2008年02月26日
ママになるあひるちゃんへエール!
「サフラン開花」 で書いたあひるちゃん。
実は彼女も妊娠していて、産み月が近くなってきています。
私より少し結婚は先輩だけど、
若いうちは夫婦二人の生活を楽しみたいと言っていたあひるちゃん。
私が息子を産んだ時、妊娠高血圧症気味でお産がちょっときつかったので、
「後ででも子どもが欲しいと思っているなら、体力のある若いうちの方がいいよ!」
とお節介なメッセージを伝えました。
そうしたら、私の産後一ヶ月くらいに、
「私も赤ちゃんを授かったよ!」
と連絡をもらったのでした。
私の出産を喜んでくれて、
自分の妊娠についても喜んでいる様子のあひるちゃん。
友達として、赤ちゃんを持った母として、私もとても嬉しく思っています。
彼女は、私と違って結婚後も働いています。
今も働いていて、もう少ししたら産休をとるとのこと。
身重の身体で仕事をするのはきついだろうなと思います。
「事務仕事だから、身体は楽なんだよ」
というあひるちゃん。
私は、妊娠前期もつわりや腰痛、眠気が強かったり、体調が不安定だったし、安定期に入っても腰痛は続き、精神的にも不安定だったので、個人差があるとはいえ、
「あひるちゃん、初産なのに、すごく頑張ってるなぁ。えらいなぁ。」
と感心してしまいます。
そんな彼女から、
「出産に関して不安を感じている…。仕事も辞めようと思う。」
との話。
出産に関する不安は、私にも覚えのあることです。
出産するまでは想像しかできなかったこと。
出産して当事者になって初めてわかったこと。
あひるちゃんに伝えて、少しでも心の支えにしてもらいたいなと思います。
妊娠すると、母体はつわりから始まって出産の準備のために、
身体が猛烈に変化しはじめます。
私は腰痛や眠気などに悩まされました。
腰痛は、骨盤が拡がったり、徐々にせり出してくるお腹を支えるため、背骨に負担がかかるせい。
眠気もつわりの一種。
気持ちが不安定になるのも、
ホルモンの変化のせいが大きいから仕方がないのです。
特に初産だし、不安に思うのは当然。
総てが初めてのことだもの。
私も赤ちゃん欲しいとは思ってても、
生まれたらきっと四六時中面倒みなきゃならないんだろうなって思って、
ちゃんと育てられるのか不安でした。
おむつ替えとか沐浴とか、しっかりできるのかな?って。
妊娠って、検査薬とか産婦人科で調べてもらってようやくわかること。
つわりが、赤ちゃんがお腹にいる印とは言っても、
赤ちゃんを授かったって実感がなかなかわきにくいものなんですね。
自分の子は欲しいと思っていたけれど、
自分のお腹に宿っているって実感がわかない…。
生まれたら、本当にかわいいと思えるんだろうか?
正直、最初の頃はそう思いました。
それでいて、お腹がまだ目立ってこない初期のうちも、
赤ちゃんが流れてしまわないように気をはらなきゃいけないし…。
スーパーに行くのにも、混んでいるお店の中、誰かにぶつかられたら…、
転んだら…、お腹が目立たないと周りは気付いてくれません。
自分で自分の身を守らなきゃいけない…。
人込みに出るのも怖くなります。
つわりはだんだんひどくなるし、
婚家で赤ちゃんの育児と家事とうまくやってけるか不安で、
ちょっとのことで泣けてきたりして。
でも、不安定になるのはホルモンのせいが大きいのだし、
仕方ないと思って旦那にも受け止めてもらいました。
出産の痛みへの恐れもそう。
悩んでても、生まれてみなきゃわからないんだから、
まだ起こってないことで不安にならないようにしよう、
世のお母さん方は、いろんな状況があるにせよ通ってきた道なんだから、
きっと自分もできるって自分に言い聞かせてました。
安定期に入り、お腹が目立ってきて、胎動が始まると、
ようやく自分のお腹…ここに赤ちゃんがいるんだって実感がわいてきます。
でも、姿は見えない。
検診のエコーで、お腹の中の赤ちゃんを見せてもらえるけど、
いつも見れるわけじゃない。
自分のお腹に別の生命が宿っている…。
自分の赤ちゃんって実感が少しずつわいてきますが、
不思議な感じ、違和感も少々感じたりして…。
お腹が大きくなることで、周りの目も優しくなってくるけれど、
それでも側で煙草を吸う人はよくいました。
そういう時は、自分から場所を離れたり。
妊婦になって初めてわかったこと。
妊婦の立場って、昔の私も含め、
周りの人になかなか理解されてないものなんだなと思いました。
きっと障害者の方々も同じで、
いつも周りに気をはって生活していらっしゃるのだろうなと思います。
私も、周りにもっと目を向けて、
配慮して動ける人間にならなければと思いました。
お腹が大きくなると、身体も動きづらくなります。
お腹の重みで仰向けに寝られないし、寝返りも打てなくなってくるし、
熟睡できないから、不眠気味だし…。
今、あひるちゃんはそんな状態なんじゃないかな?
そんな感じで、気を張って、赤ちゃんと母体を守ることで、
もう充分に頑張ってるよ!
周りに頼れることは頼って、なるべく気を楽にするようにしてね。
私は妊娠後期に油断して、貧血と高血圧気味になって、
足もパンパンにむくんだりして、夏だったから暑がって身体を冷やしたり、
太って産道を狭くしてしまったので、
それがもとで、微弱陣痛や出産時に出血が多くなったりと、
少し難産になってしまいました。
安全にお産をするためにも、
自分の体調をキープするのに気をつけなければいけません。
母体の心理的ストレスも、ホルモンに影響して体調不良に繋がるので、
ストレスを抱えないようにしなければなりません。
あひるちゃん、自分の身体を保つために、楽をすることも大切なんだよ。
お産は、あとはお医者さんや助産師さんが誘導してくれるから、
それに任せて、いざという時は、お医者さんが何とかしてくれる…、
そう思って、気を楽にしてね。
そしてね、赤ちゃんが生まれてからの心配も大丈夫だよ。
だって、赤ちゃんを授かって生もうと思って、今頑張ってるんだもの。
私は息子を生めて本当に良かったと思ってる。
お医者さんに息子をとりあげてもらった時、痛みと脱力の中で、
必死で息子を目で追って無事を確認して、処置が済んで抱かせてもらった時、
息子にも血がついてて眉間に深い皺が刻まれてて、
贔屓目に見てもあまりかわいくない顔だったと思うけど、
息子の顔を見て身体を抱きしめることで、
ようやく会えたという感動と無事に生めたという安堵とで、
涙が止まらなかったよ。
そうして生まれた自分の赤ちゃんって、やっぱり特別で、
おむつ替えなんて全然気にならないんだよ。
新生児のウンチは、特に気にならないって言うけど、
やっぱり自分の子は格別なんだと思う。
最初はどうしても育児に慣れないから格闘するようだけどね。
私もだいぶおしっこかけられたし、最初はおっぱいあげるのも格闘だったよ。
でも、息子がだんだん成長していくように、ママも成長していくんだね。
だんだん慣れていくんだよ。
おっぱいをあげるために、
あやすために抱くごとに愛しさもどんどん増していくの。
そうして世話していくと、子どもも成長とともに、
信頼と笑顔をたくさん返してくれるんだよ。
ママは、さらにこの信頼に応えなきゃって自然に思えてくるの。
私と旦那の関係もね、出産前とは変わったと思う。
大事な存在が増えたから、何事も息子のことを交えて考えるようになったし、
お互いに息子にとられたような少しさびしい思いをすることもあるけれど、
私には息子が生まれたことで、旦那と本当に家族になれた…、
そんな感覚があるの。
私が嫁に入って、
旦那の家族の中で暮らしているから
なおさら思うのかもしれないけれどね。
そして、息子を巡る様々な出来事で、旦那に感謝することも多いし、
問題を一緒に乗り越えることで、絆がより深まったと思えるの。
まだまだ先の事を考えると、不安なこともたくさんあるけれど、
これまでに思ったのは、起きる前に心配しても仕方がない、
起きたら起きたで、その時に対処しよう…、そう思ってるよ。
そんなことを言いながらも、
めそめそしては旦那に慰めてもらってるんだけどね。
あひるちゃんの旦那さまも、優しくて頼れる人だもの、
旦那さまに助けてもらえば心強いよ。
長々と書いてしまったけど、少しは不安の解消に役立つかしら?
役立ってくれるといいな。
あひるちゃん、安産を祈ってるよ。
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