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2018年11月13日

もっと喧嘩してたらよかった

もっと喧嘩すればよかった。

真ん中の妹と私は、二つしか違わなくて、
妹は片付けられない人間で(今でも、母が行って片付けるまでゴミ屋敷だったようだ)、
私とは毎日遊び、喧嘩して、
最後には気が合わず出て行ったのだけど

一番下の妹は、十も離れてたから
喧嘩なんて全くしなかった。
喧嘩にならなかった。
私が全部折れてたし、
ワガママも失敗も全てが可愛くて
喧嘩になんてならなかった。

だからあの子は、私に対してイラッときたことでも
私に言えず、溜め込んで、
苦しい思いをさせてしまったんだろうな。

もっと喧嘩すればよかった。
もっと、なんでも言えば良かった。

私も、あの子に言いたいこと、
ちゃんと文句として言えなかった。



たとえば、あの子が言う、
「◯はばぁばが育てたようなもんやけね、とカラ子ねぇに言われた」
というやつ。
これ、覚えてる。

妹は、よく母に子供を預けて出かけていた。
私も母も、「子育てには息抜きも必要」「幸いうちには大人の手が沢山あるから」と、
喜んで預かって一緒に留守番をした。
妹に請われるまま、ベビーシッターをした。
私も母も大喜びだった。
これで、子育てを頑張っている妹がラクできるのも嬉しいし、
姪っ子は死ぬほど可愛かった。

そんな日々が続いた。
最初は「ありがとーたすかったー」とか
「ありがとー、息抜きできたー」とか言っていた妹に変化が出てきた。
下の子を妊娠したあたり、
私は仕事で家にはほぼ母と妹の二人きり。
母と妹の関係が煮詰まり出した。

そして毎日当たり前のようにばぁばに子供を預け、
(それが悪いとはかけらも思わない。妊婦も色々用事はあるのだし)
母は一日中喜んで相手をするものの、さすがに体は疲れて…
私は家でそれを一緒に見てて。

帰ってきた時に、母に、
ありがとうもなく、
なにかに意固地になって頑なに礼を言わない妹。
私は母の苦労を見ていたから、ただ一言母に「たすかったー」とか「ありがと」とか言ってあげてほしかった。

ママから「楽しかった?」と聞かれた姪っ子が、
「楽しかった!ばぁば大好き」と言い、私はふざけて
「おいおい、カラ子ねぇは?」
「ばぁばがスキー!」
その流れで、私は、
妹を責めるわけではなく、
母をねぎらいたくて、
「◯は、ばぁばが育てたようなもんやけね」と言ったのだ。
言った後に、妹の顔が変わったので覚えている。

その場で「なんなん、ひどい!」と言えなかった妹、
その場で「あんた、少しはお母さんに感謝の言葉伝えてあげてよ」と言えなかった私、
それは、喧嘩してこなかった二人の、不器用な、初めてのぶつかり合いだったかもしれなくて、今でも覚えている。

もっと喧嘩すればよかった。
ちびまる子ちゃんと、おねえちゃんのように、
思いをぶつけ合えばよかった。

私が、悪かった。
私は、中途半端な騎士だった。

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posted by からっぽ at 11:00| Comment(0) |
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