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2016年11月13日

NHKスペシャル「 “トランプ大統領”の衝撃」 を見てみた

“大統領”トランプの衝撃.jpg


NHKスペシャル「 “トランプ大統領”の衝撃」 を見てみた。

NHKスペシャル > “トランプ大統領”の衝撃 番組紹介と再放送リクエストのページへ


冒頭のジャック・アタリの発言が面白い

ジャック・アタリ
「自国第一というのは自滅そのものです。内向き志向や保護主義が資本主義を崩壊に向かわせているのです」

ジャック・アタリ発言は後述。


次期アメリカ大統領に選ばられたドナルド・トランプは自国の利益を優先するアメリカ・ファーストを掲げている。これまで、負担を背負い、時には犠牲を払ってでも世界のリーダーであることに大きな価値を置いてきたアメリカは、トランプを大統領に迎えて内向きの方向に向かおうとしている。世界がアメリカという大きな重しを失うのではないかと、トランプが打つ次の一手を世界は息を飲んで見守っている。

アメリカ国内では、トランプ大統領選出に抗議するデモが発生している。

現状に不満を持つ人々の声を拾い上げきれずに、多くのメディアは大統領選の予測を見誤った。9日朝までは、ヒラリー・クリントンが圧倒的に有利だと予測していたが開票が始まって5時間後、正反対の予想に差し替えるという異例の事態となった。

エミー賞を受賞したことがあるクッキー・ロバーツが言うには、彼女の50年間の記者生活で経験したことのない事態だという。

クッキー・ロバーツ
「まさか有権者がトランプという賭けを選ぶほど“チェンジ”を求めているとは思っていませんでした。もっと有権者の声に耳を傾けるべきでした」

メディアが予測しきれなかった理由はトランプが既存のメディアだけでなく、ツイッターなどで直接訴えたからだ。トランプが差別的なツイートをすると、支持者が次々にリツイートして広め、人々の不満を増幅させた。


クッキー・ロバーツ
「なぜ人々があれほど、ツイッター上で汚い言葉を使って、憎しみを吐き出すのか私たちには理解できませんでした。しかし、トランプ氏はネットを使ってそれを引き出すやり方を知っていました。これほどツイッターが影響した選挙は初めてでした」

トランプは、既存のメディアは既得権益側だとして繰り返し攻撃した。それに影響を受けた支持者達はメディアを敵視するようになった。


クッキー・ロバーツ
「投票時にトランプ氏に投票したことを隠した有権者がいたため、世論調査が間違ってしまったのではないかと見ています。『隠れトランプ支持者』の票がたくさんあったというのが現実だったのです」


ワシントンポスト紙 記者
「言葉になりません。オバマ大統領が選ばれたときは、この国にとって輝かしい瞬間でした。でも、あと2か月でその全てが消えて無くなってしまう。1人のアメリカ人としておびえています」



トランプが大統領になると、経済やパワーバランスが崩れる。日本人の我々も様々にリスクに向き合う必要がある。

アメリカが内向きになると世界に“力の空白”が広がって、その分リスクが生じることは避けられない。



アメリカ国民は、なぜそんなリスクを容認したのか。

アメリカ第一主義に共鳴した人の中には、退役軍人がおり、こぞってトランプを支持した。

全米の2000万人いる退役軍人は政治に一定の影響力を持っている。

アメリカは15年にも及ぶテロとの戦いにつかれている。そしてそのことを退役軍人は強く実感している。

2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ以降、イラクやアフガニスタンなどに20万人を派兵し、支社は7000人に達した。しかし、めぼしい成果を得ていない。

トランプはアメリカの利益にならないなら派兵すべきでないと主張してきた。

退役軍人たちは、世界の警察になるよりまず国内を重視すべきだというトランプの主張に共感した。



経済政策でもアメリカを優先しグローバル化に歯止めをかけるという主張が予想外に支持を集めた。

大統領選の接戦州と言われたオハイオ州は、予想に反して40万票の大差がついた。オハイオ州はグローバル化の波に押され製造業が衰退していた。



トランプが掲げるアメリカ第一主義によって世界はどこへ向かうのか。

国際政治学者イアン・ブレマー
「アメリカによる平和は2016年で終わりました。アメリカはもはや世界をリードしません。トランプ氏はアメリカ第一主義ですから、アメリカにリーダーシップをとる国は無くなります。アメリカの価値観を広めないでしょう。外交関係は利益次第で結ばれるのです」


アメリカ第一主義で利益を得るのがロシアのプーチン大統領だ。国際社会の制止を振り切って他国への侵攻や編入を進めている。


関連記事:「NHKスペシャル シリーズ激動の世界 第2回 大国復活の野望〜プーチンの賭け」を見てみた。

(アメリカの影響力が弱まると、プ―チンはその野望をさらに推し進めるだろう)


イアン・ブレマー氏は今後、アメリカから離れる国がでてくると見ている。

フィリピンのドゥテルテ大統領はアメリカから距離を置くと見られている。


イアン・ブレマー
「ドゥテルテ大統領は、『アメリカから離れる。中国の方がよい取引ができた』と発言しました。トランプ氏が政権についたらドゥテルテ大統領のような指導者が、アジアだけでなく中東、ヨーロッパなど世界中に現れるでしょう。トランプ氏にとっては相手がロシアでも中国でも日本でも得をすればいいのです。うまく取引をして得をする。それがアメリカ第一主義の正体だと思います」


トランプ大統領に反対するデモが続いているらしい。それから、教育の現場でも動揺が広がっており、「他人に暴力的な言動をとっていけないと子供に教えて来たのに、トランプが大統領になってしまった。これから子供にどう教えたらいいのか」と学校に相談したケースもあった。


(普通の報道番組にようなやりとりが続く)


トランプの公約に掲げた経済政策のうち主なものを確認すると、

・NAFTAの見直し

・TPP離脱


日本経済にも大きな影響がありそうだ。


日本商工会議所 会頭
「トランプが掲げた公約を全部実行したらとんでもないことになる。(トランプが)優れた経営者であれば、現実を直視してあるべき姿を模索することはありうる。いまのところ翻意する可能性があると言われると難しいですけども、そういう可能性に期待したいと思います。道は険しいと思いますが」


トランプは、選挙戦中の発言をどこまで実現させようとするのか。


共和党政権に多くの高官を送り込んできたシンクタンクのテレク・シザーズ氏
「TPPは死にました。トランプ氏は当初からTPPが気に入らないと言っていました。トランプ氏を阻止できるのは議会ですが、大統領を敵に回すことはないでしょう」


シザーズ氏は、トランプがまず力を入れるのはアメリカ国内経済だという。7年もの間、景気は回復しているが、格差は広がり、人々の間に不満が高まっているからだ。

公約には、法人税減税など企業の海外流出を阻止する政策が盛り込まれている。


テレク・シザーズ
「アメリカにとって、貿易は最重要課題ではありません。経済規模が巨大なので貿易でうまくかなくても、国内経済がしっかりしていれば大丈夫なのです。日本はTPPが仕切り直しとなっていることに気が付かなければなりません。代わりの提案をする方がチャンスは広がるでしょう」



「世界最高の頭脳」と呼ばれるフランスの経済学者 ジャック・アタリ氏は、「内向き志向は資本主義自体を変えようとしている」と指摘した。


ジャック・アタリ
「今、誰もが『自分のために』と閉じこもる傾向が強まっています。イギリスのEUからの離脱も、他者はどうなっても関係ないという考えの現れです。しかし、経済のグローバル化が成功する秘けつは、他者の利益が自らの利益と認識することです。自国の利益のみを追求する内向き志向と保護主義は資本主義自体を崩壊に向かわせているのです」


アメリカの内向き志向と保護主義は、世界の貿易を縮小させ、アメリカ経済にもネガティブな影響が及ぶという。

トランプの認識と経済学との間には大きな落差があるという。



安全保障について。

トランプは在日米軍へ駐留経費の増額を求め、日本が核武装することを容認している。どこまでが真意なのか。


ジェフリー・ゴードン元海軍中佐
「トランプ氏はアメリカ一国でいつまでも世界を守れるとは思っていません。もし、同盟国が公平に負担をしないなら、自分の国は自分で守ってほしい。6対4や7対3では不十分で、良い取引とはいえません」


― 日本は日米同盟をどう変えればいいか?


ジェフリー・ゴードン
「日本がもっと負担を増やせば、同盟そのものを変えようとは思いません。日本の米軍基地も政府間の協調も米軍と自衛隊の連携にも好意的です。彼は、日本や韓国におけるアメリカ軍のプレゼンス(存在)がアメリカ自身の平和と安定に重要だと理解しています。アメリカ国民も北朝鮮の脅威や中国の台頭に対応するためにアメリカ軍の駐留は正しいと考えています。だからこそ“同盟国は我々を助けろ”と警告しているのです。カネを支払う余裕はないのです」


― トランプ氏は日本が負担を増やさなければ、軍の撤退も示唆したが、今もそれは選択肢にあるのか?


ジェフリー・ゴードン
「トランプ氏は長年、ビジネスマンとして不動産やホテルを扱ってきました。タフネゴシエーターで『交渉術』という本も書いているほどです。交渉していく中でアメリカ軍の撤退はあり得ます。タフネゴシエーターのトランプ氏が大統領になるのですから、日本は真剣に考えるべきです」


過激な発言を繰り返すトランプと関係を築くカギは何か。


森本 敏 (もりもと さとし) 元防衛大臣
「彼は政治的な経験がないので、政府が持つ本当のインテリジェンス(機密情報)をまだ知らされていないのだと思います。実態を説明されることで彼が理解して、路線の柔軟な修正をしてくる要素は多分にあります。そのプロセスにいちはやく関与することが大事です。日米首脳会談が行われるが、そのスタッフとの人間関係を軸にして、できるだけ早い時期にスタッフレベルでの政策協議を進めていく。そのことによって、日本が考えていること。できること。できないこと。日本が協力できることを分野ごとに決めていく」


― 在日米軍の駐留経費の増額要求、核武装の容認は日本の自主武装を求めているように思えます。


森本 敏
「明らかに日本は顕著な財政的貢献をしている(経費の75%の拠出)。さらに支出を求めるなら、新しい枠組みが必要だと思いますし、仮に日本の核武装ということになったら、同盟そのものを破滅させる。同盟そのものが “離婚” をしていく。その道はアメリカにとって利益にならない。したがって、日本に今の憲法の枠組み、非核政策、アメリカに攻撃作戦、攻勢作戦、日本は防衛作戦という役割分担。この基本的な枠組みを日本は次の政権から何を言われようと、これを変える考えはないと思います」


一方、トランプならではの政策の難しさも指摘した。



森本 敏
「いままでとは違った政策のアプローチを考えて行かなくてはならない。大統領がじっといて周りが全部支えて、皆さんが振り付けたとおりに振る舞ってもらう。そういう政権ではないと思います。大統領のリーダーシップがいままでより強い政権ができる可能性も我々は考えていかなければならない」


森本 敏
「日本の外交、安全保障というか、結局は日本の将来の正念場がこれからの数年の間に来る」


感想

日本の将来の正念場ですよ。これからどうなるんでしょうね。

それにしても、ジャック・アタリのメッセージは抽象度が高く、自分の発言が誰に対してどんな影響を及ぼすか分かっているようだ。自国第一主義は資本主義を揺るがすが、資本主義の在り方にネガティブな変化が生じると、それに乗っかって生活している全世界の人々に影響が及ぶから、トランプをみんなで説得しようというのだろう。

アメリカが世界の警察を辞めそうだし、保護主義で、安全保障も利害を重視した取引になるかもしれないが、トランプが選挙戦時の発言とは違った政策をとることもあり得る。

また、強力なリーダーシップをとる政権になるかもしれない。

トランプの政治が、私たちの生活に直接的、間接的に影響するのは間違いない。


NHKスペシャル > “トランプ大統領”の衝撃 番組紹介と再放送リクエストのページへ



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NHKの番組について書いた記事はコチラからどうぞ


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