騎士きどり　knight kidori

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なんだろう？
休みの日は、朝起きただけで、すごい罪悪感。

たとえば、
起きただけで
「ああ休みだ。する事ないから、父を覗いてあげなきゃ。
母をどこかに連れて行ってあげなきゃ」
って。

起きるなりそう思うって異常でしょ。


そして、もやもやと一日を過ごす。
今日も私は、私を生きれてない。
なんだこれ、私だけ？

参観日なのにね、
おばあちゃんに見てもらいたかったね。

「ごめんね、◯ちゃん。」

寝返りついでにそう呟いたら、
涙が出た。


そうじゃない。

「ごめんね、カラ子ちゃん」

私の中の、あの子が、
どうしていいのか分からず困っている。
ごめんね、私。

ごめん。

つづきです


さて、入社式の用意も終わり、夕方になったころ、
その23歳の彼女がやって来て言うのだ。

「ごめんなさいカラ子さん。
やはり前日ってのは…
みんなあちこち役割分担してるから、急な変更は困るんじゃないかって、みんなに言われて…」

彼女の後ろには、彼女と同じ課の女性陣がいて、こっちを見ていた。

「なので…明日は私が司会をします」
「あっ、そうなのね！分かった、大丈夫よー」
「ごめんなさいカラ子さん、司会の練習してくれたのに…」
「いいよいいよ、あなたが一番動きやすいようにしてね」

そんなこんなで、結局、大舞台での司会は彼女がやり、その日は彼女も上手に出来たので万々歳で終わったのだった。


結局、出しゃばっただけの形になった私は、なんだか胸がモヤモヤして、
すごく嫌だった。

したくないんです、嫌なんです、
だれか代わってぇ〜！と言っていた彼女と、
やりたかった私。

嫌がりながらも一生懸命練習していた彼女の、大舞台を奪うようなことを
快く思わない人たちが、いたんだろうな。
それに気づいて、自分が言い出したことがすごく恥ずかしいことのように思えて。

私はそういうとこ、無頓着というか
「自分さえよければ」な人なんだと思う。


また、失敗したんだなぁ私は。

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新しい環境にもだいぶ慣れたけど
まだ新しくきた人の名前も全然覚えられていない。

そのくせとてもフレンドリーに、
「何か困ってないですか？なんでも聞いてくださいねー助けられませんけど笑笑」
とか話しかけては「カラ子さん面白い〜」などと言われている。


そんな新年度の、ここのところの私のモヤモヤを聞いてください。


どこの職場にも、業務をみんなで担当して負担していると思うのだけど
去年から、私が狙っていた職場の分掌業務がある。

だけど、その業務は、それがとても上手な人が担当していて、私の出る幕ではなかった。

書くとバレてしまうので、本当に全然違う例で例えてしまうと、
私はずっと司会ゴッコが大好きで、職場の会議やナントカ会の司会進行担当をしたかったとする。
だけど去年までは、うちの職場には、「昔、結婚式場の司会者でした」って人がいて
とても私が「私司会担当したいっす」なんて言えなかったとする。

だけどその人が、今年で出向になるということは去年から分かってて、
私は去年から、「来年は私が！」と、ひそかに司会の腕を磨いていた。


ところが！
去年最後の会社の忘年会での司会進行を、なぜか突然、新人の23歳の女の子がしているではないか。
どうやら、出向を前に、プロ司会者がその子に引き継ぎを始めたのだ。

その時の私の気持ちときたら…
何で私が傷つく必要があるの、って分かってるのに、
分かってるのにアホなほど勝手に惨めになった。

だって、プロ司会者には
「私、司会の練習してますんで！まだ下手くそですけど、今しばらくお待ちくださいねぇぇー！」
なんて、おちゃらけてはいたけど伝えていたのに…

と思っていたのだけど、
彼女がした年末のその忘年会での司会は、
カミカミの大失敗だった。


そして彼女は、半べそで
「なんで私が〜」
とか
「だれか変わってぇ〜」
とか言いながら、数度の司会をこなした。
そのどれもが、ビックリするくらい下手な仕事だった。
だけど職場のみんなは、もうすぐいなくなるプロ司会者の引き継ぎを頑張っている彼女を、
あたたかく見守っていた。

私はといえば、まだ自信満々の司会ができるわけではなかった為
「かわるよ」
とは言えずにいた。


そして年度がかわり、
いよいよプロ司会者が出向していなくなった。
年度の始めの、入社式での司会のために、23歳の彼女は練習をしまくっていた。

だけど何度も私に
「もー、むりですぅ、こわいー！」
と言うので、入社式の前日、おそるおそる私は
「入社式の司会、私やろうか？できるかも…」
と切り出した。
「もちろん、見てもらって、あなたのOkが出たらだけど」

彼女の前で司会原稿を読んでリハをしてみせると、
「荷が下りた！」と彼女は大喜びだった。
「じゃ、明日は私が司会してみるね」


私は、ずっとやりたかった司会の夢が叶うので、ちょっとドキドキしていた。


つづきます

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仕事も新年度を迎え、人事異動をすませてすっかり新しい環境になっている。

私はといえば、新しいチームで
嫌われないように嫌われないようにと
緊張して、必死で笑っている。

テキパキと仕事をこなし、
みんなの分もサッとやっつけて
「やっておきましたよー」と言ってみたり
ピエロのようにみんなを笑わせて、みんなに笑われて
「カラ子さんっておもしろーい！」と
言われまくっている。

日曜から体調は絶不調。
夜中まで眠れなかったり、何度も起きたり
胃が痛んだり、お腹がパンパンに張っていたり。
そういえば、お通じも土曜日からない。

人の顔色見て、
呆れられてないか、場違いじゃないか
嫌われてないか、
ハラハラしている。

つかれた。

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心がモヤモヤモヤモヤしてる朝

ああ、今日も、母はきっとばーさんのお見舞いに行きたいのだろうな
毎日洗濯物すごいしな

そして、バスに乗って一人で行くつもりでいるのだろうな

私はそれを知ってるから
「送っていってあげなきゃ」
◯◯しなきゃ
私がしなきゃ
と思ってるんだな


明日から新年度、また残業の日々が始まる。
ゆっくり寝ていたいけど、
「ゆっくり寝る」とか最強に時間の無駄だし。

…でも、私はそうしたいんだけど。

でも、◯◯しなきゃ。
私がしなきゃ。


…さぁ母に、
「お見舞い行くなら乗せて行くよ」と声をかけに行くかぁ

はい、しいたけ占いが、
そう言ってます。


どうしてあなたは他人の顔色を気にしてしまうのでしょうか？　
それはひとえに水瓶座という星座のせいです。
水瓶座は理想を追求する影響力の強い星座だから
「誰も傷つかないで行動していくことはできるのだろうか？」
など、そういう理想を気づかないうちにひとりで背負ってしまいます。
結果として「自分の周りにいる人たちを傷つけない」ために、
あなたは自分を封印し、
周りのためにずっと尽くすという
「責務」を自らに課してしまうことがあります。

あなたは今、やるべきことをやっているし、やりたいこともあるし、多少はワガママでいてもいいのです。



…だそうです。
水瓶座、って、すごい大きなくくりですが笑、
もう、私はほんとに、色々大変だ(ひとごとか)

ヤフーで
「年を取るのも悪くない？ 50歳を過ぎてからピークを迎える7つのこと」
というトピックスを見つけた。

それによると


「他人の感情を最もよく理解できるのは50代」

なんだそうだ。


勘弁してください。
今だって、たいがい人の顔色見て生きているんです。
これ以上相手の感情をダイレクトに受け取っていたら
私はもう本当になくなってしまう。
歳はとるもんじゃないな。


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花火大会にきました。



花火の真下に陣取って、シートに寝っ転がって
本当に、視野いっぱいの花火を真上から浴びながら見た。

すごい花火を見ながら
やっぱり私は、
「おとんも連れて来てあげたかったなぁ」とか
今この時間も家に置いて来た母のことを考えたりして胸を痛めてて。

いつもこうだなぁ、
いつも完璧には楽しくないなぁと思いながら
ふと隣の彼に聞いてみた。

「こうやって遊んでるときさぁ、お母さんにも見せてやりたい、とか考え？ことない？」

「ま っ た く 。」

……

即答。

「あの人らも、若い頃、楽しんでるよ」

ああそうか。
今日一番の納得だった。
そうだよね。すごいスッキリ。

「そうだよねぇ」
答えて、ちょっと罪悪感をなくす。

花火を見終わって歩き出す。
たくさんの出店の前で
「あっ、キャラクターカステラあるよ、○ちゃん(彼の姉)に買って帰ろうか」
とか言ってしまって、
「あんた、いい加減、他の人のこと考えるのやめなさい」
と怒られた。

私はいつになったら、
「私」を生きられるんだろうね。

貧乏性の我が家が、楽しみにしてやまない企画、それは

ソフトバンクの、スーパーフライデー。

四月は、毎週サーティワンアイスクリームが「タダで」もらえました。

ありがとうソフトバンク…


吉野家の牛丼の時も、
ミスドの時も、
母と二人で並んで、普段食べないメニューを楽しみました。


そして今回のサーティワン。
こんなことでもなければ、誰が１つ300円もする(それ以上？知らんけど)アイスを食べるものか。

ずっと憧れつつも、
「あんな小さいのに、高くて、バカみたい。どうせ大して美味しくないよ」
などと憎まれ口も叩きながら、
食べることのなかったサーティワンアイス。



な ん て 美 味 … ！！(*ﾟ∀ﾟ*)


私たち以外、全世界がとっくにご存知のサーティワンの実力を、
ただただ噛みしめるばかりでございます。


そんな中で、本日最終日を迎え、私達は、いつもにまして気合いを入れて店舗に向かいました。
私はニューヨークチーズケーキが入っているような、ベリーチーズケーキ系にしたいと思っていたのだけど、
横で並んだ母が

「なんにしよう？！ この前のラムレーズンが美味しかったな、でも、その前のリンゴとヨーグルトのもいいし…迷う！」

と、年甲斐なく悩んでいます。

うちの母は、何に対しても淡白で
こういう時も迷うことなくポンと決めてしまうタイプなのに
今回珍しく悩んでいる(しょーもないネタで)。


もう、みなさんお分かりですよね。

私は、母の呟きを聞いた途端に
「じゃ、両方頼もう。私がリンゴの頼めばいい」
と提案してしまうのです。
私はマッタリとしたニューヨークチーズケーキのが食べたいのに。
私にまかせて！です。
騎士なのです。

母は
「は？いいよ、あんたは好きなの頼みなさい」
とあっさり。

だけど、母が一言「どっちも食べたい」と呟いた時点で、私の行動は決まったようなものなのです。


だけど、がんばった。

ここで私はちゃんと、
「私が食べたいのはチーズケーキのやつ！だからそれを頼むべき！
好きなの頼んでも、誰も文句言わない」
と考えることができました。

ここに並んでる、何百かの人も(毎回大行列)、
みんな「自分の好きなのを頼んでいる」はずだし、
それで世界の誰も困ってないのだ。



と、ここまで、ここまで分かっているのに、
私はやはり、
母のためにリンゴのやつを頼みました。


(´⊙ω⊙`)

もう、みなさんいま、↑こんな顔でしょ(笑)


敗因は、
私もリンゴのヨーグルトのやつは好きだったということと、
「アイスくらい、いっか」と自分のことを諦めやすかったこと。


事実、リンゴのヨーグルトのやつも、美味しかったんだけどね。


うまくいかんな。
心は、うまくいかんよ。

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