつて、一緒に働いたこともあった方。

優しくて、穏やかで、透明感のある素敵な女性でした。

子供が大好きで。。。

初めて出会ったのは保育所。
小さなお子様を連れて、保育士として働きに来られたのでした。

私にも同じ年齢の子供がいて
私も子供を連れての勤務中でした。

同じような境遇で、たちまち仲良くなりました。

そして偶然にも、彼女のご主人は私の同級生でした。

その後私は職場を離れ自営業に転職しました。

彼女とは会える機会が減りましたが、ご主人は毎月店にきてくれて彼女の様子を話してくれました。

大好きな子供たちに囲まれ頑張っていた日々。
それは定年まで続くものと信じて疑いませんでした。

それが、、、去年の３月。
ご主人から彼女の病気を知らされ、余命宣告を受けたと。

彼女には辛くて告知できなかったそうです。

絶対病気を克服すると、苦しい治療にも耐えた彼女は、奇跡的に回復し、職場復帰まではたしました。

このまま、このまま元気でいてほしい・・・

ご主人の願いも虚しく、今月の３月末に再入院。

４月に入った、穏やかな春の日に
桜の花もみないまま、一人旅立ってしまいました。

青い空に吸い込まれていく白い煙を見て
とめどなく涙があふれでるばかりでした。



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