騎士きどり　knight kidori

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父の
「これじゃダメだ、大変だ」
という気持ちを目覚めさせたい


その思いで父に
「じゃあね」と告げてから約十日、


あの会話で、
私の思いは一応ちゃんと届いたのか
あれから、父の毎晩の連絡メールは
一切来ていません。



もう３日目くらいで
私の方がギブしそうでしたが、
「大丈夫、ヘルパーさんがいる、
ちゃんと見てくれてる」
と自分に言い聞かせて、

がんばって私も、
メールはせずにいます。



ちゃんと運動しているだろうか、
してないだろうな。
禁煙は……できてないな
禁酒はもっと出来てない。



どうしたらいいんだろう、
父のために。

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コメントありがとうございます。
結局、さっき電話には出ました。

電話に誰もでんわ

というわけには、いかないですよね。
社会人です。



用件はやはり、
「最近デイケアに行けてないし、
しばらくお休みすると連絡があったので
関係者でどうするか会議を持ちたい」
ということでした。


勇気がいりましたが、
断りました。
私抜きでやってほしい、と話しました。


日曜日に父を訪ねてみたら、
タバコもビールも戻っていて、
またゲッソリしていた。
友達なる人が訪ねてくるから飲んでしまうが、
来るなとは言えない、
暇だから飲んでしまうが、
暇だけどデイケアには行きたくない、
と言っていた。
じゃあ私は何も出来ないね、
してあげられることがもうないみたい、
どうか元気でねと別れた。
なのでもう、表向き、私は父には関わりたくない。
もちろん何か必要があればこうやって
お電話でお応えさせて頂くし、
法律的にサインが必要な書類があるなら
こっそりいくらでも書く。
だけど一度、父には、
「娘はもういない、もう頼れない、
今のこれが、自分が選んだ状況なんだ」
と心から感じてほしい。
だけど一つだけ気がかりがあって、
私に捨てられて、じゃあ血のつながりがある
下の妹に…となる位なら
私が背負い続けます。
あの子は共働きで子供二人育てて、
自分の人生があるから。


そう伝えました。
ケアマネさんは絶句していました。
「そうですか」と。

ケアマネさんは、最後まで私の気持ちに
寄り添ってくださり、
娘さんがそんなにちゃんと向き合ってくれてるのに
どうしてあの人は、と残念がってくださり、
だけどこれからも、できる支援はしていきますから
報告だけはしますね、と言ってくださいました。

アホな男に、こんなに一生懸命やってくれる他人のケアマネさん。
どれほどもどかしい思いをされているか、
計り知れません。

「ほんとにすみません。
だけど、私のせいな気がするんですよ、
私がいるからあの人はダメなんじゃないかと。
だから一度、切らせてください。
世話かけてすみません。
だけどあの人、私のこと大切にしてくれたんですよ。
大切の仕方間違ってますけど、
アホですけど、
私らのこと大事にしてくれたんです」
そう言いました。
私より多分年下の若いケアマネさんは、うん、うん、と聞いてくれました。

これでもし、
父に何かあれば、
それはもう、ものすごい後悔を背負うのでしょう。

だけど、
どうか父の「これじゃダメだ、大変だ」という思いを起こせるよう願って、

願って、

私もがんばります。


大好きだよパパ。
がんばれ、がんばれ
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今日もまた着信ある。
電話、掛け直しきらん
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ファンブログ、
なんだかエラーで、投稿しても反映されません…
同じ記事があがっちゃう
なんでだろ

仕事中、携帯が鳴りました。

ケアプランマネージャーという人からです。

例の、退院前打ち合わせにも同席して
色々アドバイスくれていた方からです。


仕事していたので、出られなかったけど
出なくても内容は分かります。


ヘルパーさんの情報だと
毎日お酒飲んでるみたいですよ、とか。

お薬全然飲んでないみたいですよ、とか。

デイケア辞めたいと言ってます、とか。

あるいは、昨日倒れてまた救急搬送されたんですよ、とか。

娘さんとしては、どのようにお考えですか？

とか。



もう、耳をふさいで走って逃げたいです。

その人、血の繋がりもないし
もう養子縁組も解除したんで
本当に他人なんです、
もう知らないです。


そんな、心にも思ってないことを
叫びたいです。

電話、かけなおしたくないです。

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父が退院したのが6月13日。


6月10日の、「退院前打ち合わせ」の様子を、私はこう書きました。


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退院後、間違いなくまた父は、
お酒を飲みます。


本当なら、少しのアルコール程度なら
上手に付き合ってもいいよと言ってあげたい、
だけど父の場合、少しでは止められないし、
足が悪いから、
酔って倒れて、毎回そうやって
大出血して救急搬送されている。

なので、もうお酒はやめてほしい。

体からアルコールが抜けている今が、
やめるチャンスだ。

そういう話を、私を含め、
いろいろな立場の人が父にしましたが、

「少しずつしか飲まない」

……いや、少しでやめれんやん……

もう、やめる気はまったくないそうです。


ソーシャルワーカーさんが父に言いました。
「もしまた、アルコールで救急搬送されてきたら。
私たちはまず、娘さんに連絡します。
お父さんを捨てなさい、と。
禁酒外来にしろどんな治療にしろ、
アルコールをやめるためには、入り口に
「アルコールのせいで娘を失った！」とか
「アルコールのせいで！！」という強い思いが必要だから。
だから、心配性で優しい娘さんに、
一番辛いことを言います。
お父さんを捨てなさいと。
お父さんにも一番辛いことだと分かってます。
お父さん、娘さんにも会えない、
見捨てられる生活の方を選びますか」

「娘のほうが大事」←即答でした

「だったら、覚えておいてくださいね」


私と父は、私が小四の時に出会いました。
それからの長い日々で知ってます。

父は本当に私たち娘を大好きで大切にしてくれます。
だけど、アルコールにだけは勝てない。
私たちをどれだけ悲しませても。
結局それは、大切にしてないことなんだけど、相反するところで、ほんとに、私たちを大好きでいてくれる。

だけどアルコールには勝てないんだよ。

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今日久しぶりに、父のアパートを覗きました。
抜き打ちで行って
鍵を開けて入りました。

父は髭ボーボーで、きつそうに、
ベッドに横たわっていました。
ベッドに備え付けてもらったテーブルには
タバコの山、
足元のゴミ箱にはビールの缶が溢れてました。


「お酒もタバコも、やめられんかったかね」
「うん。友達が来るからねぇ」

ここに酒やタバコを持ち込んでは
父と一緒に飲んでいる、生活保護仲間です。

「今度入院ってなったら、もう助けないよ」
「うん、今度入院になったら、先生も知らないって言ってたし、うん」
「なのに、やめれんの？」
「暇で一日中やることがないから、どうしても」
「暇ならデイケア増やせば？」
「デイケアはきつい。横になりたい時もなれないし」


口を開けば甘えしか出てこない父。


「もう私は何も出来そうにない。
こうやって色々言ってるけど
全部パパも分かってることだし、
あとは自分やけ。
小さい子じゃなくて、
もう七十になろうかって大人の人生やけ。

私に色々言われるのも煩いだろうし
煩いと思われてるのも私も辛い。

だからあとはもう、
自分で、がんばって。

もう何も出来んから。

でも、姪っ子ズはきっと、また
ここに遊びにきたいと思ってるだろうから
どうか元気な姿で会ってやってね。
元気でね」

そう言って、部屋を出てきました。

父は、
あの人は、多分もうダメだ。

そして私はもう、絶対に父を助けてはいけない。
私がいるからあの人はダメになる。

私からはもう、
しばらくは連絡はしない。

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大雨、浸水、土砂災害…
と、色々な危険がせまり、
学校が休校になりました。


休校になるたびに、
「前なら、ばぁば、ばぁばって2人で
大喜びで来ていただろうな」って思い出す。


妹も仕事があるから、
姪っ子が休校だのインフルエンザだのになると
毎回預けてくれていたから


その度に私と母は、
姪っ子たちが退屈しないように
ケーキの材料や百均のおもちゃなんかを
用意して待っていた。


何もなくても、
子供のことだから、
何かしら生み出して大騒ぎしていた。
お店屋さんごっこ、懐かしいな。
割引券を配られたら、大喜びで買いに行かないと怒られるんだよ(笑)


帰る時間になると毎回
「まだ帰りたくない」
「晩御飯食べて帰っていいって言って」
「おねがいおねがい今回だけ」
「ママに、まだお迎え来ないでってラインして」とおねだりする。

毎週来ていても
毎週「帰りたくない」とゴネる。


ばぁば大好きな、孫たち。
孫命の、母。





ごめんね、
ごめんね、
この家で私が母と
同居することを選んでいれば
何も変わらずにいられたのに


定期的に襲ってくるこの
どうしようもない罪悪感で
今日も涙がとまりません。


バランスボールさん、
コメントありがとうございます！
忙しくて、ここに来て気持ちを吐き出す暇もありませんでした。
そしたら案の定、こんなに気持ちが落ちてしまい…
そんな時、きっといつかって言ってもらえて、とても嬉しかったです。
分かってるのに、気持ちが急降下(笑)
落ちる時はとことん落ちて泣いて、
「でもいつかね」って自分に言い聞かせたいと思います。

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