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2020年02月22日

【中間報告】ブログ復旧状況についてご報告!

いつも「改自衛隊で奏でた交響曲」を閲覧いただきありがとうございます!

旧ブログ『自衛隊で奏でた交響曲』から、引き続き閲覧いただいている方から励ましのお言葉をいただき大変感謝しております。

2020年2月22日現在での、ブログ復旧状況について中間報告させていただきます。

(1)ブログ記事は約半数まで復旧!


2020年2月22日現在で、旧ブログ『自衛隊で奏でた交響曲』で執筆した記事について、約半数110記事まで復旧することができました。

2015年10月から書き続けてきた記事を、テキストデータから再入力している状況のため時間がかかっております。

何とか2月いっぱいには、投稿したデータを復旧させる予定で活動しております。

1.1 旧ブログでいただいた「コメント」について(お詫び)

旧ブログ『自衛隊で奏でた交響曲』において、多数のコメントをいただきました。
記事を補完する上で、貴重なコメントの数々がございました。

旧ブログからデータを引き出そうと頑張りましたが、復旧できないことが判明いたしました。

コメントを頂いた皆様には、大変申し訳ない思いで一杯です。

(2)表示される広告について!


旧ブログ『自衛隊で奏でた交響曲』にて、あまり表示されていなかった広告について『改自衛隊で奏でた交わ響曲』では、表示をしております。

ブログ執筆を継続するため何とか費用捻出をできないかということで広告・商品紹介をさせていただいております。

中にはご不快に思う方もいるかもいらっしゃる方がいるかもしれません。

何とか『改自衛隊で奏でた交響曲』を継続していくため、ご理解とご協力を頂ければ幸いです。
(この件については、全記事復旧の後で旧ブログで発生した事情をお話しさせていただきます。)

(3)応援コメントに励まされております!


急遽新ブログを立ち上げたとき、多少心が折れておりブログ復旧をあきらめかけた時がありました。

その時、皆様の応援コメントを頂き再度やる気が出てまいりました。

応援コメントを投稿していただき本当にありがとうございます!

何とか残りのブログ記事も復旧させ、新規投稿が再開できるように頑張ります!

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【艦発隊】自隊警備訓練!空挺レンジャーってSUGEEEE!!!

『自隊警備訓練にて空挺レンジャーの恐ろしさを知った!』
(2018年投稿記事です。)

海上自衛隊演習の時期になると、陸上部隊でも「自隊警備訓練」が行われます。

艦艇開発隊に勤務していた時には、「船越地区」の警備訓練に参加しました。

そこで味わったのは、迫りくる「陸自空挺レンジャー」の恐怖!!!

陸自第1空挺団の本気を見せつけられる恐怖の時間でした。
(危うく空挺団長を誤射するところだった・・・)



(1)船越地区警備隊にて、自隊警備訓練実施!


艦艇開発隊のある「船越地区」は、自衛艦隊司令部などが存在する重要拠点です。

そのため、自隊警備訓練の時には各部隊から人員を招集して「船越地区警備隊」が編成されます。

ふだん船越地区営門の警衛をしている陸警隊は、重要拠点警備のため他の地区に向かう状態でした。
(現在では、解消していればいいなあ・・・)

船越地区の陸上部隊では、艦艇開発隊が曹士および幹部の数が多いため、抽出する人員が多くなります。

私も「船越地区警備隊」に派出されて自隊警備訓練を行うことになりました。

1.1 特殊事態を想定した訓練なので若手中心で!

昔の海上自衛隊の自隊警備訓練の時は、ある程度予定調和のところがありました。

しかし、「9・11」以降の自隊警備訓練は、非常に実践的になりました。

『今回の訓練は、ゲリ・コマ対処が中核となるので若手を中心に編成する』

図1 基地警備訓練中の陸警隊
基地警備.jpg
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/kuV9xIbHxMI/maxresdefault.jpg

訓練の内容が大幅に変更され、ゲリ・コマ対処が中心となります。

そのため、体力のある若手を中心に部隊編成が行われる事になりました。

1.2 作戦会議!こりゃあえらいことになるぞ!

船越地区警備隊の編成が行われ、指揮官を務める「船越基地業務分遣隊長」の下で作戦会議が行われました。

ここで、「船越地区」を警備することの難しさを痛感します。

図2 海上自衛隊横須賀基地の風景
横須賀基地空撮.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/yokosuka/about/img/enkaku2.jpg

横須賀基地全体が広い上に、いくつもの区画に分かれています。

さらに、海からの侵入をも考慮する必要があり、かなり難度の高い作戦になることが予想されました。

とどめに、ゲリ・コマ対処を演練するための「仮想敵役」部隊についての情報が!

1.3 「仮想敵役は、陸自第1空挺団だ・・・」

隊長から、訓練命令指達の後に「仮想敵役」「陸自第1空挺団」であることが示されました。

ぎょえええ〜!なんじゃそりゃ!!

陸自との共同訓練ということもあり、陸自部隊の一部が「仮想敵役」であることは聞いていたのですが、まさか「第1空挺団」かい!

しかも「空挺レンジャー」のみで編成した「仮想敵役」が来るとのこと!


陸自側も、めったにできない「重要施設襲撃訓練」ができると張り切っているとの話です。

これはえらいことになった・・・。



(2)自隊警備で戦闘続発!思わぬ事態も発生!


自隊警備訓練がスタートして、次々と訓練演目が発生します。


連続した基地侵入やら戦闘が続く中で、思わぬ失敗も発生!

2.1 夜間に基地侵入!どこから浸透された?!

警備訓練が始まり、最初の夜に戦闘が突然開始されます。


(味方OP:監視拠点)
『本部!本部!侵入者あり!攻撃を受けている!』


夜間に突然、味方OPから攻撃を受けているとの連絡があり、部隊を展開、何とか(想定)侵入者を捕縛しました。

図3 侵入者を捕縛する状況(イメージ)
侵入者捕縛.JPG
引用URL:http://www.city.misawa.lg.jp/images/content/27764/IMG_8949.JPG

捕縛を完了して本部に連行したところで、訓練の審判を行う統裁官付(陸自)から「状況終了」を告げられます。

(海部隊)
『どっから侵入されたんだ?外柵の部分は監視していたはずなのに?』

(陸審判)
『すべての訓練終了後に、侵入要領を展示するよ。』

とにかく態勢を立て直して、訓練が続行されます。

2.2 危うく空挺団長戦死?公用車による営門突破想定!

他の警備区でも、次々と訓練想定が起きているのが無線から流れて来ました。

別地区では、公用車に偽装した「仮想敵役」に営門を突破され、大損害が出ているとの情報が流れます。

指揮官の公用車については、訓練項目でも車両検査を行ってから通過させることになっていました。

車両の動向を監視する味方OPに、指揮官車両についても「乗っ取り」による突破があるため確認をするよう指示を出します。

その後、総監部地区から船越に戻る指揮官車の情報が伝えられます。

(味方OP)
『本部!帰投する指揮官車に異変あり!ゲリ・コマが乗っている!』

ついにきたか・・・!


(当直士官)
『隊長!射撃準備態勢をとります!突破される前に抑えます!』
(警備隊長)
『了解。所定の措置を行え!』


図4 警備訓練の状況
警備.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/wae/4d/katudou/h29/18-2.jpg

警備隊が応戦の態勢を整えて、当該車両が営門に入ってくるのを待ちます。

車止めの位置まで進ませて、対応しようとしたときに!

(陸審判)
『状況中止!状況中止〜!!統裁部への誤射だ〜(怒)!!』


陸自の審判団(統裁官付)が、慌てて状況中止の号令をかけて来ました。

何事か?と訝しがる海自側に対して、陸自審判団から怒号が飛びます。

(陸審判)
『馬鹿野郎!空挺団長を誤射するところだったぞ!』


車両から降りて来たのはなんと「第1空挺団長」!(訓練統裁官:識別マークも装着済)

(総員)
『やっべ!やらかした〜!!』


・・・その後、船越基地業務分遣隊長が平謝りの状態となりました。

第1空挺団長からは『厳正な警備実施をしている事が分かったので、以後識別を確実にするように』とのお言葉がありました。

海上自衛隊に入隊して、やらかしたことがまた増えてしまいました・・・

2.3 空挺団激怒!怒りの猛攻撃!ペンギンも想定戦死!

空挺団長の1件は、『敵味方識別不十分による課題事項』との統裁部からの指導が入りました。

その後、このことを知った空挺団の「仮想的役」部隊が激怒して、船越地区への猛攻撃が始まりました。


次々と、攻撃を受けて損害が増大します。

ペンギンも、不意を突かれてナイフによる「想定戦死」判定になりました。

図5 ナイフによる襲撃(イメージ)
襲撃.jpg
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/FdCvrDjJoqo/maxresdefault.jpg

結果として、「船越地区警備隊」は大損害の判定となりました・・・
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(3)やっぱり「空挺レンジャー」ってすげええ!


自隊警備訓練終了後、陸自側からの訓練講評ではいろんな指摘が出されました。

・『歩哨による周辺監視が不十分』
・『指揮官の、迅速な命令ができていない』
・『動哨の動きが、時間でパターン化されて察知しやすくなっている』
・『幹部の肩章により、夜間でも容易に察知されている』

など、多くの教訓が示されました。

3.1 外柵の乗り越え方の展示

また、外柵を乗り越えて容易に侵入する事例について、動作付きで展示されました。

図6 空挺レンジャー
空挺レンジャー.jpg

さすが「空挺レンジャー」だけあって、乗り越えできないと思っていた外柵をあっさり侵入されました。

『空挺レンジャーってやっぱりすげえ・・・』
感嘆の言葉しか出ない状況でした。

3.2 「指揮官は最初に狙う目標」

陸自空挺レンジャーからの指摘で、海自側の問題点が判明した部分もありました。

『幹部(士官)は指揮系統寸断の為に最初に狙う。海自側は認識が甘い』

まさに言葉が出ない正論でした。

海自の気質として、幹部も前に出てしまうところがあります。

基地警備訓練で海自幹部自衛官の損害が多発する要因である、と指摘されました。

やはり、陸自の中で最強といわれる「第1空挺団」の指摘は、適格で実践的でした。

その後基地警備器材や服装などが見直されるきっかけにもなりました。

やはり、第1空挺団は最強だぜ!






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【揚陸艦導入】陸自の要求を満たせる「みうら型」輸送艦!

『陸上自衛隊が揚陸艦導入か?!』
(2018年投稿記事です。)

最近になって、陸自に揚陸艦を導入しようという話が飛び出ています。

陸上自衛隊の「水陸機動団」向けの揚陸手段として必要な装備です。

導入するとしたら、どんなタイプになるのか?陸自の要求は?

ここで、改めて検討してみましょう!



(1)陸自が水陸機動団用に求める揚陸艦の要求性能を検討!


もし、陸自が揚陸艦を「水陸起動団」の輸送用に持ちたいとなったら、どんな要求性能が求められるでしょうか?

「任務分析」を行い、そこから必要な揚陸艦の要求性能を導き出します。

1.1 水陸起動団の任務

水陸機動団の任務は、
『我が国の領土を、他国に侵略された際に海上から迅速に機動展開し奪回すること』
となります。

図1 水陸機動団の攻撃イメージ
水陸機動団1.jpg
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/kouichi31717/imgs/5/a/5a552440.jpg

最初は、偵察部隊による潜入・目標評定の上に、空海部隊による上陸支援攻撃を行います。

その後、水陸両用車(AAV7)による上陸となります。

1.2 水陸両用車の発進拠点は輸送艦から

攻撃の主体となる「水陸両用車」(装甲車)の発進は、大型の輸送艦から発進することになります。

一個中隊分の車両を搭載、輸送するには、「おおすみ型」や「多用途輸送艦」クラスが必要になります。

1.3 水陸起動団が本当に求める「揚陸艦」の運用性能は?

AAV7などの水陸両車は、従来の輸送艦からの発進が適しています。

それでは、現在海自に不足しており、水陸機動団の所要を満たすものは何か?

大目標:『上陸部隊への継続した輸送・補給能力を持つ艦』

上陸した「機動連隊」に続いて、「特科大隊」「通信中隊」「施設中隊」「後方支援大隊」を送る必要があります。

図2 水陸機動団の編成
水陸機動団編成.png
引用URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/gcc/ardb/hensei/hensei.png

継続して戦闘を続けるためには、これらの部隊を揚陸する必要があります。

さらに、「水陸機動団」全体への燃料・弾薬・需品を輸送する必要があります。

陸自の用語でいう「段列」を編成する必要があります。

中目標:『上陸部隊の補給拠点となる艦』

水陸機動団は、将来的に3,000人ほどの部隊となります。

この部隊を、揚陸して継続的に戦闘させるには、相当な量の燃料・弾薬・需品が必要です。

この水陸機動団を、3か所同時に揚陸させるとなると、補給拠点として「陸自揚陸艦」が必要になってきます。

陸自への補給諸元は、「保全事項」なので申し上げられませんが相当量になります。

それらを満たすために、ある程度の「揚陸艦」は必要です。

大隊戦闘団規模にて検討すると、2000tクラスの揚陸艦が必要になります。

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(2)近代化「みうら型」輸送艦(2000t)9隻が欲しい!


単刀直入に言うと、「近代化したみら型輸送艦(2000t)」が必要です。

平成13年ごろにも、「1900t型輸送艦(LSU)」が計画されました。

平成15年度に建造を計画しましたが、当時の防衛予算削減のあおりを食らって建造できていません。

(資料:「平成13年度政策評価調書(1900t型LSU)」)
引用URL:http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/13/jizen/honbun/05.pdf

情勢が激変した、現代においては「近代化みうら型輸送艦」が水陸機動団向けにあっています。

図3 みうら型輸送艦(退役した艦)
640px-Miura-class_landing_ship_tank.png
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/みうら型輸送艦#/media/File:Miura-class_landing_ship_tank.png


手頃な大きさの船体と、ビーチング能力を持った輸送艦でした。

武装や機関などを、現代にあった物に再設計する必要がありますが、水陸機動団向けとして最適な輸送艦です。


2.1 燃料・弾薬・需品補給をバカにするな!


揚陸艦というと、戦車が「ダーっと」出てくるイメージがありますが、補給拠点としての輸送艦をバカにしてはいけません!

冗談抜きで、燃料・弾薬・需品補給は重要です。

陸自車両にはディーゼルエンジン燃料、機器の発動機用としてガソリン燃料が必要です。

海自の現有輸送艦には、陸自用の燃料所要量を全部用意できるスペースがありません。

※陸自と海自の燃料の違い
陸自用ディ―ゼル燃料(軽油)と、海自艦艇用燃料(軽油)は違うものを使ってます。
緊急時には、双方の燃料で動かせますが、故障のリスクが高まります。
ガソリンは海自艦艇にはあまり搭載していないため、陸自に提供できません。

弾薬についても馬鹿にならない量です。

図4 弾薬補給のイメージ
弾薬補給.jpg
引用URL:wiki

2.2 艦艇だと、補給が容易になる。


ヘリコプターなどで弾薬燃料等を補給するのは、効率が悪くなります。

艦艇であれば、大量の燃料・弾薬・需品補給がしやすくなります。

また、戦闘時に発生する負傷者や、損傷装備の回収なども効率的に行えます。

効率的に、常時待機態勢の艦艇を3隻用意するとなると、9隻が必要です。

この部分についての論議が必要でしょう。



(3)第2陣以降の輸送手段として、陸自の「揚陸艦」は機能する!


陸上自衛隊の「水陸機動団」に、輸送艦を用意するとなると、思ったよりも大ごとになります。
(「2000t型輸送艦」9隻ほどが必要)
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議論は、部内で進んでいるでしょうが、運航要員をどうするのかなど、まだまだ議論は必要です。

今後の情勢と、防衛予算をにらみながらの準備が必要でしょう!


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posted by sstd7628 at 14:24| Comment(6) | TrackBack(0) | 防衛省

【イベント】空自千歳基地航空祭の攻略方法はこれだ!

『航空自衛隊千歳基地航空祭は面白いぞ!』

(2018年投稿記事です)

航空自衛隊千歳基地の航空祭は、とても大きな航空祭です

千歳基地は、北海道にある航空自衛隊の基地です。

他の航空祭では見られない機体などが勢ぞろいします。

そんな中で、ゆったりと見れる千歳基地航空祭の攻略方法についてご紹介!



(1)千歳基地に行くには「南千歳駅」を起点に動くべし!


航空自衛隊千歳基地の航空祭は、夏の始まりと共に多くの人が訪れます。

最近では、ツアーで訪れる方法もあります。

しかし、個人でゆっくり行きたい!という方も多いのではないでしょうか?

そんな中で、千歳基地航空祭を攻略する秘訣についてご紹介!

1.1 マイカーで行くのは諦めましょう!

千歳基地航空祭で、一番攻略ポイントとなるのは、

『マイカーを使って行くことはあきらめること!』

毎年、千歳基地航空祭は自家用車で訪れる客が多く、駐車場が大混雑します。

図1 毎年のゲートの光景
千歳基地ゲート.jpg
引用URL:https://stat.ameba.jp/user_images/20150719/19/hiyokomushi2/bd/92/j/o0720054013370500064.jpg?caw=800

臨時の駐車場が、近くの企業から提供されますがすでに予約だけでいっぱいです。

駐車スペースを探して、無駄に時間を浪費するだけになります。

それならば、どうすべきか?

1.2 「南千歳駅」からのシャトルバス(有料)が最もベスト!

最もお勧めなのが、JR「南千歳駅」から発車する、シャトルバス(有料)が最もおすすめです!

図2 シャトルバス案内
シャトルバス案内.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/asdf/chitose/kouhou_event/images/2018bus.jpg

公共交通機関を利用しての、入場が最もおすすめポイントです。

中には、「新千歳空港」のターミナルから「千歳基地」に歩いて行こうとする方もいるかも?

その方がたに、声を大にして言いたいのは。

『新千歳空港ターミナルと千歳基地は真反対の方角です!』

図3 新千歳空港と千歳基地の位置関係
Air_New-Chitose_000002.jpg
引用URL:https://abhp.net/air/img/Air_New-Chitose_000002.jpg

歩くと、20km以上の距離となりますのでご注意ください!

1.3 「南千歳駅」は「新千歳空港駅」の隣!

新千歳空港に飛行機で来た方は、「南千歳駅」行きの列車に乗って「南千歳駅」に向かってください。

通常は、特急で札幌行きなどに乗り換えますが、航空祭では「南口」からシャトルバスが出ます。

こちらに乗って、「千歳基地」を目指しましょう!



(2)オープニングフライトを捨てるという決断も必要!


航空祭について、最初から入場して全部見たい!という人も多いかと思います。

しかし、ゆったり見たいあなたにおすすめなのが、
『オープニングフライトなど最初の1時間を捨てる』
という決断です。

2.1 開始直前の時間帯こそ一番混雑する!


イベントなのでどうしても全部見たい!という心理が働きますが、一般公開で一番混雑するのが、開始直前の時間帯です。

入場ゲートでは、持ち物検査などを行っており、どうしても混雑します。

さらに、開始時間に合わせて来訪する観客が多くいます。

そんな時間帯を避けると、意外とすんなり入れます。
(海自での入場ゲート作業を指揮した経験から)

図4 混雑している状況
千歳ブルー.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/event/images/img02.jpg

最初の「オープニングフライト」を、基地の外から見るという方法も航空祭のおすすめです。

2.2 飛行展示の合間を見ていく!

以外と、飛行展示は「隙間時間」があります。

この時間帯に、入場を済ませていくことですんなり入れます。

また、飛行展示の間は、地上展示されている機体などの撮影がしやすくなります。

飛行展示と、地上展示の状況をよく見て計画的に見学することがおすすめです。

図5 2018千歳航空祭タイムスケジュール
time.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/asdf/chitose/kouhou_event/images/30taimusuke.jpg

2.3 荷物は最小限に!

意外と気付かないことですが、荷物は最小限にして航空祭に行きましょう。

特に、防暑対策の水・飲み物などは持ち込んでいくべきです。

カメラも、小さめの物で楽に行きましょう。

意外と、夏の千歳は暑いところがあります。

大荷物で、防暑対策を怠るとひどい目に遭い目ますよ!
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(3)ブルーインパルス展示飛行の前に、基地を出る!


千歳基地で、航空祭を楽しむ方法としておすすめしたいことがあります。

『ブルーインパルス展示飛行の前に基地を出る!』

地上滑走や、離陸のシーンが見えないじゃないか!と言われそうです。

しかし、ゆったりと穴場で飛行展示を見る手法です!

3.1 「南千歳駅」ホームが飛行展示の穴場!

意外と知られざる、「ブルーインパルス」見学ポイントは「南千歳駅ホーム」です。

図6 南千歳駅ホーム
640px-JR_Chitose-Line・Sekisho-Line_Minami-Chitose_Station_Platform.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/南千歳駅#/media/File:JR_Chitose-Line%E3%83%BBSekisho-Line_Minami-Chitose_Station_Platform.jpg


ここは、飛行場から少し離れています。

しかし、混雑の中でブルーインパルスを見るより、断然にゆったりと見学できます。

航空祭プログラム終了後の、大混雑にも巻き込まれません。

3.2 南千歳駅の駅弁もおすすめだよ!


ゆったり、航空祭を見終わった後「南千歳駅」の名物駅弁を食べるのもおすすめです。

図7 南千歳駅ホームにある駅弁屋
駅弁や.gif
引用URL:https://train-hotel.net/e3854.gif


意外とタイミングと方法を考慮すると、混雑した時間を避けてゆっくりと航空祭を楽しめます。

夏の「千歳基地航空祭」もいいものですよ!





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2020年02月21日

【艦艇開発隊】大衝撃!日本でのショックトライアル実施!

『日本でもショックトライアルを実施していた!』
(2018年投稿記事です。)

艦艇開発隊で勤務していた時、最大の試験といえば「ショックトライアル」でした。

米海軍が行っている「ショックトライアル」を、日本でも行っていたことはあまり知られていません。

まさに、壮絶な状況といろいろな葛藤があった試験です。

知られざる、日本での「ショックトライアル(耐衝撃試験)」をご紹介!



(1)米海軍で行われている「ショックトライアル」


「ショックトライアル」といえば、米海軍で行われている実験の状況をご覧になった方も多いと思います。

この時、乗員や試験関係者は乗艦したまま実施されます。


図1 米海軍LCSショックトライアル
LCSショックトライアル.jpg
引用URL:https://www.armytimes.com/resizer/JXCTj3qQ2W-67PqaV_OPkUvu85g=/1200x0/filters:quality(100)/arc-anglerfish-arc2-prod-mco.s3.amazonaws.com/public/WKOJWT7CWZG7RLGRUJI4STTZWM.jpg


米海軍では、動画も公開しています。

1.1 1万ポンドの爆薬による試験



米軍の軍用耐衝撃規格「MIL-S-901D」にて、新造艦での耐衝撃試験を行う項目があります。

米海軍では、以前から「ショックトライアル」を行ってきました。

図2 1982年のCGN-41でのショックトライアル
750px-USS_Arkansas_(CGN-41)_shock_trials.jpg

引用uRL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/70/USS_Arkansas_%28CGN-41%29_shock_trials.jpg/750px-USS_Arkansas_%28CGN-41%29_shock_trials.jpg


1.2 照明が落ちるほどの激しい衝撃!

最近は、艦内の映像を公開することが少なくなりましたが、以前の試験映像では天井から物が落ちたり、照明が一瞬消えるほどの激しい揺れが襲うのがよくわかります。

意外と知られていない事実として、日本でも「ショックトライアル」を実施したことがあります。
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(2)知られざる日本での「ショックトライアル」!


私が艦艇開発隊に勤務していた時に、「ショックトライアル」試験を実施する機会がありました。

当時、除籍船で無人のまま実施した例はあったのですが、実動艦に対して実施した例がほとんどありませんでした。(掃海艇は、実機雷処分訓練にて「耐衝撃試験」を実施している)

図3 耐衝撃試験1
耐衝撃1.png
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/frdc/whatsnew/ssc/taishogeki.files/image002.png


日本でも「ショックトライアル」を実施したことは、ほとんど知られていないと思います。

2.1 乗員・技術者を乗せたまま試験を実施することの葛藤!


日本での「ショックトライアル」実施には、いろんな壁が立ちはだかりました。

最大限の安全を確保していますが、実際に人が乗ったまま耐衝撃試験を実施するのですから。

実験艦(対象艦)の乗員全員に対して、説明を何度も実施いたしました。

それでもやはり、数名の乗員から、試験への不安から「下艦希望」が出ることになりました。

艦発隊・技術研究本部(現:防衛装備庁)・海上幕僚監部でも、実艦試験に不安を持つ人が出ました。

どれだけ「安全を確保した」といっても、不安が残るのは当然です。

ギリギリまで試験の結果を求めるのと、不安を払拭することの難しさを思い知らされました。

2.2 海上試験における「指揮と統制」問題の露呈

「ショックトライアル」試験では、海上自衛隊における技術試験の「指揮と統制」の問題が露呈しました。

開発や技術・実用試験は、開発隊群や艦発隊が実施します。

しかし、作戦部隊に対する「指揮権」が「開発隊群司令」にないことが問題になりました。


護衛艦・掃海艇・掃海母艦・多用途支援艦・潜水艦・ヘリコプター部隊など、いくつもの部隊が参加する試験です。

この時の試験は、「掃海隊群司令」が「俺が指揮権を持って責任を取る!」と決心いたしました。。

試験後の報告書で、「臨時の海上試験部隊(JTG)」を編成して「開発隊群司令(海将補)が指揮できる必要がある」と記されるほどの問題でした。



(3)試験実施!いろんなものが壊れる〜!


いろんな事前調整を経て、何とか試験実施にこぎつけることができました。

数回の水中爆発試験を実施して設計通りに耐えられるのか、どれほどの衝撃データになるのか実験です。


図4 耐衝撃試験2
耐衝撃試験2.jpg
引用URL:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTc8JyPakIIdx8ckVzRNfcHYXc91XJ99ocwgQEqNZ2U0n7krcdplg

3.1 潜水艦「レーダーが壊れた〜!」


第1回の試験から、波乱が待っていました。

第1回試験の発破終了後、即座に各艦に異常の有無を確認すると、

(潜水艦)『水上レーダー(ZPS)に異常発生!回転が安定しない!』


いきなり、重要な故障が起きる艦が出てきました。

シミュレーション上、水中を伝わる衝撃波から安全な距離にいたはずの潜水艦から異常発生報告が上がりました。

掃海艇の先導で、潜水艦は帰港することになりました。

3.2 実験艦「1MG(主発電機)故障!非常用発電機に切り替え!」

数回の発破をするごとに、徐々に損傷が出始める状態になりました。

最終の発破を実施する前に、「試験続行か?中止か?」の協議が行われました。

最終的には、実験艦の艦長による続行の意志が示され実施することになりました。


最終発破の点火後、実験艦から緊急を知らせる無線が鳴りました。

『1MG(主発電機)故障!非常用発電機に切り替える!』


2機ある「主発電機」のうち、1機が完全に故障して電源が一時ダウンというところまで行きました。


何とか、電源系統が復帰して試験は終了となりました。

あの時の「背中を流れる冷や汗」の感覚は忘れることができないでしょう。



(4)実艦試験からシミュレーションの時代へ・・・


当時、日本で実際に実艦を使った「ショックトライアル」は、ほとんど公表されることはありませんでした。


しかし記録された貴重なデーターは、衝撃試験の貴重な資料となりました。

実際に記録されたデーターから、シミュレーションの精度が向上して、艦艇設計の基礎となっています。

苦労して実験しただけの効果を得ることができました。

実験艦や損害が出た艦の修理は、かなりの高額となりました・・・
(全ての修理費用は、艦発隊の予算で実施)

こんなことも艦発隊では実施していました!





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【ロシア】北方領土に対艦ミサイルを増強する真意を見抜け!

『ロシア軍が北方領土に対艦ミサイルを設置する真意は』
(2018年投稿記事です。)

北朝鮮・中国など西方の脅威に対抗する時代になった現代でも、ロシアの脅威は変わりません。

最近では、北方領土に対艦ミサイルを増強して、より軍事化を図っています。

なぜ、ロシアは新型長射程対艦ミサイルを北方領土に置くのか?

『対北朝鮮以後』のロシア軍事戦略が垣間見えます。



(1)北方領土に増強されたロシア『対艦ミサイル』


ロシアは、近年対艦ミサイルを北方領土に増強しています。

一時期の経済的混乱を経て、「近代化」「質の増強」へとロシア軍は変化しています。

その中で、北方領土に新たに『対艦ミサイル』を配備するという軍事化を進めています。

図1 ロシア対艦ミサイルの射程範囲
バスチオン射程.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/rus_d-act_20180126.pdf

特に、「P-800(ヤホント)」を地上発射型に改良した『バスチオン対艦超音速対艦ミサイル』の長射程が目を引きます。

図2 バスチオン対艦ミサイル
バスチオン対艦ミサイル.jpg
引用URL:https://blog-imgs-120.fc2.com/r/y/b/rybachii/18-0307e.jpg


ロシア軍は、元々『第18機関銃砲兵師団』を北方領土に展開させていました。

そこに新たな対艦ミサイル部隊を増強した形になります。

図3 北方領土に展開するロシア軍
北方領土展開ロシア軍.png
引用URL:https://rpr.c.yimg.jp/im_siggr4yhV.ZROSWvlaIwtBGCww---x467-n1/amd/20170330-00069323-roupeiro-001-2-view.png


1.1 北方領土への『近接阻止』だけが目的か?


ロシア軍の対艦ミサイルの配備について、図1の射程を考えると『北方領土』への『近接阻止』が目的に見えるようです。

しかし、それだけが目的でしょうか?

択捉島に展開したバスチオン対艦ミサイルは、『北方領土奪還作戦』にとっては脅威となるものです。

しかし、北方領土のみに注目し続けると、ロシアの本当の軍事化の目的に気づくことができません。

少し視点を広げて、千島列島全体を見てみましょう。

図4 千島列島全体図
Demis-kurils-russian_names.png
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/北方領土問題#/media/File:Demis-kurils-russian_names.png


千島列島には、北方4島のほかに多くの島々が存在することがわかります。

1.2 北方領土の先にある「得撫島(うるっぷとう)」が問題の本質


ロシアが、北方領土の2島返還論や『面積による分割』といった、4島全面返還をかたくなに拒む理由とは何でしょうか?

理由として挙げられるのが、北方領土の軍事的価値です。

ロシアにとって「オホーツク海」は、SSBN(弾道ミサイル原子力潜水艦)の貴重な聖域になります。

そのため「聖域化」の為には、「北方領土」は絶対返還できないというのが、ロシアの論理です。

しかし、ロシアにとって絶対に「近接阻止」をしたい島を隠す意図があります。

ロシアが本当に、「聖域化」のために守りたい島は、
・「得撫(うるっぷ)島」
・「新知(しるしむ)島」
この2つの島です。

「得撫(うるっぷ)島」は、「択捉島」の隣にある島です。この島こそ、ロシアが本当に守りたい島なのです。



(2)ロシアのチョークポイント「北得撫水道」!


ロシアにとって、本当の弱点となる「チョークポイント」は、「北得撫水道」です。

図5 北得撫水道の位置
北得撫水道の位置.png
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/北方領土問題#/media/File:Demis-kurils-russian_names.png

この海峡は、水深2000m以上にもなる場所がある部分があります。

ロシア潜水艦にとって、最も通峡しやすい場所となります。

図6 ロシア原潜SSBN(ボレイ級)
640px-K-535_Yuri_Dolgorukiy_at_sea_trials.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ボレイ型原子力潜水艦#/media/File:K-535_Yuri_Dolgorukiy_at_sea_trials.jpg

ロシアにとって、オホーツク海をSSBNの「聖域」として使うには一番都合の良い海峡です。

2.1 ロシアにとって一番防備したい「チョークポイント」

ロシアにとって、オホーツク海を「聖域」とするとき一番防備をしたい場所となります。

「北得撫水道」から、日米潜水艦が侵入してSSBNが撃沈されることを、ロシアは最も恐れています。

その為、海峡防備として、ロシアは「深深度機雷」の開発・配備により防備しようとしてきました。

図7 ロシア軍「深深度機雷」(PMR-2機雷と思われるもの)
引用URL:wiki

2.2 掃海艦(MSO)は、北得撫水道の機雷掃海を目的としていた。

海上自衛隊で、深深度機雷の掃海を任務としていた「やえやま型掃海艦」がいました。

この掃海艦は「有事」の際、「北得撫島水道」の機雷掃海を任務としていました。

ロシアの脅威が、冷戦期より減少した今では、西方での掃海が主任務となってきました。

冷戦期は、長射程対艦ミサイルが北方領土に配備されていないため、このような戦略が行えました。

しかし、現代においてロシアは、再びオホーツク海の聖域化を狙った動きを始めています。
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(3)再度、対ロシア戦略の見直しを!


現代の日本は、西方からの脅威(対北朝鮮・対中国)に対する対処が中心になっています。

しかし、ロシアの潜在的脅威は依然として存在しています。

限られたリソースの中で、どこに重点を置くのか戦略的思考が求められます。

「対北朝鮮対処後」というときに、「対ロシア」への備えが後手に回る可能性もあります。

『プーチン露大統領政権以後のロシア』は、不確定要因が大きいところがあります。

今後、日本が対応すべき問題の一つとなるでしょう。

今のうちに、「対ロシア」戦略の練り直しが必要です!





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【艦発隊】当直士官も入れない『秘密の部屋』がある!

『当直士官でも入室できない秘密の部屋がある!』
(2018年投稿記事です。)

艦艇開発隊に配属されると、「当直士官」として勤務することがあります。

艦発隊司令の命を受けて、部隊業務の円滑な遂行に努めます。

そんな中には、艦発隊の当直士官でも入れない「秘密の部屋」の存在が!

いったい「あの部屋」には何があったんだ?!



(1)陸上部隊の「当直士官」でも結構忙しい!


艦艇に比べて、陸上部隊の「当直士官」なんて暇なんだろうと思う方もいるかもしれません。

しかし、「艦艇開発隊」の「当直士官」だど結構忙しいところがあります。

通常の陸上部隊だと、課業時間外の指揮監督責任者なのですが、艦艇開発隊では船と同じ勤務体制になってました。

艦艇職域の幹部が多いため、艦艇と同じ当直体制です。

そのため結構忙しい状態になります。

1.1 応接・礼式・取次と結構忙しいよ!

意外と忙しいのが、来客者の応接や指揮官(隊司令等)への礼式です。
・『この方は、指揮通信開発隊への来客者』
・『こちらは、開発隊群司令への来訪者』
・『この方が、艦艇開発隊への訪問者』
など、いろいろな方が来訪されます。

当直士官として、その方々(指揮官)への応接・礼式を行うなど忙しいところがあります。

図1 礼式の一幕
reisiki.jpg
引用URL:https://japansdf.com/wp-content/uploads/2017/09/170923bmm02.jpg


センスが要求されるため、「あいつは使えん!」とチェックされたりします。

1.2 とっさの事態に対処するのが「当直士官」

当直士官は「とっさの事態」に対処する能力も要求されます。


私の時にも大慌ての事態がありました。

ある日、船越地区の営門警衛員から『群司令への来客者です。』との電話が来ました。

営門から、来訪者を告げる電話連絡がある場合は、将補以上か内局指定職のキャリアの人です。

『はて?(開発隊)群司令の来客はこの時間になかったはずだけど・・・』

もしかすると、急遽近くに来たので来訪することになったかな?と思い、出迎えの準備をします。

現れた方は、内局のお偉い方のようでしたが、驚愕の話を聞かされます。

『技術研究本部副本部長の○●です。海上訓練指導隊群司令(FTC)への挨拶に参ったのですが・・・』

・・・どえええ!!ちょっと待って!『群司令』違いじゃ〜!

どうも、、昔の「開発指導隊群(FTDC)」の記憶のままに、開発隊群司令部がある『船越地区』に来てしまったようでした。


「海上指導隊群司令部」は『新井地区』で、湾内の反対側!副本部長を送った公用車は帰っている!

※ここでのポイント
『船越地区』の開発隊群庁舎ができるまでは、開発隊群司令部も『新井地区』にあったため、場所の思い違いがあったようです。


急遽、艦発隊司令室で休憩してもらい、当該部隊に連絡・艦発隊司令の公用車で『海上訓練指導隊群司令部』にお送りするということがありました。

意外と、こういうことがあったりするんですよ・・・

こんな「とっさの事態」をどのようにうまく処理できるか、当直士官の腕の見せ所です。



(2)当直士官も入れない秘密の部屋!


艦発隊の当直士官になる時、必ず言い渡されることがありました。

『この部屋だけは、当直時に緊急事態があっても絶対に入室するな』
『火災など緊急事態の場合、担当幹部を緊急招集して対処させること』


そのように言い渡される『秘密の部屋』がありました。


図3 秘密の部屋(イメージです)
秘密の部屋.jpg
引用URL:http://blog-imgs-82.fc2.com/w/o/n/wonasu/IMG_0192.jpg

何があるのかという説明は一切ありません。
『存在しないことになっているものがある』
という、謎めいた発言だけがヒントでした。

艦発隊発足前の前身部隊から勤務しているベテラン海曹でも、「何があるか知らない」という謎の部屋がありました。

2.1 「特別警備隊(SBU)」関係の保管庫というわけではない・・・

艦艇開発隊にある「秘密の部屋」となると、特別警備隊関係のものがあると思う方があるかもしれません。

図4 特別警備隊関係の資料
MSG90.jpggyouseibunnsyofile.jpg



実をいうと、ネットで噂されているような艦艇開発隊が『特別警備隊』の装備を保管しているわけではありません。
(試験や報告の為持ち込んだことはあるけれども、装備の保管はしていない)

艦発隊で保管しているのは、『報告書』『試験計画書等』の書類のみです。

2.2 「機密」レベルの物がある?

艦発隊に配属される人員は、「秘密適格資格」で高いレベルを要求されます。
(「秘密適格資格」で審査中の隊員は、「当直要員」から除外されるほど)

そういうレベルの隊員でさえ入れない『秘密の部屋』には何があったんだろう?
(・・・SOSUSも含めた管制システム関係っていう噂が・・・)
\機密文書を読んでみる?/

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(3)艦発隊の当直士官は大変だよ!


艦艇開発隊の当直士官を経験すると、結構大変です。

その後に転勤した、陸上部隊での当直士官勤務が楽に思えるほどでした。

しかし、部隊業務の円滑な遂行という、大切なスキルをこれでもかと養うことができました。

艦発隊の当直士官の経験は、その後の勤務にも十分生かされました。

艦発隊勤務も、なかなか面白いですよ!





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【半島情勢】韓国も「弾道ミサイル」を破棄してみては?

『韓国も、弾道ミサイル・巡航ミサイルを破棄しましょうよ!』

(2018年投稿記事です。)
朝鮮半島情勢が、なんだか一応対話路線の情勢になってきました。

北朝鮮の、核・ミサイルの破棄に向けて話し合いが進んでいるようです。

信頼構築のために、韓国も「弾道ミサイル」「巡航ミサイル」を破棄してみてはいかがですか?

あまり注目されていない、韓国の弾道・巡航ミサイルについてご紹介!



(1)北朝鮮への核・ミサイル破棄を求める動き。


北朝鮮は、2018年4月21日に「核実験の中止」「長距離弾道ミサイル(ICBM)の発射実験中止」を表明しました。


その後、2018年4月26日に「板門店宣言」が出されました。

さらに、2018年6月12日に「米朝首脳会談」が実施されるなど、状況が動いています。

「非核化」と共に「弾道ミサイル」の破棄が、議題に上っています。

北朝鮮は「ミサイル実験の中止」のみを表明しています。

図1 「火星15号」発射(2017年11月)
火星15号.jpg
引用URL:https://dailynk.jp/wp/wp-content/uploads/2017/11/f5ec82cee339e51b2dc844590aafeb0a.jpg

日米は、北朝鮮に対して「全ての弾道ミサイルの破棄」を要求しています。

北朝鮮に対して「全ての弾道ミサイル破棄」を求めるため、韓国保有の「弾道ミサイル」「巡航ミサイル」破棄を交渉のカードとして使うのが良いと思われます。

韓国側も、余計な軍備が削減できるため良いのでは?





(2)韓国が保有する「弾道ミサイル」「巡航ミサイル」


韓国が現在保有する「弾道ミサイル」や「巡航ミサイル」は数種類あります。

1979年に米国と韓国で交わされた「ミサイル指針」にて、射程が制限されていました。

半島情勢の悪化に伴い、近年射程が延長されていました。

2.1 玄武Uシリーズ(−2B、−2C)

韓国の弾道ミサイルで代表的なのが「玄武U」シリーズの弾道ミサイルです。

図2 「玄武―2B」弾道ミサイル
hyunmoo-2b.jpg
引用URL:https://vpk.name/file/img/hyunmoo-2b.t.jpg

射程約500kmの短距離弾道ミサイルとなっています。

最近では、弾頭重量を低減することにより、射程800km近くまで延伸できる模様です。
(ロシアの「イスカンデルミサイル」に似てるよね〜)

射程500kmであれば、北朝鮮全土までの攻撃態勢といえたでしょう。

しかし、2017年に公表された「玄武―2C」型になると、射程が800kmまで延伸してきます。

図3 「玄武―2C」弾道ミサイル
玄武ー2C.jpg
引用URL:https://i0.wp.com/defpost.com/wp-content/uploads/2017/08/Hyunmoo-II-Short-range-ballistic-missile-SRBM.jpg?fit=1920%2C1080&ssl=1


2.2 「海星V」「玄武V」巡航ミサイル

韓国の巡航ミサイルは「海星V」タイプと「玄武V」タイプがあります。

図3「海星V」潜水艦発射型巡航ミサイル
Haeseong-III-a.jpg
引用URL:https://i2.wp.com/missilethreat.csis.org/wp-content/uploads/2017/10/Haeseong-III-a.jpg?resize=768%2C606&ssl=1


射程1,500kmの巡航ミサイルとなっています。

併せて「玄武V」も射程1.500kmほどになっている模様です。


しかし、これだけの射程になってくると、対北朝鮮用としては長距離過ぎるのが現状です。

周辺各国への不安材料となるでしょう。

図4 CSISによる解説図
韓国ミサイル射程図.jpg
引用URL:https://i1.wp.com/missilethreat.csis.org/wp-content/uploads/2018/03/SouthKorean_missiles_web.jpg?resize=1024%2C698&ssl=1

2.3 韓国の弾道ミサイル・巡航ミサイルの標的は何か?


これだけの長距離射程のミサイルとなると、各国に対して脅威を与えかねない状況です。

南北対話が進んでいるようなので、韓国も「ミサイル破棄」を検討すべき時期であるかと思います。

もしくは、『韓国は、北朝鮮以外の国を仮想敵国として考えている?』と受け取られても仕方ないでしょう。

その疑念を払しょくするために、韓国から「ミサイル破棄」を北朝鮮に手案してみては?
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(3)日米は、韓国の「弾道・巡航ミサイル破棄」をカードに交渉せよ!


北朝鮮が保有する、ICBMのほかに、短・中距離弾道ミサイルの破棄を交渉しています。

その中で、交渉のカードとして使えるのが「韓国の弾道・巡航ミサイル」でしょう。

韓国のミサイルを破棄させる代わりに、北朝鮮の「全ての弾道ミサイル破棄」を迫るのが良い方法であると考えます。

朝鮮半島の平和化を真剣に考えるには、「韓国のミサイル」を交渉カードとして行くことが最善です。

周辺各国への安心を勝ち取るには、これくらいのことをしなくてはなりません。

日本も、経済援助の代わりとして「朝鮮半島から弾道ミサイル撤去」を要求しても十分だと考えます。

今後の、和平交渉に期待していきましょう!





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【艦発隊】特別機動船(SB)をめぐるエトセトラ(特別警備隊関係)

『特別機動船の導入と運用修理でドタバタ!』
(2018年投稿記事です。)

艦艇開発隊においては、特別機動船(SB)の導入および運用試験などがありました。

最近では、総監部警備隊に配属されるようになった「特別機動船」です。

最初の導入時は、いろいろなトラブルや輸入ゆえの悩みに振り回されるっことになります。

そんな、「特別機動船(SB)」に関する苦労話をご紹介!



(1)特別警備隊用に「特別機動船」を導入したけれども・・・


特別警備隊の編成に合わせて、行動手段としてRHIB(複合艇)の導入が行われました。

高速にて対象船への乗込む手段として、高速RHIBの導入が決まりました。

元々、6.3m型複合作業艇などでゾディアック社の製品が導入されていました。

そのため、特別警備隊用としての「特別機動船」導入についても、ゾディアック社製品導入が進みました。

しかしながら、初期に導入された頃は、とてつもなく悩まされる代物となります。

図1 初期に導入された「特別機動船」(同タイプの民生用)
syokitaipu.jpg
引用URL:https://boats-from-usa.com/sites/default/files/styles/large/public/boats/2017-10/13/149803/zodiac-hurricane-h733-1722389.jpg?itok=gVbN9bb5

1.1 故障しやすい!部品がない!修理ノウハウがない!

初期に導入されたタイプは、7.3m型のタイプになります。

よく「11mRHIBを特別警備隊は使っている」といわれますが、「11mRHIB」の導入は最近のことです。


輸入代理店を通じて調達したのですが、これがまた故障しやすい!

特別警備隊の過酷な訓練のため、酷使されるのは当然のことです。

そのため、エンジン故障や船体損傷などが当然発生してきます。

修理の為に、陸揚げしても問題が発生します。

修理部品が不足しているうえに、高額となります。

輸入代理店が故障部品の手配をするのですが、これがまた高い!

欧州製の器材は、総じて修理用部品が高い傾向になります。

また、FRP+硬質ゴム製の船体の修理ノウハウが、今までとは違う物が必要になってきました。

初期のころは、ゾディアック社から技術者の派遣を受けて修理せざるを得ませんでした。

そのため、ランニングコストが馬鹿にならない代物となりました。

1.2 「第5種支援船」とした弊害が出る!

また「特別機動船(SB)」を「第5種支援船」としたことが、後々の問題として出てきました。

艦艇の搭載艇となる「複合作業艇」は、艦艇の修理の中で修理が行えます。

しかし、「第5種支援船」となった「特別機動船」は、修理などがややこしくなりました。

「年次検査」や「定期検査」といった、「船舶」としての修理を行う必要が出ました。

しかし、導入から何年かは、一般競争入札での修理を引き受ける会社が無い状態でした。

そのため、「造修補給省工作部」での検査修理が続くことになります。

特別機動船の増加に伴う、修理工事や部品供給などが課題となってきました。

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(2)国産RHIB導入という変化へ・・・


輸入品のRHIBにて、導入後いろいろと問題点が発見され、不具合解消が急務となりました。

特別機動船について、各地方総監部警備隊(水中処分隊)に配備が拡大されることになります。

ここで、国内のメーカーから「特別機動船(SB)」製造に名乗りを上げた会社が出てきました。

その会社(N社)は、海上保安庁へのRHIB製造・納入に実績がある会社で、海上自衛隊へも納入実績のある会社です。

「内火艇」をFRPで製造するときも、最初に挑戦してくれた会社です。

図2 海上保安庁のRHIB(搭載状態)
海上保安庁RHIB.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/Ddsj5ZqV4AE3HTG.jpg

2.1 性能は同等!導入価格は半額になったよ!

実際に「特別機動船」の競争入札となったとき、従来の半額で1.9t型「特別機動船」が落札されました。

これだけ、価格が下がっても大丈夫なのかという疑問が各所から寄せられました。

しかしN社はFRP製の複合艇事業で、国内で唯一自社建造が可能な会社です。

海上保安庁に納入していた「複合艇(FRP+硬質ゴム)」のノウハウもありました。

その結果、「特別機動船17号」以降の船は、国産となりました。

図3 国産の「特別機動船」
SB17号型.jpg


2.2 整備等のランニングコストも下がったよ!

国産の「特別機動船」導入の結果は、すぐに結果として現れました。

高速航行などの安定性が、「ゾディアック社」製よりも優れていることが判明いたしました。

また、修理・部品交換などの期間が短縮できるなど、ランニングコストに優れた結果が出ました。

「海賊対処派遣部隊」での使用でも、故障が少ないタイプとなりました。



(3)ゾディアック社も11mRHIBで巻き返し!


しかし、最初に「特別機動船」を納入したゾディアック社も手をこまねいているわけではありません。

本格的な11m級RHIBの導入(5.9t型)で巻き返しを図ってきました。

国内での修理サポート態勢を導入して、海上自衛隊や民間に納入を始めました。

図4 新型の「特別機動船(5.9t型)」(SB25号)
640px-JMSDF_SB-25_left_rear_view_at_Maizuru_Naval_Base_July_27,_2014.jpg
引用URL:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:JMSDF_SB-25_left_rear_view_at_Maizuru_Naval_Base_July_27,_2014.jpg

「海賊対処派遣部隊」では、各国海軍が「ゾディアック社」製RHIBを使っていることもあり、共用性の観点から導入されることになりました。

ただ、11mRHIBを搭載できる「内火艇揚収容装置」を持つ護衛艦DDは「あきづき型」以降になっています。

図5 「きり型」での「特別機動船」収容状態
きり型特別機動船.jpg
引用URL:http://msdfmso.info/wp-content/uploads/2016/04/24hasui3kai2-480x318.jpg

そのため、「海賊対処派遣部隊」で「特別機動船」を使用する場合は、従来の1.9t型(7.9m)との併用になるでしょう。

「特別機動船」の導入と、その後の運用でいろんなことが起きました。

今後も、変化が起きていくものと思われます。





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【艦発隊】最初の仕事は「魚雷拾い」?!

『艦艇開発隊での最初の大仕事は、魚雷拾い!?』

(2018年投稿記事です。)

艦艇開発隊に配属され、いろいろな業務に慣れて来たペンギンです。

仕事に慣れ始めると、いよいよ装備実験部の仕事を少しづつ任されるようになります。

将来的に海上試験の担当を任される前に、他の海上試験にて試験のやり方を学びます。

そんなペンギンに命じられた、最初の大仕事は「魚雷拾い!」



(1)魚雷発射試験に行くぞ!


艦艇開発隊装備実験部では、各科にて並行していくつかの試験が計画・実施されています。

それぞれの試験は、「主担当者」がおります。

試験主担当者が試験全般の、

・計画立案
・試験実施要領作成
・試験役務契約要求
・試験参加部隊調整
・試験実施統制
・試験結果解析
・試験報告書作成・報告

を実施します。

海上試験を実施するときには、「隊付」のような仕事も行います。

海上試験は、単艦で行える試験は少なく、たいてい複数艦が試験に参加します。

1.1 試験参加艦には必ず1名以上「艦発隊装備実験部」幹部が乗艦する。

海上試験実施時には試験参加艦艇に、必ず装備実験部の幹部1名以上を乗せて試験を行います。

理由として、艦艇の運航は「試験実施要領」によりある程度コントロールできます。

しかし技術的な問題などが発生した場合などに、判断を行うために装備実験部所属幹部が乗艦します。

最終的に、試験に関しての責任を「艦発隊」側が持つためです。

そのため、乗艦する「艦発隊」幹部には大きな責任を負います。

1.2 「海上試験を行うので乗艦する人間を割り当てる。」

艦艇開発隊装備実験部は、実は意外と在籍している人数が少ないという実情があります。

各科に幹部自衛官、海曹がいますが、そのほかに技官、研究職技官がいます。

中でも、海上自衛隊の部隊の中でも珍しい「OR研究職技官」もいます。

そのため、実際に艦艇乗艦経験のある幹部自衛官を、各艦に配置しようとすると人数が足りません。

『今回の海上試験「ペンギン」は魚雷揚収の任務で多用途支援艦に乗ってくれ』

装備実験部全員が参加する、海上試験の実施研究で指名されます。

海上試験の場合、たいてい他の科の幹部自衛官も動員されます。

私の場合は、海上試験に慣れさせるために参加させてもらえたところがありました。

しかし魚雷か〜、ちゃんと勉強しましょうか!

今回の試験は「80式魚雷」と「89式魚雷」を潜水艦から発射する試験です。

魚雷は、意外と細部が違うのでよ〜く理解しておく必要があります。

図1 80式魚雷
gyorai.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/80式魚雷#/media/File:JMSDF_Type_80_torpedo_in_JMSDF_Kure_Museum_20140915.JPG




(2)魚雷発射試験も大変だ〜!


魚雷発射海上試験の参加により、久しぶりに海に出ることになりました。

護衛艦船務士として勤務して以来の、洋上生活です。

今回の試験は

・魚雷発射を行う「潜水艦」、
・魚雷の模擬標的となる「護衛艦」(試験統制艦兼任)
・魚雷揚収の「多用途支援艦」

の3艦で実施することになります。

試験統制艦の「護衛艦」には、試験主担当者と科長が乗艦します。

魚雷を発射する「潜水艦」には、試験記録担当幹部・魚雷発射作業担当幹部および魚雷員3名が乗艦します。

魚雷揚収の「多用途支援艦」には、試験担当幹部(「ペンギン」)と魚雷員1名、揚収作業支援EOD3名(水中所分隊から派遣)が乗艦します。

海上試験は、意外といろんなところの支援により大所帯になります。

2.1 多用途支援艦での魚雷揚収作業

魚雷発射試験での魚雷揚収作業は、開発隊群所属の試験艦「くりはま」が行うことが多くありました。

ただ、この時は「くりはま」が年次検査に入ってしまっていたため、多用途支援艦で行うことになりました。

潜水艦隊の魚雷訓練発射における、魚雷揚収作業を多用途支援艦が行うためです。

多用途支援艦に搭載されている「デッキクレーン」にて揚収します。

図2 多用途支援艦デッキクレーン
多用途支援艦デッキクレーン.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/C54GNNhU8AErjmw.jpg
参考記事:【海上自衛隊】多用途支援艦の魅力を知ってくれ〜!

2.2 「絶対に見つけろよ!発見できなかったら大変なことになるぞ!!」

海上試験に向かうときに、試験主担当者から、
「魚雷は絶対見つけろよ!発見できなかったら大変案ことになるぞ!!」
との脅し文句が入ります。

同然のことで、訓練魚雷でも●億円もする代物です。

予定の距離を航走した訓練魚雷は、水面浮上して信号を発信します。

しかし、何もない洋上で信号を頼りに探すのは非常に困難です。

さらに「80式魚雷」「89式魚雷」は、水面浮上時の姿勢が違うため、捜索は総員で行う必要があります。

2.3 海上試験の期間は1週間・・・


今回の洋上試験の予定は、1週間の予定となりました。

海上発射試験の海域で、
・「天候・波の穏やかな日」
・「近くに船がいない時間」
を狙って行うため、2発の試験の為に1週間分の予定で実施される事に・・・

\こんな魚雷あったらイやだ!/

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(3)「試験中断を進言します!」装備幹部の自覚


洋上試験期間が始まり、試験発射のタイミングを見計らっていました。

図3 波の合間を見計らって!
KAZ_86nijimuumibe_TP_V.jpg
引用URL:https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/KAZ_86nijimuumibe_TP_V.jpg

何とか行けそうな気配となったので、『魚雷揚収可能。試験実施可能』との信号を送りました。

第1回の試験発射が実施され、予定通りの魚雷航走が出来ました。

訓練魚雷の信号を追跡して、浮上した訓練魚雷の回収作業を実施いたしました。

しかし、魚雷回収中に、どんどんと波の状況が悪くなる状態1発目の魚雷回収が終了しました。

洋上での回収作業を行ったEODを見て、私は決断しました。

3.1 艦長!試験中断を進言します!

EODの疲労具合を見て、艦長に「試験中断」の進言をしました。

海上試験の時、最終判断は「艦長」が行うが、試験全般については「試験担当幹部」の判断が優先されるという約束事になっておりました。

『少しでも試験続行に不安を感じたときは、躊躇せず試験中断を進言せよ』

艦艇開発隊装備実験部で、繰り返し教えられていた言葉です。

艦長から、『了解』の合図があった後、「試験統制艦」に「試験中断要請」の連絡を入れて、その日の試験は中断となりました。

3.2 「(艦長)よく判断した!」

試験用魚雷1発目の揚収作業を完了させ、EODの健康チェックやその他試験記録が終わり、その日の作業は終了しました。

夕食の時間になり、船の士官室に行く時はかなり重い気分でした。

何しろ、試験期間を1日延期させる判断をしたのです。

艦長からのお叱りを受ける覚悟で士官室に向かいます。

これが海上試験での「試験担当者」の一番重い任務で、『艦側のお叱りを全て受ける』ことです。

士官室では、艦長以下幹部が揃っていました。

そこで艦長から、
『よく判断した!俺の判断で試験中断をする予定だったが、よく進言してくれた!』
と、思ってもみなかった言葉を掛けられます。

多用途支援艦の艦長は、私ペンギンが幹部候補生だった時の幹部候補生学校教官でした。

判断ができるかどうか、見守っていたところでちゃんと「幹部」として判断したことを喜んでくれていました。



(4)装備幹部としての本格的な自覚と覚悟を持つ!


第1回発射試験での、こんな一幕があり、翌日の試験に繋がりました。

艦側の乗員や、EODの方にも話が広がっており、翌日の試験はスムーズに終了しました。

最初の大仕事となった「魚雷揚収」の仕事を通して、装備幹部としての責任と自覚に目覚めた「ペンギン」であります。

これからも、いろんな試験を頑張るぞ!






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