2017年03月27日

NHKスペシャル「私たちのこれから  #認知症社会  〜誰もが安心して暮らすために〜」を見てみた


NHKスペシャル #認知症社会 私たちのこれから.jpg



2025年には、認知症とその予備軍の数が1300万人に達する。

それによって、認知症のドライバーによる交通事故の多発、介護士不足、介護離職、お年寄りの孤独死といった社会問題が深刻化する。

そんな#認知症社会にこれから突入するが、それでも、知恵と工夫で暮らしやすい社会をつくっていこうという趣旨の番組。


2025年は団塊の世代が75歳のなり始める。その頃には、国内に認知症と、認知症の予備軍とも言われる軽度認知障害(MCI)の人合わせて1300万人に達する。



認知症の人が増えると、認知機能が低下した状態で自動車を運転する人も増え、交通事故が増える。

認知症ドライバーは252万人(2015年)から350万人(2025年推計)になる。

高速道路の逆走の原因の1割は認知症の疑いがある。そんな認知症が原因らしい事故がここ3年で1.5倍になった。それがこれからも増えるのだ。



救急医療が大忙しになる。現在、救急医療の利用者の12分の1が認知症。その割合が、3〜4倍になる。



介護施設が足りなくなる。

2025年には、62万人が施設に入居できない待機老人になる。

さらに、介護職に就く人が38万人不足し、介護離職につながりそう。



一人暮らしの認知症の人が96万人(2015年)から144万人(2025年推計)に増える。

孤独死や、徘徊によって生命の危険にさらされるケースが増える。


(家族に認知症の人がいなくても、知人が認知症の家族に配慮した生活パターンに変えるといった間接的な影響が生じうる。これは、みんなの問題として捉える必要がありそうだ)


では、何か変えたらいいのか。番組内でいくつか紹介された。

認知症と診断される手前の軽度認知障害(MCI)は、時間をかけて段階的に認知機能が低下する状態。

早めに気づいて対処すれば、穏やかに普通の生活を送ることができる。認知機能が徐々に低下はしても、普通の生活を送れる期間を引き伸ばすことが大事だ。

早歩き、野菜や魚を積極的に摂る食生活、記憶ゲームなどをすることで、認知機能が低下した状態から25%認知機能がアップしたというデータがある。

認知症の進行を抑えるのに有効な運動療法などは、個人レベルでは実践しにくいが、社会的に取り組めば2025年以降の認知症社会に対応できるかもしれない。



認知症の早期発見も大事だ。

認知症かどうか検査しに来るように呼びかけてもなかなか集まらないらしい。

そこで、お年寄りが集まるところに医療関係者が出向いて、健康相談に乗り、認知症を含めた病気全体の兆候を見つける試みをしたり、

お年寄りが集まる場を作り、健康相談に乗る“しあわせすぎキャバレー“のような催しを開いたりしている。

こういうのを、ポピュレーション・アプローチというらしい。ポピュレーション・アプローチは、みんなにアプローチするということ。認知症の人に対象を絞らないことで、参加率が3倍になった。



介護職が不足する一方、一人暮らしのお年寄りが増える。それにどう対処すればいいか、オランダの例が紹介された。

日本では、お年寄りの孤独死を防ぐために、介護士、看護師などが定期巡回、随時巡回をし、1日に何度も訪問する態勢にしている。

しかし、訪問回数が増えても介護報酬が増えないので、赤字になってしまう。複数の人で何度も訪問する方法では、4割の事業所が赤字を出している。


オランダの訪問介護事業者・ビュートゾルフは、看護師1人が利用者に関わること全てを行う。日本ではケアマネージャーがケアプランを作成するところ、オランダのビューゾルフは担当の看護師がケアプランを作る。

日本では職員1人あたり1.7人のお年寄りを担当するのに対し、
ビュートゾルフでは、職員1人あたり4.2人のお年寄りを担当。

必要な人員の数が抑えられるので、コスト面の問題が解消する。

年寄りが自分で着替えられるなら、着替えは手伝わない。散歩や見守りといった仕事はボランティアにやってもらう。

ビュートゾルフはオランダの全事業者中、従業員満足度が1位。辞める人が少ないので、人材の問題が解決する。



番組の出演者からいろんな意見が出された。一部引用すると、

・認知症が加害者になることもある。それに対処する社会システムを作るべき。

・介護離職ゼロを目指すのではなく、介護離職を選んだ人のサポートもすべき。

・企業にとって9人に1人の消費者が認知症患者になる。それに対応しないと企業は生き残れない。


番組の最後で、アンケートがあった。

「認知症になっても安心できる社会が実現できると思いますか?」という質問に対して「実現できる」「実現できない」の2択で答えるのだが、その集計結果が面白かった。


NHKスペシャル「私たちのこれから  #認知症社会  〜誰もが安心して暮らすために〜」

私たちのこれから  #認知症社会 番組ホームページへ

VRで再現! どう見えている?認知症の「世界」

日本社会はどうなっている? 2025年シミュレーション

動画で見る 認知症社会



NHKの番組について書いた記事はコチラからどうぞ


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