アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2017年03月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
自己紹介 by ゆう (12/11)
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
あああちさんの画像
あああち
プロフィール
日別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2016年01月16日

麻酔科研修と物質使用障害(SUD: Substance Use Disorder)

David O.W,et al.Substance Use Disorder Among Anesthesiology Residents, 1975-2009.JAMA. 2013;310(21):2289-2296. より抜粋

アメリカのデータではありますが、1975年からの45年間に麻酔科研修を行った研修医4万人以上を対象。
オピオイドやアルコールなどの物質使用障害(SUD)有病率、転帰をretrospectiveに解析。1%近くがSUDを発病し28人(0.06%)が死亡。生存者の初回エピソード30年以内での累積再発率は43%との結果になった。

麻酔科研修の初日、オペ室の説明、麻酔器の使い方、薬剤の準備法を習った時に指導医の先生からチクリと一言。「お願いだからこの薬、持って帰らないでね。」

わかってますとも。うちの病院では過去にそのような事例はなかったそうだが、毎年麻酔科医の薬物使用がニュースになる。ストレスのたまる仕事、近くに麻薬があると誘惑に負ける人が必ず出てくるのだろう。

ちなみに麻酔科研修は今までの研修医生活で一番有意義でかつストレスのたまるものでした。

手技を覚えれる、やるべきことが明確など大変楽しいのですが、いかんせんコメディカルとの同じ空間で過ごす時間が多く、相性によっては一日中イライラして、血圧の高いまま夜まで過ごすことも。こちらの問題で機嫌が悪いならまだわかるが、自分のプライベートの機嫌の悪さをそのまま仕事に持ち込んだりするやつは許せん。

麻酔科研修チェックノート改訂第5版 [ 讃岐美智義 ]

価格:3,564円
(2016/1/16 22:42時点)
感想(1件)


CVカテ、ベストの挿入部位は?

Ans, 鎖骨下静脈

Parienti JJ,et al.Intravascular Complications of Central Venous Catheterization by Insertion Site.N Engl J Med. 2015 Sep 24;373(13):1220-9. より抜粋。

他施設共同研究にて、集中治療室の成人患者約3000人を対象に合併症リスク(主要評価項目:カテーテル関連血液感染症、深部静脈血栓症)を評価。

発生率は鎖骨下静脈群に比べ大腿静脈群(HR3.5; 95% CI, 1.5-7.8 ; P=0.003)、頸静脈群(HR2.1 ; 1.0-4.3 ; P=0.04)で有意差を持って高く、大腿静脈群と頸静脈群で有意差はなかった(HR1.3 ; 0.8-2.1 ; P=0.30)。

実際に麻酔科でやらしてもらった感想。
・内頸静脈:走行がまっすぐでエコーで描出しやすい。あまり外筒が引っかかることがない。手技をする方としてはやりやすい。患者さんの感想として首を動かすときに気になる、服の上から見えるのがあまり好きではないなど。ブラインド、エコーガイド下どちらでも成功率は95%くらいか?(危ないと思ったら指導医にかわります。)
:鎖骨下静脈:怖い。エコーでちょっと先に動脈が見える。走行が三次元的で難しい。痩せた人だとシリンジが上腕骨頭に当たって針を寝かしにくく難しい。患者さんの感想としては肩とか首を動かしても気にならないといったものが多い。ブラインド、エコーガイド下どちらでも成功率70%くらい。

指導医の先生の方針では、まず鎖骨下でエコー確認。難しそうもしくはトライしても当たらなければ内頸で。ブラインドかエコー下の判断は血管の走行、径や伴走する動脈との位置関係により決定。

全部で50例ほど経験させて頂いて、最後に指導医の先生から頂いた一言。
「君ほど熱心にCVをやりたがった研修医は初めてやね(いまだに血液内科は自分で入れる病院が多いのです。)だいぶ上達したけど、ベストは専門家(麻酔科)に任せることやね。自分で入れなあかん状況になっても必ずなんかあった時に、麻酔科に変わってもらえるようにバックアップ体制を整えておくように!」

ハイ。

必ず上手くなる!中心静脈穿刺 [ 森脇龍太郎 ]

価格:4,644円
(2016/1/16 22:13時点)
感想(2件)



2016年01月15日

気管挿管の上達に必要なことは・・・

麻酔科は研修中に是非とも回っておくべき科の一つ(なのに選択科目になっているのが不思議でならない)

実際先輩の後期研修医やもう少し上のスーパーローテート世代の先生にお聞きすると、薬剤の使い方、病棟や救急室で使う器具の名称、使用法は麻酔科で習ったとおっしゃる方が多い。

そんな中でも研修医が是非とも身につけておきたいのが気管挿管。救急隊の方も病院で実習30例成功すればライセンスを得て、状況により実施可能なよう。是非とも研修医のうちに30例はやっておきたい。

一般のドクターが挿管するのは年に数例程度。ただし麻酔科医は通常業務として挿管を行っている。

やはり餅は餅屋。挿管は麻酔科。みっちり指導していただいた。

現在は通常の喉頭鏡以外にもマッコイ喉頭鏡、マックグラス、エアウェイなど様々な挿管器具があり、病院によって備え付けの器具が異なる。

指導医の先生によって説明の仕方は異なるので、コツはコレ!ということを文章で書くのは難しいが、周りの研修医(他の指導医の先生から習った)との共通の見解。

「準備を完璧にすべし」

準備とは2つ。

1つは指導医の先生に挿管の仕方をレクチャーしてもらう前の知識面。どの器具はどのように操作するのかの予習すべし。急に「今日はエアウェイで挿管しようか、はい準備して。」と言われて全く機械の操作法が分からず呆れられた。挿管チューブにスタイレットを入れてしまったあせあせ(飛び散る汗)

もう1つはいざ挿管するぞ!となった時の器具、人員、環境。ちゃんと曇り止めは効いているか、吸痰の準備はできているか、必ず指導医の先生は側にいるか(全然入らなくて難儀していても上の先生がくいっと触っただけで喉頭蓋がぴろりんとひっくり返ったり、ダメだと思ったら手を替えるのも有効)、さらには助手のうまい看護師さんに事前に助手お願いします。と言っておくのも挿管を成功させるために重要なこと。

とにかく、麻酔科研修、挿管をうまくやるには準備が何よりも大切!

必ずうまくいく!気管挿管―カラー写真とイラストでわかる手技とコツ (ビジュアル基本手技 1)

新品価格
¥4,860から
(2016/9/15 01:53時点)


×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。